4年ぶり開催の関川マラソン。
感染症禍や昨年の豪雨災害にも負けずに、今年は復活開催してくれたのはうれしかった。
なんとかゴールにたどり着けたが、あんなに苦しい目にあうとは思わなかった。
もともと、ただでさえUP&DOWNの厳しいコースと感じていた。
その上、全国的に暑い日とのこと。
ハーフマラソンの距離と自分自身の体調を考えると、ちょっとキツイ気もしていた。
だから、がんばらずに、ユルいジョギングで行こうと考えた。
受付の関川ふれあいドームに着くと、その場内にはブルーシートが広く敷かれていて、今までにない配慮がされていた。
走る前にも後にもゆっくり休めて、ありがたかった。
いざ、出陣!
ふれあいドームから、渡邉邸前まで歩いていく途中、周囲が工事中でずいぶん景色が変わりそうだと思った。
公園化しようとしているのかもしれない。
これからさらにどう整うのか、楽しみに思った。
12㎞の部が出発した後の渡邉邸前では、MCの方が、いろいろと楽しいおしゃべりをしていた。
今回の大会開催に関しての変更も、いろいろと苦しい言い訳をしていたが、それも笑いにかえられる楽しいものだった。
9時20分にスタート。
関川中学校へ上っていくと、校舎脇を走る。
女子中学生たちががんばれ~と、手を振ってランナーたちを激励してくれた。
若いコたちの励ましは、おっさんたちには、うれしいな。
その先は、恒例の墓場の中のコース。
ところが、あちこち杉などの木が切られ、暗い墓場がずいぶんと明るくなっていた。
これは、豪雨災害もあるかも知れないが、12月の大雪でたくさんの枝が折れたせいもあるかもしれないと思いながら、通り過ぎた。
1km付近でタイムを確かめようとしたら、なんと時計が動いていなかった。
押し方が悪かったのか?
そこでもう一度、1km遅れでスイッチ稼働。
顔見知りのNGさんが、声をかけてきた。
「お先に行きま~す。また後で抜いてください。」
だって。
私の走る速さも遅くなったが、NGさんはそれより速くなったということか?
少しずつ、前へ前へと小柄なNGさんの姿がさらに小さくなっていった。
まあいいや、行っておくれ。
たぶん、今日の体調万全でない自分があなたを抜き返すことはないと思うよ。
上関の桜並木の道を2km地点に向かって走って行くと、カメラ搭載のドローンが4mくらいの高さの上空にホバリングしていてびっくりした。
大石川に架かる川口橋を渡り、これから川沿いに走って行くことになる。
3㎞地点付近でさっそく給水所があり、今日の天候を考えて確実に水分を補給することが大事と、紙コップに入ったアクエリアスや水をいただいた。
ここから、多少のアップダウンがある道を、7㎞過ぎの折り返し点まで進む。
6㎞地点過ぎで、折り返してきた笹川流れマラソンで再会したINさんを見かけ、声をかけた。
続いて、早く出発した息子とも笑い合ってすれ違った。
さらに、先ほどのNGさんも折り返してきた。
もう400m近く離されたということか。
気にせず、とりあえず折り返し地点に向かった。
私より少し早く折り返した方、アルビのアウェイユニを着ていた。
試合は鹿島に負けてしまったけど、このときはまだそうなるとは考えもしなかった。
折り返すと、風が追い風になった。
これは走りやすい。
しばらくいい感じで来たときよりも速く走ることができた。
しだいに陽射しが気になるようになってきた。
だから、左側通行とわかっていても、右側を走ろうというランナーも多くなってきた。
かくいう私も、実は日陰を選んで右側をよく走ったのだった。
暑い中、待ち遠しいのは給水所。
8㎞あたりで給水すると、まもなく旧安角小の前で散水してくれていた。
「かぶり水」もちろんしっかり浴びました。
折り返し点からずっと走ってきた道も、こんなに遅い走りをしている我々をも、激励してくれる地域の人たちがいる。
上川口付近でも、陽気にランナーを励ましてくれるおじ(い)さんやおば(あ)さんがいて、思わず「ありがとう、がんばります!」と叫んだ私であった。
間もなく、川口橋からの道に戻って、折り返し終了。
全体の距離の半分を走ったことにもなる。
これからいよいよ難所が始まる。
1kmの間に20mを駆け上がる、丸山大橋につながる急坂だ。
(つづく)