黒い冷凍庫(冷凍品=文芸社、栗田工業、幻冬舎R等、クンちゃんブログ自費出版関連記事!クリタ創業者野崎貞雄氏発禁本全文)

旧文芸社=日本文学館、幻冬舎R等自費出版(費用著者負担エディション)よろず相談室 クンちゃんのエディタールームの過去記事

新宮家なんぞ、まっこととんでもないわな!(通算No118)

2011年11月25日 17時27分07秒 | ありふれた日常

        新宮家のご創設に反対!

   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111125-00000518-san-pol

 
 宮内庁がほんまに何を言ったのか、よそはともかくサンケイの言ってることだからねえ。
 (シバ先生もよくここにいたわなあ。)

 とにかく、性別にかかわらず、宮様方は民間におくだりあそばされることを希望いたします。

 頭だけ残っててどうすんの? 万骨枯る勢いの国民の現実をよーく見てからモノを言えっ、てーの!





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栗田工業・藤野宏前会長らを尋問・速報(通算No117)

2011年11月22日 22時11分43秒 | 栗田工業ちかん裁判、野崎Vs藤野一本勝負
 栗田工業ちかん裁判、
 えらい先だけど、来年2月14日に本人尋問・証人尋問をやる、とさ!
 あの栗田工業・藤野宏前会長ら出廷!



 22日夜、横浜地裁民事部に係属している栗田工業ちかん裁判被告の野崎貞雄氏からクンちゃんに入った連絡によると、同日夕の同裁判本訴口頭弁論で、本人尋問および証人尋問を来年2月14日におこなうことが決まった。出廷するのは、「ちかん(破廉恥漢)」と野崎氏に書かれてブチきれるままに提訴した原告本人の藤野宏前会長ほか。藤野氏がどの面下げて出廷するのか、一見の価値あり。
 (出先で野崎氏からの連絡を受けたため、詳報は追って掲載します。)

NHK、裁判沙汰の受信料徴収に“本腰”(通算No116)

2011年11月16日 22時58分14秒 | なんとなく関係ありそうな裁判沙汰
 
  いよいよ未契約世帯に対しても裁判沙汰!
    受信料徴収にやっきのNHK



 「ウチの中にいらんものがあふれている。なんとかせい!」と10年越しで言われているが、なかなかねえ、というのがご多聞にもれぬクンちゃんちの実情。

 しかし、年末もまた近づいてきたので、少し書籍や雑誌類をネットで処分しようかという気になって、処分対象を検索してみたら、ガックリ!
 売買するには手間暇だけかかって二束三文、というシロモノばかりであきれるほどである。かつて、かなり熱中した『ナニワ金融道』なんかは19巻揃いで2000円ぽっちが相場だ。わざわざ、ちなみ写真なんか撮ったりして、まったくアホらしい限り。
 で、しみじみ考えると、ということは、そういう“無価値の知識”でクンちゃんの頭の中は仕切られていると言えるかもしれない、と気がついた。

    

 ところで、これらの書籍・雑誌類とあわせて目の敵にされているのが、一台の白黒テレビ。20インチぐらいのあまり大きくないやつだ。

 これは、30年ぐらい前の製品で、とっくの昔に壊れているが、或る目的のためにずっと押し入れの片隅で温存されているのだ。
 いつかは出番が来るのかどうか、それもわからない。

 これには長い話がある。
 クンちゃんの友人で「K」というのがいる。これは、コメント欄に来る「K」とか「かんちがい」、ミッフィーのところに来る「あはは」とは別人である。
 このKから30年ばかり前に或る話を聞いたことで、このぶっ壊れテレビは廃棄されないまま、ずーっと待機し続けているのだ。

 Kは大学時代、というから40年以上も前、あまり長い期間ではなかったが、西武新宿線沼袋駅近くの朝日新聞専売所に住み込んでいた。朝と夕方に旧中野刑務所あたりの住宅街で新聞配達をして、高田馬場のほうの学校に通っていたというのだ。苦労人である。

