ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

田んぼの広がる風景に安らぐ

2017-09-07 22:17:32 | 新潟

新潟に住んでいると、当たり前のように広がるのが田んぼの風景。
少し郊外に出ると、そこには必ずと言っていいほど、田んぼが広がっている。
また、新潟平野は、それなりに広い。
だから、一緒に新潟市へサッカーの観戦に出かけて時など、時々うちの息子は言う。
「これだけ田んぼが広がっていても、新潟市は政令指定都市なんだよなあ。」
そう。政令指定都市のイメージは、「都会」なのだ。
しかし、新潟市は、違う。
市外に出なくとも、郊外に出ると、そこは一面の田んぼが広がっている。

その一面の田んぼには、勇気づけられたこともある。
20年近く昔、腰椎椎間板ヘルニアで入院していた頃のことだ。
なかなかよくならず、このままいつ治るのか、どうなってしまうのだろうか、などとくよくよ考えるようになってしまった。
そんなとき、他の病院に検査に行くために、久々に外に出て車に乗せてもらって移動中のことだった。
周りの景色が、完全に緑色だった。
稲が育って、道の両側の平野がどこまで行っても緑一色だったのだ。
それは、生きている色だった。
健康そのものを感じさせる色だった。
「ああ、元気にならなくちゃいけないなあ。稲だってこうして、陽光を浴びて大きく成長していっている。
 それなのに、オレは、こうして自分の体のことでうじうじと悩み続けているだけだ。
 強くなって、よくなるぞ。
 病室で暮らすばかりではなく、元気になり、稲のように青空の下で毎日を暮らしたい。絶対よくなるぞ!」
そんなふうに思ったことがあった。
その検査の後、元気になるために手術でもなんでも受けて、早くよくなろう。という決心ができたのだった。
そして、手術をし、元気になり、長距離走を走るような今に至っている。
あれは、緑一面の田んぼが与えてくれた力だった。

その田んぼは、今は、黄金色に色を変え、輝いている。

そろそろ稲刈りが終わった田んぼも見かけるようになった。
早生品種の収穫だろうか。
青空に黄金色もまた本当に美しい。
当たり前のようだが、美しい景色だなあ、と感心するのである。
気候、地形によっては、こんなに一面田んぼの風景は見られないであろう。
心が安らぐ。
改めて美しいと思う、実りの秋を迎えている。
コメント (2)
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