日本男道記

ある日本男子の生き様

京都二十四節気 その十一 小暑

2011年07月22日 | 京都二十四節気
京都二十四節気 その十一 小暑
梅雨明けが近づき 厚さが本格的になる頃 新暦七月七日~七月二十一日(頃)
鱧[はも](小暑の自然)

鱧は「梅雨の水を飲んで旨くなる」といわれ、梅雨明け頃に旬を迎えます。京都では、祇園祭の時期と重なり、祭り料理とされました。祇園祭は別名「鱧まつり」と呼ばれます。輸送技術が発達していなかった昔、海から遠い京の都へ新鮮な魚を運ぶのは至難の技でした。生命力が強い鱧は、水揚げしてからも長時間生存するため、生きたまま持ち込める魚として珍重されたといいます。鱧は硬い小骨が多く、包丁で細かく切り目を入れる「骨切り」をしなければ食べることができません。京の板前たちは技を磨き、厄介な鱧を秀逸な食材に仕立て上げました。
七夕(小暑の暮らし)

七夕の頃は、ちょうど稲の開花期にあたるため、日本では昔、収穫の無事を祈り、棚機津女(たなばたつめ)という女性が衣を織って神の降臨を待つ禊(みそぎ)の行事を行っていました。この日本古来の風習に、中国の織姫・彦星伝説が結び付いて生まれたのが七夕だといわれます。機織りの名手・織姫と牛使い・彦星は夫婦仲がよく、仕事をしなくなりました。これに怒った天帝が二人を引き離し、一年に一度、7月7日の夜だけ天の川で会うことを許したという恋物語です。織物の町・西陣では、手芸・文芸の上達などを祈り、五色の糸をお供えします。
コンセプト
四季のある国、日本。
桜が咲くこと、雨が降ること、紅葉が散ること、そして雪が降ること。
日本人は、その美しい自然の変化を、つい百年前まで、二十四の季節に分け見つめてきました。
私たち日本人が使ってきた旧暦の中では二十四の季節に沿った年中行事や風習と共に、風雅な暮らしを楽しむ工夫や知恵がありました。
それと同時に、永遠にめぐる四季の中で移ろい変わっていくものと、その変化の裏にある不変のものを感じとってきたのです。
新しいものがあふれていく現代社会のなかで古くから日本にある伝統を見つめなおすことそれは、移ろう季節のなかから不変のものをみつけだすことと似ています。
ますます季節感が失われていくなかで、二十四節気の暦をつうじて自然の変化を敏感に感じとれる繊細な感性と伝統の素晴らしさとそれとともにある大切な文化を伝えていきたいと思います。
その四季折々の美しさに触れるとき、自然のなかから生まれてくるこの国の美しさを改めて見つめ、「美」と「伝統」にめぐり逢える誇りとよろこびを共にしていきたいと思います。

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2 コメント

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七夕 (地理佐渡..)
2011-07-22 06:52:52
おはようございます。

今にも振り出しそうな曇り空です。
降れ降れ。少しで良いから。なんて
願う朝です。一昨日のフェーン現象
による猛暑。そして昨日は乾いた風
が吹き抜け、暑さが少し和らぎまし
た。そして、今朝、昨日の朝同様
涼しさを感じるものでした。

さて、季節は少しずつ進んでいます。
七夕はすでに二周程前のこと。何か
ずいぶん前のことのように感じます。
しかし、京都の風情を共にしていま
すと、実に良い感じですね。京福鉄
道はうまいCM?を作っています。

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Re:七夕 (日本男道記)
2011-07-22 07:42:34
おはようございます。

ご当地は雨が少ないようですね、こちらは蝉の鳴き声が聴けないので、心配?しています。

ご当地の蝉はどうでしょうか?

やはり蝉の声は夏を演出しますよね。
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