俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

「ちょいワルおやじ」が「ワルポン」になった日

2007-07-27 00:16:41 | Weblog
《週刊朝日連載の東海林さだお、嵐山光三郎、岸田一郎のエッセイを毎週楽しみにしている自分であります。と、言う事で、「ちょいワルおやじ」を自任しております。》


入社の時には55歳定年だったのが、いつの間にか60歳定年となり、その後、年金支給開始年齢が延びた影響で、昭和19年生まれの自分は62歳定年となった。
これからも2年ごとに定年が延長され平成23年には65歳まで伸びてゆくとの事。
いいことなのかどうか?

が、しかし、60歳を越えた頃から急に体力の衰えを感じるようになった。

(その1) 筑波山に登った時の事、全身から正に滝のような汗が噴出し止まらなくなり山頂の岩畳の上で動けなくなり1時間も下界を眺めていた。
それも下から登ったのではなく、8合目まで車で行き、その後は筑波ロープウェイ(つつじヶ丘駅から女体山駅まで)に乗って、歩いたのは山頂までの、ほんの数百mだけなのにです。

(その2) ゴルフコンペでOUT49、IN66、計115で廻りBM賞となってしまい、参加のみんなから半分同情と半分あきれ顔(さげすみの目)で「どうしたのよ!?」と言われ、ゴルフに対する情熱を失った。

(その3) その後のゴルフでもラウンドで50パットも叩き、110を切ることが出来ないでいる。結局、ゴルフに対する情熱を失っている。

(その4) 先週会った初対面の人の顔と名前が一致しない、ボケの始まりか?

(その5) 地下鉄の階段を登っていると右膝が「ギクッ」、突然痛むことがしばしばだ。

などなど…。

居酒屋に行って、ビール・酒を飲むと15分に1回の割りで小水に行くようになり、飲んでいても会話が途切れることが多い。
会議でもお茶の飲みすぎでしょっちゅうトイレへ…。

高血圧、高脂血症、心房細動の症状で、月1回ほどのペースでお世話になっている自宅近くの医院は、老先生と若先生の親子二人で診察しておられるが、お人柄のせいか引きも切らない患者でいつもいっぱいである。

でも、誰しも若先生に診てもらう方が良いに決まっているのだが、何しろ混んでいるので二回に一回は老先生に当たってしまう。
別に自分としてはどちらの先生でも不満は無いのだが、今回も老先生の番だった。

症状を話すと「これは前立腺の肥大かな」と、「薬を飲むように!」との御託宣。
その処方箋を押し戴いてすぐさま薬局に行きました。

しばらく待たされた後、若くてとびきり美人の薬剤師が薬をかごに入れて持ってきて俺の名前を呼ぶのでカウンターに行くと、名前の確認後、薬のかごは脇にどけて注意書きを目の前に示して説明を始めた。

高血圧などの薬の説明では
「毎朝一錠づつお飲み下さい、眠くなることが有りますので運転にはご注意下さい。」
などと、多分、マニュアルどおりとは思うが、きわめて明確にすらすらと読み上げていたのだが、前立腺の薬「ユリーフCR錠20mg」の欄に来ると「ふにゃふにゃ…」と、ホッペを真っ赤にして何を言っているか判らなくなった。

俺は説明書を目で追っていたので何が書いてあるか判ったのだが、「ちょいワル」としては、意地悪く「なに?」と聞いてやった。
又、ふにゃふにゃ言って埒があかない。

そこには【注意事項】射精障害のあらわれた方は、お薬を中止し、医師に相談してください、とあったのです。
ちょいワルとしては「ニヤッ」と一瞬微笑んで、放免してあげた。


主治医の老先生に「これはインポテンツになるということじゃないですよね?」と聞いたら、「いや、もうそろそろいいじゃないか」とおっしゃる。
「冗談じゃないですよ!まだまだちょいワルおやじで通してるんだから」
と言ってやったら、
「だんだん歳なんだから、いいんじゃないのか?俺なんか、とっくにだけど何の不便も無いよ、片足棺桶に突っ込んでんだよ、もう、ポンコツだよ、加齢によるものだからしょうがないよ」と断定的にのたまう。

「何言ってんだ」と思ったが76歳の老先生と一緒にされて、比較対象にされても駄目だと思ったので、「判りました」と言って帰ってきた。

あ~あ、俺もとうとう「ポンコツ」の仲間にされてしまったよ。
ちょいワルおやじを「少し不良でセクシーなオジサマ、ですよね?」とブリッ子的な定義をしてくれたメル友の彼女もいましたが、俺のちょいワルはそんなやわなものじゃあない!筋金入りのちょいワルなんだ!

どんだけ「ちょいワル」か書き出してやるウ。

・いたずら好きが高じて、ちょい意地ワルになる。
・しゃれっ気があるのに、ちょいと趣味がワルい。
・何でも知ったふりをするが、ちょいと頭がワルい。
・部下や子供にはきびしく言う割りに自分には甘く、ちょい行儀がワルい。

・いい人ぶってナンやら言っているが実は、ちょい人柄がワルい。
・真っ直ぐの人生を歩かねば!とか言う割りに、ちょい行いがワルい。
・紳士風ではあるが、ちょい女癖がワルい。
・理論的に話していても、ちょい独善的考え方がワルい。

・きれい好きだと自慢しているが、ちょい鼻をほじる癖がワルい。
・汚いことをするんじゃないという割には、ちょい鼻毛を抜く指がワルい。
・上品ぶってはいるが、ちょいお育ちがワルい。
・大物ぶって入るが、ちょい性格がワルい。

・やさしそうにしているが気に食わないとすぐにへそを曲げて、ちょい気性がワルい。
・キャデイをすぐ怒鳴るので、馬名を「ドナルドキャディ」と名付けられるぐらい、ちょい品がワルい。
・しっかりしてそうで抜けてるところが多く、ちょい間がワルい。
・お大臣ぶっているが、ちょいひがむ根性がワルい。

・気前良く奢ったりするが本当は、ちょいケチなところがワルい。
・細かいところに良く気が付くけれども、ちょいズボラがワルい。
・気に入ればこまめに動きまわるが、ちょい面倒くさがりがワルい。
・都会風を気取っているが実は山猿育ちで、ちょい生い立ちがワルい。

・標準語で話してるつもりでもかなり方言が混じっている田舎者で、ちょい言葉がワルい。
・誰とでも平等に付き合っていると言う割に、ちょい人付き合いがワルい。
・なんでもこなすが器用貧乏で、ちょい雑なところがワルい。
・きちんと整理整頓をという割によくハンカチを忘れる、ちょい整理がワルい。

・ケーキを切り分けた時いつも大きいほうを狙っている、ちょいせこいところがワルい。
・計画的にと言ってる割に、ちょい気まぐれなところがワルい。
・ニコニコしてたと思ったら突然怒り出すなど、ちょい性格がワルい。
・短足、がに股でのし歩くので、ちょいカッコ(スタイル)がワルい。
・デカ顔、ハゲ頭で且つ、顔と頭の境界が判らないので、ちょいマスクがワルい。

などなど・・・・・・。

でも、「ちょいワル」がこんなに次々とすらすら書き出せるようじゃ、俺って、本当は、本当の「ワル」なんじゃネーのか?

老先生に「加齢によるポンコツ」の仲間にされてしまった今となっては「ちょいワルおやじ(中年)」を返上して「ワルのポンコツ(老人)」になるしかネーか?

そうだ!「ワルのポンコツ」、略して「ワルポン」を自任することにしようーっと!


「ワルポン」はワルさに目覚めたぞ!!  やるで~っ!!


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