O's Note

いつまで続くか、この駄文

北緯43°のワーニャ

2006-08-26 10:10:48 | 感激観劇
 昨夜は、サンピアザ劇場で行われた札幌の劇団TPS「北緯43°のワーニャ」を観劇した。
 演劇を見るのは何年ぶりだろうか。もしかすると10年単位で見ていなかったかもしれない。
 会場となったサンピアザ劇場は、もともと映画館だったが、閉館後、演劇ができる施設として再利用したもの。客席は250程度で、ちょっとした「小屋」。イスが固いのが難点。
 この劇のタイトル「北緯43°のワーニャ」は、チェーホフの「ワーニャ伯父さん」が原作。原作にどこまで忠実なのかは不明ながら、札幌風(北緯43°)ワーニャ伯父さんといった味付けだろう。
 この劇は田舎で暮らす人々の心の動き(葛藤・そねみ・虚脱感・絶望感)が、長セリフで淡々と語られる。終始緊張感。チェーホフを読んだことがない小生にとって、何とも言い難いストーリー展開だった。もともとストーリーがわかりやすいもの、ドタバタものを好んで観劇していた小生、途中、退屈な場面があったことも事実。
 とはいえ、ワーニャ伯父さん役の永利靖は好演。その張りのある声(竹中直人を彷彿とさせる)、豊かな表情には魅了された。
 また、今回の公演には、文学座から2名の役者が参加していた。そのうちの一人は山崎美貴
『山崎美貴?』
 そう、知る人ぞ知るオールナイターズで、おかわりシスターズの一人だった、あの山崎美貴だった。いい女優さんになった。
 会場には、厚別区長の姿も見られた。客の入りは7~8割程度。
 上演時間2時間30分。

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