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NHK、裁判沙汰の受信料徴収に“本腰”(通算No116)

2011年11月16日 22時58分14秒 | なんとなく関係ありそうな裁判沙汰
 
  いよいよ未契約世帯に対しても裁判沙汰!
    受信料徴収にやっきのNHK



 「ウチの中にいらんものがあふれている。なんとかせい!」と10年越しで言われているが、なかなかねえ、というのがご多聞にもれぬクンちゃんちの実情。

 しかし、年末もまた近づいてきたので、少し書籍や雑誌類をネットで処分しようかという気になって、処分対象を検索してみたら、ガックリ!
 売買するには手間暇だけかかって二束三文、というシロモノばかりであきれるほどである。かつて、かなり熱中した『ナニワ金融道』なんかは19巻揃いで2000円ぽっちが相場だ。わざわざ、ちなみ写真なんか撮ったりして、まったくアホらしい限り。
 で、しみじみ考えると、ということは、そういう“無価値の知識”でクンちゃんの頭の中は仕切られていると言えるかもしれない、と気がついた。

    

 ところで、これらの書籍・雑誌類とあわせて目の敵にされているのが、一台の白黒テレビ。20インチぐらいのあまり大きくないやつだ。

 これは、30年ぐらい前の製品で、とっくの昔に壊れているが、或る目的のためにずっと押し入れの片隅で温存されているのだ。
 いつかは出番が来るのかどうか、それもわからない。

 これには長い話がある。
 クンちゃんの友人で「K」というのがいる。これは、コメント欄に来る「K」とか「かんちがい」、ミッフィーのところに来る「あはは」とは別人である。
 このKから30年ばかり前に或る話を聞いたことで、このぶっ壊れテレビは廃棄されないまま、ずーっと待機し続けているのだ。

 Kは大学時代、というから40年以上も前、あまり長い期間ではなかったが、西武新宿線沼袋駅近くの朝日新聞専売所に住み込んでいた。朝と夕方に旧中野刑務所あたりの住宅街で新聞配達をして、高田馬場のほうの学校に通っていたというのだ。苦労人である。

 そのKが言うには…。

 あるとき、夕刊の配達準備に入ろうという時刻、販売店の広い板の間(当時は、そこで折り込み広告などをさばくため、どこの新聞屋にもこのような板の間が玄関にしつらえてあったという)で10人程度の学生や専業従業員と作業をしていた。
 そこへやってきたのが、NHKの受信契約を取り付ける係員。
 奥から店のオヤジ、といっても40歳程度の人だったようだが、が待ってましたとばかりの勢いで出てきて、契約担当係とお決まりの放送法がどうだこうだ、公共放送の使命がああだこうだ、というような白熱した議論をたたかわせていた。
 そのうち、その朝日オヤジ(今いる人ではないよ、念のため)は頭から湯気がたちのぼる勢いとなり、「そんなにうるさく言いやがるんなら、もうテレビなんかいらん!持ってけ!」と、怒鳴るやいなや、板の間に置いてあったかなり大きなテレビをコンクリの土間に叩きつけた。テレビは当然、大きな音をたててグシャッた。係の人は無言で、小走りに逃げ帰った。

 驚いたのはKをはじめとする新参者。まさかNHKにテレビを投げつけるとは!
 中央大学7年生とかいう司法試験受験の古参が言うには、4年ぐらい前にも同じことがあって、それ以来、NHKが来たのは初めてだという。あの板の間の隅に積んであった何台かの古テレビはごみ捨て場からオヤジが拾ってきて、ああした特別の使い道のために“常備”されている、というのだった。

 この話を聞いていたく“感動”したクンちゃんは、その後、本多勝一『NHK受信料拒否の論理』なる有益な文献に接したこともあって、この朝日オヤジが演じた「テレビ投げ」をいっぺんは自分の手でやってみたいと思うようになった。それで、30年も前に使い物にならなくなった手頃な(投げるのに)テレビを、数回の引っ越しにもかかわらず大切に保管しているってわけだ。

 きょうの報道では、NHKはいよいよ未契約の世帯にも受信料を支払え、との裁判を起こした、とある。

*****
NHK、未契約世帯を初提訴=都内の5世帯

時事通信 11月16日(水)19時48分配信

 NHKは16日、放送を視聴できるテレビがあるのに受信契約を結んでいないとして、東京都内の5世帯に対し、契約締結と受信料の支払いを求める訴訟を東京簡裁に起こした。過去に事業所を提訴した例はあるが、契約を結んでいない一般世帯を対象とするのは1950年の放送法施行以来初めて。
 NHKは2004年3月以降、各世帯を繰り返し訪問して契約を求めてきたが、「テレビは見ていない」などとして拒否されていた。10月に裁判を起こすと予告しても応じなかったため、提訴に踏み切った。地上波と衛星放送のセット契約2カ月分(4580円)の受信料支払いを求めている。
 NHKは「今後も受信料の公平負担の徹底のため、あらゆる努力をしていく」としている。
*****

