ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

「突然、妻が倒れたら」(新潮文庫)を読んでから

2013-08-11 12:15:01 | 読む
最近読んでいた文庫本は、「突然、妻が倒れたら」(新潮文庫;松本方哉著)。
今回の娘のことがあって、久々に本屋に行ったとき、この本が目に留まった。
40代半ばの著者が書いているのは、妻が重いくも膜下出血で倒れてしまい、救急車で運ばれてから、どのようなことが起こったかである。
ニュースキャスターを務めていた著者の苦闘する様子が描かれている。
妻は、なんとか一命は取り留めたものの、言語や記憶など知的機能が十分働かない高次脳機能障害が残ってしまった。
夫としてどのようなことを経験してきたか。そのドキュメントである。
脳の障害、ということで、娘のことを考えていくことに、様々な示唆を与えてくれた本となった。
娘の場合と病名は異なるが、脳に障害が起こった場合、本人にどのようなことが起こるのか、どのようなことを家族は克服しなければならないのか、そんなことを考えさせられた。
長い闘いの記録である。

うちの娘のことも、長い長い闘いになる。
今やそんな自覚がある。
数日前から、まだ飲み込みが悪いものの、おかゆやとろみのついた食べ物を少しずつ食べられるようになり、口から栄養をとれるようになった。
回復途上にあるか、と見られた娘だったが、昨日けいれん止めのD剤が薄まったら、やはり久々のけいれんが発生してしまった。

前日書いた「塞翁が馬」のごとく、よいことばかりは続かない。悔しい限りである。
結局あれほど苦しんで行った血しょう交換は無駄だったのか?
いや、そうではない効果が必ずあったはずだ。
長い闘いと認識しよう。山や谷はつきものだ。
娘も私たち家族も、負けて落ち込んでばかりはいられないのだ。
生きるために。
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2 コメント

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太陽は見放さない (蜂 吾郎)
2013-08-11 13:18:59
50foxさんそしてご家族に現在おかけする言葉が浮かんできません。こんな言葉が適切かどうかわかりませんが「太陽に恥じることのない人生を歩んでいれば太陽はその人を絶対見放さない」私はそう信じて生きています。
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わからないけれど (50fox)
2013-08-11 15:35:20
自分の人生を考えると、人に言えるほどしっかりしたものだとは、いつも思えません(^^)A だから、とても太陽に恥じることのない人生を歩んでいるとは、考えられません。自己肯定感が低いのですね、きっと。ただ、太陽が当たらなくても、太陽に見放されても、前を向いて歩んでいこうとは思っています。温かい励まし、ありがとうございます。
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