俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『日本の戦後復興に貢献したワルポン』

2007-07-28 21:27:03 | Weblog
人間生活の基本三原則は「衣食住」だと昔、学校で習ったと思います。

戦後の復興期から昭和40年代にかけては、正に衣食住を得るために、みんなおなかを空かせて必死に日々働いたものです。

どの会社も早出・残業の連続の毎日で、今なら労基法に引っ掛かるかもしれないが、月に150時間も残業したこともあり、安月給が大いに潤ったものでありました。

工場での労働作業も厳しく、戦場さながらに軍隊式で“三歩以上は駆け足!”と大声の叱声が飛び交う中で、軍手をはめボロ服をまとい首に手拭いを巻いて、朝から晩までコマネズミのように動き回り、全身汗まみれ、身を粉にして誰もが働いたものでした。

長い長い一日の作業が終わるとみんな総出で、うす暗い裸電球の下、打ちのめされたように無口で肩を落として、うつむきながら黙々と後片付け掃除をして仕事を仕舞いました。

風呂を浴び、遅い晩御飯をビールとともに流し込んで、6畳間のたこ部屋のような3人部屋の折り畳んだせんべい布団を伸ばすと倒れこむように寝っぷして、翌朝起こされるまで眠りこけたものです。

目刺、納豆、生卵、漬物、ねぎの味噌汁にどんぶり飯の朝食をかっ込み、体中の筋肉、節々の痛さをこらえて、早朝の朝もやの中を自転車で出勤、「今日も元気に重労働!」の繰り返し・・・。


休日は反動で、朝から青春映画、西部劇、ポルノ映画でありヤクザ・仁侠映画の5本立て映画にひたり、映画館から出るときは主人公になりきって肩をいからせ町へ繰り出したものです。

「5時から男」(残業の無い時のアフターファイブや休日)はマージャン、競馬、競輪、競艇、花札、トランプ、囲碁、将棋、チンチロリン、パチンコなどに興じたが、全てに金が懸かっていて、遊びは即、生活(収入、支出)に結びついていたのです。

月給以上に稼ぎ出す猛者もいて、大儲けした時はキャバレーへ繰り出しお気に入りの指名のし放題、中儲けのときはサントリバーでレーズンバターをつまみにだるまのオンザロックかチンザノロック、小儲けのときはトリスバーでトリスのハイボールかアブサンをあおり、おけらの時は焼き鳥で焼酎引っかけて、勘定は堂々と大声で「おやじ!つけ!」と叫んでの給料日払い。

宵越しの金は持たねェ、とばかりに盛り場へ繰り出し、おだをあげて午前様。
結局は悪銭身に付かずで、次の日からも食うために、又、必死で働くのでありました。


高度成長期に入ると飽食の時代とも呼ばれるようになり、戦中戦後の本当に食べるものの無い貧しい時代を過ごした団塊の世代より上の年代は、それまでの食い損じた分を取り返すかのように、ひたすら食べ、且つ飲んで、ときには踊り、歌いして気炎を上げたものです。

この食うためのエネルギーが、世の中の金を日本の隅々まで激流渦巻くように回りに回って戦後の復興の原動力となり、 “繁栄を支えた全て”といっても過言では無いと思います。

世界史上に例をみないといわれる日本の戦後復興を、ここだけの話ですが、したがって、実は「食」によって、我々が成し遂げたのであります。


「若者よ!宵越しの金を持つな!」

日本を復活させよ!

「ちょいワルおやじ」が「ワルポン」になった日

2007-07-27 00:16:41 | Weblog
《週刊朝日連載の東海林さだお、嵐山光三郎、岸田一郎のエッセイを毎週楽しみにしている自分であります。と、言う事で、「ちょいワルおやじ」を自任しております。》


入社の時には55歳定年だったのが、いつの間にか60歳定年となり、その後、年金支給開始年齢が延びた影響で、昭和19年生まれの自分は62歳定年となった。
これからも2年ごとに定年が延長され平成23年には65歳まで伸びてゆくとの事。
いいことなのかどうか?

が、しかし、60歳を越えた頃から急に体力の衰えを感じるようになった。

(その1) 筑波山に登った時の事、全身から正に滝のような汗が噴出し止まらなくなり山頂の岩畳の上で動けなくなり1時間も下界を眺めていた。
それも下から登ったのではなく、8合目まで車で行き、その後は筑波ロープウェイ(つつじヶ丘駅から女体山駅まで)に乗って、歩いたのは山頂までの、ほんの数百mだけなのにです。

(その2) ゴルフコンペでOUT49、IN66、計115で廻りBM賞となってしまい、参加のみんなから半分同情と半分あきれ顔(さげすみの目)で「どうしたのよ!?」と言われ、ゴルフに対する情熱を失った。

(その3) その後のゴルフでもラウンドで50パットも叩き、110を切ることが出来ないでいる。結局、ゴルフに対する情熱を失っている。

(その4) 先週会った初対面の人の顔と名前が一致しない、ボケの始まりか?

