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癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

東洋医学的 皮膚病の考え

2012年08月06日 | Weblog
気温は高くないのですが、湿度満杯!
多少暑くてもからりと晴れてほしいものです。

この時期多いのが皮膚病ですね。
東洋医学的な皮膚病の考えは、
慢性に経過するアトピー性皮膚炎、乾癬などの漢方治療の基本は脾胃を整えることといわれています。

慢性に経過する湿疹、乾癬の原因は腸壁が薄くなっているといわれ、腸壁の消化吸収するための穴が荒くなっているため、通常排泄されるべきものが吸収されてしまい、吸収された毒素の肝、腎での解毒機能を超えると毒素の排泄のために乾癬やアトピーなどの皮膚疾患を引き起こすのだともいわれいます。毒素が表面にでてくるということでしょう。
今の保健所などでは出来るだけ離乳を早くし、発育を良くするため離乳食も栄養価の高い動物性たんぱく質を沢山摂るように指示しているそうですが、アトピー性皮膚炎の乳幼児「殊に食べ物アレルギー」の大半に対して未熟な消化管の発育となるため、出来るだけ離乳を遅らせ、離乳食も伝統的な穀類や芋類を中心とするやり方を薦めると医師もいるそうです。
漢方薬も主に胃腸を温め働きを良くする補気剤である人参湯、四君子湯などを投与するだけでみるみる良くなっていくことが多いともいわれています。
漢方の立場ではことに乳幼児のアトピーは腸を保護する、脾胃を整えることが中心であると考える医師もいるそうです。

アトピー性皮膚炎は以前、子供の病気と考えられ小学校に入学する 頃には収まると考えられていました。しかし、今日は年長になってもアトピーのある子供や成人のアトピーも増えてきていますが、大人になっても子供の病気を引きずっているということは体質が虚弱であるためと考えるのが適切でないか。子供の頃の胃腸の発育に不備があったのかもしれません。その一端が早期離乳でしょうか?

あまり、早期早期というのも問題ですね。
犬の早期離乳も当然問題でしょうか?興味深い所見です。

野外ライブ「癒し」系猫

2012年08月05日 | Weblog
曇りで時々雨の蒸す日です。
どうせなら、暑くてもからりと晴れてほしい。

写真は家の向かいにいる猫ちゃんで、欄干の下部に両前肢を乗せて面白い格好をします。
いつもの「ポーズ」なので道行く人も知っていて、いつも注目です。

こうして、夏の間は通りすがりの人々を癒している、「ねこ」なのでしたぁー

この家の方が野良猫のお世話をしてくれる方で、動物好きです。
今まで、保護して飼って来た猫は長生きできなかったそうで、ぜひ長生きしてほしいものです。

野外ライブ「癒し」ですね。

ネコの家畜化

2012年08月04日 | Weblog
今日は、1日勤務の日。
長い1日となりました。午後は一人勤務なんで。

「リビアヤマネコ(ヨーロッパヤマネコ)が現在のイエネコの祖先であるとされている。 しかし、ペットとして人間に飼われて連れてこられた猫は、その地域に住んでいた野生種との間で交雑がおきるので、ヤマネコもイエネコもだんだん区別が付きにくくなってしまってい、出土した骨格の標本の特徴からのみ判断するのは難しい。また、ネコ特有のソリタリー(単独生活者)という行動様式により、人に馴れることを必要としないため、さらに野生のヤマネコとの交雑の可能性を秘めているのである。」

そして、通説ではエジプトから世界へ広がったと言われています。
「ネズミから荷を守るネコ」ということで大切に扱われ古代エジプト人は飼い猫が死ぬと人々は眉毛を剃り落として悲しみ、また死んだ猫を丁寧にミイラにし、手厚く葬ったという歴史があるようです。
当時のエジプトでは猫は宝物であり国外への持ち出しを一切禁止し、そのおがげで猫達は当初エジプトだけで飼われていたと言われているそうですが、「地中海貿易が盛んになると、ネコは次第にヨーロッパにもひろまった。というのも、猫の最初の役割は船の積み荷をネズミから守ることだったからである。」

しかし、エジプト以外の地域からさらに古いネコのミイラが発見されているそうです。
キプロス島です。エジプトに近い地中海にある島ですが、人間と一緒に子猫のミイラが埋葬されていたようです。リビアネコが持ち込まれて広がったのかもしれません。

日本へは・・・
日本にネコがやってきたのは奈良時代の後半だそうで、それ以前の貝塚から出土したネコの骨を調べると、野生ネコであった考えられている。イエネコ達は仏教の伝来とともに中国からやってきて、船旅の間、大切な経文や仏典をやはりネズミから守るため船にいっしょに連れてこられたというのは有名な話です。
平安時代になると書物や絵にもネコが題材とされるようになりますね。鳥獣戯画なんてものがあり、教科書で見たことがあるはずです。
日本に住み着いたこれらイエネコは、島国のおかげでニホンネコとよばれる尾の短めの品種が形成されたと言われています。

