俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『総持寺』

2010-01-31 21:49:44 | Weblog
昨日は横浜市鶴見にある「総持寺」に参詣して参りました。

「総持寺」は、福井の「永平寺」と共に「両本山」と称され、禅宗の一つである曹洞宗の「総本山」なのです。

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「総持寺」は、JR鶴見駅の西口側にあります。
首都高速・横羽線の汐入ICから「総持寺」へ行くには、JR鶴見駅の東口から踏み切りを渡れば、すぐ目の前なのですが、これが“開かずの踏切”なのです。

遠回りになりますが、西口交番のある京急線・JR線との立体交差を通ればスムーズに西口へ行けるのです。

ところが、西口界隈は道路が狭くて一方通行路が多く、そこに大型の路線バスがひっきりなしに通るし、道路にはタクシーが長い列をなして道を塞いでいる上に歩道もほとんど有りませんから、人は障害物競走のように車の間を潜り抜けるように動き回ります。首都圏の駅前の中でも一級の狭隘・混雑ぶりです。

やっとこさの想いで到達した山門から続く参道沿いの林に囲まれた車道をしばらく上ると、広い駐車場に出ます。車を下り立つと、10万坪の広大な境内には様々な堂宇が木々の狭間に立ち並んでいました。
駅前の喧騒など吹っ飛びました。

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「総持寺」は石川県輪島市門前町にあったのですが、明治31年に火災により大部分が消失したため、同44年に現在地に移転したのでした。

駐車場から続く坂道を登り、すぐ上の「宝物殿(ほうもつでん)」を拝観した後に、皇族方のお通りになる向唐門(むかいからもん)の前を通って、総受付のある「香積台(こうしゃくだい)」で、一時間毎にある山内(さんない)を巡る案内の受付を済ませ(金400円也)ました。


しばし待合室で待っていると、定刻の2時丁度に若い修行僧が現れて、山内での約束事の話が有りました。それは、廊下は左側通行であること、仏様前では合掌すること、大きな声での会話をしないことでした。
案内する修行僧に十人ほどが、ぞろぞろ続きました。

最初は「百間廊下(ひゃっけんろうか)」と呼ばれる152mに及ぶ長い廊下を渡りました。時々、脱兎の如く走って来る修行僧に出会いました。ぶつかったら大怪我をしそうな勢いです。見学者は皆、しっかり左端に寄って通り過ぎるのを待っていました。


昼夜、雲水(うんすい)と呼ばれる修行僧が寝食を共にし、座禅を行う修行の場である「大僧堂(だいそうどう)」です。“起きて半畳、寝て一畳”といわれる畳一畳とその前にある二段の棚が生活の場です。上の引き戸の棚には日常生活用品を、下には布団を仕舞うのだそうです。


山内での会話は禁止とのことで、振鈴や太鼓、梵鐘などの音で、すべてを伝えるのだそうです。朝4時に振鈴で起床を触れ回り、一日が始まります。
座禅、食事、作務(さむ=清掃などの作業)。
木の板の廊下は、ぴっかぴかです。


この板木(ばんぎ)を木槌で打った音で、作務などの行動時間を知らせます。
その他の意思の伝達は、ある種のパントマイムで伝えます。


様々な堂宇内を見学致しましたが、圧巻は「大祖堂(だいそどう)」と呼ばれる日本一の大本堂で、畳千畳敷の広さがあるそうです。


最後に「香積台」に戻って、これも日本一の大きさの「大黒様」にお参りいたしました。


外に出て、大本堂の前に立つと、大伽藍の大きさに圧倒されました。


とっても清々しい気持ちで、お山を後にしたのでした。

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元来、無信心・無宗教なのですが、両親を失くしてからお墓を持つようになって、少しは仏心を持たねばと思うようになりました。
実家が曹洞宗なので、一度は本山である「総持寺」にお参りしなくてはと思い立ったのであります。

皆さんっ! 信仰心は大事ですよッ!






