「夫婦げんかは犬もくわない」というが、その程度のけんかなら、むしろ仲のよい証拠だろう。
これを「諍い」と言葉をかえると、多少、おだやかではなくなるニュアンスになる。
そしてこれが「ののしりあい」となれば、いよいよすさまじさが増してくる。
フランクとエイプリルは理想的な夫婦に映っていた。
ふたりは、初めこそ惹かれ合って一緒になったはずである。
だが時間が経つにつれ、複雑に絡み合ってしまった糸のように、もはや互いの気持ちをほぐしていくには非常に困難な状況に陥ってしまっていた。
憎いわけではないのに、嫌いなわけでもないのに、口から出てしまうのは、相手を傷つける言葉ばかり。
ふたりはお互いに無理をしすぎてきたのかもしれない。
冷えきってしまった夫婦の物語というのは、観ていてもブルーになってくる。
'89の『ローズ家の戦争』は、その名のとおり"戦″のようなストーリーだったが、これはコメディだったし、ブラックユーモアがわかるなら受け入れられるだろう。
フランクとエイプリルの場合、ひたすら暗く、重い空気が漂う。
大ヒット映画『タイタニック』以来の共演だったレオ様とケイト・ウィンスレット。(+ キャシー・ベイツも参加していた。)
11年振りとはいえ、息の合ったシリアスな演技を見せてくれた。
どちらも幸せになれなかった結末という共通点はあったが、役の上でのふたりの信頼の度合いに関しては、180度異なるものであった。
ふたりが新居に選んだのは、レボリューショナリーロードに面した、不動産屋イチオシの物件であった。
″レボリューショナリー revolutionaly"だけあって燃え尽きてしまったのかどうかはわからないが、これが、"エボリューショナリー evolutionaly"であったら、まだ救われたかもしれない。
これを「諍い」と言葉をかえると、多少、おだやかではなくなるニュアンスになる。
そしてこれが「ののしりあい」となれば、いよいよすさまじさが増してくる。
フランクとエイプリルは理想的な夫婦に映っていた。
ふたりは、初めこそ惹かれ合って一緒になったはずである。
だが時間が経つにつれ、複雑に絡み合ってしまった糸のように、もはや互いの気持ちをほぐしていくには非常に困難な状況に陥ってしまっていた。
憎いわけではないのに、嫌いなわけでもないのに、口から出てしまうのは、相手を傷つける言葉ばかり。
ふたりはお互いに無理をしすぎてきたのかもしれない。
冷えきってしまった夫婦の物語というのは、観ていてもブルーになってくる。
'89の『ローズ家の戦争』は、その名のとおり"戦″のようなストーリーだったが、これはコメディだったし、ブラックユーモアがわかるなら受け入れられるだろう。
フランクとエイプリルの場合、ひたすら暗く、重い空気が漂う。
大ヒット映画『タイタニック』以来の共演だったレオ様とケイト・ウィンスレット。(+ キャシー・ベイツも参加していた。)
11年振りとはいえ、息の合ったシリアスな演技を見せてくれた。
どちらも幸せになれなかった結末という共通点はあったが、役の上でのふたりの信頼の度合いに関しては、180度異なるものであった。
ふたりが新居に選んだのは、レボリューショナリーロードに面した、不動産屋イチオシの物件であった。
″レボリューショナリー revolutionaly"だけあって燃え尽きてしまったのかどうかはわからないが、これが、"エボリューショナリー evolutionaly"であったら、まだ救われたかもしれない。