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癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

開院準備中

2013年03月06日 | 動物医療
今日は一日病院設置のために詰めて、業者さんと打ち合わせを行っていました。
医薬品業者、フード、カード会社、ロッカーの業者と。
その後、大手生活用品販売店に行って院内で必要な備品類を買いに行きました。
椅子やソファー、ごみ箱からなにからです。全部で78品。結構な額になりましたが、必需品ですから。
夜7時半までかかり購入です。

今日は元職場のHさんが思わず訪ねて来てくれました。
嬉しいですね。
どんどん訪ねてくて欲しいです。
行きやすい病院になりたいのです。
垣根の低い病院を目指していますから。

鍼灸の勉強も順調です。
西洋医学とともに共存?させたいですね。


椎間板ヘルニアの手術

2013年03月05日 | 動物医療
今日はいつもの病院でなく、札幌から旭川方面に向かって90km位のところにある動物病院にお邪魔しました。
後輩が院長でとても勉強熱心かつ行動力のある獣医師です。
今日は椎間板ヘルニアの手術も行うということで、車で行きました。

椎間板ヘルニアの手術は札幌市内の病院でも手がけるところは少なく、ほとんどの場合大学病院に紹介されます。
しかし、彼は自分で器具を持って自分で実施しています。
今日はその手術を見せてもらいました。
彼は謙遜してそう難しい手術ではないといいますがとんでもない。
緻密な検査と準備が必要です。

まず、術前の脊髄造影でレントゲン検査を行い、ヘルニアの部位を特定します。

手術中にもレントゲン撮影を行い、ヘルニア部分を確定します。
手術はヘルニア部分に向かってひたすら筋肉をかきわけて、椎骨の側面に窓を作っ。
て減圧することでヘルニアを整復します。
今回はヘンセンの1型といってヘツニアの髄核が完全に破裂して脊柱管内に流失しているものと推定して手術しましたが、そのとおりでした。
手術は成功して、流失した髄核も摘出しました。
術創を閉じる前に、エコーで整復されたことを確認しました。

手術時間は今回は2時間かかりましたが、通常は1時間半くらいだそうです。
初めて見た手術なので興奮しました。
自分には力量が不足しすぎて無理ですが、「やればできるんだ」という気持ちにはなりました。

彼のチャレンジ精神に拍手です。

開業準備が加速

2013年03月04日 | 動物医療
この天候異常ですね。
3月と思えません。

とはいえ刻刻と開業の日が近づき、より具体的準備に追われてきました。
内装はまだ未完でサイン工事もこれから。
開業届け、麻薬取り扱いの申請、印刷物(診察券、薬袋、名刺)、チラシの作成)も取り掛かっています。
今週は業者さんとの打ち合わせが目白押し。
並行して研修と往診、診察も行っていきます。

鍼灸には大分興味を持たれている方が多いようです。
次々と依頼が来ます。
早く本格稼働して行かなくてはなりません。
もとより、中獣医学専門病院で最初から行く予定ではないのですが、そっちの方が忙しくなる可能性があります。
そうなると原稿の1名の獣医師体制で乗り切れるか早くもいらぬ心配をしています。

皆さんに支えられている感じがして本当に感謝しています。
一日も早く診療を軌道にのせて、自分の技量を最大限に動物たちに還元できればと考えています。

診療機器搬入進む

2013年03月01日 | 動物医療
昨日の「野良猫」の噛み傷と引っかき傷は痛みは和らぎました。
しかし、腫れがピークです。パンパカパン。まあ、予想通りですが。
まだ、包帯をしていようと思います。

今日は怪我もあり研修はお休みとして、業者との打ち合わせや、麻薬施用者の免許を申請するための「診断書」作成依頼、
そして、カラエコー診断装置の搬入等を行いました。
写真がエコーです。結構大きいです。中古ですがとてもいい状態です。
血液生化学的検査装置も中古ですが、搬入しました。

まだまだ、機器は完全に揃いませんが、3月20日くらいまでには揃いそうです。
段々、病院らしく復活してきました。
この他、レントゲン診断装置や自動血球計測機、診察台、輸液ポンプ等も搬入されさらにまだ、導入機器を検討中です。
予想よりお金がかかりますが、これでも相当楽な方でしょう。

また、明日から放射腺防御設備の工事も始まります。
いよいよ忙しいです。
早く傷を直さなくてはなりません。

明日は東京に行く予定ですが天候がどうでしょう。

去勢と血管留置

2013年02月28日 | 動物医療
野良猫の去勢をしました。
研修病院の好意で研修として、ひとりで手術させていただきました。
野良猫でも穏やかな猫というとで、油断してました。
体重を測ろうと、診察台に載せた週間豹変して、暴れだし、抑えていたため「咬まれて」「引っ掻かれました」。
自分の失敗でしたが、せめて病院内を逃げ回る事態だけは防御しました。

相当、咬まれて、引っ掻かれましたが、そのまま血管留置と去勢手術はやり遂げました。
猫は口の中がひどい口内炎でたが、挿管して留置針を利用して「プロポフォール」で導入してイソフルで維持しました。
プロポフォールはキレがよく覚醒もスムーズで優れた麻酔導入剤であることを実感しました。


留置もいろいろいろいろやり方があるのですが、自分で実施してみていろいろ気づくことがありました。
今日は痛かったけど大収穫でした。
留置って点滴用のラインです。
猫でできたのでよかったです。血管細いんで。

もちろん、手は病院で手当してもらいました。
ちよっと大げさな包帯ですが・・・

猫は世話している家で元気にしています。
口内炎に関してはこれから私が治療します。

環境の変化

2013年02月27日 | 動物医療
今日は研修病院が休みですので、ひたすら診療所の開設準備と銀行での手続きに時間を使いました。

無職となり、動物病院の解説を目指して2ヶ月が経過しようとしています。
団体職員時代とは生活のリズムはほとんど変わらないか、それより忙しいのですが、やはり生活の環境やお付き合いの範囲はガラリと変わりました。

