礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

和田秀樹氏、郡山で官僚批判を展開

2014-12-24 06:09:01 | コラムと名言

◎和田秀樹氏、郡山で官僚批判を展開

 昨日の続きである。昨日のコラムでは、菅原文太さんと和田秀樹さんが、福島県知事選に出馬した熊坂義裕候補のために、決起大会の応援弁士を務めたという話を紹介した。
 本日は、「et5652さん」のブログにあった「福島県知事選が終盤戦に突入~菅原文太を応援弁士に招いた熊坂陣営」という記事(一〇月二四日)から、和田秀樹さんの演説内容をまとめている部分を紹介させていただきたい。

 10月26日投開票の福島県知事選に立候補している熊坂義裕(元宮古市長)が10月23日、郡山市文化センターで決起大会を開いた。応援弁士は和田秀樹(精神科医)、菅原文太(元俳優)、荒井広幸(参院議員)、白岩康夫(寿泉堂クリニック名誉院長)の4人。和田と熊坂の関係はよく分からない。菅原は、熊坂を応援する全国勝手連の賛同人だ。荒井は熊坂の親戚。白岩は福島県常葉町(現田村市)出身。弘前大助教授時代の教え子が熊坂だ。その後、福島県立医大教授となり、定年退職後は郡山市の寿泉堂綜合病院で院長を務めた。兄の敏夫も医師で、元常葉町長。
 このうち、和田は官僚批判を熱っぽく展開した(発言の要旨)
「今日は福島ファンとして、東京から来ました。私は、広野町にいる原発の作業員のメンタルケアをするために、1カ月に1回の割合で福島に来ています。ボランティアです。
 最近、福島県警の警官2人が相次いで自殺しました。東京から来た警察官僚がパワハラで追い込んだからです。県警本部長はなぜ、東京から来たやつ(警察庁のキャリア官僚)がなるのか。なぜ地元の人がなれないのか。
 福島は全国で2番目に産婦人科医が減っています。県立大野病院(大熊町)の手術で産婦が亡くなったのは医療ミスが原因だとして、警察が執刀した産婦人科医を逮捕したからです(その後、裁判で無罪が確定)。民事でやるべきものを刑事事件にして、手錠をかけた。これが原因で産婦人科医が減少したんです。
 福島の原発は、東京に電力を供給するためにつくられました。知事選で自民党が相乗りしたのは、長州の安倍晋三首相が福島を支配するためです。東京オリンピックの開催が決まったことで、福島で働く人(作業員)が少なくなります。東京は、福島を差別するようなことをやってきたんです。
 原発の作業員のメンタルケアをして東京に戻ると、最初は汚い物を見るような目をされました。東京の新聞は、東京に都合のいい記事を書いてきました。福島が東京の言いなりにされかけている。知事を東京から来た官僚に取られてはなりません。本当の地方自治を確立しなければならない。福島は自由民権運動が盛んだったので、東京に支配されることはありません」

「et5652さん」は、応援弁士四人のうち、菅原、荒井、白岩の三氏については、熊坂義裕候補のの関係を記している。しかし、和田秀樹氏については、「和田と熊坂の関係はよく分からない」としている。
 演説の冒頭で和田氏は、「今日は福島ファンとして、東京から来ました」と言っている。「今日は熊坂ファンとして、東京から来ました」とは言っていない。昨日のコラムでも述べたように、和田氏がこの決起集会に参加することになったのは、同月に菅原文太氏と意気投合したからだったと思われる。ということであれば、和田氏は熊坂候補と、それまで、特に交友関係はなかったのではないか。もちろん、断定はしないが。

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