goo blog サービス終了のお知らせ 

癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

鍼灸で腫瘍消失

2014年06月02日 | 東洋医学
こんなこともあるものだと自分でも驚いています。

写真は2月頃のもので、右頬部に巨大腫瘍があります。
手術、抗癌剤も行いましたが、抗がん剤治療の初期段階で「てんかん」を起こすようになり、当院に来院。
兎に角、治療の過程で全身状態が悪化して体重も減ったので改善してほしいとのことでした。
腫瘍は再発したものなのでできれば少しでも小さくなってほしいが、全身状態の改善だけでもいいとのこと。

当初は写真より小さかったのですが、治療の過程で徐々に大きくなっていきました。
食べ物も端からこぼれるくらいでした。

反面全身状態は鍼灸とオゾン療法で改善し、食欲が増して体重も増えていきました。
様々な方法で腫瘍の縮小を促す治療もしていきましたが大きくなるばかり。
結果がでないことに多少の焦りを感じていた数週間前に腫瘍が小さくなった感触がありました。
「今後小さくはなるかも」と患者さんにお伝えしましたが、その2週間後



とこんな風に腫瘍が劇的に小さくなっていました。
全く信じられない気持ちとともに、鳥肌が立つくらい嬉しかったです。
あり得ないような腫瘍の縮小!
薬剤は一切使っておらず、漢方薬くらいです。
あとは当然、鍼灸とオゾン療法、それと光温熱治療です。

大体、1~2週間間隔で15回の治療です。
先日も診療しましたが、さらに縮小していました。
芯のようなものは残っていますが言わなければ腫瘍があることがわからないくらいです。

破裂したわけでもなく、日に日に小さくなったようです。
固い悪性腫瘍でしたが、治療の過程で軟化が始まり、吸収されたようです。

何故このように縮小したかが今後の考察、検証しますが正直「ありえない」と感じます。
でも起きた。

これからも治療を継続して完全なる消失を目指します。
めげずに通院してくださった患者さんのおかげです。

フレンチブル オス 11歳。
飼い主さんの了承を得て掲載。



光温熱治療で効果

2014年05月27日 | 東洋医学
いつもながら、最近は更新の頻度が明らかに落ちています。
怠慢か?忙しいふりか自分でも不明!

先日東京の研修から帰りました。
東京はもう夏ですね。暑い。

写真は当院の光温熱治療機ですが、地味に活躍しています。
腫瘍を熱で死滅させるということで使ったり、鍼灸の補助としても使っています。

実際効果が顕著な例も少なくなく、腫瘍が小さくなる例もあります。
まだ飼い主さんの同意を得ていないので掲載しませんが、巨大な腫瘍が劇的に小さくなった例もあります。
鍼灸を合わせての治療でしたが驚きました。
是非これから掲載させていただけるようお話します。
衝撃的な効果でありえないとすら感じました。

是非ご期待ください。

石狩市「わんにゃんフェスタ」参加

2014年05月19日 | 東洋医学
昨日の日曜日は診療の合間に石狩市で開催されたわんにゃんフェスタに参加させていただき、「動物の鍼灸治療について」と題して野外講演しました。
大変寒い日でしたが、結構な人数の方に聴いていただきました。

写真は知人の方が私のデモ治療を撮ってくれたものを拝借しました。
まあ、聞くより見るのが早いということで、2匹のわんちゃんにデモ治療しました。

何分寒くて手がかじかみ十分なことはできませんでしたが、動物にも鍼灸治療(東洋医学)が施せるということが分かっていただければ十分でした。
因みに「鍼灸Tシャツ」を着ていったのですが何分寒くて十分披露できなくて残念!

関係者の皆様、ありがとうございました!

薬膳スープ

2014年05月16日 | 東洋医学
雨です。
久しぶりの雨です。
雨の日は当院は暇になりますね。

入院患者がいるからまだいいですが、忙しくない。
こういう日は普段できないことをします。


鍼灸の授業も先が見えてきましたが、今は「薬膳」の授業が続いています。
まあ、薬膳スープですね。ね
写真ではわかりにくいですが、「とうきび」の髭が入っていて、飲んだら利尿作用が強いのに驚きました。
膀胱炎の子とかにいいかもです。
一時期人間の健康食品でとうきびの髭茶にたいなものが流行ったらしいですがね。

次回の授業では漢方の生薬の小テストがあります。
勉強せねば!

薬膳

2014年04月28日 | 東洋医学
先週末は東京で鍼灸の研修日でした。
東京は熱いと思っていたら、北海道も熱かったのですね。
今日はもう寒いけど。

今の鍼灸の授業は都合により「田端」というところで行っています。
大変便利なところで快適です。

今回は「薬膳」の研修でした。
まだ基礎部分だけで何にも理解できていませんが、薬膳スープは簡単に作れそうです。
材料も手に入りやすいものを使って作れます。

「食」をただすことで病気の予防や治療ができれば最高ですね。
「医食同源」を実践できれば最高です。

薬膳といっても動物はスープとお粥の組み合わせといいようです。
これからしっかり取り入れていくつもりです。

「薬膳」!やりましょう!

