【↑ 『適菜収 それでもバカとは戦え/真相究明と責任追及を“大阪ノーサイド”なんて冗談じゃない』 (2020年11月14日、日刊ゲンダイ)】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/281280)
(2021年11月27日[土])
リテラの記事【維新は「パソナ丸投げ」病! 21億円の時短協力金業務で大幅遅れとデタラメ発覚したのに新しい仕事発注 橋下時代から竹中崇拝が】(https://lite-ra.com/2021/11/post-6080.html)。
《ようするに、維新は「身を切る改革」「既得権益の打破」を掲げながら、そのじつ、自分たちの既得権益を手放す気など、さらさらないのだ。だが、維新が守ろうとするのは自分たちの既得権益だけではない。それは、竹中平蔵が取締役会長を務めるパソナグループの既得権益だ。実際、文通費の議論が加熱していた最中の今月15日、日本経済新聞電子版がこのようなニュースを短く報じた。「大阪の国際金融都市窓口、パソナが運営へ」》。
『●《巨額の税金を“言い値”でフンだくられ、リターンは「遅さ日本一の
命綱」…まるでパソナ支援金》(日刊ゲンダイ)…大阪「ト」知事三代』
『●学商・竹中平蔵氏の一人PDCAサイクルが《継承》…直接的に支持
したり、選挙に行かない眠り猫として間接的に自公お維を支持した結果』
《だが、これこそが橋下・竹中両氏が目指す行政のあり方であり、同時に竹中氏が会長を務めるパソナにどんどん税金が流れていくのである。もちろん、そうして民間に丸投げすることで行政サービスは低下していく一方だ》。さすが、学商殿。リテラの記事タイトルにすべてが凝縮…お維の大阪「ト」知事三代のデタラメ。
そしてメディアのデタラメぶりにもウンザリさせられる。特に関西メディア。《だが、こうした問題をまったくメディアは指摘せず、そのためにいまだに「コロナ対策失敗の戦犯」である吉村知事が「改革の旗振り役」だともてはやされるという地獄絵図が繰り広げられている。こうした報道が来年の参院選でのさらなる躍進につながれば、いよいよ全国に維新政治が広がり、大阪のように行政サービスが壊されていくのは必至》。
『●大石あきこ氏のつぶやき…〝文通費〟を《吉村知事。…飲みしろに
使ったんですか? 「ブーメラン反省」では済まない大問題ですよね》』
『●《「ブーメラン反省」では済まない大問題》を《男性アナウンサーは
吉村知事が自己申告したことを「潔いというか」と紹介する始末》』
なぜに直接的・間接的に大阪「ト」知事三代のお維を支持してしまうのか、理解不能。
日刊ゲンダイの記事【適菜収 それでもバカとは戦え/問題人物を引き寄】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297675)によると、《「維新の会周辺にはなぜ犯罪者が多いのか」と問うのは順番が逆だ。問題を起こすような人物だから維新に接近していくのである。順法意識や社会性の欠如、短く言えば、人間性の欠如。前回に続き、「思い出に残る維新の犯罪ベスト10」を振り返る(逮捕容疑や肩書などは発生当時)。…【第5位】中学生を恐喝 …【第4位】金銭の不祥事 …【第3位】変態系 …【第2位】中国からカネ …【第1位】維新という罪》。
《「ブーメラン反省」では済まない大問題》を報じない関西マスコミ。
長周新聞の記事【政治家はもらった分だけ働け 使途不明な文通費や政党交付金 維新に突き刺さった巨大なブーメラン】(https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/22145)によると、《国会議員に支給される1人当り月額100万円の文書通信交通滞在費(文通費)――10月31日の衆院選挙で当選した新人議員は在職日数1日であるにもかかわらず、10月分の文通費100万円が満額支給されたことがにわかに注目を集め、日本維新の会につづき、自民党、公明党なども所属議員から集めて寄附する方針などを示している。ところが火付け役となった維新も、副代表の吉村洋文・大阪府知事が過去に在職日数1日で文通費を満額で受けとっていたことや、顧問役の橋下徹も自党から講演料として数千万円を懐にしていたり、その他、税金を元手にしながら領収書のない不明瞭な支出(マネーロンダリング)が次々に暴露され、自分で投げた巨大なブーメランが突き刺さる形となった。カネに支配される永田町の現実が浮き彫りになっている》《政治家の質の劣化が問題になるなかで、公金で私腹を肥やすための政治、あるいは「改革」と称して重箱の隅をつつきながら巨大な既得権を懐にするインチキ勢力について有権者からの厳しい視線が注がれている》。
同紙のコラム【文通費騒動に思うこと/狙撃兵】(https://www.chosyu-journal.jp/column/22154)によると、《特定の野党をディスる形で――。ところが、次から次へと維新の党のこれまでの政治資金にまつわる問題が炙り出され、吉村府知事なんて自らも1日だけで100万円をもらっていたことが発覚し、巨大なブーメランはブンブンと音を立てて旋回しているではないか。こうした議員特権について国民感情としては率直に嫌悪感を抱くもので、「改革」を叫ぶ維新としては支持率アップを狙って格好のネタとして飛びついたのだろう。ただ、結果としては「オマエが言うな」の実態がこれでもかと晒されて、なんだかこれが吉本新喜劇ならみんなでずっこけないといけない場面なのだろうか? とも思ってしまう》。
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【https://lite-ra.com/2021/11/post-6080.html】
維新は「パソナ丸投げ」病! 21億円の時短協力金業務で大幅遅れとデタラメ発覚したのに新しい仕事発注 橋下時代から竹中崇拝が
2021.11.20 09:48
(日本維新の会HPより)
メディアによる醜い報道によって、「文書通信交通滞在費」(文通費)の問題が吉村洋文・大阪府知事を筆頭とした日本維新の会の「手柄」になりつつある。
本サイトでは、吉村知事が衆院議員辞職時に在職日数1日で100万円を受け取っていた問題や、いまだにその100万円の使途を吉村知事および維新が非公開にしている問題、維新の議員が文通費を自身の政治団体などに寄附して政治資金に化けさせている「セルフ領収書」問題、さらに橋下徹が維新最高顧問時代に国庫への返還を約束していた政党交付金の還流問題など、維新の「身を切る改革」という謳い文句がいかに看板倒れであるかを追及・検証してきた。
ところが、ほとんどのメディアが吉村知事の問題をスルーし、その一方で維新の代理人でしかない橋下氏は公の電波で文通費の問題を維新の成果であると強調。また、橋下氏は政策活動費の使途公開を維新に迫るポーズをとることで“是々非々”“中立”の立場であるかのように振る舞っているが、これも結局は「最大の税金の無駄遣い」「政党の既得権益」とも呼ばれる政党交付金を守ろうとしているにすぎない。
ようするに、維新は「身を切る改革」「既得権益の打破」を掲げながら、そのじつ、自分たちの既得権益を手放す気など、さらさらないのだ。
だが、維新が守ろうとするのは自分たちの既得権益だけではない。それは、竹中平蔵が取締役会長を務めるパソナグループの既得権益だ。
実際、文通費の議論が加熱していた最中の今月15日、日本経済新聞電子版がこのようなニュースを短く報じた。
「大阪の国際金融都市窓口、パソナが運営へ」
「国際金融都市構想」は菅政権が実現を掲げ、東京や福岡、神戸・大阪などが名乗りを上げて金融機関の誘致や都市再開発などに取り組むとしてきたものだが、大阪府は15日に「金融や生活面での相談にワンストップで応じる窓口の運営事業者」をパソナグループ子会社である人材派遣大手のパソナに決定した、というのである。
ご存知のとおり、“政商”たる竹中氏は安倍晋三・元首相や菅前首相のブレーンとして影響力を持ちながら政府の有識者会議のメンバーとして政権中枢に食い込んでパソナなどの自身が関係する大企業に恩恵を与えるという利益相反・利益誘導を繰り返し、さらには昨年の「持続化給付金」事業をはじめとしてパソナは省庁による公共事業を巨額で請け負い、コロナ下であるにもかかわらずパソナグループが7月に発表した2021年5月期連結決算は純利益が前期比で約11倍となる67億円を記録。2022年5月期の連結純利益も過去最高になりそうだとしている。だが、パソナの重用は政府にかぎった話ではなく、パソナは大阪にも食い込み、食い物にしているのだ。
■パソナ丸投げのせいで大阪の時短協力金支給は最低の遅さに!「パソナはノウハウなかった」と内部告発
たしかに、パソナは大阪にかぎらず地方自治体への派遣業などで事業を展開しているが、そんななかでも大阪の行政におけるパソナの食い込みは特異なものがある。そして、パソナへの丸投げが横行した結果、大阪の行政サービスは著しく低下し、さらには大きな問題も数々起こってきた。
それを象徴するのが、コロナ下で営業時間の短縮に応じた飲食店などに対する「時短協力金」の支給の大幅な遅れだ。
大阪府は今年1月に時短協力金の支給業務についてパソナと随意契約し、当初の予算額は3月末までで約6億8000万円だった。しかし、緊急事態宣言の期限が延びたことで予算も膨れ上がり、今年6月末までで20億8000万円に増額。もちろん、7月以降も費用が発生している。
だが、これほどの予算をかけながら、大阪府では「時短協力金が来ない!」という声が続出。今年6月に朝日新聞が調査したところ、1~3月に出された緊急事態宣言の対象となった11都府県のうち、福岡県の99%をはじめ、愛知県や京都府、兵庫県などは90%以上の支給率だったが、一方、大阪の支給率はわずか64%。もちろんこの数字は、11都道府県のなかで最低だった。
しかも、この支給の遅れの原因は、パソナに丸投げしたことにあった。
というのも、大阪商工団体連合会(大商連)が6月23日に大阪府と交渉をおこなった際、府側は遅れの原因について「審査現場を担当する府の職員が2月当初2、3人しかいなかった」と説明。さらに府の担当者は、パソナに委託しているため「(パソナ側に)直接指導することは偽装請負になるためできない」「私たちは委託業者からの相談を受けて判断するという配慮をしている」と述べたという(しんぶん赤旗2021年7月1日付)。
さらに、この時短協力金の支給業務にかかわっていたパソナの元契約社員が、府に対して意見書を提出。この元契約社員は当時の状況について「2月に書類不備とされた協力金の申請書が、4月になっても放置されていた。3月分の不備書類は手が付けられていない状態だった」「連絡が来ないという業者さんの声もあるが、放置していたから連絡が無かったといえる」とし、また書類放置の背景について「パソナ側が協力金支給のノウハウ(包括電算処理業務の経験)を持っていなかったことが大きな理由」と指摘。そして、「ノウハウが無いのにどのように積算(委託にかかる費用の算出)をしたのか」と、パソナへの委託費用の積算根拠自体にも疑義を呈したというのだ(前出・しんぶん赤旗)。
大阪府の職員が支給の遅れを「パソナへの丸投げ」にあったことを認め、挙げ句、業務にあたったスタッフ自身が「パソナ側にノウハウがなかった」「ノウハウがないのにどうやって委託費用は積算されたのか」と疑問を投げかける──。もはや異常事態としか言いようがないだろう。
■橋下徹は「竹中さんの考えに大賛成」「基本的な価値観、哲学、ぼくは竹中さんの考え方」
しかも、こんなデタラメな仕事ばかりしているのに、維新が牛耳る大阪府は今回、またまた「国際金融都市構想」の窓口運営事業をパソナに丸投げしたのだ。いったいなぜパソナにばかり依存するのか。
背景にあるのは、維新、そして維新の創始者である橋下徹氏とパソナを率いる竹中氏の思想的な親和性だ。そもそも竹中氏は、橋下氏を小泉純一郎になぞらえて称賛し、それを受けて橋下氏は2012年に国政政党として日本維新の会(旧)を立ち上げ、次期衆院選に擁立する候補者を選定する委員会の委員長に竹中氏を抜擢。その理由について、橋下氏はこう語っていた。
「竹中さんの考えにぼくは大賛成ですから。小泉元首相のときの竹中さんの考え方についてはいろいろと意見があることは承知していますけれども、基本的な価値観、哲学は、ぼくは竹中さんの考え方ですね」
(佐々木実『竹中平蔵 市場と権力──「改革」に憑かれた経済学者の肖像』講談社文庫)
自分の基本的な価値観・哲学は竹中さんの考え方と同じ──。つまり、竹中氏というのは橋下氏と並ぶ「維新の生みの親」「維新政治を体現する存在」なのだ。
竹中氏はこの候補者選定のための討論会でも「自由と規制緩和という意味で、TPPに本当に心から賛成しているかどうかが、ものすごく重要な試金石になる」と語ったというが、橋下氏から綿々とつづく大阪の維新政治では、今回のように「公金の無駄遣い」を槍玉に挙げて攻撃する一方、規制緩和と民間の活用という「行政改革」によって、パソナが深く食い込んでいった。
そもそもコロナによって大阪府では突出して多い死者を出したが、その原因は維新政治のツケによるものだった。橋下氏は大阪府知事・市長時代に医療福祉を切り捨て、公立病院や保健所を削減したほか、医師・看護師などの病院職員、そして保健所など衛生行政にかかわる職員を大幅に削減。もちろん、こうした医療福祉の削減は大阪にかぎったことではなく、小泉政権における竹中平蔵の新自由主義路線により日本全体で起きたことだが、「竹中氏と価値観・哲学は同じ」だと言う橋下氏、そして維新政治のなかで大阪は突出してこうした行政サービスを削減してきたのだ。
