胃カメラ＆ピロリ菌検査

先月中旬、胃の具合が変だった。

高校同期のＦちゃんが２年くらい前に甲状腺と胃がんを
患ったり、つい最近もＴさんの知人が、自覚症状が全く
なかったのに胃がんだと判り、内視鏡手術を受けたと
聞いていた。

父も晩年胃がんを患い、母もちょうど今のわたしの年齢の
ころ、突然胃潰瘍で大量吐血、生死の境をさまよった。

わたしはインスタントコーヒーを連用すると必ず胃痛を
起こしていたので、２０代から医師の処方した胃薬をよく
飲んでいた。

疲労や極度の緊張で疝痛を起きることもあった。

しかし４０代ころから、ほとんど胃痛とは無縁になり、
ドリップコーヒーなら、日に何杯飲んでも平気だし、薬も
全く要らなくなっていた。

ただ、自分の胃はけっして丈夫ではないという自覚は常に
あり、高齢になるにつれ胃がんの心配を払拭できないでいた。

そして先月、そそっかしいわたしは胃の吐瀉物の一部を吐血と
見間違え、すっかり動転してしまった。

母が倒れたときの記憶が甦った。

結局二度目の嘔吐で見間違いに気づき、絶食、休養などで不快感は
すっかり治まったが、胃カメラ検査を予約していたので、今日
予定通り受けることにした。

鼻に麻酔をすると聞いて、注射か！？とビビッたけど、
ゼリー状のものを入れるだけなんだ

何しろ検査とかほとんど受けたことがないもんで・・・

全部で１０分ほど、苦痛と言えばやや苦痛だけど我慢できない
ほどではなかった。

担当医が「６６歳にしては胃の中はきれいですよ。ほんと
　　　　 　６６歳にしては。いや～、齢のことを言っては
　　　　　　悪いけど」

それって褒めてんのかい？

軽い胃炎は数ヶ所診られるが、潰瘍も腫瘍もなしとのこと。

この際だからピロリ菌の検査もすることにして、結果を聞きに
午後に再び病院へ。

医「５０歳以上の人の８割にピロリ菌がみられますが、６６歳
　でも陰性でした。大丈夫です」

３回も６６歳と言われた


ま、絶対安心とは言えないにしても、今まであった漠然とした
胃がんリスクの不安が解消できたのが収穫だった。

思えば父は、ヘビースモーカーだったのに肺がんではなく、晩年
胃がんになったのは、恐らく戦前の衛生事情の悪い時代の日本人の
殆どだというピロリ菌感染者でもあったからかも知れない。

わたしも確かに６６歳なんだから、これからは胃を労わろう。
胃を休めたら、本当にラクになったもの