(その5) 地下鉄の階段を登っていると右膝が「ギクッ」、突然痛むことがしばしばだ。

などなど…。

居酒屋に行って、ビール・酒を飲むと15分に1回の割りで小水に行くようになり、飲んでいても会話が途切れることが多い。
会議でもお茶の飲みすぎでしょっちゅうトイレへ…。

高血圧、高脂血症、心房細動の症状で、月1回ほどのペースでお世話になっている自宅近くの医院は、老先生と若先生の親子二人で診察しておられるが、お人柄のせいか引きも切らない患者でいつもいっぱいである。

でも、誰しも若先生に診てもらう方が良いに決まっているのだが、何しろ混んでいるので二回に一回は老先生に当たってしまう。
別に自分としてはどちらの先生でも不満は無いのだが、今回も老先生の番だった。

症状を話すと「これは前立腺の肥大かな」と、「薬を飲むように!」との御託宣。
その処方箋を押し戴いてすぐさま薬局に行きました。

しばらく待たされた後、若くてとびきり美人の薬剤師が薬をかごに入れて持ってきて俺の名前を呼ぶのでカウンターに行くと、名前の確認後、薬のかごは脇にどけて注意書きを目の前に示して説明を始めた。

高血圧などの薬の説明では
「毎朝一錠づつお飲み下さい、眠くなることが有りますので運転にはご注意下さい。」
などと、多分、マニュアルどおりとは思うが、きわめて明確にすらすらと読み上げていたのだが、前立腺の薬「ユリーフCR錠20mg」の欄に来ると「ふにゃふにゃ…」と、ホッペを真っ赤にして何を言っているか判らなくなった。

俺は説明書を目で追っていたので何が書いてあるか判ったのだが、「ちょいワル」としては、意地悪く「なに?」と聞いてやった。
又、ふにゃふにゃ言って埒があかない。

そこには【注意事項】射精障害のあらわれた方は、お薬を中止し、医師に相談してください、とあったのです。
ちょいワルとしては「ニヤッ」と一瞬微笑んで、放免してあげた。


主治医の老先生に「これはインポテンツになるということじゃないですよね?」と聞いたら、「いや、もうそろそろいいじゃないか」とおっしゃる。
「冗談じゃないですよ!まだまだちょいワルおやじで通してるんだから」
と言ってやったら、
「だんだん歳なんだから、いいんじゃないのか?俺なんか、とっくにだけど何の不便も無いよ、片足棺桶に突っ込んでんだよ、もう、ポンコツだよ、加齢によるものだからしょうがないよ」と断定的にのたまう。

「何言ってんだ」と思ったが76歳の老先生と一緒にされて、比較対象にされても駄目だと思ったので、「判りました」と言って帰ってきた。

あ~あ、俺もとうとう「ポンコツ」の仲間にされてしまったよ。
ちょいワルおやじを「少し不良でセクシーなオジサマ、ですよね?」とブリッ子的な定義をしてくれたメル友の彼女もいましたが、俺のちょいワルはそんなやわなものじゃあない!筋金入りのちょいワルなんだ!

どんだけ「ちょいワル」か書き出してやるウ。

・いたずら好きが高じて、ちょい意地ワルになる。
・しゃれっ気があるのに、ちょいと趣味がワルい。
・何でも知ったふりをするが、ちょいと頭がワルい。
・部下や子供にはきびしく言う割りに自分には甘く、ちょい行儀がワルい。

・いい人ぶってナンやら言っているが実は、ちょい人柄がワルい。
・真っ直ぐの人生を歩かねば!とか言う割りに、ちょい行いがワルい。
・紳士風ではあるが、ちょい女癖がワルい。
・理論的に話していても、ちょい独善的考え方がワルい。

・きれい好きだと自慢しているが、ちょい鼻をほじる癖がワルい。
・汚いことをするんじゃないという割には、ちょい鼻毛を抜く指がワルい。
・上品ぶってはいるが、ちょいお育ちがワルい。
・大物ぶって入るが、ちょい性格がワルい。

・やさしそうにしているが気に食わないとすぐにへそを曲げて、ちょい気性がワルい。
・キャデイをすぐ怒鳴るので、馬名を「ドナルドキャディ」と名付けられるぐらい、ちょい品がワルい。
・しっかりしてそうで抜けてるところが多く、ちょい間がワルい。
・お大臣ぶっているが、ちょいひがむ根性がワルい。

・気前良く奢ったりするが本当は、ちょいケチなところがワルい。
・細かいところに良く気が付くけれども、ちょいズボラがワルい。
・気に入ればこまめに動きまわるが、ちょい面倒くさがりがワルい。
・都会風を気取っているが実は山猿育ちで、ちょい生い立ちがワルい。

・標準語で話してるつもりでもかなり方言が混じっている田舎者で、ちょい言葉がワルい。
・誰とでも平等に付き合っていると言う割に、ちょい人付き合いがワルい。
・なんでもこなすが器用貧乏で、ちょい雑なところがワルい。
・きちんと整理整頓をという割によくハンカチを忘れる、ちょい整理がワルい。

・ケーキを切り分けた時いつも大きいほうを狙っている、ちょいせこいところがワルい。
・計画的にと言ってる割に、ちょい気まぐれなところがワルい。
・ニコニコしてたと思ったら突然怒り出すなど、ちょい性格がワルい。
・短足、がに股でのし歩くので、ちょいカッコ(スタイル)がワルい。
・デカ顔、ハゲ頭で且つ、顔と頭の境界が判らないので、ちょいマスクがワルい。

などなど・・・・・・。

でも、「ちょいワル」がこんなに次々とすらすら書き出せるようじゃ、俺って、本当は、本当の「ワル」なんじゃネーのか?

