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相馬高校の「今、伝えたいこと(仮)」東京公演に感動!!

2013-03-18 21:33:57 | ふくしま応援!!

(今日は、長文だけどぜひ最後までお読み頂ければ幸いです) 

 このブログでも何回か紹介した福島県相馬高校放送局の生徒たちが、自ら脚本し演じる劇「今、伝えたいこと(仮)」の東京公演が、3/16、3/17に一般社団法人「ふくしま会議 」主催で行われた。

 

 震災・津波に加え、襲いかかった原発事故の大災害後の置かれた生活環境や、心無い人々からの誹謗中傷に対し、高校生の立場から劇を通じて自分たちの想いを直球で迫り語りかけてくる。

 

yoshyyは、鑑賞とともに受付や物販などのお手伝いとして2日間関らせて頂いたけど、両日とも高校生・先生と観客が会場で本当に一体とって、同じ想いを共有出来た場だったと、とっても感動した。

(文章でこう書いても、中々この雰囲気は通じないと思うけど、大げさな表現じゃなく本当にその場にいた人の感想が、みな同じだった)

 

何しろ、劇中に語りかけてくる一言ひと言に見ている観衆の多くが涙し、そして高校生たちも上演後に行われたアフタートークでは、最初は冗談交りに笑顔でこれまでの苦労話などを話しているうち、段々と目を真っ赤に潤ませ、大勢の観客が見てる舞台上にも関わらずボロボロと涙しながら、自らの抱える複雑な想いや将来への漠然とした不安、これまでの体験などをかみしめるように語る。

 

でも、トークの中で高校生たちは〝去年、初めてこの劇をやった頃と今とでは、一年間で大きく考えが変わってきました〟と語った。

 

劇を始めた一年前は、「原発なんて造った大人たちに振り回されて、子供の自分たちはこんなことになった」、「今だって、国や東電の大人たちなんか、私たちの声を一切聴こうとさえしない」と一方的に主張していた感じだった。

 

でも、この一年間に各地(福島、石川、京都、宮城、東京)から呼ばれ公演を重ねていく中で、本当に多くの人たちが足を運んで来てくれ、開催を企画し、上演を支えてくれる人も大勢いると分かり、震災・原発事故で失ったものも相当多かったけど、そのことで得られたものも大きいと実感した。観客の人たちは本当に自分たちのことを励ましてくれ、温かく支えられていると知ったことが嬉しかったし成長出来たという。

 

タイトルの最後に付いている「(仮)」は、伝えたい想いは現在進行形で、状況が変わればどんどん変化して行くから「(仮)」だとされてて、公演のたびに脚本は毎回少しづつ変わっているという話しだけど、まさにその想いの変化の一つなのだろう。

 

今回も観客側への感想インタビュー後に、高校生から〝観客の皆さんと同じ想いで共感・共有出来て嬉しい、でもここにいるのはごく一部の人だけだから、より多くの人を動かすために、観客の皆さんもぜひ広めてほしい〟と語り、その想いはまさにyoshyyがいつもこのブログで書いていることとピッタリ重なり、自分も涙が出てきた。

 

この高校生の言葉に、アフタートーク司会者の赤坂憲雄氏(民俗学者、「ふくしま会議」代表理事、福島県立博物館館長)も、この言葉に〝きっと、今日ここに来た人たちも広めようという何かしらの決意を持っていると思うよ〟と応えられた。

 

一方で、顧問のW先生からは「本来は、子供(高校生)たちが立ち上がってこんなことをするのではなく、こんなことをしなくて済むよう大人たちがしっかりやるべきことが出来てないのが申し訳ない想い〟と話される。

 

W先生も本当に生徒への想いが熱い方で、生徒たちがネットで誹謗中傷されないように写真撮影の自粛を呼びかけ、公演などで出かける際は、これ以上生徒たちを被ばくさせないようにと、線量を気にかけ車で通るルートも考えておられるそうだ。

 

そんな理由で写真はここに載せられないので、「J-one」という冊子に掲載されている内容をごく一部だけ載せて、少しでもご共感を頂ければ嬉しいです。

(この冊子には高校生が伝えたい想いがたくさん詰まっているので、本当はたくさん写真を載せたいけど、もちろん著作権の問題もあるので、ごくごく一部だけの紹介にします。ぜひ、通信購入して読んで頂ければ幸いです!!)

Dscf4490

震災後の福島について語られた「J-one」 売上金の一部が、相馬高校放送局に寄付される。

Dscf4499_3←拡大して、お読み下さい。

複雑な胸の内を語っている。会場でも、公演後に楽屋裏でケーキを頬張っている姿だけ見ていたら、ごくごくフツーの高校生にしか見えなかった。

Dscf4495_2←拡大してお読み下さい。

脚本のごく一部分。 仲良し3人組の一人が誹謗中傷に傷つき、先の見えない将来を思いつめ自殺する直前に、独りわだかまりを訴えるシーン。

 

今回の公演では各日150名定員のところ、かなり早い時点で満席となり、最終的には2日間で450名の方が鑑賞して下さった。(ちなみに、3/3の南相馬公演は100名定員に150名来場とのこと)

そして3/17(日)の公演では、加藤登紀子さんや、同じ被災地の岩手県大槌町と宮城県女川町の中学生、高校生約50名も来場された。

 

こんなに反響があったことから、主催者の「ふくしま」会議さん、顧問W先生の取り計らいで、急きょ今週末、東京・文京区で上映会の開催が追加されることになった。

DVD上映で、生徒たちの公演ではないですが、関心を持って下さるお近くの方ぜひご鑑賞下さい。

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