ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

年明けから明るい気持ちに…

2014-01-12 23:04:38 | 生き方
年末は、結構暗い気持ちでいた。
やはり娘の状態が思わしくないことが最大の理由であったのだ。

入院中である理由が、本人もよく理解できるなら納得するだろうけど。
体のどこが悪いとわかるのならまだしも、娘の病気は、本人がどこが悪いと自覚できないから困ってしまうのだ。
だから、正月になるのに、家に帰れないなんて、可哀想だという気持ちが最も大きかった。
その思いが、重い、暗い気持ちにつながっていた。


可哀想に、と思いながら、年末から年始にかけて毎日病院通いをしたのだけれど、次第に私自身の考え方も変化があった。
休み中や時間外の病院入口には、時間外の救急外来の窓口もある。
そこには、ソファがあって、行くたびに具合の悪い人や付き添いの家族たちが、数人いたのだった。
体の具合が悪くなるのに、年末も正月もない。
大みそか、日本中が「紅白」を見たり家族団らんで過ごしたりするのが普通だと、今までの自分は思っていたのだなあ。
そのことを改めて感じた。
ところが、大みそか当夜、娘に会いに行くと、救急車で運ばれてくる人はいるし、救急外来の待合にあふれている人はいる。
不幸なのは、うちに限ったことではないと、改めて思った。

さらに院内で、当番医となって、あるいは看護師として、夜遅くでも働いている人がいるのだ、ということが改めてわかった。
人を支える人がいる。
改めて、そのことを思った。

正月までには何とか明るい展望がほしい…という気持ちがあったのは確かだ。
しかし、年が明けてみると、不思議なことに私自身の気持ちが暗くないことに気が付いた。
あのど根性ひまわりが、残念ながら、寒波・降雪で年明けとともに枯れてしまったというのに。

あの年末、不幸なのは自分だけではないこと。不幸な思いを支える人がいることを感じた。

年が明け、今年は、まだまだ先が長い、という気がした。
病を乗り越えるのは、今年、まだまだこれからだ。
娘の人生も、まだまだこれから。
未来が開けている気がしている。

幸い、娘の状態は安定している。
まだまだ、けいれん止めのD剤の濃度は、3.7だし、娘には病室が美容室に思えたり、物の位置が変わって見えたり、訪ねて来てくれた人のことをすぐに忘れたりはしているけれど、けいれんは起こっていない。
娘自身が、自分のことを、病気のせいで異常が起きていると思える時さえ、ある。

ゆっくりでもいい。
右肩上がりの回復を願う。
このまま、明るい年となってほしいと、切に祈る。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする