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癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

冷え性

2011年12月20日 | Weblog
今年は札幌の雪は少ないけど、12月に入って寒いです。
昨年くらいから、「冷え性」で困っております。
冷え性がこんなに辛いとは・・・・・

昨日、TVの教育番組を見ていたら、「冷え症」外来があるそうです。
「冷え性」と区別しているところが病院らしいですね。
でも、どっちでもいい、冷えは冷えです。

冷え性といえば、「女性」に多いものだと感じていましたが、男性の自分がなるとは。
自分の原因は「甲状腺機能低下症」と「貧血」でしょう。
ほとんど女性が「冷え性」だといわれていのですが、 その理由は、女性は男性に比べて筋肉量が少ないことから熱を生み出しにくいから。「冷え性」がひどくなると、ただ冷えるだけでなく、頭痛、肩こり、腰痛といったトラブルを招くようです。

冷えが進行していくとエネルギー代謝も低下するため、脂肪をため込みやすくなり、太りやすい体質になることもわかっています。
体温が1度下がると免疫力は約30%、基礎代謝は、 約12%も落ちてしまうといわれています。また、脂肪分解酵素の リパーゼは低温だと働きにくく、つまり、冷えが進行すると病気にかかりやすくなる上、エネルギー代謝も低下するので、太りやすい体質になってしまうということです。

さらに、冷え性は皮膚にもとても負担が大きく、冷えからくる血行不良は、くすみ、ムクミ、しわ、たるみといった肌老化も加速させてしまうそうです。

冷えの主な原因は
「自律神経の乱れ」
「ストレス」
「ダイエットや偏食による食生活の乱れ」
「運動不足」
「ホルモンバランスの乱れ」
「低血圧」「貧血」等。
といわれています。

冷え性には血管の運動を調節する自律神経が関係しています。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、精神的に緊張したときや寒いときなど、血管から熱を逃がさないように、交感神経が血管を縮めます。血管が縮むと血流が減り、その周囲の温度が下がるもの。すると身体は内臓の温度を維持するために、手足の温度を下げて体温調節を行います。この流れが、手足の冷え性につながるそうです。
まあ、僕はストレスが原因とは考えにくいのですが・・・・・

対策は・・・・・
「ストレッチ」
やってる!

「入浴」
冷え性解消には、半身浴が最適といわれています。
入浴は身体を温めるだけでなく疲れやストレスを解消したり、リラックス効果も大きいのですが、熱い風呂は好きですが、半身浴はみりだなぁ・・・・

「運動」
適度な運動により代謝を上げ、筋肉をつけることが冷えには大切です。
やってるなぁ・・・・

「無理なダイエットをしない」
エネルギー不足になるし、貧血を招くと冷え性を悪化させます。
無理なダイエットはしていませんが、結果的に体脂肪13%までにしてしまい、貧血もあるので、少し体重もどそうかなぁ・・・・

「暖かい服装」
マフラー、靴下の2重履き、暖かい服装等々・・・・・
やっています。

これらを実施してだめなら、漢方薬か?


オーファンドラッグ

2011年12月17日 | Weblog
今日は真冬日です。
朝はマイナス5度以下ですし、日中もマイナス3度前後。
道路の一部はアイススケート状態です。
さすがに、私も初転びしました。

お尻が寒そうな、我が家の犬。
傷はほとんどいえましたが、披毛はそう簡単に生えてきません。

昨日は薬局のことを書きましたが、新薬の開発には莫大な費用と時間がかかるのもです。
汎用になる薬剤ならまだいいのですが、希少疾患に対する治療薬の開発ではとりわけ困難が伴います。

希少疾患に対する治療薬を「オーファンドラッグ」というそうですが、患者数がすくないのでせっかく開発しても費用の回収もままならないのが現実です。
ただし、経費の面だけで見たらとても開発には積極的になれないのが現実ですが、企業にメリットもあるようです。
まずは、その会社の技術力のアピールができますし、企業の社会貢献と言う点で企業イメージの向上に繋がるのです。

オーファンドラッグの例としては
・筋萎縮性側索硬化症の治療薬、リルゾール
・クローン病の治療薬、メサラジン
・ハンセン病の治療薬、クロファジミンなどで、この他にも結構あるそうです。

開発、治験に時間がかかる点はこの時代、コンピュータでシミュレーションできないのでしょうか?
原子力発電所でも一次評価はコンピューター状で行うくらいですから、なんとかできそうに思うのですが・・・・・・

院外薬局

2011年12月16日 | Weblog
冬の釧路の「春採湖」です。
寒々しいですが、いい景色です。

春採湖の近くには釧路の最大の医療機関の市立病院がありますが、周辺にはまるで城下のように「薬局」が軒を連ねます。


昔は病院で調剤して渡されたものですが、今は院内薬局より院外薬局のほうが主流ではないでしょうか?

