狸豆

春先にいただいた種を、木陰に撒いていた事すっかり忘れていたところに最近
めきめきと成長してついに『タヌキマメ』の花がたくさん咲き始めてきた。

狸の顔に似ているのか、毛の多さか、色が似ているのか分からないが、
滑稽なネーミングと花の存在感が実に面白い。この花、どうやら午後になって
チビチビと開花することが分かった。

お盆の釣鐘（そばな）

お盆が近づくと、お寺の鐘が遠くにゴーン、ゴーンと聞こえてくる朝。

我が家の庭に数年前購入した野草の寄せ植え鉢があるがその中に今朝、ホタルブクロでもなくキキョウでもなく
「そばな」であろうか1センチ程の花が、所々に下がっていてまさにお盆にふさわしく清々しく可憐にご先祖をお迎えするかのごとく咲いている。

雌しべが中央から一本長く伸びているのが印象的で、手に取って鳴らしたらいい音色を聞かせてくれるかも・・・。

　　～つりがねの花咲く庭に遠きより鐘の音聞こゆ盂蘭盆の朝～

奇岩石群に見つめられ・・・

南小国の広大な丘陵地帯に『清流の森』
というハイキングコースがある。まずは、亜硫酸ガスが排出する冷泉『すずめの地獄』に近づくが、とても長居できる場所ではない。ガスが臭くてすずめのように死骸になりそう？
早々に脱出・・・。

さらに少し進むと、林の中を清流に沿っての散策コースがある。ところがここでまた驚く。
奇妙な『奇岩石群』を発見！。
うす日の差す木々（たぶん、ねじ木）の合間に大小さまざまな石がごろごろ転がっており、長い年月を経て風化し　まるで動物の顔・人の顔・雄たけびの姿に見えてくる。じっとこちらを見つめて居る様で何とも不気味な姿をした石群に出会ってしまった。

群れ咲く

早朝の睡蓮池を訪ねると一面にピンクが咲き初めていた。

泥田からひと首持ち上げるとこの様な綺麗な花となる姿は「蓮」と同様な
環境が必要だが、「蓮」とは違うのが、浮き葉のみで花はほぼ水面で咲く。
葉には、撥水性がないらしい。

以前、海地獄で睡蓮を見た色は、｛ブルー、イエロー、レッド、ホワイト、バイオレット、｝等が光輝いていたのを記憶している。
もう10年、それ以上も前の経験だがそれが美しい睡蓮との初めての出会いである。
夏が来ると、海地獄の睡蓮群を思い出す。

一筋

真夏の青空　　～ブルースカイ～
最近の猛暑続きで青空は実に美しい色を連日見せてくれる。
高度何千キロか何万キロ上空か分からないが、一直線に進む飛行機・・・。
今日もそれぞれの人生を乗せて消えていく。そんな事思うこの頃の日課は、
心仰ぎてボーっと青空を眺めること。人生のゆとりなのか、もの寂しさからか・・・そこは分からないが、
自然の織り成す色や形は本当に美しく心に強く焼き付いてくれる。
　
　　～青空に高きジェット機航跡に人生見せて遠く消えゆく～

高原の涼風

高原の涼しい風に「ヒゴタイ」が心地よく揺れている風景に出会う。

タデ原湿原の木道をのんびり散策していると、茂ったススキの間がらシモツケ草、沢キキョウ、ハンカイ草・・・など高原の花達は少しくたびれているものの涼風に揺れまだまだ人々を和ませてくれている。

　　遠く硫黄山の噴煙が今日も立ち上っている真夏の午後。

季節限定～蓮料理～

　蓮の時期に合わせて～蓮料理～を戴く。

まずは、花茶から・・・何とまろやかな味わい。
次々と「おしながき」のお料理が・・・。

蓮の実の甘納豆。蓮ワインは花びら浮かべ茎のストローでいただく。夏野菜の前菜7種。蓮根豆腐は葉に旨い朝露を浮かべて何ともみずみずしい。蓮根麺。蓮はさみ揚げ。コーンスープ。はすの実プリン。ベトナムコーヒー。
そしてこの綺麗な蓮飯（おこわ）・・・と、花・実・葉・茎・根とすべての部分を使って心のこもった蓮三昧を季節の野菜と共に戴く。
すべてが手作りの器に上品に盛られて食材にこだわったと言う『仏の里の創作料理』の上品な味わいを堪能できた。