ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

夏の甲子園、新潟県代表は新潟産大付

2024-07-29 22:09:35 | 新潟

夏の甲子園を目指した高校野球の地方大会も、愛媛を除いて代表校が決まった。

 

新潟県は、先週26日に決勝が行われ、新潟産業大学附属高校が、帝京長岡高校を4-2で破って初優勝。

新潟県代表として、初めての甲子園出場を決めた。

 

決勝の試合は、途中からテレビ中継で見たが、テレビをつけたとき、すでに新潟産大付が2-0でリードしていた。

決勝の相手は、今大会の大本命、帝京長岡だった。

帝京長岡は、春の大会で新潟県の大会を初制覇すると、勢いに乗って福井、石川、富山、長野の各県代表とも戦う北信越大会でも勝ち進み、見事初優勝を果たした。

近年、北信越は、星稜や敦賀気比などが全国大会でも上位に進出しているので、レベルは低くない。

帝京長岡はその北信越大会で優勝したのだから、甲子園でも戦える力をつけている、と考えていた。

当然、夏の県大会では第1シード。

優勝候補の筆頭に上げられていた。

なかでも、エースの茨木は、プロも注目の投手であった。

彼の2つ上の兄も帝京長岡の投手で、2年前にドラフトで指名を受け、阪神に入団した。

県大会の決勝まで進んだが、兄はそこで敗れ甲子園出場を逃していた。

だから、兄の無念を晴らし、今年こそ甲子園へ、というのが帝京長岡の悲願であった。

 

対するに、新潟産大付は、3年前は決勝に進んだことがあった。

その試合を見て翌年入学した生徒たちが、現在の3年生たちである。

だから、こちらも、甲子園は悲願と言えた。

だが、去年の秋の大会も今年の春の大会も、産大付の戦績は芳しいものではなかった。

だから、夏の大会は、ノーシードであった。

しかしながら、今大会は、新潟明訓、日本文理、中越と、甲子園に出場して活躍した経験も多い高校を次々と倒して決勝に進んだのだった。

 

決勝戦はいい試合になるかもしれないと思いつつ、やはり帝京長岡優利は動かないだろうなと思われた。

 

ところが、試合の途中でテレビを見ると、2-0でリードした産大付は、さらに犠牲フライやタイムリー、好走塁でしっかり追加点を取った。

後半ピンチもあったが、結局、4-2で帝京長岡を破って、新潟産大付が甲子園初出場を決めた。

 

あの好投手から10安打を奪い、4得点し、チャンスを逃さずに加点するとは大したものだと思った。

産大付には、それを生む、しっかりした打撃と積極的な走塁があった。

また、投手陣も2人でしっかりリレーし、強打の帝京を4安打2点に抑えた。

投手陣を支えた守備も堅かった。

新潟産大付は、なかなかの好チームだ。

 

帝京長岡は、ベンチ入りメンバー20人のうち、新潟県の中学校出身者はわずか2人。

ほかは、首都圏からの出身者も多く、北海道や福島などからの生徒もいた。

かつて甲子園でノーヒットノーランを記録した芝草宇宙監督を慕ってのものなのだろう。

反対に、新潟産大付の県外出身者は、1人だけだった。

中越地方や上越地方、地元柏崎市出身者の生徒が多かった。

その意味でも、新潟県代表にふさわしいと言えるのかもしれない。

 

今は、パリ五輪の話題ばかりになってしまっているが、来月上旬には夏の甲子園大会も開催される。

新たな新潟県代表となった新潟産大付の健闘を期待しよう。

コメント (5)
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