院外薬局は病院にとっても利点が多いのです。

1.薬剤の説明が簡単で済む
2.調剤ミスが起こらない
3.処方医薬品の選択が自由で、在庫のない薬、高価な薬も処方し易い
4.在庫管理が不要になる
5.薬剤購入事務量が激減する
6.薬剤購入資金が激減する
7.人件費が軽減する
8.薬剤の院内在庫がほとんど無くなるので、利用可能スペースが増大する
9.処方箋料が増大する

処方料は「院内処方」の場合は42点であるが、「院外処方」では69点になり、その差は27点(270円)である。96年までは、「院外処方」と「院内処方」の格差は50点(500円)が続き、それ以後も02年4月の改定以前は格差が44点(440円)も付けられていた。1回の処方で44点(440円)もの差を付け、医薬分業へシフトするように利益誘導を厚生労働省は図ってきたという経緯もあるのです。

デメリットは

薬価差益がなくなることでしょうか?
所謂保険で賄う薬剤料は国が定めますが、その額より安く仕入れればその差額が病院の利益になっていました。
しかし、上記のメリットがその差益を埋めてまだ余りあることは想像に難くないですね。










出張から帰る

2011年12月15日 | Weblog
十勝、釧路方面に久々に出張していました。
比較的天気には恵まれて、先ほど帰ってきました。

釧路には2年住んだのですが、住んでいた近くの公園に途中ちょっと立ち寄ったら、公園内のよくある看板ですが、どうもネコは違和感あります。
ネコを公園に散歩に連れて行って、ウンチさせる人がいるんですかね。書いてあるということはいるということでしょうか。

今日の朝の別海の風景です。

きれいですね。
こういう風景を見たのも久しぶりです。

寒いけど、冬は景色がきれいなところはいいですね。

出張中は携帯投稿が苦手なので、予約投稿でまとめて投稿するのですが、いつもだとこのようなケースでは何故かアクセス数が激減するのですが、何故か増えていました。
何故なんでしょう。

JRの中でも医療系推理小説作家「霧村悠康」さんの小説を読んでました。
この作品では、ある乳がんの病理切片を題材にしているのですが、結構面白いですね。
病理切片は病変を中心に連続切片にするのですが、そでだけに前後の切片は連続性があるのですが、それがないのはどう考えてもおかしい訳で・・・・・
「摘出」という作品です。

プレパラート3

2011年12月14日 | Weblog
今日は、中標津のはず・・・・・

続き、
卒業してからは、一度も標本を作製したことはありません。
ときどき、母校の教室に行くのですが、懐かしいパラフィンの匂いがします。
今の研究スタイルは昔とはテーマも材料も手法も異なるものです。
研究も時代が変わったのです。

マクロからミクロ、電顕から遺伝子レベルまでドンドン進化していきます。
二次元的なものから三次元的研究に更に進化するのでしょう。

しかし、基本は純粋な形態学であるべきでしょう。
やはり、顕微鏡で見て分かるものに魅力を感じます。
電顕もすばらしいですが、プレパラートには魅力があります。
何かわくわくします。
細かで小さな世界をプレパラートという世界で見ることに今も魅力を感じますね。

今、「薄切」できるか?
時間があれば、何とか思い出せるかも・・・・・・


プレパラート2

2011年12月13日 | Weblog
今、釧路に居るはず・・・・・予約投稿なのでして・・・・・

続き、
1万枚くらい、卒業までにプレパラートを作成しました。
自分専用の標本用のロッカーを持っていて、数えたことがあります。
HE染色だけでなく、PAS染色、と銀染色等の特殊染色。後半は抗体反応を活用した染色も行いました。
結構な額の研究費を使っていたように思います。教室はそれなりに自由にさせてくれたのです。先生がおおらかと言うか・・・・・
その代わり、教室の他の仕事にも積極的に参加しました。
材料の入手、献体の運搬、教材の作成等々・・・・・・
夏休みとか春休みはそれに時間を費やしました。
好きでしたから苦ではなかったですね。