そして、大阪はコロナで国内最多の死者を出しただけではなく、行政サービスを数十億でパソナに丸投げという維新政治によって、コロナ対策に身を削って協力した飲食店をも苦しめたのである。
■大阪は生活保護申請業務までパソナに発注、保護廃止に持ち込めばパソナに報酬
だが、維新政治とパソナが大阪の行政サービスを破壊している例は、これだけではない。とくに酷いのは、生活保護申請業務の問題だ。
昨年11月には、大阪市内の保健福祉センターが生活保護申請者に対し就労指導として渡した履歴書の見本に「パソナ太郎」「大阪市立パソナ中学校卒業」などと書かれていたことが話題となり、「大阪太郎」ではなく「パソナ太郎」という見本が作成されているほどにパソナが行政サービスに食い込んでいることが浮き彫りになった。だが、問題が深刻なのは、パソナへの委託が生活保護の受給抑制する仕組みになっていることだ。
大阪市では生活保護受給者などを対象にした「総合就職サポート事業」を実施しているが、この事業もパソナをはじめとする民間企業に委託。そして、この「総合就職サポート事業」では、「生活保護受給者が支援によって就職し、保護廃止となった場合、1人当たり6万1111円を委託料に加算する」という特約条項があるというのだ(しんぶん赤旗1月28日付)。逆に、「支援を受けた人の就職率が50%未満であれば、基本委託料から割合に応じた減額」がおこなわれるという。
生活保護の廃止に持ち込めば「報酬」が与えられ、「成果」が挙げられなければ減額される──。生活保護を受けることは当然の権利で、それぞれの事情に照らし合わせた対応が細やかになされるべきものであり、受給抑制を目標としてこうした「成果主義」を持ち込むことは本人の意に反する強引な就職支援や尊厳の毀損をも招きかねない危険なものだ。
実際、現場では〈民間職員が「何でもいいから(求職活動を)」と強要したり、「求職活動をしなければ、保護が受けられなくなる」などの強い言葉で、利用者に実質的な「指導」を行ったりする事例も報告〉されているというから、事態は深刻だとしか言いようがない。だが、これこそが橋下・竹中両氏が目指す行政のあり方であり、同時に竹中氏が会長を務めるパソナにどんどん税金が流れていくのである。もちろん、そうして民間に丸投げすることで行政サービスは低下していく一方だ。
「身を切る改革」を叫びながら実際には維新がまるで身など切っていないことは、吉村知事の文通費100万円受け取りと使途公開の拒否、さらには政党交付金という最大の既得権益を手放そうとしない維新や橋下氏の姿勢からも明らかだが、それは大阪という維新政治の舞台で繰り広げられてきた問題でもある。そして、維新は「生みの親」たる竹中平蔵という「既得権益者」に甘い汁を吸わせ、コロナであれほどの悲惨な結果をもたらしたのである。
だが、こうした問題をまったくメディアは指摘せず、そのためにいまだに「コロナ対策失敗の戦犯」である吉村知事が「改革の旗振り役」だともてはやされるという地獄絵図が繰り広げられている。こうした報道が来年の参院選でのさらなる躍進につながれば、いよいよ全国に維新政治が広がり、大阪のように行政サービスが壊されていくのは必至。つまり、ますます竹中氏の高笑いが止むことはないだろう。
(編集部)
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297675】
適菜収 作家
近著に「日本人は豚になる」「ナショナリズムを理解できないバカ」など。著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。
それでもバカとは戦え
問題人物を引き寄せる「維新の実態」政策以前の不祥事オンパレードを振り返る
公開日:2021/11/20 06:00 更新日:2021/11/20 06:00
(問題人物ばかり…(「日本維新の会」の松井一郎代表と
吉村洋文副代表=右)/(C)日刊ゲンダイ)
「維新の会周辺にはなぜ犯罪者が多いのか」と問うのは順番が逆だ。問題を起こすような人物だから維新に接近していくのである。順法意識や社会性の欠如、短く言えば、人間性の欠如。前回に続き、「思い出に残る維新の犯罪ベスト10」を振り返る(逮捕容疑や肩書などは発生当時)。
【第5位】中学生を恐喝
衆院選愛知5区から出馬を予定していた府議の山本景が、通信アプリ「LINE」を通じてトラブルになった女子中学生に「ただでは済まさない」などのメッセージを送り恐喝。山本は無断で小学校のフェスティバルで児童に名刺を配ったり、下校途中の中学生たちを自分の事務所内に入れていた。中学生を脅すというのがいかにも維新的。
【第4位】金銭の不祥事
政務活動費の流用など、維新とカネの問題は多すぎて記載しきれない。事務所賃料のうち9割を政務調査費で支払いながら、事務所オーナーの父親からキックバックを受けていた市議の飯田哲史のような素朴なものから、配布していない政策ビラの印刷代金を政務活動費に計上し、不正受給していた市議の小林由佳のような手の込んだものまで幅広い。
また、経営する整骨院で療養費をだまし取っていた市議の羽田達也や、診療報酬を過大に請求していた歯科医院を実質的に管理し、治療にあたっていた歯科医で衆院議員の新原秀人ら、チンピラ出身だけではなくインテリ層も悪事に手を染めるのが維新の特徴でもある。
【第3位】変態系
週刊誌に女性の足の臭いを嗅いでいる写真を掲載された市議の田辺信広。同じ場所にいた市議の井戸正利が女性の胸を触っている写真も流出したが、その弁明の言葉は素晴らしかった。
「胸を触ったのは事実です。でも揉んだわけではない」
【第2位】中国からカネ
市駐車場私物化の中谷恭典府議、市役所に家庭用サウナを持ち込んでいた市長の冨田裕樹らセコイ連中も多いが、カジノを含むIR汚職事件で、中国企業から現金を受け取っていた衆院議員の下地幹郎とか、やりすぎにも程がある。
【第1位】維新という罪
ここに挙げた犯罪や不祥事の数々は一部にすぎない。これは政策がどうこう以前の話だ。社会のルールを守ることができない集団は政治に関わる資格はない。
※重版決定! 書籍「それでもバカとは戦え」講談社から絶賛発売中
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【https://www.chosyu-journal.jp/column/22154】
文通費騒動に思うこと
狙撃兵 2021年11月20日
10月31日に当選したことで、新たに衆院議員になった者に「4時間で100万円の文通費が支払われていた」ことがセンセーショナルに取り上げられ、維新所属の国会議員や橋下徹、吉村大阪府知事、松井大阪市長などが鬼の首を取ったかのように問題視し、その是正の為に動く清廉潔白な維新の党を猛アピールしていたかに見えた。特定の野党をディスる形で――。ところが、次から次へと維新の党のこれまでの政治資金にまつわる問題が炙り出され、吉村府知事なんて自らも1日だけで100万円をもらっていたことが発覚し、巨大なブーメランはブンブンと音を立てて旋回しているではないか。こうした議員特権について国民感情としては率直に嫌悪感を抱くもので、「改革」を叫ぶ維新としては支持率アップを狙って格好のネタとして飛びついたのだろう。ただ、結果としては「オマエが言うな」の実態がこれでもかと晒されて、なんだかこれが吉本新喜劇ならみんなでずっこけないといけない場面なのだろうか? とも思ってしまう。
国会議員として仕事をするために政治資金は必要であろう。あるいは東京と選挙区を往復するための新幹線や航空チケットが無料であるのも、それがけしからんとはまったく思わない。地方から東京に出向いて国政に声を届け、国会議員としての仕事に精を出すのであれば、その活動が存分にできるよう身分が保障されて然るべきであろう。問題は、国会議員としてどれだけ国民のために汗を流し、どのような仕事をしているのか? であって、そうした日頃からの活動実態が不透明なまま特権的な地位にあぐらをかいているのが多すぎるから、世間としては「この野郎!」という感情にもなるのだ。
しかしここで、だからといって今度は逆ブレして議員として保障されている待遇をみな剥ぎ取ればどうなるか。結果的にカネ持ちしか議員活動ができなくなり、大企業や資本の金力に支えられた飼い犬しか議員活動ができないというなら、それはそれで国会の多様性が奪われる話であり、貧乏政党は存分に議員活動ができない等々につながる危険な問題もはらんでいる。よく行財政改革の折に議員定数削減が一般ウケしやすいものとして掲げられるものの、これまた「ろくな議員がいないくせに高い給料もらいやがって」という世間の感情をくすぐったもので、実際に数を減らすと言論の府の多様性は確保できなくなり、金力、権力を持った者しか当選できない狭き門になるのが常である。それではますます民主主義からは遠ざかってしまうから、単純に削減して気が晴れたというようなやり方もまた違うように思う。
文通費については目下、非課税の第2の給料であるとか、実質的には第1の給料なのだとかさまざまな議論がくり広げられ、やれ日割りにするとか、領収書の添付を義務づけるとか、今後の制度の在り方についての提起も活発である。その存在が地方議会でいうところの政務活動費に該当するのならば、地方議員たちは何に使ったのかすべて領収書の添付が義務づけられ、使用しなかった金額については地方自治体に返金しており、使途はすべて公開されている。非課税の秘密のお小遣いみたいな在り方を改め、政治活動に費やしたことが公開される形に改めるのが妥当だろう。要は正々堂々とやりやがれと思う。
武蔵坊五郎
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[●『新聞記者』(望月衣塑子著)…《ひとつずつ真実を認めさせて、さらに裏を取っていくこと―――》↑]
リテラの二つの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」57/政権の圧力を押し返した韓国のテレビ記者と、吉田調書報道を「誤報」にされた元朝日新聞記者が語った“日韓ジャーナリズムの差”】(https://lite-ra.com/2019/06/post-4801.html)と、
【上田晋也が『サタデージャーナル』最終回で語った「当たり前が言えない世の中」の意味! 政権を批判してきた番組に何が起きたのか】(https://lite-ra.com/2019/06/post-4807.html)。
《ドキュメンタリー映画『共犯者たち』(2017年製作)が上映され、「日本の『共犯者たち』は誰だ? 権力と『マスコミ』」と題されたシンポジウムが開かれた…一方、日本のメディアの閉塞状況を語ったのは、福島第一原発の吉田昌郎所長(当時)の調書報道を手がけた元朝日新聞記者の木村英昭氏、渡辺周氏の2人だった。ちなみに、渡辺氏はこの上映会・シンポジウムを主催したジャーナリズムNGO「ワセダクロニクル」の編集長でもある》。
《司会のくりぃむしちゅー上田晋也は、番組の最後、カメラを見据えて1分以上にわたって視聴者に語りかけたが、その内容はやはり、閉塞するメディア、政権批判に対して圧力がかかる不健全な言論状況への警告だった》。
『●《政権に批判的な経営陣は排除され
政権に近い政治部系の幹部らが経営権を持つ》…ニッポンも似た様なもの』
『●《戦争が廊下の奥に立つてゐた》…《そんな時代にしてはならない》
はずが、癒党お維や与党議員ときたら』
『●「事実無根のデマ」…「もしこれが立件されれば、
長谷川氏逮捕や花角新知事辞任の事態もありうるだろう」』
「レイバーネットのコラム【<木下昌明の映画の部屋・第242回>
権力とたたかう放送記者たち〜崔承浩(チェ・スンホ)監督『共犯者たち』
…を読んで、ニッポンの《放送記者》という名のアベ様広報官たちの現状に、
また、《権力が放送局を「占領」》した現状に、絶望的な気分になる…」
『●成田三樹夫さん、《権力にへたへたする役者じゃ意味がない。
…バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ》』
『●沖縄の皆さんのお願いは何時叶えてくれるの?
《憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復》』
「リテラの記事【くりぃむ上田晋也が沖縄県民投票に対する安倍政権と
マスコミの姿勢を痛烈批判!「真摯な対応って無視することなのか」】
…《本当に数少ないながら、きちんと声をあげる人と番組は存在する。
…『上田晋也のサタデージャーナル』(TBS)もそのひとつ。…上田は
沖縄県民投票後の安倍政権の対応をこのように痛罵していた。
「沖縄の基地問題なんて言ったりもしますけれど、これは日本の
基地問題ですからね、そもそも」「沖縄の県民投票。『この結果を真摯に
受け止める』と安倍総理はコメントしたわけなんですけれども、政府の
対応はまるで真逆と言いましょうか、真摯に受け止めるっていうのは、
無視することなのかなと思ってしまいそうな対応なんですけれども」》」
『●《恥を知》らない《日本新悲劇の座長》(星田英利さん)な裸のアベ様
…予算委員会のための時間が無いらしい』
「リテラの記事【くりぃむ上田晋也が“芸能人の政権批判NG”に敢然と反論!