 そのKが言うには…。

 あるとき、夕刊の配達準備に入ろうという時刻、販売店の広い板の間(当時は、そこで折り込み広告などをさばくため、どこの新聞屋にもこのような板の間が玄関にしつらえてあったという)で10人程度の学生や専業従業員と作業をしていた。
 そこへやってきたのが、NHKの受信契約を取り付ける係員。
 奥から店のオヤジ、といっても40歳程度の人だったようだが、が待ってましたとばかりの勢いで出てきて、契約担当係とお決まりの放送法がどうだこうだ、公共放送の使命がああだこうだ、というような白熱した議論をたたかわせていた。
 そのうち、その朝日オヤジ(今いる人ではないよ、念のため)は頭から湯気がたちのぼる勢いとなり、「そんなにうるさく言いやがるんなら、もうテレビなんかいらん!持ってけ!」と、怒鳴るやいなや、板の間に置いてあったかなり大きなテレビをコンクリの土間に叩きつけた。テレビは当然、大きな音をたててグシャッた。係の人は無言で、小走りに逃げ帰った。

 驚いたのはKをはじめとする新参者。まさかNHKにテレビを投げつけるとは!
 中央大学7年生とかいう司法試験受験の古参が言うには、4年ぐらい前にも同じことがあって、それ以来、NHKが来たのは初めてだという。あの板の間の隅に積んであった何台かの古テレビはごみ捨て場からオヤジが拾ってきて、ああした特別の使い道のために“常備”されている、というのだった。

 この話を聞いていたく“感動”したクンちゃんは、その後、本多勝一『NHK受信料拒否の論理』なる有益な文献に接したこともあって、この朝日オヤジが演じた「テレビ投げ」をいっぺんは自分の手でやってみたいと思うようになった。それで、30年も前に使い物にならなくなった手頃な(投げるのに)テレビを、数回の引っ越しにもかかわらず大切に保管しているってわけだ。

 きょうの報道では、NHKはいよいよ未契約の世帯にも受信料を支払え、との裁判を起こした、とある。

*****
NHK、未契約世帯を初提訴=都内の5世帯

時事通信 11月16日(水)19時48分配信

 NHKは16日、放送を視聴できるテレビがあるのに受信契約を結んでいないとして、東京都内の5世帯に対し、契約締結と受信料の支払いを求める訴訟を東京簡裁に起こした。過去に事業所を提訴した例はあるが、契約を結んでいない一般世帯を対象とするのは1950年の放送法施行以来初めて。
 NHKは2004年3月以降、各世帯を繰り返し訪問して契約を求めてきたが、「テレビは見ていない」などとして拒否されていた。10月に裁判を起こすと予告しても応じなかったため、提訴に踏み切った。地上波と衛星放送のセット契約2カ月分(4580円)の受信料支払いを求めている。
 NHKは「今後も受信料の公平負担の徹底のため、あらゆる努力をしていく」としている。
*****

 NHKはこれまで、既にいったん契約したのちに受信料を支払わなくなった人びとを相手取って裁判を起こし、いずれも勝訴している。
 今回、提訴されたのは、「テレビがある」のに契約していない一般世帯だという。訴えられた人びとは、なんでテレビがあるなんて認めたんやろか。
 この受信料の問題、テレビ受像機が実際に設置されているかどうかが、当事者になるかどうかの分かれ目なのだが、NHKの契約係(この方々は低賃金でNHKに奉仕する非正規職員)が人の家にずかずかと入ってきて確認できるはずもないのである。「ウチには、投げつけ用の古テレビしかありません」てほざいていれば、いいんじゃないの?
 いまやパソコンに特定の器具を差し込んでテレビを見るとかワンセグとか、テレビ視聴も多様化している。そういうのをどうするかを含め、今後のNHKはまったく大変ですなあ!

 クンちゃんちには、玄関の中まで直接にNHKの人が入って来たことはない。
 この“保管30年モノ”のテレビ、今後、どうしたもんだろう?

 

カネマンダー・シゲシゲと同様手口の司法書士らを逮捕・愛知県警(通算No115)

2011年11月12日 22時22分48秒 | 背徳の行政書士カネマンダー・シゲシゲ

愛知県警、司法書士ら5人を逮捕!
「職務上請求書で個人情報を違法取得」、
同じ事件内容でこうも違う扱い! 鬼蜘蛛ねえさん激怒!
警視庁城東警察署・東京地検直告担当は猛省を!
東京都総務局行政部振興企画課および東京都行政書士会は、
カネマンダー・シゲシゲ=金坂滋行政書士の背後関係を追及し、厳正な処分を!