『土地相続の話』

2010-01-29 20:22:34 | Weblog
先日、生まれ在所の県庁からA4サイズの封書が届きました。

何事かと封を切ってみると、「新高校の校舎等建設事業に伴う事業の概要説明並びに用地取得に伴う相続確認について」という長ったらしい表題の文書などが入っていました。

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説明文書の中には、新高校の計画や建設の概要を示す図書、土地の公図と共に、自分の全く知らない四代前のご先祖様から始まる「被相続人・相続関係図」が入っていました。
それによると、「新高校建設のための買収予定地内に、明治時代の登記簿上でご先祖様外5名の共有地があることが分かったので、買収に協力を・・・」と、有りました。

さらに、「後日、当方より電話にてご連絡のうえ、事業のご説明とご協力をお願いいたしたくお伺いさせていただきたい・・・」と有りました。

えっ! 突然、降って湧いたような話です。
なになに、我がご先祖様は、子孫に美田を残してくれたのか・・・?

大型の高級外車にでも買い替えるかぁ・・・
500mmの単焦点の交換レンズは100万円以上するからなぁ・・・
改修のために閉鎖になる姫路城でも見物に出かけるかぁ・・・
・・・夢は膨らみます。

我が在所の市には現在、公立高校が7校あります。
ご他聞に漏れず、我々の頃とは違って、人口減と少子化によって進学者数が激減し、4校を一つにまとめて新高校とする計画なのです。

そりゃ、協力せねばなるまいっ!

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昨日、県の用地担当のお役人様から電話が入りました。
ひとしきり前述のような説明があり、「譲渡に協力して欲しい」と、お願いされましたので快く了解致しました。

「それで・・・、お願いなのですが、印鑑登録証明書を頂きたいのですが・・・」と、丁寧な、少し猫なで声で言うので、「いいですよ」と答えました。

すると、何だか済まなそうに声のトーンを落として、「土地は買い上げさせて頂きますので、印鑑証明の代金300円は、そちらでご負担願えないでしょか?」と云うから、「当然です、当方で負担しますから、お気にせずにっ!」と元気に返事を返しました。

「それで、・・・」、今度は気の毒そうに、「実は土地代金の方が時価で30円なのですが・・・」と、もごもご消え入りそうな声が受話器から・・・

「えっ!、逆ザヤじゃないですか?・・・」
「それじゃあ寄付します」と云うと、「寄付をして頂いても、印鑑証明は必要なんです」だと・・・

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我がご先祖様に連なる生存する相続関係者だけでも14名です。
共有地の共有者は6名ですから、その子孫の相続関係者は100名もいるのではないでしょうか?

高校の現有地と隣接する畑の間の傾斜地で、原野23㎡とは・・・

“子孫に美田を残さず”
“我が祖先はエライッ!”

『さくらの山公園』

2010-01-28 21:33:42 | Weblog


ちょっと前に、「さくらの山公園」に行って来ました。

ここは成田空港の飛行機の離着陸の様子を間近で見られる公園で、「ちば眺望100景」の一つにも選ばれています。

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成田空港には、他にも飛行機のビューポイントが沢山あります。
同じような名称ですが「さくらの丘公園」もビューポイントの一つです。
第1ターミナルや第2ターミナルの見学デッキや、航空科学博物館の展望展示室もベストビューポイントです。

お金持ちの方は、「さくらの山公園」の滑走路を挟んだ対面(といめん)にある「マロウドインターナショナルホテル成田」はいかがでしょうか?


ホテルの案内書きには、《トップフロア13階のレストランからは、離着陸する飛行機を間近に望め、夜はライトアップされた空港をご覧頂けます。ビジネスはもちろん、ご家族や大切な方との憩いの場としてご利用下さい》と、ありました。  

スカイランチバイキングは大人2000円・シニア(65歳以上)1500円・小学生1000円、スカイディナーバイキングは大人2500円・小学生1300円
と、思ったよりもリーズナブルです。

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全日空、JALの他に沢山の外国の飛行機が見られます。
旅客機だけでなく、貨物機も飛んで来ますから、3分ぐらいの間隔で見ることが出来ます。
日によっては風向きの関係で、離着陸の方向が逆になることもあるそうです。


ああ、そうそう、19日に会社更生法の適用を東京地裁に申請した日本航空の飛行機も間違いなく飛んでおりましたので、ご報告いたします。


見物客は様々です。
写メの人もいれば、デジカメもいますし、中には三脚を据えてデカイ望遠を構える人もいます。
絵を描く人もいます。

走り回る子供を追っかけるヤングママもいれば、ベンチに横になって見上げている奴、じっと動かないお年寄りたちも結構見かけます。
でも、圧倒的多数は腕をつなぐ若いアベックです。あてられますなぁ・・・


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庶民としては、広い「さくらの山公園」のベンチで、持参した手作りおにぎりと魔法瓶のお茶を頂きました。

桜の咲く頃には、暖かな陽射しを浴びて、桜と飛行機の両方を眺めながら豪華コンビニ弁当と缶ビールを楽しもう~っと! 