脊髄軟化症

2014年03月20日 | 東洋医学
久々の更新です。
3月に入り忙しくなり更新ができませんでした。
今日はいつものペースとなり久々に更新です。

開院してまもなく1年になりますが、それなりに忙しくなってきました。
まあ、普通の病院レベルに近づいた程度でしょうが、またやりがいと責任も重くなりますね。

糖尿病(点滴中の猫)のコントロールも難しさを感じていますし、診療、治療していて臨床の奥深さを実感します。

普段、鍼灸の治療が半数は占め、椎間板ヘルニアの子が多く来院しますが、脊髄軟化症の子がくる場合もあり診断には神経を使います。
特にこの脊髄軟化症は急性疾患であり治療も困難とあり疼痛の激しいミニチュアダックスが受診した場合は慎重になります。
依然来院した子がそうで、とにかく疼痛があっ激しく、やさしい鍼灸で首を動かせるくらいまで疼痛を緩和しましたが、夜帰ってししばらくして疼痛が再開して夜間病院にいかれましたが、その後は厳しい結果になったでしょう。

先日もG4の子が鍼灸で完全に歩けるようになりがしばらくして再発し、はげしい疼痛に見舞われました。
この判断も厳しいものとなりましたが、残念な結果になりました。
はたして脊髄軟化症であったのか?
検査してもはっきりしたことも判明しませんでした。

正直、臨床ではわからないことも多いのが現実のように思います。
わからない中でも治療を行いながらベストを尽くすしかない場合もあるものだなと、今回の治療を回顧しています。

辛抱

2014年03月06日 | 東洋医学
鍼灸治療で歩くようになった子です。
手術をしましたが思うような結果がでず、最後に鍼灸にかけた?

最初の5回くらいの治療では目立った結果がでませんでしたが、6回目くらいから足の負重が増してきて、
そのうちに短時間起立が可能となり、ついに歩き始めました。
元のようになるかはわかりませんが、とにかく再度歩いてくれたことが飼い主さんにとってうれしくかけがいのないものなのです。

週一回、辛抱して通っていただいた結果です。
飼い主さんの熱意がなければ実現しなかったでしょう。

さて、今漢方薬の勉強中です。

生薬の作用を分類した表を暗記するのですが、これがたい
へんです。
憶えた端から忘れてしまうのです。
記憶力は低下する一方で何とか抵抗して頑張っています!
これもまた我慢です。

手術後の椎間板ヘルニア

2014年01月30日 | 東洋医学
久しぶりの投稿です。最近投稿の頻度が減り反省しています。

鍼灸をはじめとする東洋医学的治療を行っているため、「椎間板ヘルニア」の患者さんが多い。
グレード3程度までなら比較的早く回復に向かいますし、グレード4でも多少時間はかかりますがそれなりの回復が期待できます。
が、手術はしたものの予後が良くないということで来院する患者は治療への反応がしていない子に比べて低くなります。
理屈的には、経絡が手術によって切られるのでということなんでしょうが、そうも言ってられません。

手術を行った子の椎間板ヘルニアに対する東洋医学的治療は指定な子に比べある程度の効果がでるまで数倍程度時間がかかるようです。
それでも先日もグレード4で手術をした子が週1回程度の治療で9回目の治療後ついに数歩歩きました。前回までは短時間規律するくらいまで回復していたのですが、今回は歩きました!
こういうの嬉しいです。手術後は痛覚は回復したものの規律もできない子でしたので。

時を同じくして同じような状況で治療を始めた手術した他の子も段々と回復の方向が見えてきました。
手術は有効な手段ですが残念ながら結果があまり伴わなかった患者さんでも回復できると自信が付きました。

同様の事例がふえてほしいものです。
今後は漢方薬も併用していきたいですね。

鍼灸による運動器疾患治療

2014年01月24日 | 東洋医学
暖かい日です。
夕方は雨が降ってましたね。
今週は週末東京で研修の週です。
何と天候がもって東京往復が無事でありますように。

このところ、椎間板ヘルニアのグレード3で麻痺が強い子でも鍼灸治療で回復する例が増えてきています。
患者さんの弁証論知と鍼灸の処方をより正確にすることで治癒率が高くなるのを実感しています。
東京での勉強も1年を超えて、診断治療にも確実性が増してきたと感じています。

グレード4でも治療がうまくできるようになるには、まだまだ修行が足りません。
それと手術した子は治療に対する反応が,していない子に比べて劣るので、その辺をどうカバーするかが課題です。
自分なりに研究してたの治療も組み合わせることで改善させていています。
最近は火鍼や水鍼治療がお気に入りです。

初期の四肢疾患ならかなりの確率で鍼灸治療で治ります。
今日も3本脚で右後肢の負重ができなかった子が、帰りには車に飛び乗って帰りました。

このような瞬間が一番うれしいですね!

鍼灸でメンタルケア

2014年01月20日 | 東洋医学
寒い日が続きますね。
これから雪まつりまでが一番寒い。
雪も降ると私の場合、自宅と病院の除雪がダブルなので・・・。
月に2回東京に行きますが、寒い寒いと報道されますが、雪がなきゃなんてことない。
北海道やその他の雪国はやはり大変です。

時々、動物の問題行動について相談されます。
余り得意分野でないので、ためになっているのか心もとないですが、問題行動もすべてではありませんが鍼灸と漢方で改善される場合も多いのです。

メンタルケアのツボもありますし、心を鎮める漢方薬もあるので。
先日も、同居猫に攻撃性がでてきて困っているとの稟告で、鍼灸と漢方で2回ほど治療したところで攻撃性は治まったそうです。
ホメオパシーも併用しましたが、これほど効くとは、正直思ってませんでした。

基本的にはしつけ等で治すべきところでしょうが、東洋医学的アプローチでも可能であると実感しました。

メンタルケアも鍼灸で。