 東京・新宿の出版社「文芸社」(瓜谷綱延社長)が、同社に批判的な言論活動をブログ等で展開し続けている北海道在住の鬼蜘蛛ねえさんこと松田まゆみさんの身上調査を、旧千代田生命出入りの興信所に発注して報告を受けた件(下掲画像2枚はその調査報告書表紙)にからみ、東京都行政書士会所属のカネマンダー・シゲシゲこと金坂滋行政書士が松田さんや関係者の戸籍謄本など個人情報を違法に取得していた問題で、松田さんの告訴を受けた警視庁城東署や東京地検がカネマンダーをあっさりと不問に付していたことが、本日11月12日付の鬼蜘蛛ブログで改めて明らかにされた。                    http://onigumo.kitaguni.tv/e1854591.html

 一方、同日までに愛知県警察本部は「職務上請求書」に虚偽記載をして行政官庁に提出するというまったく同様の手口で戸籍等を違法取得していた容疑で、司法書士や元弁護士を含む5人を逮捕している。この事件の報道に接し、松田さんは改めて意図的に事件性を矮小化してうやむやにした在京の各捜査機関に対し、その不当性を追及する記事を掲載しているので、当クンちゃんブログでもその全文を転載することにする。

 愛知の事件は○暴担当の捜査4課が主管していることから、士業有資格者の違法取得は他の本筋事件の捜査過程であらわれてきたものとみられるうえ、違法取得された被害者のうちふたりが愛知県警の捜査関係者だったという“特殊事情”があるにはある。しかし、だからといってまったく同じ事件内容であるにもかかわらず、同じ日本国内で白と黒という異なる取扱いがなされたことを合理化する要因は皆無であるうえ、愛知事件の主舞台のひとつは警視庁および東京地検の所轄地域であり、両捜査機関の恣意的対応が改めて鮮明に浮き彫りされた格好だ。

 また、長年にわたって生命保険会社などに膨大な個人情報を興信所経由という間接的な手法であるとはいえ、結果的に売り渡していたとの疑惑がもたれるカネマンダーの懲戒について、東京都行政書士会がいかなる措置を講じるのか、また監督官庁の東京都がどのような行政処分をおこなうのか、今後の成り行きが注目される。(東京都は、振興企画課の「住民台帳係」という行政書士とはいささかの関連も見出せないような部署が担当のようでなんともこころもとないが、とにかくしっかりやってもらいたい!)




****************
 以下、鬼蜘蛛ブログからの全文転載です。(許諾済み)

 2011年11月12日
 警察官らの戸籍不正取得で司法書士らが逮捕、私の告訴は不起訴
 今日、戸籍の不正取得で司法書士らが逮捕されたというニュースがあった。一番詳しく報じているネット記事は中日新聞だ。

 戸籍不正取得1万件か 司法書士ら5人逮捕

 この記事がいつまで閲覧できるか分からないので、以下に内容を張っておく。

 司法書士の特権を悪用して警官らの戸籍謄本などを不正取得したとして、愛知県警捜査4課などは11日、偽造有印私文書行使、戸籍法違反(不正請求)などの疑いで、東京都千代田区にあるプライム総合法務事務所の代表奈須賢二(51)=東京都中野区、司法書士佐藤隆(50)=東京都練馬区=の両容疑者ら5人を逮捕した。
 5人は、全国で3年前から少なくとも約1万件の個人情報を違法入手していたとみられ、暴力団捜査を担当する県警幹部も含まれていた。資金のやりとりに暴力団周辺企業も浮上、暴力団の資金源や犯罪の温床になっていた可能性がある。県警は総務、法務両省に被害調査を要請する。
 ほかに逮捕されたのは、探偵会社「ガルエージェンシー東名横浜」代表粟野貞和(62)=横浜市青葉区、元弁護士長谷川豊司(48)=東京都世田谷区、グラフィックデザイナー杉山雅典(54)=京都府八幡市=の3容疑者。
 容疑では、5人は昨年3~7月、司法書士の職権で認められている「職務上請求書」を偽造し、虚偽の申請内容で、名古屋市内の女性=当時(47)=ら7人の戸籍謄本などを取得したとされる。
 司法書士は請求書を自治体に郵送すれば、本人が知らないまま戸籍謄本や住民票を取得できる。粟野容疑者が個人情報を求める依頼者を集めて奈須容疑者に持ち込み、司法書士の佐藤容疑者名で申請していたとみられる。佐藤容疑者は一部を否認、4人は認めている。
 県警によると女性が被害を受けた脅迫事件の捜査過程で、プライムが女性や親族らの戸籍謄本などを取り、この情報が別の探偵会社を通じて加害者の男=当時(61)=に伝わっていたことが分かり、不正取得が発覚した。
 捜査関係者によると、被害者の7人中、2人は愛知県警の警官で、このうち1人は指定暴力団山口組弘道会などを捜査する捜査幹部。弘道会幹部と親しい風俗グループ代表佐藤義徳被告(54)=詐欺罪などで公判中=の周辺を内偵中、家族に危害を加えるような内容の電話が自宅にあり、個人情報が漏れた疑いが持たれていた。佐藤被告は今年4月、弘道会ナンバー2の竹内照明被告(51)=詐欺罪で公判中=とともに逮捕された。


