温泉で『気』を入れ、美しい魂を磨く

連休は、箱根湯本、桜庵に１泊して参りました。
ここは、１０年ほど前に、父が気に入って会員になり，
それ以来通っている常宿。
湯坂山の麓の渓流の前に部屋や露天風呂があり、そこからその景色を眺めている
だけで，癒しの”気”が体の中に注入されて行く気がするほど、
心身ともに和める場所であるので～す。
車の到着とともにいつもの中居さんがお帰りなさいと出迎えてくれる。
その言葉で、帰ってきました～って感じで、東京の喧噪生活から
パッと離れるのが不思議。
お風呂は屋根がついているが、渓流側は解放されていて、露天風呂。
山や川に住み着いている妖精がいるんではないかと、早朝や夜中は神秘的な世界で、
自然と一体化する私の大好きな所。
話は長くなるが、このお風呂に入ってぼーっとしていると、私はいつも思い出すことがある。
それがある意味、今の私の原点だなと何度来ても思うこと。
ちょうど今から１０年前にアメリカに住んでいた親友を失った。
癌で亡くなった。彼女が亡くなる８ヶ月前、二人でカリフォルニアのBig Surへ旅行へ行った。
Big Surは、スピリチュアルな世界で言うと、世界でいくつかの
強いエネルギースポットがあると言われている場所のひとつ。
私たちは、その近くのCarmel に住んでいたので、彼女が元気な頃から、
時間があると、そこへ出かけては、気功をやったり、精神的な話をしたり、
それは、とても心地よくて、エネルギーを充電されて帰ってくるのです。
だから私たちの最後になるかもしれない旅は、Big Surの温泉のあるホテルめぐりは，
すぐ決まった。
そこで、二人で，海や山を眺めながらお風呂に入って色んな話をしたんだよねー。
私が死んでも、いつも話ができるんだからね。って言ってくれたことを
自然に受け止められた場所。『私』がしっかりと『私』でいた場所。
その時の全ての感覚がここに来ると、鮮明にフラッシュバックされる。
私が心身共に裸になって、人間と交流したと思った瞬間だったから、
ここの露天風呂に入る度に、自然が私に与えてくれるEnergyが非常に似ていて、
そこに戻った気がするのです。
生きていてくれたら、一緒にここに来てあの時のように、話したいことがあったのに、
なんで死んじゃったのって思いながら、自分の今の気持ちを心の中で語る。
そうすると，不思議にいつも、答えが返ってくる。
夜の露天風呂は，特に幻想的な景色が目の前に広がっているので、より一層、
現実から離れて、自分を見つめることが出来る。
原点を思い出させてもらうと、自然に両親を温かい気持ちで思い出す。
愛に包まれている自分を見つけて、とても自然にありがとうと、思う。
今日は、そこに美しい魂が存在していると、思いました。
私の美しさを求める視点は、まだまだ奥が深い。
それも嬉しくなって，心から癒される。
温泉も、山も川も空も空気も，自然が与えてくれるものって素晴らしい