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表と裏⑤(通算No212)

2012年12月07日 13時52分20秒 | 文芸社=日本文学館商法の表と裏
         なんだかさっぱりわからん衆院選。で、「原発」に「」でも「」でも「卒業」でも、とにかくそんなんをくっつけてんのに投票するわ!



  表と裏⑤  文芸社=日本文学館の「所見」(講評・感想)なるもの


  
  朝日20121205掲載広告(一部)

 「表と裏」に関係するつづきもの、長らく滞ってしまい、誠に申し訳ありません。
 この項目に決着をつけないことには次に進めませんので、なんとか格好が付く程度には書き進めたいと思います。

 で、著者のみなさんが文芸社や日本文学館に原稿を送ってしばらくたつと、上掲のひんまがりトリミングの朝日広告の表現では「感想」となっていますが、なんというか、原稿に対する評価のような文章を交えた自費出版へのお誘いの手紙が返ってきます。
 差出人として、著者への契約勧誘を担当する者の名前が書いてあって、あたかもその営業担当者が原稿を読み込んだうえ「この原稿はどうしても世に出したい」などとしたためた格好の手紙になっています。しかし、この手紙はすべて、主に原稿を読み込み専門の社外の人たちからあがってきた原稿に対する評価文章に、ほぼ決まりモノのお勧め文章を、社内の原稿審査課という部署で組み合わせて作成しているのです。
 したがって、著者と直接接触する営業担当者が原稿を眺めることはあっても、読むなどという水準の作業をすることは極めて稀です。
 (きのう、この「感想」という新聞広告に踊る大きな文字を見て、えらく“違和感”を持ったのですが、「感想」という用語が以前から使われていたのかどうか記憶がはっきりしません。感想、なら何を書いても許容範囲とかいう意味合いで、最近使っているのかもしれません。BS民放の健康食品CMで、“愛用者”らしき人物が「効能」を吹いているシーンに登場する、「個人的感想です」とかいうテロップと同様の効果をねらっているのかもね。そう、うまく免責されるのかどうか! これは余談。)

 さて、前回(http://blog.goo.ne.jp/92freeedition44/e/2cdaad1ee00dc02adc332ac3d3eee29b)の予告のような記事は、前出の原稿に対する評価を文章にあらわしたもの(これを社内では「所見(しょけん)」と呼ぶ)が実はふたとおりあって、あたかも裏と表の如く乖離している内容になっている、なーんていうことを書きますよ、という趣旨でした。

 「表」というのは著者の手許に届く勧誘書面の中核をなす高い評価の部分、東京経済の故渡邊勝利氏は文芸社との裁判の中でこの偽りの高い評価について、“褒め殺し”という表現を使って非難してましたね。一方、「裏」というのは内部連絡用の“真実”の評価の部分で、当然、別建ての文書に記載されていて、案件毎の一括書類に含まれて、各担当部署を巡って行くこととなります。

 「表」と「裏」では実際にどのくらい違うものなのか、それを知ってもらうにはそれぞれの実物を並べてみれば一目瞭然ですね。
 そこで、予告記事に続くはずだった本来の二回目の記事には、表と裏を画像として掲載することにしていましたが、それが諸般の事情で断念せざるを得なくなり、ずっとつづきが止まったままになっていたのでした。
 その後も情勢は進展を見ず、確かに内部文書ですので、公開に問題がないわけではありません。また、その内容から、誰がその所見のデータを提供したか容易に追跡可能でもあります。そんなこんなで、現物を掲載できなくなったのですが、そうなるとまさに靴の上から足を掻くようなものです。まったく申し訳ない次第ですが、何卒諸事情ご賢察のほど、ご海容くださいますよう、お願い申し上げます。  この項つづく


 (「褒め殺し」は、故竹下登元首相が首相になる前の一時期、右翼の街宣隊が竹下の地元選挙区で繰り広げた、竹下を「非難」するのではなく逆に「褒める」格好での執拗ないやがらせをおこなった際に一般化した言葉。したがって、褒めてやっつけるわけで、褒め倒して契約する気にさせる文芸社商法の表現としては妥当しません、まあ、どうでもいいような話なんですが。)