「旧堀田邸」は、佐倉市街の丘の上にあります。
佐倉藩は十一万石の大名でしたが、その最後の藩主の堀田正倫(まさとも)の住宅として明治23年に建てられました。
現在では国指定重要文化財として市が管理していて、一般に公開されています。
主な建物は、木造平屋一部二階建で、玄関棟・座敷棟・居間棟・書斎棟・湯殿などが渡り廊下でつながって建てられています。
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堀田正倫は邸宅も含めた3万坪の広さのこの地に堀田家農事試験場を作り、農業の発展に尽くしました。現在では3分の一程度の広さとなっていますが、緑の芝生に松や百日紅(さるすべり)の老大木と石灯籠や大きな庭石が配され、眼下には高崎川が流れ対岸の台地を借景にした広大な庭園が広がっています。
いつもは、居間棟の二階と書斎棟は非公開となっているのですが。現在は4年に一度の公開で中に入ることが出来ます。
写真は、その二階から書斎棟を見下ろしたところです。
書院の床脇の違い棚を上下に挟む天袋と地袋の引き違い戸には、明治を代表する女流画家の跡見花蹊によって、一枚の繋がった構図の絵として梅が描かれていました。
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近くには「佐倉順天堂記念館」が公開されていますし、徒歩圏には武家屋敷や神社仏閣、古い街並みが見られ、城跡公園には「国立歴史民族博物館」があります。
是非とも、この連休には一日散歩コースとして佐倉を訪ねられたら如何でしょうか!