宵桜を見ながらの夜だって、きっと素晴らしいと思いますよ。
だって、ライトアップされた空港は、こちら側からだって見えるのですから・・・


『愛宕山』

2010-01-27 14:32:08 | Weblog
昨日は愛宕山に登って来ました。

愛宕山は南房総市(旧・円山町)にあります。
千葉県の最高峰なのですが、標高が408.2mしか無く、県別の最高峰の中では全国一低い山なのです。

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しかも、全国の最高峰の山で、許可がないと絶対に登れない唯一の山でもあります。
と云うのは、「航空自衛隊峯岡山分屯基地」の中に山頂があるため、登頂するためには事前に登山許可の届出が必要なのです。

手続きは、一週間以上前に電話で届け出る必要があります。
入山の許可日は、平日が毎週火曜日と木曜日で、土日は第一と第三の土・日曜日です。
住所・氏名・電話番号・車の車種・ナンバー、団体の場合は団体名と代表者名が必要です。希望日を伝えると、見学の時間を指定されます。

当日は参加する全員が身分を証明するために、免許証か健康保険証などの提示を求められます。
それに、時間厳守です。早過ぎてもいけません。定刻でないといけません。
実際に今回、30分前に正門前に着いたのですが、出直すように指示されました。

理由は、正門に通じる道路の道幅が狭いため、路上に車を止めておくと、大型車両の通行の妨げになるから、と云うことです。

最新鋭レーダーを使って24時間体制で空からの侵略を警戒監視し、日本国の防衛ために高射砲を設置して非常時に構える航空自衛隊の首都圏防空の要衝最前線基地でありますから、お堅いのは当然のことであります。

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と言う事で、12時から13時に入山の許可を頂いた訳であります。

木更津から国道410号線を館山方面に走り進むと、鴨川市で長狭街道と交差したすぐ先の右手に道の駅「みんなみの里」があります。
更に進むと、道路は急に狭くなり曲がりくねった山道になります。

南房総市との市境を過ぎるとすぐに峠を越えて下り坂となり、前方に日本酪農発祥の地である「酪農のさと・峰岡牧」が見えて来ます。と、同時に、「峯岡山分屯基地・3km」の大きな看板が目に入ります。


そこを右折し、急な山の斜面を切り開いて造られた林道を2kmほど上ると、二股に分かれる分岐点に出ますので、左手に進めば基地の正門へ到達します。

出直しを命じられましたので、見晴らしのいい広場に車を止めての昼飯をとった後、再び、鉄格子の扉で封鎖された正門の前に12時きっかりに車を着けると、係員がやって来て免許証の提示を求められました。その後、受付窓口で必要書面に氏名などを記載し、車を所定の場所に駐車するように命じられました。

車に戻り運転席に着くと、おもむろに重そうな扉が横に引き開けられ、更に車止めも開けられて、手招きする自衛官の指示に従って車を止めました。


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ご一緒する登山者は10数名で、平日ですから、またもや、リタイヤ組と思しき方々と、それと似たり寄ったりのご年配のご婦人方でございました。

基地内の広場には、案内役の自衛官が待っていてくれました。
若くて飛び切り別嬪さんの二等空曹殿でした。昔で云う軍曹殿でしょうか?
(襟章から、じゃないかと?・・・間違っていたらごめんなさい)


整備された敷地内を進むと、いきなり急な階段です。
ひとしきり登ると、ちょっと古ぼけた赤い鳥居があり、その先も急な階段が続きます。


息を弾ませながら一気に登ると、狭いけれども平らな敷地に出ました。
そこには小さな石の祠がありました。

愛宕神社のお社です。愛宕神社は全国各地にありますが、京都の愛宕山頂の愛宕神社が総社で、火防の神様を祭っているそうです。
ここの愛宕神社は、火を防ぐのは“水”と言う事で、「雨乞いの神様」として昔から地元の農民たちの信仰を集めていると、軍曹殿が説明してくれました。


