前半戦で、他のスポーツなら「エース」ともいうべき伊藤涼太郎がいなくなり、本来先発メンバーを任せたい選手にもけが人が多い。
そんな状況の中で、後半戦のスタートを迎えたアルビレックス新潟。
前半戦は、4勝5分け8敗の13位。
リーグ戦開幕前の予想よりはよいという人もいないわけではないが、アルビを応援する人たちにとってみれば、もっとやれるはずだ、と思っている。
リーグ戦が始まってから4戦負けなしだったのだが、今は4戦勝ちなしの1分け3敗となっている。
ここ3試合で湘南、ガンバ大阪、京都と下位チームに対して勝てていないのが、苦戦の一因でもある。
後期開幕戦の対戦相手は、現在最下位の柏レイソル。
最下位と言っても勝ち点差は5しかなく、ここで負けると一気に残留争いに巻き込まれかねない。
下位チームに慈悲深いアルビだが、ここは断固、鬼となってもらいたいものだ。
過去に柏戦と言えば、印象深い逆転劇が2試合ある。
1つめは、最初にJ1昇格を果たした年の確か4戦目、4月のアウェイでの相手が柏だった。
雨の降るアディショナルタイムに、鈴木慎吾、エジミウソンの連続ゴールで逆転し、J1初勝利を挙げたのだった。
2つめは、10年前のホーム柏戦だった。
あの当時、娘が急な難病になってICUで治療を受けていたのだった。
奇跡的な後半の逆転勝利に希望の光を感じたのだった。
娘の病気回復に向けて、祈ったものだった。
今日は、試合展開にかかわらず、そんな印象的な2戦のように、最後まであきらめずに戦い、勝利をもぎ取ってほしい。
強くそう願っていた。
さて、今日の先発メンバーは、
GK 小島
DF 藤原 トーマス・デン 泰基 新井
MF 星 高 ダニーロ 小見
FW 鈴木 三戸
控えに、GK 阿部 、DF 堀米 千葉 田上 、MF 島田 高木 、FW 谷口 。
高木や堀米が復活してベンチに入ったのは心強かった。
さて、結果はどうだったか。
0-0のドローであった。
今日、私は町内会の会議があって、見ることができたのは後半だけだった。
惜しいチャンスもないわけではなかったが、それよりも柏の攻撃に肝を冷やした場面の方が多かった。
ただ、そこはGK小島がすばらしいセーブを連発したり、相手のタイミングのずれなどに救われたりしていた。
DAZNの前半のスタッツを見ると、ボール支配率は64%、シュートも相手には1本しか打たせず、アルビは4本打っていた。
ところが、試合が終わってからのスタッツでは、柏のシュート数と新潟のシュート数が同じ8本になっていて、ボール支配率も59%に下がっていた。
やはり後半は危ない試合になっていたということだ。
やはりシュート数が少ないのが気になる。
チャンスを決めきれればそれでもいいが、もっと多くシュートを打とうという話は監督の話でよく聞く。
アウェイの会場は暑かったようで、試合後の選手たちの表情が上気して疲れていたのがよく分かった。
それでも、そんな環境でよくがんばったと思う。
それなのに、控えの高木がハーフタイムの練習中にケガをしたり、交代出場した堀米がまたけがをして交代して退場したりと、せっかくけが人が戻ってきたのに、また逆戻りとは、これからに影を落とした格好の試合となってしまった。
今後さらに暑くなると交代選手の活躍が必要だというのに、選手層の薄さが気になるなあ。
この引き分けで、今節勝利したガンバ大阪や京都サンガに抜かれ、15位に落ちた。
残留争いに巻き込まれつつある。
次は、上位のサンフレッチェ広島戦だ。
今後さらに総力戦の様相になってきた。
苦しくても、自分たちでがんばるしかないのだ。
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