「安倍総理の風刺がダメなら、総理が吉本に出るのはどうなの」】…
《しかし、そんななか、売れっこ芸人でありながら、政権批判にも踏み込み、
異彩を放っているのが上田晋也(くりぃむしちゅー)だ》」
《日本のメディアの閉塞状況》《閉塞するメディア、政権批判に対して圧力がかかる不健全な言論状況》…アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟メディアコントロール…その哀しい新たな〝成果〟。
「【くりぃむ上田晋也が“芸能人の政権批判NG”に敢然と反論! 「安倍総理の風刺がダメなら、総理が吉本に出るのはどうなの」】…《しかし、そんななか、売れっこ芸人でありながら、政権批判にも踏み込み、異彩を放っているのが上田晋也》」だったのに、大変に残念だ。《バカがどんどん図にのる》状況が続く。
南彰さんは、《皆さんと一緒に考え、新しい時代のメディア、ジャーナリズムをつくっていきたいと考えている》と言います。韓国のように、上手く行かないものでしょうかね…。
『●アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟
メディアコントロール…「一人でも権力に立ち向かう」とはいうものの…』
『●《産経新聞が「日本は人権守る側に立て」と論陣》!?
例えば、辺野古破壊では、沖縄の人々の人権は?』
『●南彰記者『報道事変』…《皆さんと一緒に考え、
新しい時代のメディア、ジャーナリズムをつくっていきたい》』
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【https://lite-ra.com/2019/06/post-4801.html】
横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」57
政権の圧力を押し返した韓国のテレビ記者と、吉田調書報道を「誤報」にされた元朝日新聞記者が語った“日韓ジャーナリズムの差”
2019.06.29 09:48
NHK、日本テレビ、フジテレビだけでなく、テレビ朝日やTBSでも安倍政権忖度が進み、政権批判報道は目に見えて少なくなっている。放送法による規制のないネットでも、『真相深入り!虎ノ門ニュース』や『報道特注』、言論テレビなど、逆に極右安倍応援団の政権PR番組が跋扈し、大手のAbemaTVなどでも、安倍政権よりの報道が目立っている状態だ。
こうした状況を目の当たりにするたびに「市民が支える代替メディア」の必要性を痛感するが、そのヒントになると思われるのが、お隣の韓国の調査報道メディア「ニュース打破」が設立された経緯だ。少し前になるが(5月3日)、この「ニュース打破」と韓国のメディア状況を描いたドキュメンタリー映画『共犯者たち』(2017年製作)が上映され、「日本の『共犯者たち』は誰だ? 権力と『マスコミ』」と題されたシンポジウムが開かれた。
『共犯者たち』は、安倍政権に似た独裁的体質の李明博政権が発足早々の2008年、息のかかった“傀儡社長”をテレビ局に送り込もうとする攻防から始まる。狙われたのは、日本のNHKにあたる公共放送「KBS」と公営放送の「MBC」。検察や警察も動員した政権の攻勢で“傀儡社長”に交代すると、政権批判も厭わなかった報道番組取材班は解散、左遷や解雇に追い込まれる職員も相次いだ。この映画のチェ・スンホ監督もMBCを解雇された一人だった。
2013年に誕生した朴槿恵政権も前政権のテレビ局介入を継続。“御用番組”が次々と放送される状況に陥ったが、日本と違い、韓国メディア関係者は反転攻勢に出た。
社長辞任を求める集会を開いて大規模なストライキを何度も実施。経営陣はスト参加者の解雇などで対抗したが、現場から追われたチェ監督ら番組制作者は代替メディア「ニュース打破」を設立。既存テレビ局が“政権傀儡社長”下で御用番組を垂れ流すなか、政権批判を厭わない調査報道番組を発信し始めた。
映画では、チェ・スンホ監督自身が「ニュース打破」の記者として、メディア介入を始めた保守政権に協力したテレビ局関係者(=共犯者たち)に直撃取材をする場面が何度も出てくるが、「ニュース打破」はこの間、KBSとMBCで起きた政権傀儡化についても徹底追及した。
そして、「ニュース打破」には市民から多くの支援が集まるようになり、約4万人の市民が年に約5億円を出して支える代替メディアに成長した。さらには、政権チェックをしていたKBSとMBCもこの動きに押され、内部変革を余儀なくされた。
そして、なんとチェ監督が社長としてMBCに復帰したのである。またKBSでも、時の政権がテレビ局に介入してきた現実を直視し、番組内容を検証する「KBS真実と未来委員会」が設置。“政権忖度番組”が垂れ流しにならないようにするチェックシステムが設けられた。
まさに、弾圧に怯まず声を上げ続けた記者たちが勝利したわけで、政権に言われるがままどんどん押し込まれている日本の状況とは真逆だが、映画上映後のシンポジウムでは、隣国とは思えないほどの日韓メディアの大きな違いがテーマとなった。
まず、KBSの李鎭成記者がマイクを取り、韓国のジャーナリズムの勝利の大きな要因を解説してくれた。李鎭成記者はデモにも参加し、「ニュース打破」で描かれた“政権傀儡社長”が乗った車を多くの職員が取り囲んで辞任を求めるシーンにも出てくるが、大規模なストが繰り返されていく場面についてこう述べた。
「韓国で記者がストを打って闘えるのは必ず市民が応援してくれるという確信があるからだ」
■吉田調書報道を誤報にされた二人の記者が語る当時の朝日社内の惨状
(元朝日新聞の記者だった木村英昭(右)ワセダクロニクル編集幹事と
KBSの記者らのシンポジウム)
一方、日本のメディアの閉塞状況を語ったのは、福島第一原発の吉田昌郎所長(当時)の調書報道を手がけた元朝日新聞記者の木村英昭氏、渡辺周氏の2人だった。ちなみに、渡辺氏はこの上映会・シンポジウムを主催したジャーナリズムNGO「ワセダクロニクル」の編集長でもある。
ずっと政府が秘密にしていた吉田調書のスクープ記事が朝日新聞に出たのは2014年5月20日。調書は吉田所長が「われわれのイメージは東日本壊滅」「本当に死んだと思った」などと打ち明けるなど、当時の危機的状況が克明に書かれた重要な資料だったが、事故対応のさなか、福島第一原発にいた東電社員らの9割にあたる約650人が吉田所長の命令に反して10キロ南の福島第二原発に撤退したという朝日の報道が問題にされる。そして、当時の朝日の木村伊量社長は「多くの東電社員らがその場から逃げ出したかのような印象を与える間違った記事だと判断した」として吉田調書報道を取り消してしまったのだ。渡辺氏は当時の社内の状況をこう振り返った。
「続報で(東電の)所員たちはどう思っていたのかを用意していたのにいきなり取り消した。社員集会や役員説明会で『社長は辞めろ』と訴えても、ほとんど総会屋扱いになってしまった。300人の朝日の社員がいた集会でも、威勢のいい人がパラパラと拍手をするだけで後は黙っていた」
「一部の学者や弁護士やジャーナリストは反対の声を上げて申し入れをしたりはしたが、韓国のような大きなうねりにはならなかった」
続いて木村氏もこう語った。
「突如として取材班を外され、吉田調書報道の検証の機会を奪われて、取り消されるという事実すら告げられなかった。朝日新聞の組合も動かなかった。原発訴訟に取り組む海渡雄一弁護士が『記事取り消しはおかしい』という批判を書くことについての記者発表をしたとき、『本来弁護士がこういうことをやるのではないが』という前書きから始まった。『当事者のみなさんはどうしたのか』という問いかけが投げかけられた」
■NHKにも韓国KBSに導入された政権傀儡化チェックシステムの導入を!
こうしたメディアの内部状況が報道の政権忖度を進行させる大きな要因になっている。特に問題は、韓国のKBSやMBCの役割を担っているNHKの状況だ。
不正統計問題では、NHKの『ニュースウオッチ9』が3月1日に、根本匠厚労相の大臣不信任決議案で無所属の小川淳也衆院議員が統計不正をアベノミクス偽装と追及した趣旨弁明について、水を飲む場面を3回も挿入するなど悪意しか感じられない編集VTRを放送。安倍政権を追及する肝心の主張部分は流さずに、揚げ足を取る政権忖度報道を展開したのだ。「みなさまのNHK」を標榜しながら実際は「官邸のNHK」と化して大本営発表のような政治的宣伝(プロパガンダ)をしているのに等しい状況なのだ。
“安倍政権第一・国民二の次”にしか見えないNHKに、“政権忖度番組”の拡大再生産を止めさせるには、「KBS真実と未来委員会」のようなチェックシステム構築までのNHK受信料不払い運動の全国展開が有効だろう。
2018年度のNHK受信料収入7122億円の0.1%(7億円)が、「ニュース打破」のような市民が支えるクラウドファンディング型代替メディアに回ることになれば、安倍政権忖度番組で溢れかえる日本のメディア空間が一変、韓国のような政権批判番組が一気に増えることになるに違いない。環境に優しい商品を購入するグリーンコンシューマーが持続可能社会構築の推進力となったのと同じように、官邸広報機関に堕落して自浄作用も働かないNHKから政権批判を厭わない調査報道機関(クラウドファンディング型代替メディア)へと支払い先を変えることで、政権の暴走に歯止めがかかる健全なメディア空間をつくり出すことにプラスになるのは間違いないのだ。
すでに、この日の上映会をきっかけに、杉並区の住民たちの間では、市民参加型メディアの立ち上げを企画する動きも出ていると聞く。巨大な鉄骨だけは残っているものの機能不全状態に陥っている焼け野原状態に等しい日本のメディア空間に、「ニュース打破」のようなオルタナティブな調査報道機関が育っていってほしい。
(横田一)
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【https://lite-ra.com/2019/06/post-4807.html】
上田晋也が『サタデージャーナル』最終回で語った「当たり前が言えない世の中」の意味! 政権を批判してきた番組に何が起きたのか
2019.06.30 03:10
(TBSテレビ公式サイトより)
安倍政権批判に踏み込んできた数少ない番組『上田晋也のサタデージャーナル』(TBS)が昨日、最終回を迎えた。
司会のくりぃむしちゅー上田晋也は、番組の最後、カメラを見据えて1分以上にわたって視聴者に語りかけたが、その内容はやはり、閉塞するメディア、政権批判に対して圧力がかかる不健全な言論状況への警告だった。
「あくまで私個人の考えになりますけれども、いま世界が良い方向に向かっているとは残念ながら私には思えません。よりよい世の中にするために、いままで以上に、一人ひとりが問題意識をもち、考え、そして行動に移す。これが非常に重要な時代ではないかなあと思います。
そして、今後生まれてくる子どもたちに『いい時代に生まれてきたね』と言える世の中をつくる使命があると思っています。
私はこの番組において、いつもごくごく当たり前のことを言ってきたつもりです。しかしながら、一方で、その当たり前のことを言いづらい世の中になりつつあるのではないかなと。危惧する部分もあります。もしそうであるとするならば、それは健全な世の中とは言えないのではないでしょうか」
言っておくが、上田はよくあるような“安全地帯からの綺麗事”を口にしたわけではない。まさに“自身の体験”から出た言葉だった。
安倍政権からテレビ局への圧力によって、ニュース番組から政権批判がどんどん消え、政権を忖度するタレントばかりがMCやコメンテーターに起用されているなかで、この番組の上田晋也だけは売れっこ芸人でありながら、真っ向から安倍政権批判に踏み込んできたからだ。
たとえば、2018年、西日本豪雨のさなかに安倍首相はじめ政権幹部を含む自民党の面々が「赤坂自民亭」と称する宴会を開いて、どんちゃん騒ぎを繰り広げた際は、上田はこうコメントしている。
「先日の大阪の地震のときもね、安倍総理と岸田さんお食事会してらしたわけでしょ。で、今回のコレでしょ。僕はね、以前、えひめ丸の事故のとき、森喜朗首相がゴルフやってて退陣まで追い込まれたじゃないですか。僕はまったく同レベルの話だと思うんですよ」(2018年7月14日放送)
えひめ丸の事故というのは、2001年2月、愛媛県立宇和島水産高等学校の漁業練習船えひめ丸がアメリカ海軍の原子力潜水艦グリーンビルと衝突して沈没。えひめ丸に乗っていた高校生ら9名が死亡したが、森喜朗首相(当時)は事故の連絡を受けたにもかかわらず、休暇中に訪れていたゴルフ場から動かなかったことで猛批判を浴び、退陣に追い込まれた。
上田は国民の命が危険に晒されているのにも関わらず、自民党の仲間内で宴会を優先させる安倍首相の姿勢はこのときの森首相と同じ、つまり、安倍首相の行為も退陣に値すると批判したのだ。この間、さまざまな評論家やコメンテーターたちが「赤坂自民亭」についてコメントした。しかし、『報道ステーション』や『NEWS23』などを含めても、ここまで踏み込んで正論を吐いたのは、上田ひとりだけだった。
■上田晋也「安倍総理の風刺がダメなら総理が吉本新喜劇に出るのはどうなの」