 NHKはこれまで、既にいったん契約したのちに受信料を支払わなくなった人びとを相手取って裁判を起こし、いずれも勝訴している。
 今回、提訴されたのは、「テレビがある」のに契約していない一般世帯だという。訴えられた人びとは、なんでテレビがあるなんて認めたんやろか。
 この受信料の問題、テレビ受像機が実際に設置されているかどうかが、当事者になるかどうかの分かれ目なのだが、NHKの契約係(この方々は低賃金でNHKに奉仕する非正規職員)が人の家にずかずかと入ってきて確認できるはずもないのである。「ウチには、投げつけ用の古テレビしかありません」てほざいていれば、いいんじゃないの?
 いまやパソコンに特定の器具を差し込んでテレビを見るとかワンセグとか、テレビ視聴も多様化している。そういうのをどうするかを含め、今後のNHKはまったく大変ですなあ!

 クンちゃんちには、玄関の中まで直接にNHKの人が入って来たことはない。
 この“保管30年モノ”のテレビ、今後、どうしたもんだろう?

 

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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
フクちゃん (軽い新型にすれば?)
2011-11-17 11:49:13
あははは、これは盛大に笑わせていただきました。でも古いテレビは重いでしょう。薄い新型テレビにすれば?って、そんなもん、落ちてないか……

ナニワ金融道、何冊か読みました。テレビもおもしろかった。緒方拳の社長がカッコよかった。「ミナミの帝王」も好きです。銀次郎はーん。

トンデモ原稿は何とか先方に戻しました。でも「テクニカルライティング」って編集の基礎じゃないかと思うのだけれど、編集者になってから訓練するものなのかしらん。編集者になる時点で、身につけているはずと思っていました。

逆接以外で「が」を多用する、「こと」を羅列する、同一文内で受動態と能動態がいりみだれる……文学作品の場合はよく知らないけれど、一般書でこういう文章を書いちゃいけないにゃん
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酒井日香(下ユル子) (私も新聞奨学生でした!)
2011-11-17 11:51:55
懐かしいですねぇ。私も実は新聞奨学生でした。横浜でやってて毎日新聞でしたけど、朝・夕刊やらされて過酷でしたね。。。

NHKの受信料を徴収するおじさんと、いたいけな19歳の女子専門学校生だったわしは、しょっちゅう連携してお互い集金がはかどらない悩みを解消してました。

歯の無い、身よりもなさそうなNHKのおじさんと、同じような身の上のわしはシンパシーを感じ合い、年の差を越えて公園のベンチで一生、こんな仕事しかできなかったらどうしようと、語り合ったものです。

ところがそのとき、急に腹痛かして便所に行きたくなったので、わしがトイレに行こうとすると、おじさんは

「集金バッグを持ってトイレに入ると無用心でしょ。持っててあげるよ」

といい、わしがトイレに行ってる最中に、3~4万円入ってた集金バッグと、新聞配達のバイクを盗んでいってしまったのれす。。。(涙)

19歳のわしには、猛烈に人間不信に陥る事件でござーした。。。

それ以外にも腐乱死体の第一発見者になったり、横浜橋の身寄りのないお婆ちゃんに娘になれとせがまれたりして、横浜での新聞奨学生時代は涙色の記憶ですズラ。。。(女の子なのに。。。)

なんていう、イタい青春の思い出があるため、NHKの受信料には複雑な思いがこみ上げるス。払ってますけどね、一応。
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クンちゃん (ある程度、重くないとね!)
2011-11-17 13:28:16
フクちゃん (軽い新型にすれば?)
2011-11-17 11:49:13

 ある程度の重量がないと、音響効果と飛び散り具合がうまくないんじゃないかと思えて、いつまでも鎮座ましましている次第。
 ナニワ金融道は、ある時期、司法試験合格者が余裕のにこにこぽんという時期に読むモノとして知られていましたが、その後、だいぶ法律が変わって、いまでは真に受けてると大変なことになる部分もありますデス。クンちゃんより
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クンちゃん (そりゃあ、大変だったねえ!)
2011-11-17 13:39:15
酒井日香(下ユル子) (私も新聞奨学生でした!)
2011-11-17 11:51:55

