ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

「暑中お見舞い申し上げます」(キャンディーズ)

2023-07-29 22:34:36 | うた

 

暑中お見舞い申し上げます。

 

この言葉を聞いても、数年前までは、なんだか儀礼的な気がしていたものだ。

お見舞いを受けるほど、ひどい暑さではないじゃないか、なんて思った年も多くあったのだ。

それが、ここ数年は違う。

特に、今年は違う。

本当に暑い日が続く。

 

だから、お互いこの暑さは大変ですけど、なんとか乗り切っていきましょうね。

そんな気持ちを込めて、「暑中お見舞い申し上げます」という言葉を交わしたい気がするこの頃だ。

 

その言葉を口にすると、頭の中に、ある曲のイントロが流れ出す。

その曲は、その言葉を歌い出す。

 

♬暑中お見舞い申し上げます

 

こう歌われて、さわやかな風が吹くような気がした曲があった。

ご存じ、キャンディーズの「暑中お見舞い申し上げます」である。

私の学生時代、1977年の夏の歌である。

古いなあ…。

でも、若い時の曲って、いつ聴いてもいいものだよ。

 

馬飼野康二が編曲したしゃれたイントロが流れ、3人の「♬暑中お見舞い申し上げます」というハーモニーで、この歌が始まる。

 

まぶたに口づけ 受けてるみたいな

夏の日の太陽は まぶしくて

キラキラ渚を 今にもあなたが

かけてくる しぶきにぬれて…

 

なんとも夏らしい輝きを感じるこの歌詞。

はじけるように明るいキャンディーズの3人娘にぴったりだった。

この歌の作詞は、あの「神田川」の喜多条忠だったのだ。

ある種の暗さを感じる「神田川」とは、全く正反対の明るいイメージのこの歌が、彼の作詞だったなんてオドロキだ。

 

3分もしないうちに聴き終わってしまうこの曲は、元気が出て好きだった。

 

ところが、この歌がヒットしているうちに、あの、突然の解散宣言、

普通の女の子に戻りたい」が出たのだった。

そこから翌年に向けて、解散・引退への道を進むことになるのだが、そうなるとどうしても、彼女たちのあの明るさはなくなっていくのが残念だった。

「春一番」や「暑中お見舞い申し上げます」のような明るい歌は出せないままになってしまった。

惜しかったなあ…、なんて思う。

 

この暑い日はいつまで続くのだろう。

CDでキャンディーズの懐かしい歌声を聴いて、少し涼んだ気分になることにしよう。

 

 

 

コメント
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