また、2019年3月、辺野古新基地建設「反対7割」という結果が出た沖縄県民投票の結果についても、ほかのテレビが論評を放棄するなか、上田は安倍首相批判にまで踏み込んだ。
「沖縄の基地問題なんて言ったりもしますけれど、これは日本の基地問題ですからね、そもそも」
「沖縄の県民投票。『この結果を真摯に受け止める』と安倍総理はコメントしたわけなんですけれども、政府の対応はまるで真逆と言いましょうか、真摯に受け止めるっていうのは、無視することなのかなと思ってしまいそうな対応なんですけれども」(2019年3月2日放送)
また、岩屋毅防衛相が「沖縄には沖縄の民主主義があり、しかし、国には国の民主主義がある」と発言したが、これについても、上田は「日本全体の防衛を見るべき人の発言なのか」と批判。さらにはメディアの責任にも言及したうえで、こうコーナーを閉めくくった。
「沖縄の方々がひとつの答えを出しました。今度は沖縄以外の人たちが、日本の基地問題というのはどうあるべきなのか、そして、沖縄の民意に寄り添うには自分たちに何ができるのかを考える番だと思います。沖縄の民意に政府が寄り添う姿勢、いっさい見せません。沖縄の声を沖縄以外の人たちが考えることによって日本の声になり、それが大きな声になれば、政府の対応を変えることも可能ではないかと思うのですが、いかがでしょうか」(2019年3月2日放送)
こうした上田の発言はとりわけ過激というわけではなく、最終回で上田自身が語っていたように「ごく当たり前」の発言にすぎない。しかし、こうした発言を知ったネトウヨや安倍応援団は怒り狂い、上田に対して「反日」と攻撃を開始。TBSにも抗議が寄せられるようになった。
だが、上田も『サタデージャーナル』という番組自体もまったくひるまなかった。6月8日の放送回では、「芸能人の政治的発言」をテーマにして、「封じ込められているのは『政治的発言』ではなく『政権批判』である」という、テレビはおろか、新聞や週刊誌ですらほとんど指摘できていない構造に踏み込んだのである。
番組ではまず、アメリカではハリウッドのスターたちが積極的に政治発言をしている一方で、日本では芸能人が政治的発言すると、必ず批判が集まるということが指摘されるのだが、上田は根本的な疑問を呈する。
「なんで最近芸能人が政治的発言をしちゃいけないって言われ出したのかも、そもそもがよくわからないんですよ。別に民主党政権のときだっていっぱい言ってたし、その前の麻生政権、福田政権、その前の安倍政権のときも言ってた。でも、そのときの安倍政権って別にこんな空気はなかったですよね」
つまり、上田は「芸能人は政治的発言するな」という風潮が、「日本では」ということではなく、「第二次安倍政権下」特有のものであると、安倍政権下の異様な言論状況を喝破したのだ。
これを受けて、コメンテーターの鴻上尚史が「政治的発言が問題なんじゃなくて、実はよく見ると、政権を批判してるっていうか、反体制側の人たちが問題になっているわけで。要は、首相と一緒に飯食ってるのは誰も炎上してないわけですよ」と指摘。さらに昨年5月、安倍政権を風刺した『笑点』が炎上したことが紹介されると、上田は「え〜! 大喜利にまで(文句を)言い始めたの!?」としたうえで、こう鋭い切りかえしを行ったのだ。
「『笑点』で『安倍晋三です』と(風刺を)語るのはけしからんと言うんだったら、安倍総理自身が吉本新喜劇に出るのはどうなのって僕は思いますね」
すべての地上波のニュース番組、ワイドショーのなかで、政権からの圧力や安倍応援団の攻撃を恐れずにここまで真っ当なコメントをしていたのは、ほぼ唯一、上田だけと言ってもいいだろう。
■『サタデージャーナル』の後番組MCには「安倍政権元厚労相の娘」が起用
だが、この『サタデージャーナル』について、TBSが突然、6月いっぱいでの終了を決定。『まるっとサタデー』なる新番組をスタートさせることを発表された。新番組の出演者には上田の名前はなく、スタッフもかなり入れ替えられていた。TBS関係者が番組の裏側についてこう語る。
「上層部から現場への説明では、経費節減のためのリニューアル、ギャラの高い芸能人から局アナに切り替えた、ということだったようですが、それだけとは思えない。背景には上田さんらの果敢な安倍政権批判に視聴者からいろいろ抗議が来ていることもあったと思いますよ。よくテレ朝の政権忖度が話題になりますが、上層部が政権批判する番組や出演者を切りたがっているのは、TBSも同じです。『関口宏のサンデーモーニング』のように視聴率がすごくよければ別ですが、視聴率が普通以下だと、いろいろ難癖をつけられて終わらされてしまう」
そういう意味では、上田が最終回、最後のメッセージで「当たり前のことを言ってきたつもりです。しかし、一方で、その当たり前のことが言いづらい世になりつつある」と言ったのは、まさに自分の体験に基づいているものと言ってもいだろう。
「6月8日の放送で、芸能人の政治的発言への圧力問題を特集したのも、今から思えば、番組が終わらされるということへのカウンターだったのかもしれません。その前にで、すでに番組終了は通告されていたはずなので」(前出・TBS関係者)
上田は最終回、最後のメッセージを「また当たり前のことを言わせていただこうと思いますが、私は、政治そして世の中を変えるのは政治家だと思っていません。政治、世の中を変えるのは、我々一人ひとりの意識だと思っています。みなさん、どうもありがとうございました」と締めくくっていたが、しかし、今の日本のテレビは、国民一人ひとりがその意識をもつための情報が隠蔽され、歪められているのが現実だ。
ワイドショーや情報番組では、お笑い芸人がMCやコメンテーターとして跋扈しているが、本サイトが常々指摘しているように、そのほとんどは、松本人志を筆頭に、報道やジャーナリズムの役割など一顧だにせず政権擁護を垂れ流したり、あるいはせいぜい“俺はわかってる”気取りでどっちもどっち論をぶつような輩ばかりだ。
上田のような権力チェックの意識とポピュラリティをあわせもった者がニュース番組のキャスターをつとめるようになれば、国民の政治に対する意識も少しは変わるような気がするのだが……。
(編集部)
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[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様…日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]
沖縄タイムスの阿部岳さんのコラム【[大弦小弦]香港と沖縄と人権】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/433514)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/180国中67位大丈夫か日本の言論の自由】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201906190000226.html)。
《▼産経新聞が「日本は人権守る側に立て」と論陣を張っている。政府に香港市民への連帯を促す。中国の敵は味方、という発想かもしれない。それでも人権の一点なら幅広い層が一致できる ▼人権に国境がないことも確認できればなお良い。沖縄でも人々は基地の集中と新設によって危険にさらされ、自己決定権を奪われている》。
《まず日本の言論の自由が守られていると回答した人が5割程度しかいなかったことをどう見るか。…「国境なき記者団」が02年から毎年続けている今年の世界報道自由度ランキングを発表。180国中、日本は67位。顕著な問題を抱えるグループに属し、G7では最下位。低迷を続けているといえる》。
『●阿部岳さん、《基地問題への見解の違いも…
デマで攻撃された因縁も関係ない。今回は…産経の側に立つ》』
《産経新聞の報道の自由を守らなければ。基地問題への見解の違いも、
「沖縄2紙が米兵の善行を黙殺」とデマで攻撃された因縁も関係ない。
今回は、中国政府に取材を拒否された産経の側に立つ》
《▼中国に抗議した安倍政権も例外ではない。「味方」を重用し、
「敵」とみなせば徹底的に攻撃する。高江の現場では
沖縄2紙の記者を身体拘束するまでに至った。報道の自由への攻撃は、
全メディアへの攻撃である。
国内でも、今回のように一致して押し返すしかない。(阿部岳)》
4月に続き、またしても、官邸にて《日本新悲劇の座長》(星田英利さん)アベ様に擦り寄るセンスの無さ…。
日刊ゲンダイの記事【安倍政権が露骨スリ寄り 吉本興業と“ズブズブ”三文芝居】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256316)によると、《安倍政権が芸能界に露骨にスリ寄り、大ヒンシュクを買っている。4月20日、安倍首相は現役首相として初めて、なんばグランド花月で「吉本新喜劇」に出演》。
『●成田三樹夫さん、《権力にへたへたする役者じゃ意味がない。
…バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ》』
『●《恥を知》らない《日本新悲劇の座長》(星田英利さん)な
裸のアベ様…予算委員会のための時間が無いらしい』
リテラに素晴らしい漫画シリーズが。【安倍応援団をぶった斬るマンガ連載スタート 『スシローと不愉快な仲間たち』第1話 スシロー、「年金100年安心」の斬新すぎる解釈を語るの巻】(https://lite-ra.com/2019/06/post-4777.html)、《僕はもう記者じゃないのよ 太鼓持ち!》
アベ様のポチさんによる、年金「制度」が100年安心という斬新解釈。
『●さながらディストピア状態…年金自助努力問題
《不正確で誤解を与えたのは麻生の態度と発言》(政界地獄耳)』
『●サディスティックな《この政権はその場しのぎの隠蔽を
繰り返し民主主義を壊す「悪魔のような政権」》』
GPIFという振れなくなった「無い袖」の責任を行政府の長や金融相がとるべきでは?
日刊ゲンダイの記事【年金不信と老後不安が浮き彫りに…安倍内閣“不支持”も急増】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256300)によると、《安倍内閣の支持率は前回5月調査から2.9ポイント減の47.6%で、不支持率は1.9ポイント増の38・1%だった》。
今だ、5割弱の内閣支持率。この国は大丈夫?
マガジン9のコラム【鈴木耕 言葉の海へ 第77回:右であれ左であれ、わが祖国】(https://maga9.jp/190619-5/)からのがいい引用。すいません。
《右派系の人たちが、「香港デモ」に妙に同情的なのだ。これまでの「デモ嫌い」はどこへ行ったのか? その理由は、実は単純である。香港の若者たちが、ネット右翼が大嫌いな中国政府に対して反旗をひるがえしているからだ。つまり彼らのロジックは「敵の敵は味方」というもの。ぼくも、独裁臭が漂う現在の中国・習近平政権には大反対だ。彼の反民主主義的な強圧政治は、とても「左翼政権」などと呼べる代物ではないと思うからだ。その意味でも、若い「香港デモ」には胸がうたれるし、彼らを断固支持したい。だけど、それならば……言いたいことがある。強大で暴圧的な中央政権に抗う地方の住民たちを支持するという構図は、どこかで見たことはないのか、とぼくは言いたいのだ。そう、沖縄での辺野古米軍基地建設についての対立の構図だ。安倍政権の強権的な工事推進一点張りに対して、沖縄の人たちは、何度も何度も繰り返して「反対」の意志表示をした。…権力に抗う姿は同じだ》。
《民主主義に右も左もないはずだ ディストピア小説の極北『1984年』の著者ジョージ・オーウェルに『右であれ左であれ、わが祖国』という評論がある。ヒトラー独裁前後のドイツと革命直後のソヴィエト連邦、そしてはざまで揺れる祖国イギリスを見つめた評論だったと思う。いわゆる左右の溝は、SNSが隆盛になってから、日本ではことに激しくなったようで、「ネトウヨ」「パヨク」(ぼくはこのイヤな言葉を基本的には使わない。ほとんど「ネット右翼」「リベラル」などと表記している)と、まるで罵倒合戦の様相を呈している。しかし、いかにネット右翼を自認していても、今の日本で民主主義を完全否定するような人はそうはいまい。お互いに、どんなに批判し合っても「民主主義擁護」に異存はないはずだ。「右であれ左であれ、わが祖国」なのだ。であればこそ、香港のデモに共鳴する右派の人たちに、もう一度、沖縄の現況を知ってほしいと思う。強権発動で住民たちの意思を圧殺する中央政府の姿が、沖縄と香港では同じように見えませんか?》
『●《差別の歴史、力の差を無視して
「どっちもどっち」論に持ち込む》(阿部岳さん)低民度…抗い続けねば』
『●<金口木舌>《よほど国策ごり押しの現場を
見せたくないらしい。それこそ基地隠蔽》、辺野古破壊隠蔽』
中国や韓国・北朝鮮をお嫌いな右翼な皆さんや《産経新聞が「日本は人権守る側に立て」と論陣》!? お笑いですね。例えば、辺野古破壊では、沖縄の人々の人権は? まさか、「どっちもどっち」論に持ち込むつもり?