卒業してからは、一度も標本を作製したことはありません。
ときどき、母校の教室に行くのですが、懐かしいパラフィンの匂いがします。
今の研究スタイルは昔とはテーマも材料も手法も異なるものです。
研究も時代が変わったのです。

プレパラート1

2011年12月12日 | Weblog
プレパラート・・・・・には特別の思いがあります。
学生時代はプレパラートの虫であったように思います。
とにかく、組織標本を顕微鏡で見るのが好きでした。まあ、趣味でした。
職業にしても良かったのかもしれませんが、当時そのような発想にはなりませんでした。
職業人になることしか頭にはなかったです。

私は、性格的にも、作業的にも「細かなこと」には熱心でないというか、気にしないと言うか、こだわりがありません。
しかし、こと組織切片に関してはこだわっていました。

組織の「固定」「透過」「薄切」「染色」「封入」の過程でいろいろな条件を設定していたように思います。
特に、「薄切」には神経を使いました。
湿度と温度、時間帯・・・・・感覚的なものですがこれがうまく条件が揃わないとよい薄切ができないのです。

初めて、「薄切」する人は90%くらいはまともな標本にはなりません。
当たり前ですが・・・・・ 結構細かい作業が必要なのです。

必ずしも外科医が「器用」とは言えないと同じで、状況、職業が人を作ると感じています。


写真撮り

2011年12月11日 | Weblog
男子ですが、成人式を迎えるので子供の写真撮りに行ってきました。
最近は男の子でも、写真を撮りに来る方はそれなりに居るようです。

最初は乗り気でなかったですが、出来栄えを見て結構嬉しそうでしたね。
子供の頃の写真は結構多いのですが、高校生位から少なくなるので、記念に残そうと考えた次第です。
ただでさえ、最近は犬の写真ばかり・・・・・・

写真に出来上がってしまうと、最初の予定より予算オーバーになってしまうもんです。
旨くしたものです。

その後、札幌西区の人気蕎麦屋さんの「やま賀」に行きました。
やはり、旨い!私は更科系のそばが好きです。
他の二人は、桜海老のせいろ、天そばをいただきましたが、満足。
家はあまり外食しない家なので、偶にいいですね。

ジョイフルAkのペットコーナーで「犬の靴」を見てきましたが、
「こりゃ、やつは履かないね?」であきらめ、別のプレゼントを買いました。
ボールと豚耳、七面鳥のアキレス腱・・・・・
来週は11歳の誕生日なので。

腸管免疫

2011年12月10日 | Weblog
今日は暖かです。
日中は1度くらいあったでしょうか。
北海道ではこの程度で「暖かい」といいます。
東京では「厳冬」の寒さと言えます。
日本は広い。

「腸管免疫」と言う言葉をご存知でしょうか?
年齢が高くなると、私たちの体は「腸管免疫」で守られています。

免疫系は大きく分けて、1次免疫系と2次免疫系に分かれるそうです。
1次免疫系の器官は骨髄と胸腺です。すべての血球(赤血球、白血球、血
小板)は、骨髄で作られます。
子供の頃や若い時代はこちらが中心ですね。

2次免疫系の器官は、脾臓、肝臓、体のあちこちにあるリンパ組織、それと
骨髄(骨髄は1次、2次の両方に属します)です。
リンパ組織は、免疫システムの最前線で、異物が侵入しやすい場所に集ま
っています。
年齢と共に、胸腺とか骨髄は枯れてきますので、年齢が高くなるとこちらのお世話になります。

体の中で最も異物が侵入しやすい場所は、食物を吸収する小腸と言われています。
小腸のリンパ組織では、抗体(抗原の侵入に反応して作られ、抗原に対する免疫性を発揮する物質)が作られたり、リンパ球が活性化されたりするそうです。
その活性化されたリンパ球は腸内だけにとどまらず、全身のリンパ球を活性化し、その一部は腸管リンパ組織に戻ってくるといわれています。

1次免疫センターである胸腺は、Tリンパ球を育て上げると、その役目は終わり、16歳ごろに胸腺は大きさも働きもピークを迎え、以後は徐々に小さくなって、40歳ごろには四分の一くらいになります。ちょうどこのころが、癌年齢に当たると言うわけです。