まず、携帯電話がないと「仕事」になりません。
兎に角電話はかけることもかかってくることも大幅に増えました。
公的機関、銀行等の金融機関、業者や友人等です。

スケジュールもタイトでiphoneで管理しないとわからなくなります。
家の管理と設置中の病院の両方を管理するのは結構大変です。

それから、未来の患者さんからの問い合わせや診察もぼちぼち増えています。
開業前ですから料金はいただきませんが、一人の患者さんを見たら次の患者さんが新たにできて、。
更にまた別の患者さんができます。
密かに「こりゃいける?」などと不遜な自信を持ってしまいそうです。
東洋医学に関してはやはり適性があるのかも?
研修に行っている病院の院長も「鍼灸をするような顔になってきた」と言っています。
まあ、どんな顔かわかりませんが・・・

友人もこの愚かな中年を支えてくれています。
毎日感謝しながらとにかく診療所の開設を目指す毎日であります。

症例報告

2013年02月26日 | 動物医療
ちょこちょこと機材も見えていますが、少しずつ体制を整えています。
いっぺんには大変なので、徐々にです。

今日もいつもの病院で研修です。
昨日の雪で、研修は雪かきからのスタートです。
道も狭く、市内は車が渋滞してますね。

研修後、雇用保険の関係やらでいろんな手続きをしてきました。
組織にいるときは、年金や税金、健康保険など団体がやってくれたので感じませんでしたが、個人で管理するのは結構大変です。
でもまあ、これも慣れですし割とフットワークも軽いのでそれほど苦ではありません。てか、結構それはこれで楽しいものです。
自分や家族のためですから。

鍼灸の授業も段々と実践的になり同級生の先生方と症例の報告会的なことを毎回行っています。
自身の手がけた症例について、みんなで検討して診断や治療について方向性が正しいのか検討するのです。
これは実践的に楽しいです。
私の症例が今回は取り上げられて、少しどきまぎしましたが、とても参考になったし、今後の診断や治療に役立ちました。

蛋白漏出性の下痢の子がすっかり元気になった症例を取り上げていただいたのです、後でいろんな方に「同じような症例」を抱えているということで質問がたくさん寄せられtました。少しは小動物の臨床家の仲間に入れたのかと嬉しかったですね。
この年でも、やはり治療した子が改善すること自体に大きな喜びと感動を感じます。
いろいろ、大変ですがこの喜びと感動のために努力したいものです

友人の動物病院訪問

2013年02月25日 | 動物医療
今日は神奈川県の友人の動物病院で勉強させてもらいました。
やはり、機材はそろってますね。
特にレーザー機器関係については・・・すごい。
首都圏周辺は動物病院も増えてきて競合しているみたいですが、まあ皆さん健在です。
それにしても、買うにしても借りるにしても不動産関係は大変高い!
札幌の2倍以上でしょう。
札幌は、北海道はそう言う面では恵まれているとつくずく感じました。
これは経営にとって大きなメリットです。それが分っただけで?収穫です。
あと、料金ののこともいろいろ聞きましたが、北海道より高く設定せざるを得ません。

それにしても、友人とは有難いものです。
何でも教えてくれます。
何となく好まれる動物病院がどんな感じなのか、いろいろな病院にお邪魔することで感覚を掴むことができます。
これからも、機会があればどんどんお邪魔しようかと思っています。

今、羽田空港にいます。
これから北海道に帰るとします。

溶血

2013年02月23日 | 動物医療
今日は夜の便で成田です。
よる8時ですから、ホテルについたら10時半ころでしょう。
そして明日は早朝6時過ぎの京成電鉄で授業のため吉祥寺に向かいます。
まあ、きついけど「地を這う」つもりなので苦ではありません。

今日もいつもの病院で研修です。
採血は日常毎日行う処置ですが、まだ私はへタッピです。
写真の血漿はやや溶血しています。
こうなると、測定値の信頼性がありません。

猫は通常内股の細い大腿静脈から採血するのですが、一気に採血しようとするとすぐに溶血します。
いろんなコツがあって、場数が足りないのですね。
犬は割とシリンジで血液を吸う力が大きくてもそんなに溶血しませんが、猫は溶血しやすいようです。
学年では大幅に下ではありますが、臨床経験では比較にならない後輩の先生にひたすら教えを請うのです。
何事もやってみなくてはできませんから。

ちょとずつですが経験を積みながら進むしかありません。
兎に角、やってみ!ることです。

じゃ、東京に行ってきます

「瘤」

2013年02月22日 | 動物医療
あるゴールデンレトリバーの飼い主さんから、目と鼻の間の部分に「出来物」ができて、それが大きくなったところで、通われている病院で「大学病院で調べてもらったほうがいいと言われた」とのことで相談がありました。
何も器具機材もありませんでしたが、設置途中の我が病院にきていただきましたが、とても硬くひとりで「針」をさして検査することは困難と判断して、改めて今研修している病院にきていただき、獣医師3名がかりで歯肉側から組織を採取しで見たところ、腫瘍を疑わせる初見がなかったことから、抗生剤等で加療することにしました。

1週間経過して今日再診にきてくれましたが、「こぶ」は縮小傾向にありました。
まだ、硬い部分はありますが更に同様の治療を行うことにしました。
反応があってよかった\(^o^)/。
大学病院に行くのは精神的にも経済的にも大変な部分がありますから、これで治まってくれたらいいなぁ。

微力でしたが力になれて本当によかったです。
この嬉しさが「臨床」の喜びでしょうね。

明日からまた東京に行って勉強です!