一方、《世界報道自由度ランキングを発表。180国中、日本は67位。顕著な問題を抱えるグループに属し、G7では最下位》という惨憺たる状況。アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟《メディアコントロール》の故。なのに、《5割》ものニッポンの方々は、《日本の言論の自由が守られていると回答》…驚きだね。オメデタイ皆さんだ。
『●アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟
メディアコントロール…「一人でも権力に立ち向かう」とはいうものの…』
『●国連《表現の自由侵害許されぬ》…アベ様や
最低の官房長官ら馬さんや鹿さんの耳には、哀しき馬耳東風…』
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【https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/433514】
[大弦小弦]香港と沖縄と人権
2019年6月17日 05:30
「くまのプーさん」を恐れるような体制は、何かがおかしい。昨年ヒットした実写版映画は中国で公開が認められなかった。体形が習近平国家主席に似ていると笑いの種になるから排除したらしい
▼香港の書店経営者が習氏批判の本を売り、中国本土で拘束される事件も2015年に起きている。言論の自由、高度な自治を保障する「一国二制度」に穴が開き、吸い取られる。市民の不安に、中国への容疑者引き渡しを可能にする条例改正案が火を付けた
▼先週は主催者発表103万人のデモがあり、審議延期に追い込んだ。16日には史上最大の200万人近くが参加、完全撤回を求めた
▼産経新聞が「日本は人権守る側に立て」と論陣を張っている。政府に香港市民への連帯を促す。中国の敵は味方、という発想かもしれない。それでも人権の一点なら幅広い層が一致できる
▼人権に国境がないことも確認できればなお良い。沖縄でも人々は基地の集中と新設によって危険にさらされ、自己決定権を奪われている
▼沖縄から香港に飛び、催涙弾がはじける現場から動画を配信するラッパーの大袈裟(おおげさ)太郎さん(37)が報告している。「右か左かじゃなくて、自由対不自由。個人の権利を守る闘いだから辺野古と全く一緒なんだよ。一緒にやろうよ」。やろう。相手が誰でも、人権の側に立とう。(阿部岳)
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201906190000226.html】
コラム
政界地獄耳
2019年6月19日9時18分
180国中67位大丈夫か日本の言論の自由
★各社が毎月行う世論調査。ニュースで扱われるのは内閣支持率や政党支持率だが、各社ともその時々の国民の関心事についても聞くことが多い。最近では消費税値上げ、景気の実感、年金への信頼度、副総理兼財務相・麻生太郎の報告書受け取り拒否、衆院議員・丸山穂高辞任是非など政治案件に加えて、レジ袋有料化を法制化、高齢ドライバーの年齢制限などの庶民の関心事も多岐にわたり質問項目に入る。
★その中で特筆すべき設問が、15、16両日に行われた産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の世論調査の中にあった。「日本の言論の自由は守られている」という問いで「思う」と回答した人が52・0%、「思わない」と回答した人が38・9%に上った。大手メディアが自らの自由が守られているかとの設問を作ったことも英断だが、その回答をどう捉えるかも大きなテーマになる。まず日本の言論の自由が守られていると回答した人が5割程度しかいなかったことをどう見るか。一方、言論の自由が守られていないと感じている人はどの部分でそう感じているのか。この設問への興味が尽きない。
★4月、パリに本部がある国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」が02年から毎年続けている今年の世界報道自由度ランキングを発表。180国中、日本は67位。顕著な問題を抱えるグループに属し、G7では最下位。低迷を続けているといえる。政府の情報コントロールが厳しく強引だということなのか、それとも日本のマスコミが忖度(そんたく)し続けているからなのか、自主規制なのか、それとも骨抜きの体たらくなのか、はたまた、国民のリテラシーが高まり言論メディアを疑うようになってきているのか、原因ははっきりしない。ただ、世論に言論界に対して懐疑的だったり、物足りなさを感じている声が少なからずあるということは間違いなさそうだ。言論の安全保障も脅かされているのだろうか。(K)※敬称略
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[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様…日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]
日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/遊ぶなら自分の金を…あの方に誰か「裸だ」っていってやれ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256020)。
《安倍首相ったら100日あまりも予算委員会の集中審議を拒み続けているくせに、官邸に芸人呼んで遊んでいる(宣伝に使ってる?)からな》。
『●島尻安伊子氏は辺野古破壊への
「進む方向は間違っていなかった」…一層重い「新基地反対」の民意が表明』
「選挙の直前のアベ様は大阪で…《日本新悲劇の座長》。恥ずかしげもなく、
何もかも私物化。リテラの記事【安倍首相の吉本新喜劇出演=お笑いの
政治利用に、吉本所属のウーマン村本と星田英利が勇気ある批判!】
…《大阪に媚びるようなギャグを口にした…。…本来、お笑いというのは
庶民が権力や権威を笑い飛ばすためにあるもの。大阪の庶民文化に
根付いた吉本新喜劇はその象徴でもあった。ところが、吉本の上層部は
その“大阪の魂”ともいえる存在を権力者にいとも簡単に差し出して
しまったのだ。…星田英利(ほっしゃん。)…〈吉本新喜劇は初めてでも、
日本新悲劇の座長です。〉》」
『●暴言連発「あなたに答える必要はありません」
「ここは質問に答える場所ではない」「その発言だったら、指しません」』
《いや、国会では衆院予算委員会が約100日にわたって自民党の拒絶に
よって開かれないという事態に追い込まれているのに、それも伝えられず、
一方で安倍首相が吉本新喜劇のメンバーと公邸で会っただのといった
ニュースはしっかりと伝える。大泉洋と高畑充希と会食した際には、速報で
伝えるニュース番組まで出てきたほどだ。報道圧力に晒されつづけた結果、
不都合な事実は伝えられず、プロパガンダが垂れ流される──。
この国の異常な報道実態は、こうして覆い隠されているのである》
マガジン9のコラム【鈴木耕 言葉の海へ 第76回:独裁臭の政治家たち】(https://maga9.jp/190612-6/)によると、《喜劇とは、“毒”を持つもの。巨大で強いものへ向けて、強烈な毒を放つ風刺こそが、喜劇の真髄である。チャップリン 『独裁者』は、そのもっとも優れた成果だった。笑いは権力者に対する庶民のささやかな抵抗だ。ロシアの小噺、日本の落語や川柳などがそれにあたる。…「吉本新喜劇ご一行様」が首相官邸を訪問…だが安倍首相との和気あいあいのやりとりを見ていれば、残念ながらそこには、毒も風刺の欠片もなさそうだった》。
《毒も風刺の欠片も》無しの情けなさ。
『●成田三樹夫さん、《権力にへたへたする役者じゃ意味がない。
…バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ》』
『●沖縄の皆さんのお願いは何時叶えてくれるの?
《憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復》』
「リテラの記事【くりぃむ上田晋也が沖縄県民投票に対する安倍政権と
マスコミの姿勢を痛烈批判!「真摯な対応って無視することなのか」】
…《本当に数少ないながら、きちんと声をあげる人と番組は存在する。
…『上田晋也のサタデージャーナル』(TBS)もそのひとつ。…上田は
沖縄県民投票後の安倍政権の対応をこのように痛罵していた。
「沖縄の基地問題なんて言ったりもしますけれど、これは日本の
基地問題ですからね、そもそも」「沖縄の県民投票。『この結果を真摯に
受け止める』と安倍総理はコメントしたわけなんですけれども、政府の
対応はまるで真逆と言いましょうか、真摯に受け止めるっていうのは、
無視することなのかなと思ってしまいそうな対応なんですけれども」》」
リテラの記事【くりぃむ上田晋也が“芸能人の政権批判NG”に敢然と反論!「安倍総理の風刺がダメなら、総理が吉本に出るのはどうなの」】(https://lite-ra.com/2019/06/post-4772.html)によると、《そのほとんどは、松本人志を筆頭に、報道やジャーナリズムの役割など一顧だにせず政権擁護を垂れ流したり、あるいはせいぜい“俺はわかってる”気取りでどっちもどっち論をぶつような輩ばかりだ。しかし、そんななか、売れっこ芸人でありながら、政権批判にも踏み込み、異彩を放っているのが上田晋也(くりぃむしちゅー)だ》。
《日本新悲劇の座長》(星田英利さん)な裸のアベ様と《毒も風刺の欠片も》無しな《吉本新喜劇》。「立法府の長」を名乗るアベ様は、与党自公と協力して、予算委員会での集中審議を拒否し続けている。《お笑い芸人呼んで楽しむ暇があるなら、国会に出てこい 予算委員会の審議拒否3ケ月って、それでも行政府の長かよ 公文書改ざん、国の経済の根幹に関わる統計データ不正、恥を知れ》! 本当にそうだ。
野党の審議拒否をあれだけ批判した、与党自公や癒党お維を支持している「1/4」の皆さん、国会や政治に興味もなく、選挙に行きもしない「2/4」の皆さん、《安倍首相ったら100日あまりも予算委員会の集中審議を拒み続けている》のですが、なんで黙ってるの? 《誰か裸だっていってやれ》(室井佑月さん)! アベ様ったら、モロ出しで、あまりに恥かしく、醜悪。
『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」』
「最後に、東京新聞の記事【自民、「敵基地攻撃」保有提言へ
北朝鮮脅威でミサイル防衛強化】…
《自民党安全保障調査会…発射拠点を破壊するいわゆる
「敵基地攻撃能力」の保有を直ちに検討するよう求めている…
敵基地攻撃に関し、政府は法的に可能との立場だが…》。
正気とは思えません。「裸の王様」壊憲王の「外交音痴」
「無定見外交」を暴露しているようなもの…愚かすぎる。
次は「核」がほしい、と言い始めるにきまっています」
『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ』
『●「裸の王様」が支配する、ダークな五輪のために
「大切な人権を蔑ろに?」出来る不思議王国・デンデン王国』
『●斎藤貴男さん「人間が人間であるために、最後まで抗おう」と呼びかけ
…コンナ「裸の王様」に負けたくない』
『●裸の王様「記念」小学校・女王様「名誉」校長…
証拠隠滅=「文書を存在しないことにする手法」炸裂か?』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256020】
室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。
室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
遊ぶなら自分の金を…あの方に誰か「裸だ」っていってやれ
2019/06/14 06:00
(自分ルール(C)共同通信社)
「これもう、スキャンダルの類じゃなかろうか。衆参両院の予算委員会審議拒否している自民党総裁が公邸でお笑い芸を楽しんでいるんだよ」(ネット上の批判の声)
これは6月8日に「女性自身」にあげられた「安倍首相が審議拒否中に芸人と会談『国民を愚弄』と批判の声」という記事の中のネット民の声。安倍首相ったら100日あまりも予算委員会の集中審議を拒み続けているくせに、官邸に芸人呼んで遊んでいる(宣伝に使ってる?)からな。
ほかにもこんな声があげられていた。
「お笑い芸人呼んで楽しむ暇があるなら、国会に出てこい 予算委員会の審議拒否3ケ月って、それでも行政府の長かよ 公文書改ざん、国の経済の根幹に関わる統計データ不正、恥を知れ」
「予算委員会で議論する暇はないが、吉本の芸人と戯れる暇はあるという安倍首相。ふざけるな。国会を、国民を愚弄するにもほどがある」
ほんとにそうだ。遊ぶなとはいわないが、やることやってから遊びなよ。それに、遊ぶなら、自分の金使って遊びなよ。
5月14日の東京新聞によれば、
「首相が各界の著名人らを招いて毎年四月に東京・新宿御苑で開く『桜を見る会』の費用が、二〇一八年度は予算の三倍となる約五千二百万円に上ったことが、十三日の衆院決算行政監視委員会で明らかになった」
予算オーバーとなってしまうのは、参加者の増加が主な原因なんだと。
ほんでもって、税金使っての宴会なのに、招待客の選考過程が不明瞭。「日刊ゲンダイ」にも書かれてあったが、まさにブラックボックスとなっている。「これを明らかにすることは、内閣官房及び内閣府の事務の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがある」として回答拒否しているそうだ。外交機密じゃあるまいし、こんな言い訳通る?