 やっぱ、その件がミッフィーの人格形成に…?
 しっかし、そんとき、よく泣き寝入りしたわな。NHKの外務員なら、1時間もかからずに身元が割り出せたはずだぜ。

 それはそうと、そっちが先だったよな、原稿にするのは。郷原の前にやっときゃあ、いまごろはホウ酸かぎ子、とかいう書き手になってたかもね。今からでも遅くないから、テレビ投げのエピソードも盛り込んで、一発頼んまっせ!クンちゃんより
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酒井日香(下ユル子) (NHKの外交員はアヤシイ。。。)
2011-11-17 18:06:59
いいや。師匠、わしが一緒に集金に歩いていて、めぐり合うNHKのおじさんたちは、みんな、新聞拡張員と同じくらいうさんくさくて、ホームレスみたいな人ばっかだったっスよ。。。

とても身元がちゃんとしているおじさんには、あの当時は見えなかったっス。

もちろん、泣き寝入りすることはできません。わしを住まわせてくれている新聞屋のオヤジには報告して、そのオヤジから警察に被害届けが出され、バイクは桜木町駅近くで見つかりました。

問題は、新聞屋のオヤジに被害額を請求されたことです。弁償するのは仕方がないとしても、ただでさえ奨学生の手取りは少なく、ましてや天涯孤独の家無き子だったわしに、何十万円も払うことはできないわけで。。。

新聞屋のオヤジには親がいないのをいいことに、たくさんいじめられました。

本当に、あの頃を思うと、よく死なずに明るく生きてたなぁと思います。まぁ、どんな人生も胸に手を当てて考えれば、苦も楽も表裏一体で、この世にパーフェクトな人生を送る人間なんて誰一人、いないんですけどね。

そんでこの頃からグレて、占い詐欺師になろうと思い、有名占い師に弟子入りしてオカルト商売を覚えました。人を騙して高額鑑定料をもらう生活に、だんだん病んでいき、それが小説を描くエネルギーになっていったわけですねぇ。。。

横浜での過酷な新聞奨学生生活は、いつか機会があったらぜひ書いてみたいです。

そのときはもちろん、自費出版にするわきゃないです!!(笑)

もうパブーでいいス☆
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フクちゃん (メフィスト賞あたり)
2011-11-17 18:43:12
いやいや、新聞奨学生小説、おもしろそうです。メフィスト賞あたりに応募してはどうでしょう。枚数制限なし、ジャンルなしだし、本物の「プロ」の作家が感想書いてましたよ。

自費出版書を(電子書籍で)買ってくれた人が、超超超長編小説を応募してましたが、好意的な感想がついてました。プリントアウトするとダンボール一箱くらいになったらしいのだけど、最後までちゃんと読んでくれたようです。
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酒井日香(下ユル子) (フクちゃんさん、励ましサンクスです☆)
2011-11-17 21:14:49
フクちゃんさん、励ましコメント有難うございました。「読んでみたい」などとおっしゃっていただけると、それだけで意欲が湧くので有難いことです。

実はメフィスト賞、例の幻Rから出した

「ヴァイス孤独な予言者」

の元原稿を1回、送ったんですよ(そのときは違うタイトルでした)。

メフィスト賞は、編集者が直接読むことが触れ込みの新人賞で、しかもメフィスト賞からデビューした人が書かせてもらえる

「講談社ノベルス」

の募集要項には

「編集者が面白い!と言った小説は即・デビュー!」

と書いてありましてですね。。。

そんで送ったら、講評がメフィスト本誌に掲載されたんですけど、たったひと言

「最後までとても面白く読めました」

と書いてあったんです。結果は落選でしたが、面白い!といわれたら即デビューと明記されているメフィスト賞で、面白いと言われたのに落とされるってどうしてだろうと、それ以来新人賞に送るのは面倒になりました。

このことは2ちゃんねるの

「メフィスト賞板」

でも言われまして、面白いと講評をもらったのに落とされた人がいると、書き込まれたり。

しかしなんというか、誰かに選ばれるのを待っていたら、人生が終わってしまうような気もします。

あと、よく新人賞の傾向と対策指南書とか読むと、

「賞に選ばれるための書き方」

みたいなのがありますけど、わしはそれ自体が意味わからんのです。

選ばれるために、選考委員のウケ狙いで書くのなんか、反吐が出るス。人にはそれぞれの考え方があるので、選ばれるために選ばれるような作品を描く、というのもアリなんでしょうけど、わしはそーゆうのはよーかけません。

描かずにいられないから描くだけで、プロ作家になりたいとかも今まで1度も思ったことないし、これからも小説で食べたいとかもぜんぜん思わないのス。。。

なんちゅうか、わし、労働者が好きなんですね。。。

泥にまみれて、一生名も無きそこら辺のおじさん&おばさんが、愛しくてたまんないんです。

だから自分も、一生悪徳低所得介護員でいいや、みたいな。

ネットがあるってマジで、有難いです。ネットに晒せばそれだけで読んでもらえるし。。。

小説も、幻Rのこだまん社長にちゃんと、プロレベルなのを認めてもらったので、もうその時点で気が済んじゃってますねぇ。。。

だけど、新聞屋の話は本当に描きたいです☆

何年後になるやらわかりませんが、パブーに貼り付けたらクンちゃんブログに書き込みますね!

