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アブリコのCinema散策

のんびり映画でも観ませんか

ザ・インターネット ’95 アメリカ

2007-01-26 | ミステリー&サスペンス
ソフト社から一枚のディスクの解析を依頼された、コンピュータ・アナリストのアンジェラ。
そこには、ある機密文書が隠されていたため、それをバラされてはたまったものではないと、黒幕からアンジェラの命が狙われることになる。
彼女の個人情報は全て抹消され、それらはルース・マークスという、別の人物のものとすり替えられてしまう。

自分が自分でなくなるというのは怖い。
こうした個人情報は、映画の中で言っているように、ほとんど限りなく、“全て”に近いほど、コンピュータの中で眠っているわけだから、何かされれば、それこそ〈事実は小説より奇なり〉なんてことにもなりかねない(かも?)。

アンジェラを演じたサンドラ・ブロックが好演。
彼女ってほんとスカしたところがなくて、こういった役にはもってこいって感じである。
一方で、サバけた姉御タイプばかりってのも、少々問題ではあるけど・・・

ところで、この作品を当時映画館で観て、ものすごく疲れたって記憶があるが、今回観直してみても、やっぱり疲れました(笑) 

ダーティファイター ’78 アメリカ

2007-01-19 | アクション
必殺パンチで相手をぶちのめす、ストリートファイターのファイロ。
負け知らずの彼は、気に入らないと、店内であろうとどこであろうと、ケンかをふっかけてくるヤツは平気でブン殴ってしまう。
ブッ倒さないと気がすまない。
よって、敵を作りやすいってのも、この男の性(さが)である。

行きつけのクラブで歌う新参者のカントリー歌手、リンに心を奪われるファイロ。
以降、彼は、この女に振り回されることになる。

非番で飲みに来ていた警察官や、ブラック・ウィドーと名乗るならず者たち。
ファイロにとっちめられたことに腹を立てた奴らは、彼を見つけ出すことに執念を燃やす。

マヌケな警官に、ズッコケ暴走族、ファイロの友人の母親やファイロのペットであるオラウータンのクライド。
プッと吹き出してしまうようなシーンが、所々に用意されていて、作品全体を明るくしている。

ファイロを演じたのが、今や監督業でも大いに沸かせているクリント・イーストウッド。
相手のリン役は、私生活でも彼と長年一緒にいたソンドラ・ロックであった。
マカロニ・ウエスタンや、ダーティハリーの渋いイメージが強かったであろうイーストウッドだが、彼女を見るときのデレッとした顔は、どうもいただけなかったなぁ(笑)

太陽に灼かれて ’94 ロシア・フランス 

2007-01-15 | ヒューマン・ドラマ
1936年、スターリン時代の旧ソ連。
残酷で哀しい時代であった。

コトフ大佐の別荘地にドミトリが帰還した。
10年振りの再会に、コトフの家族は大いに懐かしむ。
だが、コトフは心中穏やかではない。
何故ならドミトリは、妻マルーシャの、かつての恋人だったから。

10年前、ドミトリは外国への派遣命令を受け、マルーシャと引き離された。
それを企てたのが、コトフ大佐だと彼は思っているのだが、そのあたりははっきりしていない。
しかしその間、ドミトリがずっと、マルーシャを想い続けていたことに偽りはなかった。

ドミトリが帰還したのには訳があった。
コトフ大佐を逮捕するためである。
秘密諜報員となっていた彼は、コトフ大佐をクレムリンへ連行すべく、全ての手筈を既に整えていた。
これは彼なりの復讐であったのだろうか・・・
ついそんな考えを持ってしまうが、このあたりも不明である。

任務を終えたドミトリは、血で染まっていく浴槽の中にいた。
虚ろな目をし、『疲れた太陽』を口笛で吹く彼の脳裏をかすめたものは、一体何であったのか・・・
『疲れた太陽』 ― この哀しげなタンゴは、以前記した『トリコロール/白の愛』でも、主人公の男がよく奏でていた。
東欧で、当時流行ったそうである。

マルーシャと娘ナージャは、1936年6月に逮捕。
陸軍大佐コトフは、同年8月に銃殺された。

スピード ’94 アメリカ

2007-01-05 | アクション
この作品で、「キアヌ大好き!」になっちゃった人が大勢いたと思う。
「いた」とあえて過去形にしたのは、今現在も変らぬ想いでいる人が、激減したであろうと推測されるからである。(ファンの方スミマセン!)

本作品で大ブレイクした彼ではあるが、個人的な考えでは、ブレイク前の方が良かったように思う。
世間で騒がれるほどのものではなかったにせよ、作品自体はおもしろかった。
’91の『ハート・ブルー』なんて、この『スピード』にも負けない活躍ぶりだったし、体もきっちり張ってました。

ところがブレイク後の作品というと・・・本数はかなりありますが、内容がね・・・。
本人が脚本を読んで作品選びをしてるって話も聞きますけど、そうなると益々、彼のセンスって・・・?と思わずにはいられないのです。

『スピード』というだけあって、スピード感あふれる作品であります。
ヤン・デ・ボン監督、頑張りましたね(笑)
ブレイクのチャンスを得たサンドラ・ブロックもおきゃんで可愛かった。
でもやっぱり、熟練(?)俳優デニス・ホッパーのワルぶりがスパイスとなっていることを、忘れてはいけないのです。