 私自身が同じ戸籍の不正取得被害者であるため、この記事に関心を持たざるを得ない。私の場合は司法書士ではなく行政書士なのだが、虚偽の「職務上請求書」を使って戸籍を取得したという方法は変わらない。戸籍の取得に探偵会社が関わっているところも私の事例と同じだ。こうした不正取得は以前から知られているのに、一向になくなる気配がない。

 この記事を読んで私が注目したのは、警察が刑事事件として捜査に乗り出したということだ。もちろん、違法行為の疑惑があるのだから警察が捜査するのは当然だ。なぜ注目したのかというと、私の場合は被害者の私が刑事告訴したにも関わらず、警察も検察もまったく動こうとしなかったということだ。何と対照的であり不公平なのだろう。

 この愛知県の事例は、警察が脅迫事件の捜査過程で発覚したという。そして被害者7人のうち2人が警察官だった。警察官が被害者であったこと、そして暴力団が絡んでいることからすぐに警察が捜査に動いたということなのではなかろうか。

 同じように戸籍を不正取得された私にとって、こうした立場や背景の違いだけで捜査が行われないというのは不当としか言いようがない。背景がどうであろうと被害者にとっては被害の重さは変わらないのだから。それに私の戸籍の不正取得をした行政書士が、他にも不正取得をしている可能性だってあるではないか。私の事例一件しか関わっていないと考えるほうがむしろ不自然だ。

 私の戸籍当方不正取得については以下の記事に書いたが、刑事告訴がその後どう扱われたのかまで報じていなかった。今回の逮捕のニュースをきっかけに、いかに警察や検察がいい加減で怠慢かを説明しておきたい。

行政書士が私の個人情報を不正に取得していたことが判明!   http://onigumo.kitaguni.tv/e1821781.html 

告訴状を送った警察署の速やかなる対応            http://onigumo.kitaguni.tv/e1827019.html

行政書士による個人情報不正取得事件の中間報告        http://onigumo.kitaguni.tv/e1843088.html

 私の戸籍を不正に取得したのは金坂滋という東京都行政書士会所属の行政書士だ。この行政書士は私の母の生年月日なども知っており、母の住民票の不正取得の疑惑もある。またこの不正取得に関しては興信所も共犯といえる。そこで7月28日付で金坂行政書士の事務所所在地の管轄警察署である城東警察署に告訴状を送付した。しかし「告訴状を送った警察署の速やかなる対応」に書いたように、城東警察署は訳のわからない理由をつけて受理を拒否したのだ。そこで私は告訴状の宛先を東京地検特捜部に変更して7月30日に速達で発送した。

 東京地検はもちろんそれを受理した。つまり城東警察署の受理の拒否は不適切であったことがはっきりした。しかし、地検はなんと8月10日付で不起訴の処分通知書を送付してきたのだ。その処分通知書の内容は以下。

**********

                         東京地方検察庁
                          検察官 検事 森 裕樹

貴殿から平成23年7月30日付けで告訴のあった次の被疑事件は、下記のとおり処分したので通知します。

              記

1被疑者 金坂滋、不詳
2罪名 戸籍法違反、住民基本台帳法違反、戸籍法違反教唆、住民基本台帳法違反教唆
3事件番号 平成23年検第24215、24216号
4処分年月日 平成23年8月10日
5処分区分 不起訴

**********

 証拠も添付しているのになぜ不起訴なのか? これでは不起訴の理由がまったく分からない。公訴を提起しない処分の場合は刑事訴訟法第261条に基づいて理由の説明を求めることができる。そこで14日付で森裕樹検察官に理由説明を求める請求書を送付した(告訴状は東京地検直告班に送付したが、通知書は検察官の個人名で来る)。以下がその文面(被疑者名や事件番号等は省略)。