老先生に「加齢によるポンコツ」の仲間にされてしまった今となっては「ちょいワルおやじ(中年)」を返上して「ワルのポンコツ(老人)」になるしかネーか?

そうだ!「ワルのポンコツ」、略して「ワルポン」を自任することにしようーっと!


「ワルポン」はワルさに目覚めたぞ!!  やるで~っ!!

うわ~っ!道場破りだっ!

2007-07-16 23:05:04 | Weblog
《ワルポンのブログの先生であるハンタ-が、別に頼んだわけでも無いのに勝手に応援弁士を買って出て、次の激励の文を投げよこした。

横峯さくらちゃん親子の逆バージョンである。

頼もしくも有り、口やかましくも有りのコーチの折角の申し越しを受けないと、今後、パソコンテクニックも教えてもらえなくなるかも・・・。(実は、ワルポンPCについてはまったく未熟なのである。)

しょうがない!

ワルポンの格調高い純文学的なエッセイの一角が乱暴な文で汚されてしまうけれど、掲載することにするしかないか・・・。》



『ワルポンと元ハンター』

うまいかうまくないかは別として、他人からどんな評価をうけようとも好きなものが誰にでもあると思います。
それがハンターにとっては文章を書くこと♪
他人の評価なんて気にしないんだぜ、元ハンターです、こんにちはっ!

うちの父が最近ブログにはまってます。
会社から帰るとPC立ち上げて、何時間でもそこに座ってまったりのんびり文章書いてます。
休日なんて朝からPCの前に陣取ってる熱狂振り。

「もうね、ハマりすぎて構ってくれないけど、静かでいいわぁ」
と、母もご満悦なようす。
確かに博打とかにハマられて破産したりするより全然マシです。

何でも2回ずつ言うのが父のクセ。
例えば、愛犬もんじろうにゴハンあげる時。
「もんちゃん、もんちゃん、ゴハン!ゴハンっ!」
「もんちゃん、もんちゃん、こぼしてる、こぼしてる」
「もんちゃん、もんちゃん、刺身、さしみっ」
・・・。
2回言うから2倍うるさい(笑)。
そんな父がじんまりとPCに向かってると家中静かです。

昔、ハンターの父はとても厳格で怖かった。
75点とかのテストの答案など見せようものなら
「なにしてたんだっ!」
と、今にも噛み付かれそうな勢いで怒鳴られたり何分も説教たれられたり・・・。
おかげで今じゃ、ちょっとやそっといちゃもん付けられても
「はぁ?何言っちゃってんの!?」
と、困った顔をしつつも内心涼しくしてられるようになったけど(笑)。

そんな父も歳をとり丸くなりました。
今じゃ、父もハンターのPCの生徒の一人となり、怒鳴られることもなくなり、
たまぁぁぁに一緒に晩酌する友となり、いい関係を築くことができるようになりました。
ホントは父は兄と晩酌したかったようなのですが、
兄は母に似てお酒飲むと体調悪くなるようで・・・。
父の血をしっかり受け継いだハンターが酒飲み役になりました。

父はハンター同様に「広く・短く」な人間なのです。
むしろ父のそのようなところをハンターが受け継いだって言ったほうがいいんすね。

壮年時代は仕事に熱中。
毎晩遅く帰ってきて、土日はゴルフでいなかったり。
たまの休日に家にいたりすると「このおじさんは誰だ・・・」と思ってみたり。

ある時は絵画にハマってなんだか高い用品を集めて画家ばりに風景を描き殴ってました。
その後、父の使わなくなった画材でハンターが絵を始めたりして。

つい最近までは、自転車にはまってました。
仕事から帰ると、運動不足気味なハンターを従えてサイクリングに行ってみたり。
週末には、母が作ったオニギリを持ってどっか遠いところへふらふらサイクリングしてみたり。

ハンターをよく知る方はわかると思いますが、
ハンター同様飽きっぽいのがタマニキズ(笑)。
やる時は徹底してやるから、やってる時はホントそのバイタリティーはどっから湧き出てくるのかと尊敬しますが。

で、今度は文章にハマってる。と。
娘のわたくしが言うのもアレですが、なかなかおもしろい文を書きます。
てか、
「これがあの厳格だった父の文章か!?」
ってくらいにくだけてます。
ハンターのこのふざけた性格は父親譲りだったんだなぁ・・・と認識しました。
今までずっと、お気楽な母譲りの性格だと思ってたんだけど・・・。

そんなこんなで、今日はハンター父のブログの紹介なのでした☆彡
おヒマな時見てやってください♪

「俺はワルポンだっ!」
http://blog.goo.ne.jp/3kyu-fds

最初ブログ名を見たとき、「ワルポンってなんだよ!!」って思ったけど、
きちんと説明がありました。
最初の記事【「ちょいワルおやじ」が「ワルポン」になった日】に書いてあるようです。。。

