![]() | 三人噺 志ん生・馬生・志ん朝 (文春文庫)美濃部 美津子文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
道楽三昧でも芸には真摯で毎日の稽古を欠かさなかった父・志ん生。
仕立物や内職で家計を支え、夫を立て続けた優しい母・りん。
なめくじ長屋の極貧時代に生まれ、父の満州行の頃は楽屋でいびられまくった弟・馬生。
七光りと言われないために蔭で人の何倍も努力した弟・志ん朝。
名人一家の長女が語る家族の素顔、泣き笑い人情噺。
◆著者略歴 ◆
1924年1月12日、東京生まれ。古今亭志ん生の長女。
弟は十代目金原亭馬生、古今亭志ん朝。ニッポン放送勤務中は専属噺家であった志ん生の録音テープの編集も手がける。
【読んだ理由】
大好きな落語家の本。
【印象に残った一行】
そしたら、馬生が、
「他人はね、『お宅のお父さん、面白い人ですね』って言うけども、家族の身になってみろよ。おまえ、あの寅さんて知っているだろ。映画の寅さん。おれ、あの寅さんの家族の子持ちがよぉくわかるんだよ。本人はそりゃ、いいよ。好き勝手なことしてんだから。けど、家族は大変なんだ」
志ん生、馬生、志ん朝。三人の芸風はそれぞれ違うと、みなさんよくおっしゃいます。あたしもそう思うんです。けれど、稽古熱心って言う点では三人ともまったく一緒でした。
【コメント】
著者のあとがきにあるように、志ん生、馬生、志ん朝の家族との日々を知り、在りし日の姿を思い出すことが出来、読みながら嬉しかった。
83歳で亡くなった志ん生さんはともかく、54歳、63歳で亡くなった馬生さん、志ん朝さんの早過ぎる死は悔しいし返す返すも残念だ。
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