**********

 私が平成23年7月30日付で告訴した下記の告訴事件について、貴職から8月10日付、刑事訴訟法第260条前段に基づく処分通知書を受け取りました。
 あれだけ明白な証拠物を添付しているにもかかわらず、まったく不公正なご処分と受け止めています。
 さて、処分通知書によりますと、処分内容は不起訴とのみ記載されておりますが、処分理由にはまったく言及されておりません。そこで私は、刑訴法第261条に基づき、被告訴人それぞれにつき、起訴猶予等いかなる種類の不起訴であるか、また、「起訴猶予」の場合は具体的理由を、「嫌疑不十分」あるいは「嫌疑なし」の場合は、どのような捜査の結果そのような結論になったのかを詳細に説明して下さいますよう求めます。書面にて速やかにご回答ください。


**********

 森検察官からは8月16日付で不起訴処分理由告知書(東地特捜第624号)が送られてきた。内容は以下。

**********

 貴殿の請求による下記のとおり告知します。

              記

 貴殿から平成23年7月30日付けで告訴のあった金坂滋、不詳に対する戸籍法違反、住民基本台帳法違反、戸籍法違反教唆、住民基本台帳法教唆被疑事件の不起訴処分の理由は、次のとおりです。

(不起訴処分の理由)
 嫌疑不十分

     平成23年検第24215,24516号

**********

 私は『被告訴人それぞれにつき、起訴猶予等いかなる種類の不起訴であるか、また、「起訴猶予」の場合は具体的理由を、「嫌疑不十分」あるいは「嫌疑なし」の場合は、どのような捜査の結果そのような結論になったのかを詳細に説明して下さいますよう求めます。』としていた。これには理由がある。単に「不起訴の理由を説明してください」としただけでは「起訴猶予」または「嫌疑不十分」、「嫌疑なし」のいずれかしか書かれないだろうことは過去の経験から容易に予測できたからだ。しかし、具体的な説明を求めても「嫌疑不十分」の一言のみというお粗末な回答だった。「嫌疑不十分」だけでは、どう考えても「理由の説明」とは程遠い。理由というからには、なぜ嫌疑不十分なのかまで書くべきだ。

 そもそも本人が証拠を添付して不正取得だとしているのに、「嫌疑不十分による不起訴」などというのは常識的に考えても無茶苦茶な話だ。しかも告訴状が届いてから時効まで25日ほどあったのに、たったの10日で不起訴処分にしてしまったのだ。まともな捜査をしたとは到底思えない。たとえば軽微な犯罪だから、あるいは被疑者が反省しているから「起訴猶予」という判断ならまだ分からなくもない。だから起訴猶予になる可能性はあると思っていた。しかし、いくらなんでも嫌疑不十分はないだろう。これではまるで私が虚偽の告訴をしたと言っているに等しい。

 誰がどう考えても刑法に違反することをしているのに、捜査機関がこんないい加減な対応をするというのはもはや法治国家とは言えない。

 ところが同じ違法行為であっても被害者が警察官であり、背景に暴力団が関与している疑いが浮上したなら逮捕して全国ニュースにもなるというのだから、著しく公平性に欠くではないか。しかし、これがこの国の実態なのだ。そして、こんないい加減なことがまかり通っているから、いつまでも類似した違法行為が後を絶たないのだ。

 ところで行政書士の懲戒処分(行政処分)を求めた東京都からは、10月下旬にようやく「これから調査をします」との電話があった。私が東京都所定の懲戒処分請求書を送付したのが8月3日なのだが、調査の開始まで3カ月近くもかかるとは・・・。とにかく東京都はしっかり調査してほしい。

 なお、検察の不起訴処分の理由説明については以下のサイトでも類似した事例が紹介されており、改善を求める意見が書かれている。しごく当然のことだ。この上脇さんの記事にある検察の通知書と私への通知書は文面がほぼ同じであり、検察の書面が型にはまったものであることがよく分かる。

刑事告発の不起訴処分の不十分な理由説明は改善されるべきだ!(上脇博之 ある憲法研究者の情報発信の場)  
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/50889885.html

(転載部分おわり)


  下の画像は金坂滋行政書士が悪用した虚偽記載の「職務上請求書」
  


「自費出版で踏み出す確かな一歩」だって?②(通算No114)

2011年11月06日 15時54分52秒 | ブログの枠外に取り付く広告

 朝日クリエ、かなり、大jobじゃねえな!
 いまんところの感触だけど!



