埼玉で、梅雨の時期を通して伸びていたのは、草たちだけではなかった。
家に車を止めようとしたら、もふもふの植物がスクラムを組んでそれを拒もうとしていたように思えた。
去年も、このもふもふは生えていたのだが、車が通る場所ではなかったので、まだよかったのだが、今年は車が通りづらい。
それでも、この緑のもふもふを見ていると、なんだかいやされるようで、ホッとした気分になれる。
仕方がないので、なるべく避けて車を止めた。
いくつか小さいのはタイヤで踏みつけてしまったけれど。
もふもふの植物名は、コキア。
こんな砂利の上だというのに、今年大きく育っているコキアたち。
大した強さをもっているのだと思う。
去年のものがたくさんの種を落としておいたのだろう。
ところが、このコキア、去年大きく育った場所に生えているものは大して大きくならず、小さいままだ。
同じ場所では、土の中の養分が足りなくなるせいだろうか、大きく育たない。
以前、新潟のわが家にもあったのだが、だんだん大きいものがなくなり、3年もしたら小さいものもなくなってしまった。
埼玉のコキアも、やがてなくなるのかな、なんて思いながらも、とりあえず去年も今年も、そのもふもふの姿にいやされている。