最近のおじさま方はブログにはまってる人が多いらしく、
父の友人の皆様もブログを書いているらしいです。
お友達のブログを拝見させていただきますと、なかなかおもしろいものが多いですねぇ。
やっぱ年齢を重ね、人生に深みが出てきてるから、書いてることも説得力あったり、あったかいおもしろさがにじんでくるんでしょうねぇ♪






『 ご 挨 拶 』  中野 忠

2007-07-13 22:17:15 | Weblog
                     2007年7月吉日
親愛なるアクセス頂いた皆様へ
       
“俺はワルポンだっ!”
http://blog.goo.ne.jp/3kyu-fds   
                     ワルポン 中野 忠
               
            『 ご 挨 拶 』

 いつもアクセス頂き、つたない文章にお付き合いを賜り誠に有難うございます。

 申し遅れましたが、私はペンネーム「中野 忠」と申します。
 名前の由来について少々ご説明いたします。

 自分は、常々「中庸」を人生の理念として過ごして参りました。
 《出来ているかどうかは別問題で、飽くまでも理念としてであります。》

 中程、人並み、普通、謙虚、偏らず、中正で、過不足なく、極端に走らず、目立たぬように、ひっそりと、何事も「中の中」を目指して参りましたので、ペンネームを「中の中」即ち、もじって「中野 中(あたる)」にしようと以前から考えて一人暖めておりました。

 が、しかし、「中の中よりもっと真中があるわよ、中心がそれよ!」との声。
 でも、「中庸」とは意味がそれてしまう・・・と思っていると、「それにあなたは自己中心(ジコチュウ)だから、『中野中心』即ち『中野 忠』の方がぴったりよ!」と言う。
 更に「これにしなさい!」と決め付けて、ワイフが勝手に強く言い放つ。
 退職後の毎日を考えると、反抗して拒んで、日常生活に重大な影響が出る恐れもあるかも・・・とか考えると、不本意ながら、不承不承、嫌々ながら、しぶしぶと命名を頂戴した次第であります。
     《全国の「中野 忠」様、ご容赦下さいませ。 chuuno chuu》

 エッセイのジャンルは明確にはありません。
 「ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会」を皆様の反感、ヒンシュクを買いながら書き連ねてゆこうと考えております。
ご意見、ご批評を是非ともコメントへお寄せ下さい。
稚拙で下世話な文ではございますが、末永くアクセス頂きご愛読賜りますよう今後ともよろしくお願い申し上げます。


PS:『ワルポン』のいわれについてはブログの中の≪「ちょいワルおやじ」が「ワルポン」になった日≫をお読み下さいませ。

『かわいい”さくらんぼ”は純朴か?』

2007-07-07 22:33:37 | Weblog
先日いつもお世話になっている方へ御願いの用事があって電話した時の事です。

「おはようございます」と言うか言わないうちに、「さくらんぼ、ついたゾ」と受話器の向こうから大きな声、「あっ、そうですか」と言って次の先方の言葉を待っていたが、しばらくの空白時間が流れた後に、「ところで何の用事?」とおっしゃるので用件を伝えて受話器を切った。
 
電話を切ってから、なんか怒っているような感じがした。
普通なら、「かわいいさくらんぼ送って頂いて有難う」とか、「とても美味しかったよ」とか言ってくれそうなものだけどなんかやっぱり怒っている感じ。
「えっ、又か?」と思って、中元を手配してくれた担当に中元の一覧表を持ってきてもらって見ると、そこには“さくらんぼバラ1kg”とあった。「いやぁ~っ、又やってしまった」と思ったが、もう遅い。
 さくらんぼにはイチゴと並んでかわいくて、愛らしいし、食べてしまうのもはばかれる特別の親しみを覚えています。
 
でも、今までもさくらんぼには・・・・・・・・・・。

 

山形のイメージは?と問われれば多くの人は「人情味豊かで純朴、昔なつかしい田舎、心のふるさと」との答えが帰ってくるでしょう。
又、「人のやさしさ、自然の美しさ、食べ物のおいしさ、温泉の豊富さ」などの答えも多いと思います。

 でも、山形と言えば、すぐに「さくらんぼ」を連想してしまう食いしん坊さんが圧倒的に多いのではないでしょうか。

 青森県「名川さくらんぼ」、山梨県の南アルプス市、北海道、長野県、他の県のさくらんぼ産地もありますが、全国で年間1万6千トン生産されるうち、山形県は1万1千トン、実に約70%の生産高を占める日本一のさくらんぼ王国なのです!

 さくらんぼは山形県の県木にもなっていて、正に県を代表する生産物であり、「山形イコールさくらんぼ」の連想の食いしん坊さんは正解なのであります。(桜桃、さくらんぼう、桜ん坊とも言われています。)



 さくらんぼの種類はいろいろありますが、「佐藤錦」は甘みが多く、酸味控えめでダントツの一番人気、「ナポレオン」はやや酸味が強いが好き好きでお選び下さい。

 生産量が少なく希少価値の高いまぼろしの「月山錦」は黄色いさくらんぼ~♪。そのほかにも「紅秀峰」、「南陽」、「大将錦」、「ダイアナブライト」、「紅てまり」、「シャポレー」、「セネカ」、「紅さやか」、「高砂」、「山形美人」などがあります。



