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元気なわんぱく犬「あき」の話題をたくさん載せてます。
「あき」は福島の浪江町から、縁あってわが家に来ました。

福島の被災地を、いま巡って・・・第2話

2013-03-27 23:12:37 | ふくしま応援!!

1日目は福島駅でレンタカーを借り、国道114号線を浪江方向へと走る。もちろん、浪江までは行けない(この途中に「あき」の故郷の集落もある)ので、途中の川俣から飯舘方面へ入り南相馬へと向かう。

 

第一話で載せた除染で出た土がカバーで覆われ無造作に置かれていた写真。あれは、他の場所でも走行中あちこちで見られる。

 

特に、空き地が比較的少ない都市部の福島市内では、本当にやむを得ず自宅の庭を掘って埋めたり、所有する畑に積んであるケースも多いと言われ、新幹線の車窓からでも自宅の脇に積まれているのがハッキリと見えるほど、あの写真は珍しいものでも何でもなく、悲しいかな今の福島ではごく普通に見られる光景と化してしまっている。

 

あちこちに点在する仮設住宅は、住人の方の市町別に分かれ、プレハブ住宅と駐車場それに集会場がある感じで、慣れ親しんだ緑も畑も無い中で生活されている。

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川俣町の工業団地に造られた、比較的小規模な仮設住宅を遠目から眺めた

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さらに走ると、左手に「草野・飯樋・臼石小学校」という看板が見えた。

 

なぜ3つ校名が一緒・・・?。この先の飯舘村にある3校が、今は居住制限区域で住めないため、避難先の川俣町で3校合同の仮設校舎で授業が行われている。こうした光景もまた、この学校に限らずあちこちで見られる。

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支援物資で届いたマイクロバスがスクールバスとして・・・。

この隣には、「高崎市」と書かれた福島ナンバーもあった。

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相馬郡飯舘村」へ入る。 看板だけでなく、地面を見てみると白い土が目立つ。 除染ではぎ取ったあとの様子。

 

実はyoshyyは今回訪れるまで、村民の方が避難されている飯舘村を通るこの道は、ほとんど通行量はないだろうと思っていた。でも、意外にも普通に交通量があり福島~南相馬を普通に行き来していた。 

 

ほぼ全村避難で、沿道の家々はどこもカーテンがピッチリしまり、門をロープで仕切っている家も多いのに、道路は沢山の車が普通に通過している・・・住民の方の心情としたらどうにも歯がゆいだろうと思える、何とも不思議な光景だった。

(居住制限区域→住むのは無理だが、通過や少しの滞在は可)

 

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誇り、生きがいだったに違いない畑や水田は、白い土に・・・

 

峠を下って「南相馬市」へ。「南相馬市」は旧「小高町」・「原町市」・「鹿島町」が合併して出来た市だけど、今回の原発事故ではクッキリと旧町をなぞるように20㌔圏内、30㌔圏内、30㌔圏外と分かれ、そのことで一つの市ながら避難指示や補償に大きく差が出てしまった複雑な事情を抱えているという。

 

飯舘村と同じく原発避難の影響が、今も本当に強く残る小高区(旧小高町)から順にご紹介。

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国道の脇でも、こんな光景がいまだ残る。

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全く搬出されていない家財や漂流物

上は、第1話と同じようでいて別の写真。そのくらい小高区内の海沿いには、まだまだあちこちにこうした光景が残っていて、国道6号のすぐ脇でさえ痛々しい姿の民家が延々と続く。

 

昨年4月に「警戒区域」(→許可なく住民でも立入り出来ない)が解除され、もう一年近いのに、なぜこんなに進まないのか?

 

日曜に訪れた「生活復興ボランティアセンター」スタッフの方に伺って、その理由が解った。

 

「小高区では、今はガレキ撤去のボランティア希望の住民の方は少なくて、今日はボランティアさんに行ってもらうのを中止しました・・・」と最初聞いたとき、何故だか理解できなかった。

 

理由は、やはり放射能で、原発20㌔圏内だった小高区は、今も「避難指示解除準備区域」になっていて、ガレキは小高区内から搬出する事が出来ず、片付けたくとも片づけられない、だからそのままにせざるを得ない・・・ということだった。

 

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上の2枚は、警戒区域の浪江町との境界での光景。

 

多数の「いわき」ナンバーの車が許可を受け出入りしていたから、一時帰宅されているのだろう。警官は、群馬県警からの応援部隊だった。

 

浪江町は、海沿いの一部が (「あき」がいた山奥よりも線量が低いので) 来月からは「避難指示解除~」となるけど、おそらく小高と同様に課題は多く残るのではないだろうか。再編すると補償も変わるらしく、その辺がまた何かと難しいという。

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空間放射線量の測定装置。

公民館、公園、児童館前など、数えきれない程あちこちで見かけた。

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震災当日から、ずっと不通が続く常磐線。 茶色に錆びついたレールが痛々しい。震災でレールも歪んだまま・・・ (桃内駅)

 

でも、小高にはこんな明るい光景もあった

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津波で失われた一帯の中で、種をまき芽が出てきた

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小高駅前の花壇には、温もりと希望が

 

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洋菓子店の店先で

 

長くなるので、原町区~新地町にかけては、次回以降に・・・。

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