モンゴル自治区の広大な大草原の中に、ポツンと見える包(パオ)。
そこには、ゴンボを主(あるじ)とする一家6人が住んでいた。
ほのぼのとした遊牧民の日常を味わうことができる。
ある日、居眠り運転がたたり、大草原の中で立ち往生してしまったひとりのロシア人。
助けを求める声に気づき、ゴンボはそのロシア人を家に招く。
遊牧民たちは、見知らぬ者でも快く客としてもてなすというが、そうしたところも彼らが好かれる所以であるのかもしれない。
いつしか、ゴンボとロシア人のセルゲイは、友情を交わすようになっていく。
一家の長女が奏でるアコーディオンの音色。
幼い長男の、こぼれんばかりの笑顔。
素朴さの残る子供たちを見て、安らぎを感じられるのも、この映画での収穫のひとつだろう。
もう4人目はいらないと、妻は夫を突っぱねる。
都会から嫁いできた妻は、無知な夫をうながし、街へ出、あるモノを買いに行かせる。
「頼んだものは買ってきた?」
「いや」
その後、ふたりは草原に、馬の捕獲に使う〈ウルガ〉を突き立てる。
これはまた、遊牧民たちに通じるある「サイン」であって・・・
環境が著しく変化している日本では、自然の尊さを忘れかけているのかもしれない。
だからこそ、自然と融合している彼らがうらやましく思えてくる。
本作品は、1991年度ヴェネチア映画祭グランプリを受賞している。
そこには、ゴンボを主(あるじ)とする一家6人が住んでいた。
ほのぼのとした遊牧民の日常を味わうことができる。
ある日、居眠り運転がたたり、大草原の中で立ち往生してしまったひとりのロシア人。
助けを求める声に気づき、ゴンボはそのロシア人を家に招く。
遊牧民たちは、見知らぬ者でも快く客としてもてなすというが、そうしたところも彼らが好かれる所以であるのかもしれない。
いつしか、ゴンボとロシア人のセルゲイは、友情を交わすようになっていく。
一家の長女が奏でるアコーディオンの音色。
幼い長男の、こぼれんばかりの笑顔。
素朴さの残る子供たちを見て、安らぎを感じられるのも、この映画での収穫のひとつだろう。
もう4人目はいらないと、妻は夫を突っぱねる。
都会から嫁いできた妻は、無知な夫をうながし、街へ出、あるモノを買いに行かせる。
「頼んだものは買ってきた?」
「いや」
その後、ふたりは草原に、馬の捕獲に使う〈ウルガ〉を突き立てる。
これはまた、遊牧民たちに通じるある「サイン」であって・・・
環境が著しく変化している日本では、自然の尊さを忘れかけているのかもしれない。
だからこそ、自然と融合している彼らがうらやましく思えてくる。
本作品は、1991年度ヴェネチア映画祭グランプリを受賞している。