 包装にはバラと箱詰めがあります。

 バラはその名の通り箱にさくらんぼが無造作に放り込んである状態。バラにはバラと美バラがあって、バラは粒も不揃いで自宅用か?美バラは粒が揃っていて輝きも良いので贈り物にしても十分に大丈夫。

 箱詰めはさくらんぼがきれいに並んで、まるで“チーズ!”と大きな声で言いながら撮った幼稚園児の卒園記念写真の顔のように、ニコニコ笑っていっせいにこちらを向いています。
 さらに箱詰めのさくらんぼには、パック詰め、化粧箱詰め、桐箱詰め、宝石箱詰めなどの階級があるという。

 さくらんぼ農家のイカツイけれど人の良さそうな親父さんが言うには「さくらんぼは俺の小さな恋人だはぁ!おなごと一緒で、デリケートなところがあんだぁ~。手で触ってはダメなんだぁ~。箱詰めするにはおなごしょがよぉ、一粒づつ、ていねいに、そ~っとお箸で摘んで入れて並べんだはぁ~」ジェスチャー交じりに、のたまう。
糖度が落ちるし、カビにも弱く、日持ちしなくなるのが理由だと。


 昔、上得意先の社長さんに、バラのさくらんぼをお中元代わりに送ったことがありましたが、電話がかかってきたので「お礼の電話だな」と思って受話器に出ると「果物屋に行って、さくらんぼを見て来いヨ!化粧箱に入ってみ~んな行儀よく並んでんのをさくらんぼというんだ!もう一度贈り直せ!ガチャッン!」と、いきなりでかい声でお叱りを頂いたことがありました。

 同じ品質のものであれば、一箱1kgのバラが3,500円のところ、箱詰めにすると1.5倍の5,000円ぐらいになるという。
 桐箱入りの粒も色も輝きも当然糖度も味もいい最高級品は17,000円もするらしい。


 そりゃあキレイな箱詰めの方が貰う側は感謝しますよね…。ココでケチることはありません。お得意様に差し上げるのは箱詰めにしましょう。

 でも、味はかわりません。



 県内での産地としては、寒河江市が有名で生産日本一を名乗っているし、東根市も佐藤錦発祥の地、こちらも生産日本一の名乗りを上げています。

 どちらが日本で一番かは知りませんけれど、山形はさすが「さくらんぼ王国」、さくらんぼも、「さくらんぼ」を冠した名前のものも大洪水です。

 まずは、JR東日本の山形新幹線の駅名が「さくらんぼ東根」、テレビ局名が「さくらんぼテレビ」などの公の機関の名称。温泉までもが「さくらんぼ東根温泉」。

 イベント名も「さくらんぼ祭」、「さくらんぼマラソン大会」、「大相撲さくらんぼ東根場所」、「さくらんぼの種吹きとばし大会」。

 地域情報誌「た~んとさくらんぼ」。

 お土産店「さくらんぼ」、さくらんぼ農家「○○さくらんぼ園」。

 お菓子類で「さくらんぼクッキー」、「さくらんぼジャム」、「さくらんぼ飴」、「さくらんぼ饅頭」、「さくらんぼケーキ」、「さくらんぼフルーツケーキ」、「さくらんぼフルーツデザート」。「さくらんぼめん」まで登場。

 漬物で「さくらんぼ漬け」、「さくらんぼしそ漬」。

 飲み物では「さくらんぼジュース」、「さくらんぼワイン」、変わったところで日本酒「さくらんぼの恋物語」。

 身につけるもので「さくらんぼTシャツ」、「さくらんぼブローチ」、「さくらんぼヘアピン」、「さくらんぼタオルハンカチ」、「さくらんぼ帽子」。

 家庭小物用品で「さくらんぼスプーン」、「さくらんぼフォーク」、「さくらんぼ手袋(ミトン)」、「さくらんぼペーパーナプキン」、「さくらんぼランチボックス」、「さくらんぼおにぎりボックス」、「さくらんぼインナーポーチ」、「さくらんぼサーモボトル」、「さくらんぼ皿」、「さくらんぼコップ」、「さくらんぼ箸」、「さくらんぼ茶碗」、「さくらんぼ湯飲み茶碗」。

 さくらんぼの種を口に含んで吹き出して飛んだ距離を競う「さくらんぼ種飛ばしキット」1500円などまである。

 などなど…「さくらんぼ○○」で溢れ返っておるのです。

 なかなか、皆さん、したたかな商魂に満ち溢れています!

 これでもかわいい“さくらんぼ”は本当に純朴でしょうか?

 ワルポンも考えちゃうな!

 


『富士山日帰りドライブ』

2007-07-05 21:14:15 | Weblog
 久しぶりに富士山を見たくて、5時40分にうちを出た。6時前に箱崎を通過しないと渋滞に巻き込まれることは経験上重々分かっていたが、今朝もワイフがいつものように出遅れてしまった。
よく晴れたゴールデンウィークの連休後半の初日とあってはなお更で、案の定、東名は池尻から、中央道は下高井戸から小仏トンネルまで30kmの渋滞情報、すぐさま、下高井戸で高速を捨てて、青梅街道経由に予定を変更した。


 途中、青梅は祭礼日当日で、祭りを始めるために、神様と山車の飾ってあるそれぞれの町会ごとのトヤへ、おりしも、ぞくぞくと出動中の老若男女のはっぴ姿の若衆にあちこちで出くわした。よたよた歩きのはっぴ姿の集団が急に道路を横切ろうとしたので、慌ててブレーキをかけ最徐行、朝っぱらからもうすでに酔っ払っているのかと思って通過を待っていたら、かなりのご高齢の若衆でした(失礼)。青梅街道はもうじき通行止めになる直前だったらしく、かろうじてすり抜けた。ラッキー!