ここからは少し坂道も緩やかになりますが、軍曹殿は身のこなしも軽やかに、先頭に立ってずんずん登って行きました。
当方は写真を撮りながら登ったのもありますけれど、山頂に着く頃には、すっかり息も上がってしまい、どん尻でした。

狭い頂上では、先着の皆さんが互いに代わる代わる記念写真を撮っておられました。
撮り終えた頃を見計らって、曹長殿から名刺大の記念カードを頂きました。

そこには、「千葉県最高峰登頂記念」とあり、その頭に「各県最高峰で最も低い」という副標題が付いていました。他にも「愛宕山408.2m、登頂日22.1.26、あなたは今年度449番目の登山者です。」などと記載され、山頂の三角点とそれを表示した道標の写ったカラー写真が印刷されていました。

山頂からの眺望は周りを木々にさえぎられ、あまり良いものではありませんでした。
「レーダードームのある所からは晴れた日には富士山も見えるのですが・・・今日は開放していないのでそこまで行けないのですけど・・・」と気の毒そうに云う。

「でも、2月21日の日曜日には、“みんなみの里”や“国保病院”からシャトルバスが運行され、9時から15時まで“基地開放”がありますので、その時はレーダードームのある所まで行けますので、是非また来て下さい」とのこと。

山頂からは、そのレーダードームの姿は見えませんでしたけれど、御巣鷹山の日航ジャンボ機墜落事故の時には、ここのレーダーが逸早くその異状飛行をキャッチ・追跡して、墜落位置を正確に把握することが出来たことによって素早い救助活動が可能となり、川上慶子ちゃんたちの奇跡の救助に貢献できたのだそうです。

(↓鴨川市の大山千枚田からレーダードームを望む)

 
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みんなの最後に記念の写真を撮ってもらったワルポンは、「ブログに載せたいので写真を・・・」と恐る恐るで、しかし、ずうずうしくも、お願いしましたら快く了解を頂来ましたので、軍曹殿の凛々しい写真を撮らして頂きました。


山頂の斜面に一輪だけ咲いていた“スミレ”にも似て、軍曹殿は「温順、謙虚、控えめ、誠実、貞節、つつましい幸福・・・」の花言葉そのままの方でした。
きっと、峯岡山分屯基地にいる150名の隊員たちの“マドンナ”なんでしょうね。


皆様も是非、“基地開放日”には訪問しましょっ!
カレーライスも振る舞われるそうですよっ! 


(↓愛宕山と尾根続きの「二ツ山」山頂からの遠望)

『おしどり』

2010-01-24 20:56:56 | Weblog
佐倉市にある「川村記念美術館」へ行って来ました。

自然豊かな北総台地の森と湖に囲まれた広さ30haの敷地に、DIC株式会社が同社の研究所と隣接して建てたものです。

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同美術館では、モネの「睡蓮」、ルノワールの「水浴する女」、レンブラントの「広つば帽を被った男」の西洋画や、重要文化財になっている長谷川等伯の「烏鷺図(うろず)」などの日本画を所蔵しています。

ローランサンのパステルカラーの明るく華やかな乙女チックな絵なども女性に人気です。他にもシャガール、ピカソ、尾形光琳・・・など名だたる画家の絵があります。

美術館周辺は庭園になっていて、屋外では彫刻やモニュメントなども鑑賞出来ますし、野鳥や花木などの自然にも触れ合いながら散策を楽しむことも出来ます。

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先日、出会ったリタイヤ・カメラマンから、ここにも「おしどり」がいると云う情報を得ていましたので、天気も良いので出かけました。

塩鮭と梅干のおにぎり2個、みかん1個、さくらあんぱん1個をリュックに積め、途中、自販機でお茶のペットボトル1本を求めました。

「おしどり」と出会える期待に胸を弾ませ、一刻も速く飛ぶような気分で現地へ向かいました。
着いてすぐに小走りで庭園の中の池へまっしぐらに・・・

・・・ところが、大きな池の何処にもその姿が見えません。

コブハクチョウが3羽とガチョウが数羽いるだけです。
カラスが“カアカア”馬鹿にしたように何処かで鳴いています。
期待していただけに少々肩の力が抜けました。

仕方無しに湖尻の堰堤に下りて行って、池の方を見渡せるよう設置されたベンチへ陣取り、握り飯をほおばりました。
漠然と池の向こうの景色を眺めていると、向こう岸の木の下の日陰に何やら黒い丸っこいものが並んでいます。

