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認めたくない、日本の憂うべき現状(13) -北海道、嘘だらけの節電呼びかけ

2018.09.19 追伸



本当に2割の節電が必要だったのか?というのは本ブログの主張ではありますが、何はともあれ、計画停電が強行されなくなってよかったです。震災地域の早期の復興を願ってやみません。


少しは自重してくれると思ったのですが、日本国政府や電気事業連合会の面の皮はだいぶ厚いようですね。本日もこんなニュースが流れました。


https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3516204010092018MM0000/

どうしても、北海道全域での総電力量の話に持って行きたいようですね。それほど、大電力長距離送電の神話を死守したいようです。そりゃそうでしょ、長距離送電ができないとなったら、いったい、我が家の電気はどこから来ているのかという話になるし、巨大な発電量の(地上)原子力発電所を建設・再稼動させろという議論の根底が崩れてしまいますからね。

繰り返しになりますが、大電力長距離送電ができないという物理的な根拠は「大電力送電の大嘘」を熟読していただきたいと思います。

それでは、今回大停電を経験した北海道をはじめ、日本の電力供給がどのようになっているか、改めて説明したいと思います。今回は図を用意したので、それをよーくご覧ください。


図1:日本の電力はこのように供給されている(クリックして拡大)
   神話の中ではC管区も不通区間も存在しない

図に描かれていることが説明の全てですので、改めて解説を加えるのはどうかとも思いますが、ご覧のように、私たちが発電所と認識している場所からは、せいぜい20km先にしか送電できないのです。北海道の場合は次の火力発電所まで100km以上離れたりしてますから、本当ならその間に幾つも発電所がなければ、その間の多くの地域には電力供給などできないのです。

それでも、人々はそこに居住し、当たり前のように電気を使っています。どうしてなのでしょう?そりゃ発電所があるからです。しかし、地図の上でも見渡す限りでもそんなものは存在しない。そうなれば、どこに発電所があるのですか?

 地下しか考えられないでしょう。

そうなんです。地下に発電所があるから、火力発電所から何10キロ離れていても、そこから電力が供給されるのです。そして、地下の場合は酸素を大量に消費する火力発電所は無理ですから、水力か原子力しか選択はありません。水力の場合は水量と高低さが要求されますから、地下の場合それは大工事になります。いかんずく、発電方法は原子力に限られることになります。

そんな地下原子力発電所が日本の地下に推定1万箇所以上は作られ、秘密が漏れないよう、地上社会に戸籍のない地下住人数10万人が保守に当たり、私たち国民の為にせっせと電気を作ってくれているのです。技術革新のおかげで、原子力発電装置は一般に知られる大型原子炉から、コンテナサイズ、最小のものはラグビーボールサイズにまで小型化されています。ここまで小さくなれば、地域の需要に見合うよう、出力の調整は自由自在なんです。

こうやって、日本の原子力発電依存度は95%超、ほぼ全ての電力を原子力に依存することになったのです。LNGだの太陽光だの風力だの、エネルギーミックスなんて掛け声自体が端から世迷い言なんです。さて、ここで一つ疑問が生じます。

 高濃度汚染された核廃棄物や使用済み核燃料はどこに行くの?

そう、それこそがこのシステムの一番の問題点で、はっきり言って、それらは地下で山積み状態です。排水だって垂れ流しです(*1)。地上に溢れ出すのも時間の問題でしょう。一部は山口県の石灰採掘場跡などに詰め込まれているようですが、核廃棄物の最終処分場などまじめに考えられていないのは明らかです。何たって収益第一ですから。そして、それこそが、地下原子炉の存在を公にできない一番の理由なのです。

*1 排水垂れ流し:都市のヒートアイランド化、海水温の上昇、温暖化の最大の原因は地下原発からの排熱や温排水なのです。一部は温泉などに有効利用されていますが、私は入りたくないな。


だから、ブラックアウトなどという無茶苦茶な理論を、経済産業省や各電力会社は一生懸命国民に植えつけようと必死なのです。そしてブラックアウトを説明するには、大電力送電の限界を知られてはならない。今回の北海道全域停電も、自分達がこれまで国民に説明し続けてきた神話が如き〇カ理論を浸透させるため、恣意的に発生させたものなのです。

図2 ブラックアウト神輿図(左:間違い、右:現実)
  あのね、最初からみんなで担いでいないんですよ(笑)
  全域停電はわざと、わざとなんです


つまり、2割節電の呼びかけなど神話を維持するためのポーズでしかない。計画停電が有り得るとしたら、止まった厚真火力発電所の近隣である、安平、厚真、苫小牧、むかわ辺りまでで、その地域以外で計画停電を起すことは、詐欺以外の何ものでもありません。同地域内にしても、厚真発電所の発電量は元々過剰ですから、政府の秘密地下施設への供給さへ止めれば、地上の生活者が停電の不利益を蒙る必要はないはずです。

北海道民のみなさん、政府・北海道電力の道民を愚弄する横暴に断固抗議して下さい!経済的損失を受けた方は電力会社を訴えてください。そして、彼等が地下で何をやっているのか、その真実を暴き出してください。北海道選出の代議士や、道内自治体議会の有志は、党派を超えて団結し、一丸となって道民の生活と権利を守ってあげてください。それができないようならば、今すぐ政治家を辞めてください。


あなたは率先して辞めよう


電気事業連合会の勝野哲会長(左)と北海道電力の真弓明彦社長(右)は検察に出頭してください。詐欺、不正経理、廃棄物処理法違反など罪状は山ほどあるでしょうから


 * * *


最後に、全国の大電力系エンジニアに問いかけます。あなた方の仕事は利用者に嘘を吐くことなのでしょうか?そんな仕事を、家族や知人に胸を張って伝えることが出来るのでしょうか?今一度、よくお考えください。


キリストの御国にて記す
管理人 日月土
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