O's Note

いつまで続くか、この駄文

セロ弾きのエージュン

2007-07-26 20:39:45 | 感激観劇
 昨夜は、サンピアザ劇場企画公演の2回目、劇団TPS(シアタープロジェクト札幌)の「銀河鐵道ノ夜」を観てきました。
 いうまでもなく原作は宮沢賢治。そしていうまでもなく、それがわかっていたのですからストーリーぐらいは事前にチェックしておくべきでした。(苦笑)
 帰宅後、書棚にある宮沢賢治の本を探したのですが「銀河鉄道の夜」は見あたりませんでしたので、WEB上で公開されているストーリーをあれこれ読みあさりました。
 午后の授業、活版所、家、ケンタウル祭の夜、天気輪の柱、銀河ステーション、北十字とプリオシン海岸、鳥を捕る人、ジョバンニの切符などなど。すると、一見、何の脈絡もないと思われたお芝居の場面展開が、実は原作をほぼ忠実になぞらえたものであることがわかりました。
 本を読んでいない(あるいは読んだかもしれませんが記憶に乏しい)小生がストーリーを書いても仕方ないでしょうから省略しますが、声のとおりや声の表情、長いセリフ回しをよどみなくこなしたジョバンニ役の齋藤由衣さん(劇団ひまわり)が、演劇を引き立てました。TPSのブログを読むと、齋藤由衣さんは現役の女子大生のようです。
 個人的には、前回「北緯43℃のワーニャ」で感銘した永利靖氏の演技は、今回もすばらしかったと思います。役の上では鳥取りとカンパネルラの父に扮していましたが、鳥取りは、まさに怪演でした。
 そしてそして、今回の話題といえば、元札幌交響楽団主席チェリストだった土田英順さんが出演したことでしょう(昨日の地元紙でも話題として取り上げられていました)。
 出演とはいっても、芝居のときどきでチェロを演奏を演奏して場面を盛り上げていただけですが(台詞はありませんでした)、うっとりするようないい音色でした(サンピアザ劇場で演奏するのがもったいないかも)。
 上演時間1時間45分。

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