丸くなってうずくまっている黒い姿・・・ “おっ!おしどりだっ!”
あの華やかさはありませんがおしどりですっ!
いっぱいいるじゃないですか!・・・その数、27羽です。

すると、一羽が突然、水平に飛び出しました。そして湖面に着水しました。










色鮮やかなおしどりです。
カワセミよりも、ルリビタキよりも、孔雀より、ひょっとしてゴクラクチョウよりも綺麗です。
憧れの彼女に出会ったみたいです。


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でも、この寒い冬に、何で日当たりの良い暖かそうな場所にいないのだろうか?
食事をしながら、日陰から出て来るのをじっと待つこと2時間・・・
観察していました。

一応集団でいますが、肩をくっ付けあう仲の良さはありません。
離れていて、どこか冷めています。
それどころか意外と意地悪で、近くの相手を突っ突きまわして追いやります。
突然飛び出して来たのは、そのせいでした。

あまりにも派手な衣装なので天敵に狙われないように日陰にいるのだろうか?
いえ、そうじゃないのです。夜遊びするために昼寝を決め込んでいるのです。
(実は夜行性なのです)

それともう一つ! 実は、1年毎にパートナーを代えるそうです。
それに子育ては雌の仕事で、オスは他のオスと遊びまわるか、別のパートナーを探すのだそうです。

人間で言えば、福山雅治かキム・タクのように二枚目のハンサム君なのですが、「ちょいワルおやじ」どころか、とんだプレイボーイの遊び人なのです。
「おしどり夫婦」などと仲の良さの代名詞みたいに云われるおしどりの正体を見たのでした。

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これじゃあ“おしどり夫婦”と云われたくないですよねっ!

ところで、そこの“おしどり夫婦っ!”大丈夫ですよねっ?



『三里塚記念公園』

2010-01-22 19:44:01 | Weblog
先日、「三里塚記念公園」へ行って来ました。

「三里塚記念公園」は成田市三里塚にあり、「日本の歴史公園100選」にも選定されている公園です。

公園の正門から続く美しいマロニエの並木道や御料牧場記念館、貴賓館などがあり、春の桜の季節にはお花見スポットにもなっています。

     

 
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当時、三里塚周辺にあった「宮内庁下総御料牧場」は、成田国際空港が建設されることになり、その用地に充てられることになりました。
新牧場が栃木県高根沢町へ設置建設されたので、1969年に閉場されましたが、往時の牧場の一部を残し記念としたのが、この公園です。

この辺りは江戸時代から江戸幕府によって設置された「佐倉七牧」といわれる牧場で、軍馬や農耕馬の放牧が行われていました。
その中の一つである「取香牧(とっこうまき)」とその周辺が1888年(明治21年)に「下総御料牧場」となったのでした。

馬の種畜場と牧羊場が主でしたが、昭和に入るとサラブレッドなどの競走馬が盛んに産出されるようになったそうです。

御料牧場の移転に伴い、社台牧場などの民間のサラブレッド生産牧場の多くは北海道日高地方に移りましたが、今でも「新田牧場」、「シンボリ牧場」、「千代田牧場」などの牧場が周辺地域に点在していて、馬産地の面影を残しています。

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「御料牧場記念館」では「宮内庁下総御料牧場」への明治天皇、昭和天皇、今上天皇の行幸啓のご様子や往時の牧場が写真展示されています。
皇族方の宿舎でもあった「貴賓館」や戦時中に創られた防空壕などの歴史に触れてみては如何でしょうか。

花見がてらにどうぞ!