いや、通すんだよな。自分ルールのあの方は。誰か裸だっていってやれ。
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[●『新聞記者』(望月衣塑子著)…《ひとつずつ真実を認めさせて、さらに裏を取っていくこと―――》↑]
リテラの記事【「令和おじさん」の本当の顔が露わに! 菅官房長官が望月衣塑子記者への“質問妨害”を復活、国連報告でも問題に】(https://lite-ra.com/2019/06/post-4763.html)。
《5月29日の定例記者会見で、東京新聞・望月衣塑子記者の質問に対し、こう言い放ったからだ。「その発言だったら、指しません」 これまでも菅官房長官は会見の場で、望月記者の質問に「あなたに答える必要はありません」「ここは質問に答える場所ではない」などと職責を放棄して暴言を吐いてきた》
《「あなたに答える必要はありません」「ここは質問に答える場所ではない」などと職責を放棄して暴言を吐いてきた》最低の官房長官は、いじめの度合をエスカレートさせ、この度、「その発言だったら、指しません」と言い放ったそうだ。前もって〝御題〟を明かしておかないと質問にはお答え頂けないようだし、今回は、記者を選別することを宣言した訳だ。
あぁ…。でっ、い~っつも思うのですが…周りの記者は何やってんだ? 何とも思わないのかね? 内心、最低の官房長官殿に喝采を叫んでいるのか? 《国連のデービッド・ケイ特別報告者》は《権力の監視者としての役割を果たすためには、報道機関は自らの取材や報道を自由に追求する必要がある》…こんな当たり前を指摘されるニッポンの《報道機関》って、一体? 《報道圧力に晒されつづけた結果、不都合な事実は伝えられず、プロパガンダが垂れ流される──。この国の異常な報道実態は、こうして覆い隠されているのである》。記者クラブなど解散するか、あらゆるジャーナリストが参加できる会見に改めるべきだ。
そして、大変に気になる情報。『アクセスジャーナル』山岡俊介さんへのデタラメで、不当な圧力。アベ様や最低の官房長官らの《メディアコントロール》がさらに酷いことに。
『アクセスジャーナル』山岡俊介さんによる記事【本当に国策捜査だったーーすでに他の被告訴人2人は事情聴取中。「見城マター」と警視庁筋】(https://access-journal.jp/31578)によると、《「事実は小説より奇なり」どころの話ではない。「国策捜査か」と第一弾記事を報じたところ、警視庁筋から、そうとしか思えないとの有力な情報提供があった。そのディープ・スロート氏、何と「見城マター」として警視庁本庁に上がって来たという…「…安倍応援団の見城としては山岡さんの存在が煙たくて仕方ない。これから選挙なのに、東京新聞の望月さんの本も出て、また放火未遂事件も騒がれそうだし、それで忖度したのでは」》。
『●下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、
「国民への背信行為」を自分自身で行っている』
『●《官邸の意に沿わない記者を排除…
明らかに記者の質問の権利を制限し、国民の『知る権利』を狭める…》』
『●《事実誤認》というフェイクで記者を会見から締め出す前に…
アベ様や最低の官房長官こそ《事実誤認》?』
『●事実誤認の常習犯…《聞きたくない質問、
都合の悪い質問を遮るような、その先に国民がいることを無視…》』
『●《事実誤認》はどちらか? 《権力を監視し、
政府が隠そうとする事実を明らかにするのは報道機関の使命》』
『●《「この会見は一体何のための場だと思っているのか」と質問
菅氏は「あなたに答える必要はない」》!!』
『●記者イジメ…最低の官房長官が《民主主義を守るために努力》
《国民へ情報を知らせる義務》を果たしてる?』
『●小林節氏…《職業としての権力監視機関として、
報道が発達し、憲法の重要な柱のひとつとして確立され》た』
『●三宅勝久さん《報道・言論の自由を標榜しながら
じつのところ会見参加者を選別している…巧みな情報操作》』
『●最低の《官房長官が「これでいい」と決めれば、
官僚も秘書官も誰も止められない。それは非常に危険》』
『●映画『記者たち 衝撃と畏怖の真実』《その中で…
ナイト・リッダー社の記者たちは政権のウソを報じ続ける》』
『●《新聞を含むマスコミは…「客観中立で、常に事実と正論を語る」
という自画像を描き、自ら縛られてきた》』
『●『権力と新聞の大問題』(望月衣塑子×マーティン・ファクラー著)読了
…《政権をチェックしようという意識が…》』
『●『新聞記者』(望月衣塑子著)読了…《ひとつずつ真実を
認めさせて、さらに裏を取っていくこと―――》』
『●アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟メディアコントロール…
「一人でも権力に立ち向かう」とはいうものの…』
『●【<金口木舌>権力はうそをつく】《イラク戦争…
大量破壊兵器の保有は後に捏造だと明らかになった》』
『●《安倍派のライバル候補に対する選挙妨害を
反社会勢力にも通じる人物に頼》む…なぜに報じられないの?』
『●《テンチョンニュース》で決して報じない
《安倍さんが直接関わった疑惑。民主主義の根幹を壊す犯罪行為》』
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【https://lite-ra.com/2019/06/post-4763.html】
「令和おじさん」の本当の顔が露わに! 菅官房長官が望月衣塑子記者への“質問妨害”を復活、国連報告でも問題に
2019.06.09 01:38
(「令和おじさん」の実像は…(首相官邸HPより))
「令和おじさん」ともてはやされ、「かわいい」「ピュアな人」などとメディアが露骨にヨイショしてきた菅義偉官房長官。しかし、そのおじさんが従来の顔を剥き出しにした。5月29日の定例記者会見で、東京新聞・望月衣塑子記者の質問に対し、こう言い放ったからだ。
「その発言だったら、指しません」
これまでも菅官房長官は会見の場で、望月記者の質問に「あなたに答える必要はありません」「ここは質問に答える場所ではない」などと職責を放棄して暴言を吐いてきた。一方、会見では上村秀紀・官邸報道室長が質問を妨害・制限を加え、さらに昨年12月末には内閣記者会に“望月記者をどうにかしろ”と恫喝をかけるような文書を提示するなど、望月記者排除の動きが加速していた。
だが、今年2月にこの恫喝文書に日本新聞労働組合連合や日本ジャーナリスト会議が抗議声明を発表、3月にはMIC(日本マスコミ文化情報労組会議)による官邸前抗議活動などに発展したことで、上村官邸報道室長の質問妨害は鳴りを潜めるようになった。
ところが、5月から再び質問妨害が復活。そのため、同月29日に望月記者がこの質問妨害について質問したのだが、菅官房長官は“記者会主催の場だから記者会に申し入れろ”などと回答を拒否。そこで再び望月記者が手を挙げて質問をしようとしたところ、菅官房長官は「その発言だったら、指しません」と宣言したのだ。
質問妨害をおこなっているのは官邸報道室長であって、「記者会に言え」というのは責任のなすりつけだ。挙げ句、「その質問なら当てない」と官房長官自らが豪語することは、“自分が気にくわない記者や質問は無視するからな”と宣言したということだ。
そもそも大前提として、記者会見で官房長官が記者の質問を拒絶したり排除しようとすることは、報道への不当介入、そして国民の「知る権利」を侵害する行為にほかならない。しかし、菅官房長官は、安倍政権にとって都合の悪い質問には“菅話法”と呼ばれるはぐらかしや事実上の回答拒否を連発しながら、一方で政権運営に関係しないくだらない質問には積極的に答えてきた。
たとえば、新元号発表後の4月5日の会見では、フリージャーナリストの安積明子氏から出た「いまネットで『令和おじさん』と呼ばれているという報道があったが」という質問に、「承知はしてますけど、ピンときてないですね」とニッコリ笑って返答。このほかにも、安積氏からの「東日本でのカール製造中止について」だの「バレンタインにはたくさんのチョコを貰ったと思うがホワイトデーのお返しは?」だのといった、はっきり言ってどうでもいい質問を拒否することなく「私、(カールは)食べたことないんじゃないかなと思います」「(チョコを)去年以上に今年は貰いました」などと回答してきた。
さらには、2017年7月21日の会見では、安積氏はトランプ大統領が安倍昭恵氏について「ハローも言えない」とニューヨークタイムズで語ったことについて質問し、なぜか「女性からは矢継ぎ早にどんどんどんどん言われるよりも、やはりちょっと控えたほうがお好きなんでしょうか」という望月記者を当てこするような質問をおこなったのだが、菅官房長官は「そっちの(控えた)ほうがいいですね。ヘッヘヘヘ」と笑いながら答えていた。
こんな低俗な質問にはきちんと答えるくせに、官邸による記者の質問妨害という国民の「知る権利」を阻害する重大な問題の追及はシャットアウトする──。これこそが「令和おじさん」の正体なのだ。
■国連の特別報告者が「日本政府は批判的なジャーナリストを公然とはねつけ」
しかも、こうした安倍政権による記者排除の実態を、国連のデービッド・ケイ特別報告者も問題視。先日、公表された報告書でも〈批判的なジャーナリストへの政府関係者の圧力があるとされている〉とし、官房長官会見における記者排除について、こう指摘をおこなっている。
〈記者会見で政府関係者が批判的な記者を公然と突っぱねることは、会見での記者の質問に気をつけろという記者クラブや新聞上層部へのメッセージにもなっている〉
〈権力の監視者としての役割を果たすためには、報道機関は自らの取材や報道を自由に追求する必要がある。
国家は、ジャーナリストの仕事内容が、批判的かどうかセンシティブかどうかにかかわらず、あらゆる場面において、ジャーナリストを非難してはならない。〉
記者の質問を公然と斥けること、記者を非難することは、報道の自由の阻害であり、許されない行為──。あまりにも当たり前の指摘だが、その当たり前がいまの日本では守られていないというのである。
ケイ氏が問題視したのは、これだけではない。報告書では、歴史問題に対しても圧力が及んでいると指摘されているのだ。
〈慰安婦問題をはじめとする日本の戦争犯罪などコントラバーシャルな問題に取り組むジャーナリストには編集上の圧力が加えられ、そのことが歴史問題を悪化させている。〉
そして、ケイ氏は報告書をこうつづけている。
〈積み重なると、表現の自由に対する継続的な圧力は、情報へのアクセスを制限し、多様な政治的意見を発展させ共有するための自由度を狭める。
意見と表現の自由に関する権利は、民主主義、平等そして社会全体の発展にあらゆる面で直接的な影響を与える。〉
■国連の特別報告者にまで“フェイク”認定し非難する菅官房長官
この報告書は6月24日に開幕する国連人権理事会で正式に提出されるというが、前回の報告書よりもさらに日本のメディアもめぐる報道圧力は高まっていることが、ここでもはっきりしたと言えるだろう。
しかし、この報告書に対しても、菅官房長官は「極めて遺憾」「記述は不正確かつ根拠不明のものを多く含んでおり、受け入れられない」と非難。記者の質問のみならず、国連の特別報告者にまで“フェイク”認定する始末なのだ。
さらに、この問題の根深さを物語るのは、メディアの報道だ。2017年につづいて、こうして国連の特別報告者から政権による報道圧力の実態と危機的状況が指摘されたというのに、読売新聞は報告書が示された事実さえ取り上げず、テレビはほとんど無視した。
菅官房長官を「令和おじさん」とワイドショーはさんざん持ちあげたが、そのときも、記者排除や質問拒否という菅官房長官の実態にはふれようとはしなかった。いや、国会では衆院予算委員会が約100日にわたって自民党の拒絶によって開かれないという事態に追い込まれているのに、それも伝えられず、一方で安倍首相が吉本新喜劇のメンバーと公邸で会っただのといったニュースはしっかりと伝える。大泉洋と高畑充希と会食した際には、速報で伝えるニュース番組まで出てきたほどだ。
報道圧力に晒されつづけた結果、不都合な事実は伝えられず、プロパガンダが垂れ流される──。この国の異常な報道実態は、こうして覆い隠されているのである。
(編集部)
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[【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]
沖縄タイムスの記事【沖縄3区勝利、飛び上がる知事 初当選した屋良氏「基地を造らず返還は可能」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/411734)。
《屋良朝博氏(56)が7万7156票を獲得し、初当選を果たした。屋良氏は名護市辺野古の新基地建設反対を前面に打ち出し、自民党公認で、元沖縄北方担当相島尻安伊子氏(54)=公明、維新推薦=を1万7728票差で破った》。
大阪12区補選はとても残念な結果でした。期待していた宮本岳志前衆院議員が落選。
自民党候補も敗れたのだけれど、お維の候補が当選…。投票率は47%。【衆院大阪補選と19市町村選結果】(https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190422/0014828.html)によると、選挙結果は以下の通り:
【衆院大阪12区補選】
▼藤田文武、維新・新、当選。6万0341票
▼北川晋平、自民・新、4万7025票
▼樽床伸二、無所属・前、3万5358票
▼宮本岳志、無所属・前、1万4027票
選挙の直前のアベ様は大阪で…《日本新悲劇の座長》。恥ずかしげもなく、何もかも私物化。
リテラの記事【安倍首相の吉本新喜劇出演=お笑いの政治利用に、吉本所属のウーマン村本と星田英利が勇気ある批判!】(https://lite-ra.com/2019/04/post-4674.html)によると、《大阪に媚びるようなギャグを口にした…。安倍首相は明らかに吉本新喜劇を政治利用し、選挙のPRに使ったのだ。…本来、お笑いというのは庶民が権力や権威を笑い飛ばすためにあるもの。大阪の庶民文化に根付いた吉本新喜劇はその象徴でもあった。ところが、吉本の上層部はその“大阪の魂”ともいえる存在を権力者にいとも簡単に差し出してしまったのだ。…星田英利(ほっしゃん。)…〈吉本新喜劇は初めてでも、日本新悲劇の座長です。〉》。
『●松尾貴史さん×室井佑月さん対談、「安倍首相は、
嘘も権力の私物化も恥ずかしいとすら思っていない」』
一方、沖縄3区補選では、屋良朝博さんが見事に当選されました。#美ら海の色 の候補者は自明でした。《普天間か辺野古かという日本政府が設定した愚劣な選択肢を拒否して、沖縄県民を犠牲にしない選択肢を作りださなければならない》。
『●辺野古破壊という大愚を続行…民意無視、
《地方自治や民主主義、県民の尊厳をどう考えるか…自身の見解を》』
『●《地元の理解と協力を得る努力…自然環境や
住民の生活環境にも最大限配慮》しつつ美ら海に土砂ぶちまけ…』
『●松川正則宜野湾市長殿、普天間運用停止の
新たな《期限》を設けたって無駄です…無惨な破壊「損」の辺野古』
「ブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/衆議院
沖縄3区の補欠選挙告示/辺野古新基地建設をやめて子どもの
貧困対策に予算を使えば、どれだけの家庭が救われるか。】
…《辺野古新基地ができれば、その被害を受けて苦しむのは名護市を
はじめとした3区の住民だ。普天間の危険性の除去を理由に3区の
住民に危険性を押しつけられてはたまったものではない。
普天間か辺野古かという日本政府が設定した愚劣な選択肢を拒否して、
沖縄県民を犠牲にしない選択肢を作りださなければならない》」
#美ら海の色 の辺野古に土砂をぶちまける…費用も工期も∞な、今日も続く大愚行。《県知事選、県民投票と移設反対の意思が示されたが工事が進んでいる。この国の民主主義が問われている。このままでいいのか》?
