二人の日本料理屋における食事が続く。
本来ならば食事だけだが、ラウラの独断行動により宴会と化した。
ラウラはどんどん焼酎を飲むが、酔う気配がない・・・・・
むしろ更に加速していく感じで。
焼酎をコップに入れてガンガン飲む・・・・・・・
その一方で・・・・・・・
吉野大樹「勘弁してくれ、これ以上無理・・・・・・」
ラウラ「無理?そんなに弱いの?」
吉野大樹「あぁそこまで酒強くないって・・・・・・」
大樹はあんまりお酒飲めていない様子であった。
ラウラはそんな大樹を不思議で見ているが、大樹からすればそれは逆パターンになる。
そもそもなんでラウラがそこまでお酒が強いのか分からない。
ゼントラーディ人でも酒が弱い人がいるし・・・・・
まるで東北人かロシア人みたいな感じであった・・・・・・・
ラウラ「清酒もいいわね、米と言う風味が出ていい感じ・・・・・・ゼントラーディ軍時代では味わえない贅沢ね・・・・・・・」
吉野大樹「うん.........そうだね。」
ラウラ「あんまり元気ないけど大丈夫?」
吉野大樹「大丈夫なわけないだろ、ラウラの方が元気すぎるんだ!!」
清酒が来た頃には大樹は酔い潰れていた。
これ以上飲んだら吐いてしまいそうな程に飲んでいる。
ラウラは大樹以上に飲んでいるが、酔い潰れておらずまるでソフトドリンクを飲むようにガンガン飲んでいる。
一体どのような体質をしているのか・・・・・・大樹はラウラの上戸体質を気になり始めた。
ラウラ「案外これだとパイロットは出来ないよ、かつて同じラプラミズ艦隊のモーアが撃墜したロイ・フォッカー大佐(戦死後昇進)なんか酔っぱらって操縦してたらしいし。」
吉野大樹「それはフォッカー大佐だけだと思うぜ!一般のパイロットがそんな事できるわけないだろ!!」
ラウラ「そんな事できるわけないだろね・・・・・ふふふふふふふふ。」
吉野大樹「ふふふふふって・・・・まさか、お前少し酔い始めたんじゃないだろうな?」
ラウラ「まさか・・・・・・そんなはずはあるもんですかって!!」
吉野大樹「ほ.本当かよ・・・・・・・・・」
かつてのエースパイロット.であるロイ・フォッカーが大酒飲みに触れるも。
何処かラウラが酔っているように感じる。
そこが気になった大樹だが、ラウラはそれを否定する。
だけど、その顔には説得力がない。
言葉は正常だが、体がふらついている・・・・・
完全に酔い始めている証拠だ・・・・・
吉野大樹「これ以上の酒は基地に帰れなくなるぞ、はいはい酒はここまで・・・・」
ラウラ「大樹、私はまだ酒飲めるわよ。」
吉野大樹「完全に酔っている、体がふらついているじゃないか。これは俺個人として言うんじゃなくて、上官命令だ・・・・きちんと守れよ!!」
ラウラ「酷い職権乱用!!大尉だからって私の酒を止めるのは酷い!!」
吉野大樹「酷いのはどっちだ!!仕事できなくなったら元も子もないだろ!!」
ラウラは大樹から酒を飲むのは危険だからやめろと言われるが、職権乱用だと抵抗する。
大樹はラウラの態度に腹が立って激怒する。
そこまで言う程かと・・・・・・・
職権乱用しているわけじゃない、上司として部下の危険な行為を注意しているまでである。
ラウラ「もういい・・・・・会計ね・・・・・ゲームセンターで勝負だ!!私が勝ったらもう1軒。」
吉野大樹「もう1軒だぁ‥‥駄目に決まっている!!」
ラウラ「私に負けるのが怖いわけ?上官だからって、可変戦闘機の技量には私が勝るってね・・・・・」
吉野大樹「いいだろう・・・・ならばこっちが勝ったら俺の言う事を聞けよ!!」
ラウラ「健全な行いなら、なんでもどうぞ。酒だってやめてやるわ!!」
二人の興奮の度合いが限界まで達し、ゲームセンターのゲームでどちらかが勝ったら言う事を聞く勝負になる。
無論、勝負の主題はラウラと大樹が可変戦闘機パイロットなので・・・・・・・・可変戦闘機のゲームである・・・・・・・
二人はお互い今ある物を全力で食べ会計を済ませ店から出る。
お互い興奮しており睨みあいながらゲームセンターを探す。
そしてゲームセンターに入り可変戦闘機のゲームを探し、お互いにカプセルに入りプレイする。
勿論対戦形式で・・・・・・・・
しばらく戦っていた・・・・・だけど・・・・・
吉野大樹「ま・・・・・・・負けただと・・・・・・・・・」
ラウラ「当然の結果でしょ、私の方が軍歴も長いし腕前もよし・・・・・約束通り2軒目行くよ!!」
吉野大樹「くそ・・・・次は奢らすからな。」
結局勝負はラウラが勝ってしまった。
ゼントラーディ軍人と新統合軍人としての軍歴と経験の差・・・・腕前によって・・・・
ラウラはもう1軒行けて酒が飲めると喜ぶが、大樹が負け惜しみで・・・・
吉野大樹「愚者は経験を学び賢者は歴史に学ぶって知っているか?」
ラウラ「何それ?」
吉野大樹「かつてあったドイツの宰相オットー・フォン・ビスマルクが言った言葉だ、愚か者は経験を学ぶが・・・・賢い者は歴史の事を学ぶってね。」
ビスマルクの名言『 愚者は経験を学び賢者は歴史に学ぶ』
人の狭い経験から導き出された判断よりも様々な人々の経験を広く集め比較し。
客観的な事実として定着した歴史を元に判断したほうが問題ないと言う事である。
イギリスはまさにそうであり、アフリカなどの民族が狭い経験で抵抗したのに対しローマ史を勉強しておりそれを元に植民地にしたと。
歴史とはいろんな説があって信ぴょう性は完全に欠けるも・・・・
吉野大樹「経験を学ぶのも無駄ではないが、歴史を多く知れ・・・・それだけだ!!」
ラウラ「それが今と何が関係あるの?」
吉野大樹「将来指揮官になるかも知れないだろ!!だからドイツの偉人の言葉を引用し教えたまでだっての!!」
指揮官になる可能性があるからビスマルクの名言を伝えたと・・・・・・
ラウラはそれを聞いてフーンと言う顔をする。
ラウラ「まぁ覚えておくわ・・・・・・・」
吉野大樹「本当に覚えておくのか?」
ラウラ「大丈夫よ、私はこれでも記憶力はあるから。」
吉野大樹「・・・・・・・」
ラウラ「そんじゃ行こ2軒目。」
大樹の話を真面目に聞いているのか分からないが・・・・・
ラウラの態度が明らかに不安に見える・・・・・
そんな状況の中で二人は2軒目のお店に行くのであった。
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