ネコとの付き合いも長いですね。


ヤギセラピー

2012年08月03日 | Weblog
大分涼しいです。
昨日は、窓をあけていたら寒いくらい。
もう少し夏らしい日が欲しいですね。
せめて、甲子園の高校野球が終わるまでは。

ヤギセラピーにことを調べていたらこんな記事が・・・
「1日7時間半勤務、週休2日で終身雇用の正社員。ただし月給は1万5000円。
 この2月14日、人材派遣大手のパソナグループで入社式が行われた。南部靖之代表から辞令書を受け取ったのは、ヤギ2頭。
 パソナによれば、「癒し担当の社員として勤務し、当面は受付を担当する。夜間、休日は屋上で暮らす」のだとか。この日は、初仕事して、人間の社員とともに、バレンタインのチョコを配った。
 動物を社員として採用するケースとしては、IT大手の日本オラクルが1991年以来、「社員犬」として犬を社員にしているのが知られている。すでに現在は4代目にあたる社員犬がいる。
 ただし、こちらは週1回の出社で、普段はペットショップに滞在している。家畜を社員化したうえに、住み込みでの週5日勤務のケースは初めてだ。しかも、ヤギの平均寿命は10年以上あるため、終身雇用も大変そうだ。 ちなみにヤギ2頭の勤務先は東京・大手町のパソナグループ本社にある“農場”。オフィス街のど真ん中に水田や野菜工場を設けて話題をさらった「アーバンファーム」だ。この農場の受付をし、社員や来客を癒すのだという。
 エコロジーも意識するとのことで、ヤギがオフィスのコピー用紙を食べるところまでは行かないが、アーバンファームの稲藁や葉っぱをヤギが食べる一方で、ヤギのフンは肥料になるという。
南部代表はヤギを選んだ理由を「人に危害を与えず、飼いやすいから。殺伐としたオフィス街の潤いになれば。社員に、お客さんも癒されるでしょう」と語る。」

確かに、発想は面白いですがその後、ヤギさんはどうなったのか?(記事は2月)
環境にもよりますが、ヤギは結構馴致に時間がかかり、環境に慣れるまでは結構暴れたのでは?などと想像してしまいます。ヤギのジャンプ力は想像以上で思わぬところから逃げます。東京大手町でヤギが逃げたら大変なことに・・・・・ 大丈夫だったんでしょうか?



ナイタイ高原

2012年08月01日 | Weblog
久々の雨でした。
困った人もいたでしょうが、久々の恵みの雨です。

今日は休みで、用事で十勝方面に行ってきました。
高速道路があるので、早く行けますね。

写真は上士幌のナイタイ高原牧場です。
眺めがいいですが、広すぎて肝心の牛が見つけにくいくらいです。

広い十勝平野はすがすがしい。


さっき帰ってきてへろへろなので、これで・・・

アーチェリー女子団体「銅」!

2012年07月30日 | Weblog
今日も暑い一日でしたが、明日は午後から雨らしい。
もう少しの辛抱ですかね。

連日のオリンピック観戦でやや寝不足です。
でも、まあ4年に1回だからいいか。
サッカーや水泳も面白いですが、柔道は別の意味で面白い、とういか変!
壇上の審判は飾りなのでしょうか?

判定が何度も変更したり、覆されたりして訳がわかりません。
主審がモニターで判定する審判から指令がでて動いているのです。
それだったら、役をなさないのでは?
よくこんな、ばかげた方式を採用したものだと思いません?思いますよね?
いろんな反省から今の方式にしたのでしょうが、変更すべきです。
「指導」の出し方もよく分かりません。まあ、主観ですよね。
なんか、すっきりしないなぁ。

女子団体の「アーチェリー」初のメダルはすごいですね。
難しい競技ですよ。
驚いたのは、日本代表の中の一人が46ポンドの弓を引いていること。
男子のレベルです。女子なら40ポンドが限界ですから。
私も昔学生時代に部活で競技していましたが、40ポンドで周りの男子では数少ない方でした。弓だけはね・・・・・。
46ポンドだと矢の刺さり方が違いますね。深い!
最後に逆転したのはすばらしい。風も不規則に吹いていましたし、難しい条件のなかですからなお評価されます。結構風に影響されるのです。