沖縄タイムスの記事【「進む方向は間違っていなかった」 島尻安伊子さん、涙を浮かべ頭深々 辺野古移設で対立軸】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/411730)によると、《「進む方向は間違っていなかったと思う。また皆さまと共に明るい沖縄をつくりたい」と言葉を紡いだ…自身が「苦渋の選択」と表現した新基地建設では容認姿勢を示したが、十分な支持を集められなかった。「一日も早い辺野古移設が現実的な解決方法」》。
「進む方向は間違っていなかった」…って、正気だろうか? 真っ向から、何度も否定されておきながら。
辺野古破壊は許されない。知名度の差や自公お維の力の入れ具合、強大な組織力から、屋良さんが負けていてもおかしくはなかった。それでも、屋良さんが勝利した意味を「本土」は理解すべき。
沖縄タイムスの記事【社説[衆院補選 屋良氏が当選]政権のおごりの結果だ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/411800)によると、《屋良氏は新聞記者として長く基地問題に取り組んできた。しかし政治経験はなく、一般的にはほとんど無名。知名度不足や組織体制の不備は明らかだった。相手候補の島尻安伊子氏(54)は沖縄北方担当相まで経験し、国政与党が全面的にバックアップ。菅義偉官房長官が来県し支援を訴えたほか、3区14市町村のうち13市町村長が支持するなど強大な組織力を誇った。一騎打ちの戦いで、屋良氏が勝利を収めた要因は何か。昨年の知事選を含めこれまでの選挙と決定的に違ったのは、島尻氏が米軍普天間飛行場の辺野古移設について「容認」の姿勢を鮮明に打ち出したことだ。有権者は「新基地ノー」「辺野古埋め立てノー」の意思を明確にしたのである…補選の結果、沖縄選挙区は衆院4議席、参院2議席のうち5議席が、新基地に反対する議員で占められることになる》。
『●《いま地方が学ぶべきは沖縄だ》
《むしろ沖縄から学ぶべき時がきている》…沖縄にとって発展の足かせは?』
《沖縄から学ぶべき》。
レイバーネットの記事【衆議院補欠選挙沖縄3区/ヤラともひろさん当選!政策を語りぬいた成果押し】(http://www.labornetjp.org/news/2019/1555882588109yumo)によると、《一方の相手陣営は、大臣経験者で知名度では不利だとされていた。しかし「誠実な性格で政策を訴えたヤラさんのがんばりは、すごかった」と後援会スタッフの山本菊代さんは語った…今回相手陣営は、これまでの選挙戦を総括して「辺野古への移設賛成」の立場を明確にした。しかし、「翁長知事時代ですでに明らかになった、基地を縮小することが経済の発展を生む」(有田芳生立憲民主党沖縄県連代表)ことが浸透し、「オール沖縄として今後も闘っていく」(同)ことの重要性が確認できた選挙でもあった…
屋良朝博(無所属) 77156
島尻安伊子(自民認 公明、維新推薦) 59428
投票率: 43.99%》
東京新聞の記事【<統一地方選>反基地、揺るがぬ沖縄 容認明言、自民敗北重く】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201904/CK2019042202000175.html)によると、《衆院沖縄3区補選で、沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設に反対する沖縄の民意がまた示された。自民党の島尻安伊子氏が新基地建設容認を明確に打ち出した今回の補選は、これまでの国政選挙や知事選での敗北とは決定的に重みが違う》。
島尻安伊子氏は辺野古破壊への「進む方向は間違っていなかった」と敗戦の弁。自公お維は辺野古破壊に賛成を明示して選挙を戦った。その敗北の結果は、より一層重い「新基地反対」「辺野古破壊反対」の民意の表明となった。直ぐさま、辺野古破壊を止めるべき。
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【https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/411734】
沖縄3区勝利、飛び上がる知事 初当選した屋良氏「基地を造らず返還は可能」
2019年4月22日 04:40
沖縄県知事に転出した玉城デニー氏の衆院議員失職に伴う衆院沖縄3区補欠選挙は21日、投開票され「オール沖縄」勢力が推す無所属で新人のフリージャーナリスト屋良朝博氏(56)が7万7156票を獲得し、初当選を果たした。屋良氏は名護市辺野古の新基地建設反対を前面に打ち出し、自民党公認で、元沖縄北方担当相島尻安伊子氏(54)=公明、維新推薦=を1万7728票差で破った。辺野古新基地建設問題で政府と対峙(たいじ)する玉城県政に追い風となり、夏の参院選にも弾みをつけた。
(「当確」が出た後、支持者と共にバンザイ三唱する屋良朝博氏
(前列右から3人目)と玉城デニー知事(同2人目)=
21日午後8時14分、沖縄市安慶田の選挙事務所(下地広也撮影))
◆投票率は過去最低の43.99%
投票率は43・99%で、1970年に国政選挙に参加して以降、県内の主要選挙で最低の投票率となった。
屋良氏は、主要争点の一つだった辺野古新基地建設に反対し「新基地を建設せずとも米海兵隊の運用見直しにより、米軍普天間飛行場の全面返還は可能」と訴えてきた。
選挙戦では、2014年に翁長雄志知事誕生の原動力となった県政与党や保守中道議員、労働組合、経済界の一部で構成する「オール沖縄」勢力が全面支援。玉城氏が共に街頭で支持を訴えて後継をアピールし、課題だった屋良氏の知名度不足を補った。革新・中道層に加え、無党派層、一定の保守層から幅広い支持を取り付けた。
3区は玉城氏が09、14、17年の選挙で勝利を収めており「オール沖縄」勢力が議席を守る形となった。
一方、自民公認として立候補した島尻氏は公明、維新の推薦を得て3党共闘で臨んだ。菅義偉官房長官ら政府、与党の大物政治家が来県して支援を呼び掛けたが及ばなかった。
辺野古新基地建設を容認する立場を明確にし、沖縄担当相や大臣補佐官時代に取り組んだ子どもの貧困対策の実績、中北部の振興などを訴え、保守票は固めたものの、無党派層への支持が広がらなかった。
当日有権者数は31万3695人(男性15万4092人、女性15万9603人)だった。
◆屋良氏「民主主義の形を問う」
辺野古は普天間問題の解決策にならない、別のアプローチを考え周辺住民の負担軽減を具体的に進める、という訴えが受け入れられた。県知事選、県民投票と移設反対の意思が示されたが工事が進んでいる。この国の民主主義が問われている。このままでいいのかということを議論していく。
沖縄の振興計画はあと2年半で半世紀を迎える。振興計画はかなり進んだ。これからは人に対する投資や製造業、農業などに力を入れる。沖縄で作ったものを売る制度を整備し、県民所得が上がる具体的な計画を策定していきたい。
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[【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]
日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/この発言に一番怒っているのは辺野古基地建設強行派では】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248464)。
マガジン9のコラム【三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌 第89回:まだ黙殺を続けますか?~沖縄県民投票で示された民意~】(https://maga9.jp/190227-5/)。
《投票に行かなかった55万余の県民を加えれば、「反対」は43万人超、「反対以外」が計71万人との結果になりました。(日本維新の会・下地幹郎衆院議員)…吉本新喜劇の池乃めだかさんみたいに、狙ってギャグをいったわけじゃないみたい。真性だな。…なのに、下地センセは火に油を注いでおる》。
《結局、投票した人の7割強、43万の沖縄県民が「埋め立て始まっているし、もう決まったんだからあきらめろと言われても、あきらめられませんよ。反対しますよ」という意思を表明したわけだ。ここまで工事が進んだ状況でも、なおかつ反対の票を投じに出向いて行くのだから、20年前の反対とは意味がだいぶ違うのだ》。
《真性》な下地幹郎センセイ。まぁ、所詮お維ですもの…「高江の「森」を殺すことにも大貢献した「大米建設」も、辺野古破壊に一枚噛んでいるのかな?
『●高江オスプレイ=ヘリパッド問題、住民の裏をかいて資材搬入』
《高江の住民は2007年以後、ずっと座り込み等で建設工事に抵抗してきた。
今年に入って、下地幹郎代議士(国民新党)の親族企業「大米建設」が
沖縄防衛局から工事を受注してからは、ますます問答無用、
手荒に工事を進めてきた》
『●カネ色の「#バリタカ日本会議系自公お維沖縄県知事」候補者の
デタラメが横行、コレに勝てというのかょ…』
「高江の「森」を殺すことにも大貢献した「大米建設」…《創業者の下地米一・
元平良市長が父で、同社代表取締役会長の下地米蔵・建設業協会会長が
兄の下地幹郎衆院議員(沖縄1区で落選・比例九州ブロックで復活)は、
平然とこう言ってのけた》…」
沖縄の市民の皆さん、「反対に○」が投票資格者総数の37.65%、43万4273票なのに、今日も辺野古破壊は続いている。アベ様や最低の官房長官の悪政を許し続ける「本土」の市民の問題。《この期に及んで、まだ傍観者でいるとしたら、それは民主主義を大きな柱とする憲法を維持するための「不断の努力」を怠った未熟な大人であり、れっきとしたいじめの傍観者、つまり加害者側に立つ人間》。
『●辺野古破壊に「反対に○」が投票資格者総数の
37.65%、43万4273票…これは、もの凄い数字だ!』
『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進めるアベ様は
息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!』
『●辺野古破壊で「対話」!? 殴り続け、背後から蹴り続けながら
…独裁者は嘯く《負担軽減に全力を尽くす》』
『●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、
ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている』
『●沖縄の皆さんのお願いは何時叶えてくれるの?
《憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復》』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248464】
室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。
室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
この発言に一番怒っているのは辺野古基地建設強行派では
2019/03/01 06:00
(新聞社の温情だわ。(下地幹郎衆院議員)/(C)日刊ゲンダイ)
~前略~「反対」43万4273票、「賛成」11万4933票、「どちらでもない」5万2682票、これに、投票に行かなかった55万余の県民を加えれば、「反対」は43万人超、「反対以外」が計71万人との結果になりました。(日本維新の会・下地幹郎衆院議員)
◇ ◇ ◇
これは25日、前日の辺野古基地建設の沖縄県民投票の結果を受け、下地センセがご自分のTwitterで発したお言葉。
そしてつづく、
〈~前略~勝利者の軍配をどちらに上げることもできない状況が生まれてしまう事となりました。~後略~〉
吉本新喜劇の池乃めだかさんみたいに、狙ってギャグをいったわけじゃないみたい。真性だな。
彼のこの発言に対し、いちばん怒っているのは、辺野古基地建設強行派だと思う。
安倍首相が言ってた。
「投票の結果を真摯に受け止め、これからも基地負担軽減に向けて全力で取り組んで参ります」って。けど、そのあとに、「日米が普天間基地の全面返還に合意してから20年以上実現されていない」とかなんとか。
あからさまに民意を無視することはできないし、「じゃあ、普天間でいいの?」という脅しで切り返そうとしている。普天間の全面返還の約束がきちんとなされたわけじゃないから、ただの屁理屈だけど。
聞かれたから答えないわけにはいかなかったわけで、ほんとは答えたくなかったのだろう。政治家の「真摯に受け止め」って言葉は、騒ぎが静まるまで時間稼ぎをしたいってことだもの。
なのに、下地センセは火に油を注いでおる。
そうそう下地センセったら、沖縄の新聞に取材されたのに、冒頭のような自分の発言が載らなかったといって怒ってる。
新聞社の温情だわ。この人、バカなの? でも今回はこの人にスポットを当てたいわけじゃないから、聞かなかったことにしよう、そう判断されたんじゃね?
