マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

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第38話 ミリアと再会

2016-11-03 21:18:51 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
【西暦2021年3月25日、惑星エデン ニューエドワーズ基地】

アンサーズ中隊とサポート班を乗せたスター・グースは・・・・
行政区ニューランカスターにあるニューエドワーズ基地の滑走路に着陸をした。

辺り一面は乾燥地帯が故か何もなく・・・・
特に面白味のあるような所ではない・・・・・
唯一の楽しみは竜鳥を眺める事ぐらいと・・・

エーベルト「ようこそ、ニューエドワーズ基地へ。」
新統合宇宙軍エーベルト・ショルツ大佐

桐原少佐「こちらこそ、ショルツ大佐殿」

エーベルト「変人エースの少佐と出会えるとは光栄です。」

桐原少佐「変人エースは余計なんだけどな。」

隊員一同整列し終え、ニューエドワーズ基地の面々と対面し・・・
茂人は隊員の一歩前に出ると基地司令官のショルツ大佐と握手をした。

ショルツ大佐は茂人がVFー1好きで機種転換しなかった変人と知っており
その事を振れ茂人を困惑させるなどのハプニングが起きたが・・・・
最初の馴れ合いは問題なく進んだ。

ラウラからしたら面白くなくつまんなそうにしており・・・・
馴れ合いの最中は眠そうであり、ぼんやりしていた。

ミリア「久しぶりね桐原少佐、いつぶりだったかしら?」

桐原少佐「確か数年前の来店ですかね?」

ミリア「スーパー銭湯ね、あの時は中々いい湯だったわよ。デワントンや子供達は元気?」

桐原少佐「元気すぎて困ってるくらいです。」

続いてはテストパイロットであるミリアとの挨拶を行った。

SDFー1マクロス関係で旧知の間柄であった二人は世間話から始まり
ミリアは茂人の妻であるデワントンや二人の子供達の事を聞くなど・・・・
軍人らしからぬ会話が続いた。

夫でダンシング・スカル隊長のマックスは不在でおらず・・・
昔話で花を咲かそうと思っていた茂人は残念がった。

ミリア「あら?あっちにいるのは・・・・メサーラかしら?」

桐原少佐「メサーラ?」

ミリア「私の部下・・・・って冗談よ、あれはラウラでしょ?」

桐原少佐「・・・・・そのラウラですね、うちに入った新米で・・・・」

会話が進む中、ミリアは眠そうでうとうとしているラウラを見つけた。

最初はラウラの同位体であり、部下であったメサーラと言うボケをかまし
茂人にうとうとと眠そうにしているラウラが本人かどうかを確認した。

確認しラウラ本人だと確認したミリアは・・・・・

ラウラ「痛!!何をするん・・・・あっ」

ミリア「起きろ!キヨラの所のバカ娘!」

眠そうにしているラウラに平手打ちをかました。

この出来事はアンサーズ隊員一同やカゴメ達を驚かせたが・・・
一番驚いたのが、ラウラ本人であった。

いきなり凄い痛みがしたらゼントラーディ軍時代目の敵にし
嫉妬の対象だったミリアがおり、最初は頭が混乱し分けが分からなかったが
混乱から回復するとラウラはミリアに睨み付けた。

ラウラ「あっ!お前はミリア、なんでここに!?」

ミリア「私は新型機のテストパイロットとしてここにいるのよ、風の噂でバルキリーのパイロットになったと聞いたけどまさか私の所に来るなんてね。」

ラウラ「それはそっちのセリフよ!エースのミリアと浮かれたおばさんは!」

ミリア「なっ誰がおばさんですって!歳も変わらないのに、その言葉どこで覚えたのよ!」

平手打ちで起こされたラウラは声を荒くしながらミリアがここにいるのかと問い詰めた。

まさか最初の任務地にミリアがいるとは思ってもおらず ・・・・
それどころか新型機のテストパイロットをやってるなんて・・・・
ラウラは目の前で起きている事が現実であるとは思ってもいなかった。

しかし

これは現実であり・・・・
ミリアは新型機のテストパイロットをしている。

それに・・・・

ミリア「ラウラ・・・・・私はゼントラーディ軍同様貴女の上官よ、私は中尉で貴女の階級は何?」

ラウラ「准尉です・・・・・」

ミリア「そう私より階級が下、地球人の一員になったから上下関係はきっちりしなさい。モーアは私と同階級だから呼び捨てでいいけど、貴女は部下・・・・上官に対する態度じゃないわ!」

ゼントラーディ軍時代と変わらず上下関係はミリアが上である。
あの頃と違った事はゼントラーディ軍時代同様感情的に突っかかる事が出来ない事。

今のラウラは理性のある新統合軍の軍人であり・・・
地球人社会の一員に組み込まれているため、あの頃と同じような真似はできず・・
上官であるミリアに平伏するしかない・・・・・