弓の形態は基本的にはそんなに変っていませんが、素材が違うのでしょうね。
私の弓はたぶんもう処分したな、多分・・・

老化とは

2012年07月29日 | Weblog
眠い、暑い、疲れた!
オリンピックを見続けていたら相当疲れますね。
まあ、この土日を見逃すと平日は無理なので、頑張って土日に集中して観てます。

ある人のパグが立てなくなったので、ちよっと診てほしいいわれましたが、14歳。
この犬種ではすばらしく長生きです。
でも、何歳になってもはやり健康でいたいと思うのが心情です。

老化とは何か?
なんていえる立場ではなく、ましてや難しい。
しかし簡単に言うと、細胞内呼吸でエネルギー代謝しているミトコンドリアがストレスや紫外線、その他の要素発生するフリーラジカル(活性酵素)や化学物質や放射線により細胞や、遺伝子に障害が発生し細胞機能が低下することにより、個体が老化し病気に成るということも言われています。

特に遺伝子の傷、障害を修復する物質が見つかれば夢の新薬が作られるのかもしれません。
理屈的には人間は120歳まで生きられるとか?
とすると、犬では25歳くらいまで生きられるのか?

などと考えてしまいます。
老化の克服は人類最大でなおかつ人類最難のテーマでしょう。

「桃」の効能

2012年07月28日 | Weblog
ロンドンオリンピックの開会式で最後に「ポールマッカトニー」が出てくれて何故かほっとしました。
なぜなら、聖火ランナーとか、出てきたイギリスのバンドの方がぜんぜん知らない人だったので。
まあ、イギリスでは有名なんでしょうね。

暑い日が続きますが・・・
今年は果物のできが全体的にいいみたいです。
先日のさくらんぼも美味しかったのですが、お盆が近くなると好きなのが、「桃」です。

中国では桃は魔よけの果物だそうで、桃の枝でお払いすることがあるそうです。
また、長寿の象徴であり、桃をかたどったお菓子も作られます。

漢方の立場からも薬効があり、肌にもいいとされています。
優れた薬効があるのは、「種」の部分だそうで活血(血行促進)作用があり、脳や末梢血管の血行を促進するので血栓を予防してれます。

他にも消炎、抗菌作用があり、肝炎や肝硬変に効果が効果があるとされています。
日本でも婦人科の病気に使われることが多いようです。

今年の美味しい桃を食べて健康になりましょう。

講演会

2012年07月27日 | Weblog
イヤー、今日は暑かったですねぇ!
旭川方面に出張していたのですが、30度を超えていましたが、札幌はさらに暑い。
しかし、2、3日で26度前後になりそうですから、まあたいしたことないですね。

先日は、東京の友人の獣医師が講演会で来札していたので、講演を聴きに行ってきました。
健康食品の講演会ですから、なんとなく云々ですが、極めて学術的なもので驚きました。
「マコモ」です。

作用機序がはっきりしないので、これからの研究になるのですが、大学とも連携していく方向とのこと。
キーワードは「サイトカイン」です。それと、サイトカインの一種TGF-β、Zn(亜鉛)とコラーゲンです。

これらの要素を考えると、主にアトピー性皮膚炎、自己免疫性疾患、関節障害等に効きそうです。すでに販売されて40年以上経過していることから、リピーターも多く医療分野だけでなく、農業への応用も考えられそうです。

いい勉強になりましたよ。

角膜の痛み

2012年07月26日 | Weblog
角膜の傷は痛い。
何故痛いのか?
ちょっとみ神経もなさそうですし・・・

角膜は
4層構造で、上皮、ボウマン膜、実質、デスメ膜、内皮細胞に分かれていて、ボウマン膜を超えなければ早期に後遺症のなく治癒します。
僕の場合、上皮で終わったようです。いまは、80%くらい回復しました。

上皮は敏感なので傷ができるととても痛み、涙が出て、目が赤くなります。
とても痛いです。ほんと。

 上皮に傷がついても、上皮細胞は修復速度が早いため、きちんとケアすれば短期間で治るみたいです。しかし、傷が治りきるまではバリア機能が低下していますので、細菌などに大変感染しやすい状態が続きます。
 もしそれらに感染してしまうと、角膜はそれを取り除く力が弱いので、小さな傷でも急に悪化して経過が長引き、視覚に障害が残るようなことになりかねません。感染を起こす前に治療を受けるか否か、それが角膜上皮の病気の進行を左右する大きなポイントだそうで、私の場合発症から治療まで2時間と少しくらいでしたから、早期でしょう。

角膜についたり刺さっていることがほとんどです。目に入ったゴミが角膜に
傷をつけて角膜の表面に集まっている痛みを感じる三叉神経を刺激します。瞬きするとこすれて痛みが強くなるそうです。

そうか、三叉神経だったんですね。目に見えないけど。