クンちゃんブログがその頃、存続していればのお話っスが。。。^^;;
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クンちゃん (そりゃあ、大変だったねえ!②)
2011-11-17 21:15:35
酒井日香(下ユル子) (NHKの外交員はアヤシイ。。。)
2011-11-17 18:06:59

 なんで何十万円もの請求になっちまったんだろうか?ズラかったんか?

 それはそうとして、よそ人の味わえぬ大変なところを通ってきたことが文章にあらわれるよう、よーく修業してください。フクちゃんが言ってるように↑大いに期待していますよ!クンちゃんより
返信する
松田まゆみ (御用放送局であることが問題)
2011-11-18 11:26:39
私もNHKとはいろいろあったので、この記事には吹き出してしまいました。本多勝一氏の本を突き付けたり、「電波が勝手に飛んでくるのが悪い」と言って集金員を追い払うという知人はいましたが、この新聞販売店のおじさんのような手法は初めて知りました。

私なんぞは、何と言ってもNHKの偏向放送に腹が立ちます。自費出版の番組づくりのことでNHKの方とメールや電話でやりとりしたこともあるのですが、彼らは実によく取材して情報を得ています。それなのに、実際の放送内容ときたら呆れるほど無難なものにしているのです。問題点をはぐらかし、悪質企業を擁護するかのような内容にするのですから呆れました。企画の持ち込み自体が悪質出版社からあったのかもしれませんが、それにしてもあの番組作りは恣意的です。

もちろんたまには評価できる番組もありますが、権力者に対して批判的な番組というのはほとんどが過去の事例を検証するもの。現在進行中のことを市民の立場にたって放送することはまずしません。福島の原発事故然り。

以前、ラジオの「自然情報」という番組(北海道の番組で、電話で5分ほど話をする)に出ていたことがあります。前日に事前の打ち合わせをするのですが、行政に批判的なことを少し取り上げただけで、上司が出てきてクレームをつける始末。私個人の意見なのに「そういう発言はやめてくれ」と言うのですから、言論の自由の侵害です。あんな御用メディアに高い受信料を払うなどまっぴらです。受信料を取るのなら、国民の視点に立ち権力批判のできるメディアであるべきで、根本的な姿勢がなっていない。

だから、今回の提訴に関してはほんとうにやり方が強引で腹が立ちます。それにしても、NHKは「視聴できるテレビがある」ということをどうやって立証するんでしょうか。
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落ち込んでるから書いてみる (クリスティーヌ)
2011-11-18 12:21:24
『たった一言で受信料を取りに来た人を「じゃいいです」と帰られせる裏技』があるらしい。

1,2年前に知り合いに聞きました。

それを話した人自体がいい加減なので話半分で聞いてますが、その人ならやり兼ねないと思います。

テレビなんて投げる必要ない。

一言で済みます。

もちろん、書けませんけどね(笑)



演劇の世界でもありますが、1年後には即デビューを謳い文句で生徒を集めてる所がありました。知り合いがそこに行ってましたけど、デビューなんてしてません。単館映画館で卒業制作の作品を上映してそれで終わりじゃない?

ある芸能プロの社長が言ってたけど、養成所っていうのは、デビューさせる気ないんだって。金集めのためにやってるから。

新人賞の取り方という指南本も、こうしたら東大に入れるという内容と同じ意味。傾向と対策を立てる、それが得意な人にはとても優れた方法。でも相手(賞の方向性)に合わせたものが書けるかどうかはプロになれるかなれないかの1つの基準にはなると思う。

そのあと活躍できるかは謎。


岡嶋二人さんが、競馬界の闇を暴く作品を20年前くらいに書いて乱歩賞からデビューしましたが、授賞式の晩にべんろんべろんに酔った担当から「本当はこういうのが売れないといけないんだ」と暴露されたとエッセイに書いていました。そして本当に売れなかったらしい。

でも岡嶋さん自体はその後、ブレイクを果たしました。

出会いとコネと運、そして運は実力の内と言われる。

実際はコネですね。半分くらいはね。

と話がズレたが、本日は落ち込んでいるためお許しを…。
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