正直目の敵にしていたミリアに平伏したくはないが・・・

桐原少佐「ベルタリア准尉、軍人なら上官には最低限の敬意は必要だぞ。」

ラウラ「す・・・・・すいません、以後気を付けます。」

ミリア「あら?素直・・・・」

桐原少佐「彼女は根は真面目なので・・・はい」

ミリア「へぇ以外、人の事言えた事じゃないけど変わるもんね。」

基本的に上官の命令は絶対であるので素直に従うしかない。

ラウラの性格は元々そうであり、ゼントラーディ軍人としての精神
そして地球軍人としての精神が叩き込まれており基本的に礼儀正しい。
ゼントラーディ軍時代はキヨラやラプラミズなどに対しては礼儀正しく接していた。

無論、目の敵にしていたミリアからしたら知るはずもなく・・・
礼儀正しい振る舞いをするラウラを見て変わったと感じた。

その後、基地の面々との会話が続いたが・・・・
ミリアがにやっとしてこんな事を言った

ミリア「まぁいいわ、これが終わったら皆様に見せたい物があるわ。」

桐原少佐「見せたい物ですか?」

ミリア「今回の計画の目玉をお見せしますわ」

今回の計画の目玉であるVFーXー10を見せると・・・・

ラウラ達はVFーXー10がどんな物なのか知りたがっていたのか
それを聞いて待っていましたと言わんばかりの表情を浮かべた。

ゼネラル・ギャラクシー社が開発した最新鋭機の可変試作機であり・・・
現在正式採用が有力となっている唯一の機体。
軍事機密の面でメディアの露出がない・・・・
それが見られると言うのは僥倖だ・・・・・

一同は期待に胸を膨らませている中でミリアはショルツ大佐の承諾を得て・・・
VFーXー10が格納されている格納庫へ向かった。

【ニューエドワーズ基地格納庫】

ニューエドワーズ基地内にある格納庫・・・・
格納庫周辺には多数の警備兵や警備車両が展開しており・・・
まさに最高機密の最新鋭機があると言う雰囲気が出ていた。

ラウラは重苦しい雰囲気に圧倒され武者震いなのか・・・
かなり体が震えていた。

カゴメ「ラウラ・・・・体震えているけど大丈夫?」

ラウラ「え・・・・・いや・・・・なんともないよ、大丈夫・・・・・・あはははは」

カゴメ「・・・・・・そう(大丈夫そうに見えないんだけどな)」

武者震いで震えるラウラを見たカゴメは心配したが・・・・
ラウラ本人は体調が悪いわけではないので大丈夫と返答したが・・・
どう見ても大丈夫そうに見えない・・・・

それもそのはず重苦しい雰囲気に圧倒され武者震いしてしまった結果
かなりパニックになり脳がまともに機能していなかった。

それを見たミリアは武者震いしているラウラに近づいた。

ミリア「ラウラ・・・・そんなに緊張しなくてもいいのよ、ただの最新鋭機だから」

ラウラ「ただって・・・・ジーナス中尉はよく言えますね。」

ミリア「機体を信頼できるから言える事よ、ラウラはまだまだ未熟だからまだ早いかしらね」

ラウラ「むっ」

武者震いしているラウラにミリアはただの最新鋭機と言った。

突然のミリアの言葉にラウラは驚きつつ苦言を言ったものの・・・
まだまだ未熟だから機体を信頼できてないと言われてしまった。

当然の事ながらラウラはむっとしたが・・・・
よくよく考えて見れば可変戦闘機パイロットとしての人生は浅く・・・・
自身の愛機であるVFー1Pフレイヤバルキリーとの関係も浅いし・・・・
愛機に対しそこまでの愛情がない。