 昔懐かしさを憶える軒並み連なる玉石積みを右手に見ながら、新緑の深い谷間の九十九折の青梅街道(国道411号線)を、タイヤを軋ませながらひたすら上ると、やがて奥多摩湖に到着(東京都水道局では奥多摩湖のことを小河内貯水池と呼ぶらしい。我々には何処から何処まで小河内貯水池で、何処から奥多摩湖か境は判らなかった、エヘ?)。
 小河内ダムで記念のスナップを撮り、さらに上って、柳沢峠(標高1472m)を越え、途中の大菩薩登山口の「番茶屋」のところから左折、乗用車がやっとすれ違えるほどの山岳道路を、エンジンを唸らせながら、やっとこさ車を這い上がらせ、「ロッジ長兵衛」のあるパーキングへ車を停めた。


 この駐車場の案内人に大菩薩峠へ登ることを勧められたが、日帰りドライブのこれから先の予定もあったし、登山の準備も無いので、躊躇していたら、「途中まででもいいから登ってみなさいよォ」と、なおもちょっと無理やりにしつこく勧めるので、人のいいワイフも勧めに同情したのか「登ってみたい」というので、登ってみることにした。


 ここはかなりの標高らしくまだ木の芽も出ていない雑木林の木立の間の山道を、都会風の皮のウォーキングシューズにハンチング、イタリー製の麻のジャケット姿で「ちょいワル・オヤジ」風の俺が、登山帽を被りリュックを背負いストックを持った本格的な山男、山女風の登山者をひょいひょい交わしながら追い越して、ワイフなんか当然の如く置き去りにして、調子よく登っていった。
 準備体操もしないで、急に登り出したからか、100mも登ったら、汗が噴き出し、心臓が壊れんばかりに高鳴り、さらには肺が痛くなってきた。登るのを止めようかとも思ったが、本格家風を何人も追い抜いて来てしまった手前、今さら、すぐに下山するのも格好がつかず、男の見栄もあって、道端に落ちていた木の枝を杖の長さにへし折って、それを頼りに寄りかかりながら登り続けた。


 そのうちに体が慣れたのか、だんだん楽になってきて余裕も出てきて、下山の人たちとすれ違うときの「コンニチハ!」の挨拶も昔とった杵柄で出来るようになって、どんどん上り続けた。やがて、「福ちゃん荘」の山小屋に着いてワイフの来るのを待った。
 呼吸が整い、汗が完全に引いた頃にようやくワイフが到着、「疲れた、大丈夫?」と聞くから、わざととぼけて「ぜんぜん」と答えたら、「夏みかん食べたい」と小屋の売店で買ってきて、「食べる?」と聞くから、「じゃあ、1つだけ頂戴」とは言ったが、皮をむいてやったついでに半分とってやった。お陰で元気が出た。
 富士山が目の前に展望できる「富士見山荘」まで登ろうかというが、前途のこともあり又の機会にということにして戻ることにした。


 「ロッジ長兵衛」に戻ると山菜てんぷらそばを美味しそうに食べている一団がいた。ちょうどお昼だったので、我々もそれを頼んだ。てんぷらの食材が、たらの芽と、蕗はすぐに判ったが、他が何なのか判らなかったので、店のお兄さんに訊いたら、アルバイトらしく判らなくて、奥に行って訊いて来てくれた。「たらの芽、うど、蕗、イタドリのてんぷらだ」と言う。


 その会話をさっきの案内人のオヤジが聞いていて、「たらの芽もいいが、てんぷらにするなら『コシアブラ』が山菜の女王様だ、東京の高級料亭でもなかなか出せないぐらいに貴重な山菜で、てんぷらの食材としては最高級品だ、たらの芽なんて敵わないヨ」とまたもや、話しかけてきた。
 「他人の食っているもんにケチ付けるな、高級料亭など行ったことがあるのかヨ」と思い、つい意地悪で「コシアブラって漢字でどう書くの?」と訊いてやったら、やっぱり「わかんね!腰じゃなく越後の越に油かな」などとほざいた。さらに、売ってる店の場所や、『コシアブラ』の採り方、とるに当たっての、やってはいけない注意事項など親切?にご指導頂いたが、書き留めなかったので忘れてしまった。


 勝沼に下り、高速道で甲府南から精進湖経由で、本日のドライブの目的の一つの「富士山がもっとも美しく見えるベストポジション」のある本栖湖へ。生憎の半べその富士山でしたが、富士山を見るには、ここが一番のサイトであることを千円札で確認した。