 ブログの枠外にいろんな広告が貼りついてくる、という話から、朝日クリエという版元に話が飛び、そのHPを開いたら、クンちゃんにとって大変懐かしき稲垣足穂『一千一秒物語』にイラストを付けた新刊が紹介されていた(前回①)。

     

 本題に入る前に少々横道にそれるが、なぜ懐かしいのか。
 今を去る40年以上も前、クンちゃんの高校生時代の話だが、八王子の楽器店にクンちゃんに極めて似ている若い店員の方がおられるという評判が八王子方面から横浜線で通学してくる生徒たちの間に広まり、その方をわざわざ見に行ってはクンちゃんに報告してくる者がひきもきらないという出来事があった。
 そんな折、どういうつもりなのか当時は思い至らなかったが、「クンちゃん、クンちゃん!こういうお話があるんよ」と言って、某女子生徒が手書きのメモを持ってきた。
 それが、稲垣足穂『一千一秒物語』のなかの「自分によく似た人」というお話であった。
 当時、そのお話の出典など知らず、イナガキタルホの名前も知らなかったが、それから数年たって、新潮文庫版『一千一秒物語』の中にこの作品を見出して、大変懐かしかった(何が?)。
 
【自分によく似た人】(新潮文庫『一千一秒物語』より)
 星と三日月が糸でぶら下っている晩  ポプラが両側にならんでいる細い道を行くと その突きあたりに  自分によく似た人が住んでいるという真四角な家があった
 近づくと自分の家とそっくりなので どうもおかしいと思いながら戸口をあけて かまわずに二階へ登ってゆくと 椅子にもたれて 背をこちらに向けて本をよんでいる人があった
「ボンソアール!」と大きな声で云うと向うはおどろいて立ち上ってこちらを見た その人とは自分自身であった 

 というようなお話で、今回も懐かしさが先に立ったが、それと同時にこの作品がどんな扱いになっているのか、とても気になって、朝日クリエ版を取り寄せることにした。
 
 実はクンちゃんの文芸社在職時にも、著名な書き手の作品に、自分の絵・イラスト・写真を挿入した本を出したいというオーダーが何回もあって、ほとんどの場合、断念してもらった記憶があるからだった。そういう本をつくること自体はとてもたやすいこと(文章には手を入れられないのだから)なのだが、それに反比例する困難な問題を含んでいるのが常だったからでもある。

 まず、第一の要因としては、無名の書き手の中には、他人の著作権、著作者人格権等についてまったく顧慮しない、「そんなものがあるんかいね」というような方が少なからずいる、ということだ。翻訳ものだって、著者、著作権者など度外視で、息せききって日本語翻訳作品を持ち込んでくる方さえいるのである。
 ところが、「この作品に心酔している。是非、私の絵を付けたい」といった熱意に押されて、うっかり本体の権利が生きている作品について契約してしまうと、版元のほうで二次的使用について許諾の交渉をするはめに陥ることになりかねないのだ。
 正直のところ、たいていはこちらが自信をもって先方にお願いには行けない水準の絵(イラスト・写真)であったりするので、こういう事態はなんとしても避けねばならない。で、直接断るのではなく、著者=絵の描き手自身で、本体作品の権利者に交渉してみたらいかがでしょうか、と逃げたりもした。その結果、めでたく不調に終わる場合がほとんどであった。

 第二に、既に著作権が消滅している作品であっても、そうそう簡単に勝手に使うことは出来ない。
 法律は一般に人の心の襞に迫るものを持っていないが、わが著作権法第60条は珍しく、「その著作物の著作者が存しなくなった後においても、著作者が存しているとしたならばその著作者人格権の侵害となるべき行為をしてはならない」と、500万円以下の罰金付きで規定しているのだ。
 したがって、著作者は既に亡くなり、相続や譲渡による著作権者だけとなった場合、また各権利者がいずれも存在しなくなってフリーユースのように見える作品でも、その作品の著作者人格権(公表、氏名表示、同一性保持にかかる権利)は、通常、エディターを含むクリエーターの常識の線で守られることになる。