その事もあってか・・・ミリアの言葉に反論できなかった。

格納庫内に入ると警備兵とゼネラル・ギャラクシーの社員を引き連れた男が近づいてきた

ラウラやロザなどのゼントラーディ人隊員達は・・・・・
近づいてきた男が一目見ただけで同胞だと分かった。

その男はVFーXー10の開発者であるゼントラーディ人技師のアルガス。

アルガスはアンサーズの隊員がゼントラーディ人複数人いると聞いて・・・
わくわくしながら出向いてきたのだ。

アルガス「やぁ私はゼネラル・ギャラクシーの技師のアルガス・セルザーです。」

桐原少佐「新統合宇宙軍SVFー64アンサーズの桐原茂人予備役少佐です。」

アルガス「第一次星間大戦から戦後にかけての少佐の噂は伺っております。私の作品は嫌いですか?」

桐原少佐「嫌いではないですけども私はVFー1バルキリーに愛情が強いだけで・・・・」

アルガス「なるほど!」

まず最初は茂人とアルガスの挨拶から始まった。

アルガスは茂人に自身の作品が嫌いですかと質問すると・・・・
茂人は嫌いではないしVFー1に対する愛情が強いだけど答えた。

返答を聞いたアルガスは茂人はVFー1に対する信頼が強いと捉え満足そうな笑みを浮かべた。

ラウラ「なるほどね・・・・・・」

吉野大樹「何がなるほどね・・・・なんだラウラ?」

ラウラ「えっ・・・・なんでもない」

吉野大樹「?そうか?」

二人のやり取りを見てラウラは気がついた。

機体に対する信頼・・・・・
それは激しい戦場を共に生き抜いた戦友である事・・・
愛機は兵器であるが、人間同様戦地で無くてはならない存在である。

それがあるからこそあの絶望的な先の大戦を生き延びたんだ・・・

と・・・・ラウラは心の中で変な感想を抱いていた・・・・
もっとも先の大戦における地球統合側の辛勝の要因とは違うが・・・・

ロザ「なんか不思議な機影ね・・・・・なんか私達がゼントラーディ軍時代に乗っていた機体達に似た雰囲気がある・・・・」

アルガス「うむそれもそのはず、私が設計開発した機体であるからね。」

神楽少尉「そう言えばさっき言ってましたね。」

アルガス「まぁ同じゼントランの同胞が親しみやすく乗りやすいように私なりにゼントランの技術を積極的に取り入れたからね。」

VFーX-10改を見ていたロザはゼントラーディ軍の機体に似た雰囲気があると指摘すると
アルガスはゼントラーディの技術を積極的に採用したと言った。

まだまだ可変戦闘機に慣れていないゼントラーディ人が多く・・・
不満の声を上げる者が結構おり、ゼントラーディ人でも扱いやすい機体が要望されていた

そんな要望を取り入れるべく・・・
同じゼントラーディ人でありエースであるミリアをテストパイロットとして招集し・・・
ゼントラーディで使えそうな技術を集め集約し導入した。

ミリア「最高な機体よ、これぞゼントラーディのバルキリーね」

VFーXー10の性能はミリアがこれぞゼントラーディのバルキリーと絶賛する程で・・
実際のゼントラーディ人

更に言えば機体の小型化させる為に各パーツの配置はかなり独特になっており
複雑に折り畳まれ折り紙のように胸部装甲を構成するのが特徴である事から
オリガミファイターとアルガス達は呼んでいた。

そうした事からミリアによるテストが順調に進んでいたが・・・・
まだ実戦的な試験が行われていない

今回ラウラ達が呼ばれた目的は・・・・

ミリア「今までは私が操縦テストしていたけど、まだ演習テストは行われていないわ」

桐原少佐「そのために我々を呼んだと?」

ミリア「そうよ、桐原少佐が優秀なパイロットを集めた教導隊機能を持つ飛行隊を編成したと聞いて私のいい相手役になってもらうと考えたわ・・・・それに・・・」

桐原少佐「それに?」

ミリア「ん・・・・なんでもないわ、明日から模擬戦に入るからよろしくね。」

VFーXー10の実戦的な演習が行われていない事・・・・・

とは言え基地飛行隊がミリア相手に模擬戦を行っているのだが・・・・
毎回ミリアが完勝する結果になっており、満足のいく結果が出ていない。

ミリア本人も満足してはおらず・・・
もう少し腕の立つ部隊でなければ意味がないと上層部に対し訴えており・・・
訴えた結果、白川提督が名乗りをあげアンサーズ中隊を派遣する事が決定した。

しばらく茂人とミリアらとの会話が続いた後整列して敬礼し解散となった。

解散になりラウラは隊員らと共に指定された官舎の方へ向かおうとすると・・
後ろから近づいてきたミリアに呼び止められた。

ラウラ「何?」

ミリア「ラウラ・・・・明日の演習楽しみね・・・演習なら本気であの頃の鬱憤晴らせるわよ。」

ラウラ「えっ・・・・・!?」

ミリア「私のことを目の敵にしていたでしょ、明日思う存分私と戦えるわよ。」

ラウラ「何が言いたいミリア・・・ミリア1級空士長・・・・・」

ミリア「それ以上は秘密よ、まぁ明日になれば分かるわ。私もラウラ3級空士長と戦える事が楽しみだわ。」

明日の演習、ゼントラーディ軍時代の鬱憤を晴らせる・・・・・
ラウラを呼び止めたミリアが言った言葉だった・・・・

ゼントラーディ軍時代にミリアを目の敵にしていたラウラからしたら衝撃的な言葉であり
心の中で何か熱くなるのを感じた・・・・・
願ってもない好機であると言う事・・・・・・

もっと聞きたい事があるがミリアは明日になれば分かると言った・・・・・

明日になれ分かる・・・・・・・
一体どんな意味が・・・・妙に突っかかる言葉にラウラは困惑した・・・
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