(↓貴賓館)

『三溪園』

2010-01-21 16:27:40 | Weblog
横浜・本牧にある「三溪園」へ行ってきました。


《三溪園は生糸貿易で財を成した横浜の実業家 原 三溪(本名:富太郎)の元邸宅。彼はここに京都や鎌倉などから歴史的に価値のある建築物を移築し、明治39(1906)年“三溪園”として一般公開しました。

175,000㎡(約53,000坪)の園内には、10棟の重要文化財を含む17棟の古建築物が四季折々の自然の景観の中にたくみに配置されています。》
(前文の《 》内は、三溪園のパンフレット「三溪園について」から抜粋しました)

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南門から入ると、梅がちらほら咲き始めていました。


庭園全域が国の文化財の指定となっているとのことで、建造物だけで無く池や渓谷が有り、古木や石を配した庭の造作にも、また、沢山の野鳥にも巡り合うことが出来て、自然を楽しみながら心安らぐ散策が出来ます。



濃いオレンジ色の胸をしたジョウビタキがいました。
ムクドリもいました。


カワセミのオスもいました。


カモなどの水鳥も沢山いました。


氷ばかり撮っていると云うお爺さんカメラマンもおられました。
握っていた霜柱を手の平を開いて見せてくれました。
太陽の光にきらめく霜柱は透き通って、どんな宝石よりも、それはとても綺麗なものでした。

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さらに、居ましたよ! 
ここにも居ましたよ・・・ 三人組が・・・
野鳥狙いのリタイヤ組のカメラマンが・・・

3時間ほどの散策の間に3回も出会ったのです。

何処にもいることが可笑しい!
カワセミ並みですね? お互いに!



『泉自然公園』

2010-01-20 22:17:14 | Weblog
今日は大寒・・・

でも、気温が20℃と暖かく、風も無くて穏やかな一日でした。
と言う事で、車に自転車を積んで、泉自然公園へ行って来ました。

       ☆       ☆       ☆       ☆

先日カワセミの写真を撮りに行った時に会ったカメラ愛好者から、「泉自然公園に、おしどりが飛来して来ている」、「おしどりは絵になるぞ」という情報を得ていましたので出かけたのです。

居ました・・・
三脚に大きなレンズを付けたカメラを同じ方向へ向け、覗き込むカメラマンが横一列に並んで居ました。
その数5~6人・・・ どこにも居るものです。リタイヤ組のようです。

カワセミを撮っているところでした。
と云うより、じっと動かないカワセミとレンズを通して“にらめっこ”していて、少々飽きてきたところのようで、「眠っちゃったのかなあ、カワセミの奴・・・」とか云って互いにファインダーから目を離しておしゃべりを始めました。

ワルポンも割って入って、「おしどりを見ませんでしたか?」と、大将になって話しているプロ?にお訊ねしました。
「此間の寒い時に池が凍ってしまって、何処かへ行っちゃったよ」、「何処へ行ったかは知んねえ」と云う。

       ☆       ☆       ☆       ☆

仕方が無いので、カワセミを撮って来ました。

ここのは、オスです。
クチバシが上下とも真っ黒でした。
“みんなの公園”の住人のはずなのに、人嫌いのようでなかなか近づけません。

俺の地元のカワセミの方が人懐こくて、すぐ近くまで来てくれます。
親しみを覚えます。

もっとも、メスだからイイ男が好きなのかなぁ・・・



では、カワカミの生態をご紹介いたしましょう。

何処に居るかって?
よ~く見てください! 写真の中央ですよ・・・


真下へ真っ逆さまで・・・


水面へ突入・・・


ザブッ


すぐに飛び出して・・・


横っ飛び・・・


水平飛行・・・

『カワセミ』

2010-01-17 21:41:26 | Weblog


今日も良いお天気でしたので、近所の川にカワセミを撮りに出かけました。

カワセミは「渓流の宝石」と云われています。
漢字で書くと「翡翠」で、宝石の「ひすい」と同じ表記です。

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現場に着くと、カメラを構えた御仁が両岸に5人ほど居ました。
他にも散歩途中のアベックが何組か通りかかっては覗いて、「きれいだねェ」と感動の声を挙げていました。

アベックと言ったって、かなり貫禄のある体躯の方が多く、多分、日頃の運動不足解消とダイエットの為のウォーキングだと思いました。

一時間ほど写真を撮ったり眺めたりしていると、先着のカメラマンとも気軽に話すようになるものです。

ここに居るのはメスだと言う。
メスは下側のクチバシが赤っぽくて、オスは上下共黒いのですぐ区別が付くらしい。
色合いはどちらもきれいだが、オスの方が若干よりきれいだそうだ。