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【https://maga9.jp/190227-5/】
三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌
第89回:まだ黙殺を続けますか?~沖縄県民投票で示された民意~(三上智恵)
By 三上智恵 2019年2月27日
『沖縄県民投票』
【https://youtu.be/L-pv8F-03JE】
軍事基地を造るために辺野古の海を埋めることについて、沖縄県民はどう思っているのか。日米両政府が決めたから、ではなく、あなたはどう思うか。これは聞かれたことはなかった。
すでに在日米軍基地全体の7割の負担を押し付けられている沖縄の人たちは、22年も前から賛成だ反対だと選挙に絡めては分断され続けてきたわけだが、さて埋め立ても始まったという今、2019年のこの瞬間、実際どう思っているのか。賛成か、反対か。このシンプルな問いは、かつて一度も、だれもちゃんと沖縄県民に問うてはくれなかった。そして2月24日、初めて正面から問われて出た結論がこれだ。
投票率 52.48%
埋め立て賛成 19%
反対 72%
どちらでもない 9%
圧倒的多数が「いやだ」と言ってることが改めて明らかになった。
投票率で言えば、去年9月の県知事選挙の投票率が63%だったことと比較すれば少ないという見方もあるかもしれない。でも自公陣営のすさまじい期日前投票動員が今回はなかったわけだから、もともと自分から投票に行こうという人の割合はこんなものなのだろう。それだって本土の選挙に比べれば関心はかなり高い。
結局、投票した人の7割強、43万の沖縄県民が「埋め立て始まっているし、もう決まったんだからあきらめろと言われても、あきらめられませんよ。反対しますよ」という意思を表明したわけだ。ここまで工事が進んだ状況でも、なおかつ反対の票を投じに出向いて行くのだから、20年前の反対とは意味がだいぶ違うのだ。
これでもか、これでもか、と裁判や面会拒否で知事を痛めつけたり、異例のお金を地元に投下したり、全国から機動隊を送り込んだり、一方的な閣議決定をしたり、「沖縄県民のどんな抵抗も、もはや無駄ですよ」と頭の上からまさに踏まれるように抑え込まれ、決議は黙殺され、「46都道府県の理解は得られないから辺野古しかない」などという薄っぺらな理由で我慢を強いられてきた沖縄。
もちろん、辺野古にこだわる理由はそれだけではない。日本政府としては何が何でも沖縄に一大出撃拠点を造っておきたいという将来の軍事利用が根底にあることは散々私も書いてきたが、今回、その本音はさておき、表向きの一言にこだわらせていただく。それにしたって、みんなが嫌だというからあなたに……なんて休み休み言えと思う。こんなに恥ずかしくなるような理由を歴代の大臣たちが口にしてきたのである。
「46人のお友達が嫌だって言ってるから、しかたないんだ。ずっとやってきた君が、この仕事を引き受けなさいね」と。
先生と46人のお友達がずっと沖縄くんに「みんなの安心」と書かれた星条旗の柄の、やけに大きく重い荷物を持たせている。中には火薬が入っているのか、なんかキナ臭いし、汚染物質が染み出してきて手がただれてきたりもする。「苦しい」と言ったら、Aくんは言う。
「そんな苦しがられても、なあ。どうしろっていうんだよ。どうにかしたいっていうならさ、みんなの安心をどうするのか、お前に名案はあるの? 対案もないのにそんなアピールばかりされても困っちゃうよ」
B子たちはくすくすと笑う。C君たちは聞こえないふりをして離れて歩く。先生は思う。この土地では星条旗軍団に気に入られないと学校自体が危ないんだ。あの荷物が本当にみんなを守ってくれるのか? そんな難しいことはわからない。でも、みんなのための犠牲はある程度仕方ない。そういうもんだ、と。
こんなに簡単な構図が解けない日本の政治というのは、まさに故・翁長知事の言う「政治の堕落」だ。国の指導者たちが弱い者いじめを率先してやるさまを日々テレビが報じていて、この国からいじめが無くなる訳がない。大人になってからも、国のトップになっても、人は弱いものをいじめて生きていくんですよ、というメッセージを発信し続けているのだから。
「なんで沖縄にばかり基地があるの? 嫌だと言ってるのに助けてあげられないの?」
子どもにそう聞かれて、県外のそれぞれの家庭の親は何と答えるのだろうか。
「そうよ、おかしいよね。だからお母さんはちゃんとした社会を作ろうっていうビラを書いてるのよ」と言ってくれる親御さんの子どもには希望がある。しかし、「可哀そうだけど仕方がないのよね……」と親が言うならば、いじめはしかたがないこと、黙って見ているしかないのよね、と子どもに教えていることになる。
今回、私は18歳と19歳の沖縄の子どもたちの圧倒的多数が反対に票を投じたことに驚いた。そして動画に上げている通り、若い子たちがめきめきと力をつけて行動し始めていることに目をぱちぱちさせている。感動とか勇気とか、そんな言葉で装飾するのが申し訳ないから目をぱちぱち、なのだが、信じられなくて、眩しくて、こんな日が来るなんて、とおろおろするような感覚で見ていた。スマホやフェイクニュースにどっぷり浸かった世代である20代、30代の若者には基地容認が多いのに比べ、選挙権を手にしたばかりの10代の感性は明確に「なんかおかしい!」に振り切っているのだ。この現象はなんなのだろうか。
少年時代を沖縄で過ごし、SASPL、SEALDsと若者の政治行動の中心メンバーだった奥田愛基くんが、開票の夜辺野古まで来ていた。投票率を上げるため、県民投票連絡会の青年部が、沖縄戦の激戦地だった糸満の魂魄の塔から辺野古までの80キロを歩くという意欲的な行動に出たのだが、その一員として歩いてきたのだ。
今、国会の前ではあの頃のような若者たちの姿を見ることはできないが、当時私は東京で、大阪で、政治的なイシューに真っ向から声を上げるかっこいいお兄さんお姉さんを見つめている中学生・高校生の姿を見た。イベントにセーラー服で来ていた女の子たち。彼女たちのあこがれは、年が離れすぎた博治さんには向けられないだろうが(失礼)、マイクをもって訴えるお兄さんたちは強い印象を残したと思う。そしてSEALDsは解散したけれど、今回の住民投票をけん引した27歳の宜野湾出身の青年、元山仁士郎くんはSASPLからの奥田くんの仲間である。だから私は奥田くんにこう言った。「奥田君たちが生み出したものの一つだよね、これは」と。すると、就職してすっかり大人になった感じの奥田君はいった。
「いや、なにいってんすか。僕たちは辺野古や高江で頑張る人たちに触発されて、民主主義どうなってるんだって行動を始めた。ここからエネルギーもらったんですよ」
私が「今回、仁士郎くんがハンストに入ったときには、さすがに勝算もなく丸裸でやってる感じがして心配だった」と言うと、奥田君は「今回の住民投票をぶち上げた時からあいつ丸裸でしたよ」と言った。もし失敗したら逆に辺野古で積み上げてきた運動を台無しにしかねないと、現場からは突っぱねられ、保守からは叩かれ、ネットでは連日バッシングを受けた元山くんを、奥田君としては見ていられなかったのだと思う。
「あの純粋さと鈍感さと、図太さと……。はらはらしますよね。それでもあいつがいなかったら今日はなかった」
職場への影響もあるから、と動画撮影はごめんなさいと言った奥田くん。でも沖縄に飛んでくる熱い思いが健在であることがうれしかったし、沖縄の若い子たちにとって県内外の「かっこいいお兄さんお姉さん」をたくさん間近に見る機会が確実にあったことがありがたかった。県民投票に動き出した若者たちについて、おばあはこの夜、改めて私に言った。
「元山仁士郎? あれはね、1年前私に怒鳴られたんだよ。今現場がこんなに大変な時に住民投票なんて、失敗したらどうするの? たった4人で始めた? 逆に大変なことになったら責任とれるの? って。そうしたら、おばあが怒ってるから話は終わります、とやめたんだよ」
このテントで住民投票の話はするな! とまで言われ、1年前は針の筵だった元山くんたち。相当悩みながら進めてきたのだろう。現職知事の病気と、埋め立て容認撤回と、逝去、知事選……。この激動の1年で、住民投票の意味はどんどん変化していった。賛同しない市町村が次々に出てきて、投票できない地域があちこちに出てきて県民も揺さぶられた。でも結局は、県民が県民の手で自らの意思を示す機会を守り切った。それこそ民主主義を強固にするために乗り越えるべき壁、となった。そしてそれらの動きを、10代の若者たちは注視してくれていたのだ。ちょっと上の兄さんたちが大人たちを説得したり、また距離を置いたりしながら頑張ってることも。古臭い感じがするけど地道に粘り強く住民運動をして来てくれた大先輩たちの存在も。そしてこの日のゲート前のように、前から頑張ってる大人たちと若者たちの行動が呼応し、手を取り合う瞬間の希望も。
博治さんも、おばあも、県民投票の話が持ち上がった時には大反対だったわけだが、紆余曲折を経て、今日この勝利の夜の二人の表情を見てほしい。誰がこの笑顔を引き寄せてきたのか。この1年で多くの人が新たに気づいた「動き出すこと」の力。この1年で築いた民主主義の基礎。60万人が投票所に行き、参加して考えた熱量や、交わされたであろう会話の数々。県民投票が失敗だったか、成功だったか。それは獲得した票の数や投票率などの数字だけで測れるものではないのだ。
「なんで大人たちは辺野古反対というくせに住民投票に反対するば?」
「県議会が県民投票するって決めたのに、俺たちの地域が投票できないって意味わかる?」
硬直化した大人の社会に「おかしくない?」と素朴な疑問をぶつけてくる世代に元気があればあるほど、その地域には潜在能力がある。私は沖縄に暮らして25年。報道しても伝わらないだの、若い人の関心が薄いだの、危機感ばかり叫んできたけれども、辺野古の問題が持ち上がって20年余りのこの日々の中で、頑張ってるおじい、おばあたちの姿は着実にこの島の子どもたちの目に焼き付けられていたのだなと初めて実感し、安堵した。動かない大人たちしか見ていなければ、その地域の子どもは傍観者になるだろう。でも沖縄は違う。胸を張ってそう言えることはものすごく幸せなことだ。ありがとう、先輩たち。ありがとう、若者たち。
さて、政府は県民投票の結果いかんにかかわらず移設工事は進めるの一点張りで、最初から「黙殺します」というポーズを崩していない。防衛省は予想外の数字だったと本音を漏らし、動揺は見てとれるけれども、早速翌朝から埋め立て工事はフル回転で、土砂の投入は止まらない。しかし今回は主要メディアもトップニュースで報じ、海外の報道機関も活発に動いており、このまま投票結果を無視し続けることは民主主義国家としてあり得ないという状況まで来てしまった。
ここまで来て、問われているのは政府の態度だけではない。沖縄の埋め立て反対の民意が確固たるものであるという今現在の県民の声を、民主主義に則った手続において沖縄県民は政権に伝えるだけではなく、国民にも知ってもらったわけであるから、これを聴いてしまった日本国民個々人も、民主主義社会の一員であるならばもはや傍観は許されない。
たとえばあなたが「自分は独裁政権を支持するつもりはない」としながらも、国防問題では「悪いが沖縄に黙って安倍政権のごり押しを飲んでもらいたい」と思い、でももし自分が困ったときには「国民は主権者であるのだから、ちゃんと民主主義に機能してもらいたい」と思う矛盾した存在であるとするならば、今こそそれを自覚し正すときではないだろうか。
「なんとなく沖縄県民は反対しているのは知ってるけど、基地がないと困る人もいるんでしょう? いろんな人がいるんでしょう?」と、都合のいいうやむやを好んで来た人も、沖縄がこれだけ苦しんだ日々の末、若者からお年寄りまで額に汗して打ち出した「辺野古埋め立てNO」という結果を受けたのだから「そうか、わかった」と言う潮時なのだ。この期に及んで、まだ傍観者でいるとしたら、それは民主主義を大きな柱とする憲法を維持するための「不断の努力」を怠った未熟な大人であり、れっきとしたいじめの傍観者、つまり加害者側に立つ人間ということになる。
今回、一つの県である沖縄県が、残りの46人の生徒と先生に訴え出た満身の力を込めた叫びは、このクラスが本来の、お互いを思いやるいい関係に戻るための、ラストチャンスかもしれない。それを受けて、この国の空気を一緒になって変えようという流れを作るのか、もしくは黙殺を続けて政府が沖縄をいじめ殺すまで傍観者を決め込むのか。どちらの道を行けばあなたの未来が開けていくのか、ぜひ、例外なくすべての国民に考えてほしい。これは、皆さんが加害者をやめられるチャンス、再生するチャンスなのだから。
最期に、動画のラストに歌われた喜納昌吉さんの名曲「東崎(あがりざち)」の替え歌である「辺野古崎」、これは一度は聞いてほしい。私はよく与那国島の東崎に通ってはこの歌を歌っていた。生まれ島の自然が、島人の肝心が変わっていく浅ましさ。変えられていく悲しさ。このまま、変わらずにいてほしいと願う気持ち。この歌は、県民投票に臨んだ多くの県民の心を代表していると私は思ったのだが、どうだろうか。
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