礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

翻訳家・伊藤克のプロフィール

2014-12-20 06:16:38 | コラムと名言

◎翻訳家・伊藤克のプロフィール

 今月一四日のコラムでは、「尚賢の孫」を名乗られる方からいただいたコメントを紹介した。その中に次の一節があった。

 尚賢の娘で父のすぐ上の姉伊藤克は、日本文学を中国に、中国文学を日本に紹介した翻訳者でした。その自伝「悲しみの海を越えて」(講談社、絶版)から紙数の都合で割愛された部分が、その死後娘の手で中国で出版されております。そこに大塚の医院の様子などが描写されているようなのですが、本は手元にありますものの、何分にも中国語なので、私には漢字を拾い読みして想像することしか出来ません。

 昨日、国立国会図書館に行って、伊藤克の自伝『悲しみの海を越えて』(講談社、一九八二)、あるいは彼女の翻訳書を閲覧してきた。時間がなくて、少ししか読めなかったが、それでも、いろいろな情報を得ることができた。
 本日は、とりあえず、『悲しみの海を越えて』に載っていた、「著者紹介」を紹介してみる(改行は、原文のまま)。

――著者紹介――伊藤克(いとう・かつ)
1915年東京に生まれる。36年中国に渡る。55
年中国瀋陽作家協会会員。56年から北京人民
文学出版社特約翻訳家。61年帰国、79年再び
北京に定住。この間、アジア・アフリカ語学
院、中国研究所中国語研修学校、日中学院、
北京師範大学、北京外国語学院分院等で教鞭
をとるかたわら、鮪秀蘭・蕭蕭・伊藤克のペ
ンネームで日中両国の文学作品を翻訳、延べ
一千万字を超える。『北京日報』掲載の映画
評論「従日本故事片“人証”談起」は、1980
年度北京日報優秀作品として受賞。

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