 富士国際花園では、昔の町祭りの見世物小屋の呼び込みのような語りでのふくろうショウを見た。結構観客には懐かしさを覚える田舎芝居の言い回しが受けていた。ベコニアの美しさとその種類の多いことにはびっくり感動。(極秘情報:富士国際花園のちょっと手前の道の駅「朝霧」で入場優待券を2枚ゲット、一人当たり100円お得、1枚で何名でもOKだったので、前の4人組みに1枚あげたら、すっごく喜んで何度もお礼を言われた。)


 白糸の滝に寄る。滝までは市営駐車場500円が一番近い。お宮の前は300円、その先に無料駐車場の看板が見えたので、少し遠かったが「無料」に惹かれて、係りの手招きのままに、そこに車を停めた。車に施錠してやおら歩き出したら、係りのお兄さんが小走りに駆け寄り、「○○店で1000円以上買い物をしたら駐車料は無料だが買い物をしない場合は500円頂きます」という。嫌な気分になって、いつもなら文句の一つも言うのだが、少し疲れていたし面倒くさいのでそのまま言うことを聞いておいた。
 滝までの280mの両側に観光土産の店が立ち並んでいたが、シーズンだというに、相当の店のシャッターが下りたままであった。観光客の財布の紐も固く、どこの商売もキビしい時代なんだなーと何となく実感した。かわいそうになって、帰りに、ご指定の店でお酒一合ワンカップ3本・990円とチーズケーキを買って1000円以上にし、無料駐車券をもらった。せちがらい世の中だ、やはり観光地だねェ。


 沼津で今が最盛期といわれている釜揚げ桜海老を買うことにし、下道を走ったが、6時も廻ったので、晩御飯を食べようと沼津駅前に行ったが、何処に入ったらよいか判らず、国道1号線沿いで探そうということで市内を走っていたら、真新しい建物で、駐車場はほぼ満車の店があり、入り口からあふれて行列が出来ていたので、これは人気の店だ!きっとおいしいゾ!と飛び込んだ。
 どうせ高速も渋滞だろう。ゆっくり食べてから夜のほうが空くだろうと腹を決めて17番目に名前を書いて並んだ。40分待ち。
 「自然食、食采館、我が家の台所、家庭の手作りの味」などの能書きなのか、店の名前なのか?女性にうけそうな店だ!案の定、女性が9割、男性は引きづられて来ているような感じ。
 ようやく順番が来て、係りの女性に席へ案内された。「ナンチャラ、カンチャラと長々と、しかも早口で、使っている食材・無農薬栽培・料理方法・種類数・料理の取り方の説明をレクチャーされた後(頷いてはいましたが、ほとんど理解していません。どうせバイキングなのだから)制限時間は2時間で9時までです。」2時間も時間かからねェ、30分も必要ないとは思ったが…。
 わが女房殿は大きな木の皿2つを運んで食べ始めましたが、ご飯と味噌汁を忘れたということで俺が持ってきてやった。その後、さらに3皿、デザートまで入れると都合六回のお盛代え、さすが主婦、オオ食らいの面目躍如、2200円の元は十分にとったと思う。
 ちなみに自分は一皿づつを計2皿に、デザート少々とリンゴジュース一杯で30分もかかりませんでした。結局は終了時間を40分残して、1時間20分で店を出ました。


 高速に入る前に、道沿いにあった干物屋で、沼津立ち寄りの本来の目的・待望の釜揚げ桜海老を購入。1000円は少し高いぞ!と思っていたら、「ゴールデンウィークで漁師が休みで今が一番高いんです、漁をしないと漁師も飯が食えないんで…、じきに再開するようで…、そうすれば少しは値も下がるのですが…」とかかんとか、訊きもしないのに店のオヤジが一生懸命言い訳するのを聞き流して帰途に着いた。


 東名も首都高速もぜんぜん渋滞なし。一気呵成に我が家へ!沼津ICから2時間で帰り着いた。
今日の行程は496.6kmでした。

ワルポン、ぜんぜん疲れていません!                       
                                2007-5-3

『サイクリングはお勧めです』

2007-07-02 22:43:33 | Weblog
俺の体重は81.2kg、身長173cmで肥満度は27.1です。
おなかが出っ張って、コナイダまで胴回り88cmのズボンだったのが、94cmのズボンもパッツラになってしまって、ワイフに「どうすんのよ!」と叫ばれていましたけれど、自分では「貫禄がある」程度にしか思っておりませんでした。

しかしながら、肥満のせいか、地下鉄の階段を登ると時々膝がギクッとなります。他人は私をデブの分類に入れてしまっているようで、メタボリック症候群を心配してくれて、会うたびに「少し運動でもしたら?」と言われます。


愛犬の「もんじろう」は、かなり可愛い男前で、ご近所のいぬ友(人間)の間では評判の有名人(犬)で、地元ではほとんど無名の俺の呼び名は「もんちゃんのお父さん」です。そのもんちゃんもいつの間にか14歳となり、人間で云えば90歳のかなり高齢で足腰が心もとなくなってしまいました。
うちの街区には、18軒のお宅があり、一周すると約300mで、これを20分もかけて、ヨタヨタのそり歩きの散歩するのが日課ですが、これでは自分にとってほとんど運動になりません。


大好きだったゴルフも腰を痛め、遠近両用眼鏡をかけるようになったら、100を切るどころか120も大叩きするし、スコアにならず、ゴルフ熱もすっかり冷めてしまって、目下のところ、楽しみは晩酌だけになってしまい、ますますメタボが心配…。  


