今日夕方、「福島第一原発」の半径20~30キロ圏内のいわゆる「原発避難準備区域」が一斉に解除された。
・・・が、地元の方々は「除染もしっかりされてない状況ではとても喜んで戻ることなど出来ず、まだまだ不安な日々が続く」と嘆いている・・・。
旅好きyoshyyにとって、福島県は20年以上も前から、年に何度となく訪れていたとても思い入れのある地域。
安達太良山、磐梯山、猪苗代湖、五色沼、阿武隈川、吾妻山、信夫山、小名浜、松川浦・・・。
福島県には、「ほんとの空がある ふくしま」というキャッチフレーズがある。
これは高村光太郎の「智恵子抄」に出てくる言葉からきている。
智恵子は東京に空がないと言ふ、
ほんとの空が見たいと言ふ。
私は驚いて空を見る。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。(略)
・・・福島の二本松で生まれた智恵子が東京へ嫁ぎ、福島で見ていた本当の空が東京には無い・・・と嘆き続ける、という話である。
いま、福島の「ほんとの空」は東京電力の人災によって汚れてしまっている。
そして、福島県民の大勢が半年間に何箇所という避難所を転々とし、子供の安全を考えて全国へ転居したり、という過酷な状況になっている。
たとえ、きょう一部地域の避難が解除されようとも、地元の方々が安心して安全に暮らせる環境が取り戻されなければ、福島に「ほんとの空」そして「ほんとの暮らし」は帰って来ない・・・。
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