 このように、作品をつくった人の意思というのは、著者の生死にかかわらず、最大限尊重されねばならない。そこがこうした他人の作品を土台にする著作物(二次的著作物)をつくる際の難しさである。特に、もはや異議を唱えようにも口がきけなくなっている著者の思いは、十二分に忖度される必要があるだろう。うがちすぎでもいいと思う。

 そこで、この度、アマゾンから届いた朝日クリエ版『一千一秒物語』を手にした訳だが、まず第一印象としては、無難な仕上げになっているという感想だった。奥付には、本体の著作権者・稲垣都さんも共同著作権者として表示されており、著者=イラストの楠千恵子さん http://www.geocities.jp/picturebooks_by_chieko/ が都さんに使用許諾を求めた経緯もあとがきに記されていた。


 ところが、ページをくっていくと、思わぬつまらん箇所が目に付いてしまった。

『一千一秒物語』というのは70篇(1957年改訂。オリジナルは200篇、1923年改訂で68篇)のお話から成っているが、朝クリ版では、ページのスペースの関係で文章がぶっちぎりになっているところに出くわしたのだ。
 えっ!
と思って、ぺらぺらとさらにめくっていくともう1か所、同じようになっている。(「A PUZZL」26頁、「はたして月へ行けたか」70頁)。
 こんなんは、主客転倒もいいところで、イラストのほうをやや縮小するか修正すれば事足れりだったはずである。
 足穂先生が生きていれば、「これじゃ、いかにもまずいわな。絵のほうをなんとかしておくれ」とおっしゃったに違いない。著作権者の都さんだって、ゲラを見せられれば気が付いたと思うんだけどね。

 このような経緯で、どうもこの版元、あんまり大丈夫じゃないんじゃないか、と思い始めたクンちゃんは、別に暇を持て余しているわけでもないが、いっぺん試しに新潮文庫版と対照してみようという、余計な世話焼きをする気になってしもうたのである。

 その結果や如何に…。

 新潮にないルビをふったもの、新潮にあるルビをとったもの、新潮にある句読点スペースを行頭では埋めたもの、新潮とは別の送り仮名表記にしたものt(酔→酔い外)、名詞について別の漢字を採用したもの(権幕→剣幕外)、などなど気が付いたところをチェックしていくと、ご覧のようにたくさんの付箋が立ってしまった。

   

 新潮文庫版は昭和44年12月の初版であるから、昭和52年に亡くなった足穂先生はこの文庫ゲラに目を通したはずだ。ということであれば、著者の了解があるこの文庫版に沿った表記で復刻するのが通常の常識である。
 そうなっていないのは、おおむね版元の責任ということになるだろう。
 なんらかの自己基準によって手を加えてしまったのではないだろうか。自費出版だろうとなんだろうと世の中に出れば同じである。これが、同社の看板どおりの本づくりなのだろうか。

 (なお、http://www.transview.co.jp/pr/03.htm に、林海象氏が稲垣都さんと『弥勒』の映像化について話をした「弥勒のミリョク」と題する文章があるのでご参照ください。また、朝日クリエ版には、遺憾ながらいずれの刊本を底本として編集したのかについて記載がないのですが、足穂先生が目を通したと思われる新潮文庫以外の底本に忠実に復刻したということが明らかになれば、本稿は撤回しておわびする用意があります。)




 
 つけたりで、クンちゃんの好きな他の作品をふたつ引用してみました。


 どうして酔よりさめたか?(朝日クリエ版では、「どうして酔いよりさめたか?」となっている。)
 ある晩 唄をうたいながら歩いていると 井戸へ落ちた
 HELP! HELP!と叫ぶと たれかが綱を下ろしてくれた 自分は片手にぶら下げていた飲みさしのブランディびんの口から匍(は)い出してきた 

 土星が三つ出来た話 
 街かどのバーへ土星が飲みにくるというので しらべてみたら只の人間であった その人間がどうして土星になったかというと 話に輪をかける癖があるからだと そんなことに輪をかけて 土星がくるなんて云った男のほうが土星だと云ったら そんなつまらない話に輪をかけて しゃれたつもりの君こそ土星だと云われた

                                                                             (この項おわり)





   栗田工業と文芸社によって葬り去られた野崎貞雄著『大恩・忘恩・報恩』の“遺影”  カバー写真は故栗田春生氏

野崎貞雄著『大恩・忘恩・報恩』』(文芸社発禁)の全文は、
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