息子にまで、中古で買ったマウンテンバイクを「親父にやるから少し乗り回したら」と言われてしまう始末…。


娘は嫌がりますが、「ちょいワル・オヤジ」を自認する身でもあり、出っ腹の「ひざガク」ではサマにならないので、思い立って一念発起、サイクリングを始めました。


雨が降らなければ毎晩、町内を5~7kmほど30分位かけて走り回っています。相当な坂道も有り、汗だくになります。足も太腿もパンパンに張って、夜毎寝ているときにコブラ返りを起こし、痛さで飛び起き、足の親指を強く手前に手で引っ張って発作を止める日が続きました。学生時代に少々柔道をやっていたので、直す心得はあります。


始めて1ヶ月程して、土・日休みのうちの一日は50~70km位の遠出をしています。朝10時頃に出掛け、夕方4時頃帰還します。握り飯2個とペットボトルの飲料水を持ってひたすら走り回っています。体重も75kgに減って、34あった体脂肪も20を切るようになり、94cmのズボンなどダブダブになってきて、ゆるんだ太腿も硬くマッチョになって、何か、20代の頃まで若返ったような気分で、体に自信が持てる感じがし、すっかり、自転車にハマッテしまいました。目下のダイエットの目標は、体重70kg、体脂肪18です。


始めて3ヶ月も経ったこのごろは大分余裕も出てきて、桜の花を愛で、一面黄色の菜の花に感動しています。チューリップ畑があり、風車が回っているオランダの田舎の風景にあるような水辺のサイクリングロードを走りながら、水鳥の滑空着水する姿に出会ったり、野鳥のさえずりを聴いたり、時には大木のてっぺんにじっと止まっているオオタカに遭遇することもあったり、木々の新緑の芽吹きにも、…。本当に春っていいなあ!自然はいいなあ!


時には自転車を降りて道端にふと目を落とすと、小さな青紫色の花が、まるで満天の星屑のように、そこいら中、一面に春の暖かな明るい日差しを受けてそよ風に揺れています。清らかな色で、控え目に咲いている姿がイイですよね!でも、こんなにかわいい花の名前がイヌフグリだなんて…。こんなへんてこりんな名前をつけた植物学者は、百叩きの刑にしても許されないと思います。花言葉は「草原の宝石・誠実」ですって。


たらの芽を見つけてテンプラに、菜の花を摘んではおひたしに、土筆は油炒めに…、などなど春の野には楽しみがいっぱいです。


土手で一生懸命に何かを採っているお爺さん・お婆さんに、「何やってんの?」とたずねると、ヨモギを採っているとのこと。お訊ねもしないのに、ヨモギの採取の仕方を教えてくれました。中指位の長さのものが柔らかいよ、葉っぱは3枚程度残して下側の葉は捨てたほうがいい、道端近くのは犬のオシッコが引っ掛かって居るかも知れないからなるべく奥の方のを採れよ、10個のヨモギ餅を作るなら両手一杯くらい必要だよ、茹でる時はいがみを取るために重曹を少し入れて、レシピは…。
ビニール袋をもらって教えて頂いたとおりにヨモギをゲット。


いやあ!日本も捨てたもんではないゾ!本当に親切と、人のふれあい、ぬくもりを心深く感じた。お爺ちゃん・お婆ちゃんは物知りです。大切にしなくっちゃ。お爺ちゃん・お婆ちゃん有り難う!
急ぎ帰途に着いた。作ってみようっと!


草餅作りに挑戦!
レシピ
《草餅10個分》
   ヨモギ     両手のひら一杯
   コシ餡     150g(粒餡でもお好みで)
   白玉粉     100g
   上新粉     100g
   砂糖       30g
作り方
1. 重曹をほんのちょっと入れて、ヨモギをしんなりするまで茹でて、水気を絞って、すり鉢ですりつぶすか、ミルミキサーで水を少々入れてペーストにする。
2. 耐熱容器に白玉粉を入れ、水を少しずつ加えながらよく混ぜてから、上新粉と砂糖を入れて、再びよくかき混ぜる。
3. ラップをかけて1分間電子レンジで加熱、取り出してよくかき混ぜ、さらに
3分弱加熱する。
4. 熱いうちにヨモギペーストを入れて、すりこ木でつきながら、草色が均一になるまでつき混ぜる。
5. かなりネバつくので、たっぷり打ち粉(片栗粉)をつけながら、棒状にのばして、10等分に切り分ける。
6. 打ち粉をつけながら餡を入れて、丸める。
7. 1個づつサランラップに包んで完成です。
 

出来立ての草餅を一つ摘んで、しげしげと眺め回すと、ムムッ!鮮やかな若草色に感激!
もっちりすべすべ柔らかな感触、もち肌とはまさにこのこと…。
パクリ、モグモグ…。
春の香りが口いっぱいに広がりますよぉ!是非とも、一度お試しあれ。


自然に出会い、風に頬を撫でられ、人間の暖かさに接して…。サイクリングは本当にいいですよ。お勧めです!
 

でもワルポンって、芯からの食いしん坊だから…。こんなことやってて、本当にダイエットの目標達成できるのだろうか…???