川沿いに150mから200mの区間が縄張りだそうで、メスもオスも一羽で「島」を守っていると云う。
3月に入るとオスの「島」にメスが入り込んで番(つがい)となる押しかけ女房型らしい。巣は近くの山の崖に穴を掘って作ると云う。

カワセミは印旛沼の○○にも居るとか、おしどりは泉自然公園が撮影に良い、しらさぎは・・・、オオタカの撮影ポイントは・・・
リタイヤオヤジ連の鳥類に関する話は豊富で尽きません。

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一脚に500mmの望遠レンズ装備のカメラ大好きオヤジさんは、カワセミが水中に飛び込むところや飛んでいるところを狙っているとのことですが、後姿を撮ったのが一枚だけで、シャッターチャンスに恵まれないらしい。

カワセミは一旦枝に止まると、しばらくじっとしていて動きません。
いつ飛び出すか予測が付きません。
ワルポンは200mmなので飛んでいるところも撮れましたが、500mmでは画角が狭いので、動きの早い姿はなかなか撮れないかも・・・

いやぁ、カメラは奥が深いと思います。
被写体の生態や動作を知らないと、良い写真は撮れませんね。
カメラの使用説明書も面倒くさくて、よく読んでいないようじゃ尚更です。

出直してきます、と言って帰ってきました。







『虎』

2010-01-16 21:46:21 | Weblog


年が明けて、早くも月半ばとなりました。

今頃何ですが、2010年平成22年の干支(えと)は庚寅(かのえとら)、寅年です。
それで、上野動物園に虎を見に行って参りました。
いえ、空が青く澄み切って、あまりにも天気が良いので、ふらっと出かけたのです。
入園料は、65歳以上は半額の300円でした。

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大会社の賀詞交換会はホテルの立食パーティ形式が多いですよね。
美味しそうな料理を前にして、社長さんや来賓のお偉いさんの年賀の挨拶は、何故か力が入って、本当に長いですよね。

そして、必ずと言っていいほど、干支の話から始まります。
「今年の干支は庚寅(かのえとら)です」から始まっての、たとえ話・・・
・ 虎は千里往って千里帰る
・ 鷹立(ようりつ)眠るが如く、虎行(ここう)病めるが如し

・ 騎虎(きこ)の勢いで・・・
・ 危うきこと虎の尾を踏むが如し
・ 虎は死して皮を留め、人は死して名を残す

続いて、新聞のスクラップから拾い出して来たお話です。
「昨年を振り返っては、世界情勢、日本の景気、業界の動静、我が社の業績、・・・
新しい年の見通しについては、世界動向、日本の方向、当業界の状況、同業他社との比較、当社の目標、新商品の開発状況、・・・」

何人かの来賓の長~い祝辞の後に、やっとのことで乾杯になるのですが、これが又、前段話が長くて、乾杯のためにグラスを捧げもった手を下ろして休めの姿勢で待つことになるのです。やっとのことで「それでは、ご指名でございますので、諸先輩多数おられる中、若輩の身で、僭越でございますが、乾杯の音頭を、執らして頂きます」・・・

とかで、やっと咽を潤すことが出来るのですが、その頃には、手に持ち続けたビールは温くなって、とっくに気が抜けています。

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“天下の社長さん、来賓のお偉いさんへ告ぐ!”
干支の話は来年から止しましょう!
今から干支の話をワルポンがしちゃいますから、二番煎じになっちゃいますよォ~!

干支とは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせたもので、60回で一回りする暦なのです。

十干とは、甲(きのえ)乙(きのと)丙(ひのえ)丁(ひのと)戊(つちのえ)己(つちのと)庚(かのえ)辛(かのと)壬(みずのえ)癸(みずのと)

十二支とは、子(ね)丑(うし)寅(とら)卯(う)辰(たつ)巳(み)午(うま)未(ひつじ)申(さる)酉(とり)戌(いぬ)亥(い)

お判り頂けましたか?

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何!お前のブログの長いのも何んとかならないかって?
虎は一夜にして千里を走ると云うじゃないか!
意味不明で稚拙な“のんべんだらりん”した文章に長々付き合う読者のことも少しは考えろって?

若い頃は酔って虎やオオトラになったものですが、今じゃ借りてきた猫です・・・

判かりやした! おしまいにします・・・ 

                    (↓考え込む借りてきた反省猿)