80歳ぐらいになると、胸腺は痕跡程度となり、免疫系からいうと寿命を迎えるわけですが、実際は免疫センターがシフトすることで生涯にわたって働き続けます。そのシフト先が腸管リンパ組織です。したがって、成人後に免疫力は、腸管リンパ組織にかかっているということです。

「腸にある消化管はリンパが発達していて“消化管リンパ装置”と呼ばれています。その中心となるのがパイエル板。そこに免疫細胞が集中。さまざまな物質を取り込んで免疫機能を維持しているのです」
といわれています。
消化管の免疫組織は、全身の免疫機能を維持するのに重要な働きをしていて、異物を取り込み、異物に対する抗体を作る細胞を刺激するとともに、リンパ管から免疫情報を全身に配信する仕組みになっています。

ですから、大人になってからは腸管を大切にしなくてはいけません。
変な時間に食事したり、十分な睡眠をとらず、朝昼逆転するような生活をしていると、「腸内時計」が狂い、免疫系にも影響を与えることが考えられます。

腹8分目で夜8時以降はなるべく食べずに、11時には就寝する生活がいいのです。
以外にも、私はほぼ実践していますよ。ホント!




発熱は自然治癒への道

2011年12月04日 | Weblog
我が町内会のペットボトルやアルミ缶等のリサイクル事業も順調で写真のグラフのように伸びてきて、町内会財政に貢献しています。
年間3万円くらいの利益にはなっているようです。
馬鹿にならない金額です。



雨が降っています。
昨日から今朝にかけて降り積もった雪に雨が染み込み、道路はべちゃべちゃです。
今晩から明日にかけて天気が荒れるようです。
気温は比較的暖かく、最近は寒暖の激しいので体調を壊す人も多いようです。

私は、健康を過信できませんが、風邪もめったにひかず(5年に1度くらいか)、従って、発熱することは極めて稀です。

発熱については、お子さんが熱を出すとパニックになって、すぐに病院に行きたくなりますが、これはこれで仕方ない面があるのでしょう。

しかし医学的には、発熱はばい菌との戦いの証であり、無理に下げることでマイナスになることも少し頭に入れておいたほうがいいようです。

私達のからだは、免疫という働きで病気をおこす微生物が体の中に入らないようにしています。健康でいられるということは、この免疫が平熱の状態で常に働いているからです。新しい病原体や多量の病原体が入ってきて、ふつうの免疫のカでは対応できない時、私達のからだは体温を上げて病原体を殺し、免疫の働きを強くして体を守ろうとします。
従って、体温が上がることは病気を治すために必要な、体の正常な働きと考えられます。発熱の対処は、体が病原体をやっつけ、病気を治すためにいかにじょうずに体温をあげるか-という方法になります。かぜのウィルスなど病原体を殺すために、子供の場合で39℃~40℃ぐらいまで熱が上がります。大人はこんなに上がらないですね。
この熱をなるべくからだの負担にならないように出し続け自分の持っている自然治癒カを充分出せるように看護するのがベストです。

熱の出始めは、手足が冷たく震えと寒気がします。
筋肉を痙攣させて血管を収縮して熱を逃がさないようにしているのです。
毛布、布団、湯たんぽ等で暖かくして体温の上昇を待ちます。

体温が上昇すると震えや寒気がなくなり、熱くなってくるので少し着ているもので調節しますが、熱を余り逃がしすぎない方がいいようです。

解熱剤は無理に使わない方がいいようです。
しかし、
・けいれん、ひきつけがあった
・ 吐き気、嘔吐がひどく、水分がとれず、ぐったりしている(脱水)
・ 下痢がひどく、水分がとれず、ぐったりしている(脱水)
・ 腹痛がひどい
・咳がひどく、呼吸がうまくできない(気管支喘息の発作や肺炎)
・意識がおかしい
・ 熱が40℃以上あるのに手足が冷たく、顔色が悪くふるえがとまらない時(熱の調節が自分でできない時・髄膜炎や脳炎など中枢神経の病気のことがあります)

・このような症状のときは病院にすぐに行ったほうがいいようです。

私の子供たちも小さい時はよく熱を出しましたが、なるべく解熱剤を使わないようにと思うのですが、つい結構使っていましたね。
しかし、最近の親御さんでは「正しい知識」がなさすぎですぐに救急車なんて話もあり、正しい知識は必要でしょう。

自然治癒で乗りきれば、丈夫な体に育ちますから。
私も子供の頃、自然治癒力で乗り切ったほうだと思ってますがね。