
バイオ兵器を撃破し反統合系ゲリラ組織が遺跡に偽装して造られた研究施設を占拠した。
直ぐに陸戦隊を投入し周囲の警備を開始する。
ミラージュはすぐさま帰還し、研究施設内部に入るチームに入れてもらった。
中は見た目(遺跡)に反して中は普通の研究施設と同じく綺麗な設備であり、ミラージュは先ほど倒した化け物を連想して汚い物だと感じており内心ホッとした。
クラウゼンは拳銃を持って前を進み部屋の隅々を確認する。
ミュレース「隊長、爆発物処理班より報告。戦略反応兵器による自爆装置は確認されず安全を確認したそうです。」
クラウゼン「そうか、油断するな反統合の連中だ。どんな手段に出るか分からん、例えここになくても反応弾を持って攻めてくるかもしれないぞ。」
ミュレース「ハッ分かっています。」
ここには自爆装置用の反応弾が設置されておらず、安全は一応は確保された。
だけど油断できない敵は反応弾を搭載して証拠隠滅にはかるかもしれない。
いくら部隊を展開しても阻止できれば意味がない。
なるべく早く内部調査をしなければ・・・・・・・・・
ミラージュ「げっ!?」
メリル「これは・・・・・・・」
先ほどのバイオ兵器が出てきた所である。
中を見ると大きな培養液が置かれており。
バイオ兵器が出てきた事を表す培養液のガラスの破片が散らばっている。
ミラージュはこの光景を見て若干吐き気しそうになる。
霧生綾「隊長、資料を見つけました。」
クラウゼン「貸してくれ。」
反統合系組織ブランレスの研究所。
マッドサイエンティストの集団が新統合政府から独立しようとしているおかしな集団だ。
いやここはむしろ犯罪集団と言っていい。
おかしな物を自分たちより強大な勢力に売り込んでいると言う。
クラウゼンは資料を見続けバイオ兵器などの記事を読む。
なるほど、地球の統合軍総司令部がわざわざ命令する程の価値はあるな。
とそう思いつつ。ある記事に注目する。
クラウゼン「これは・・・・・・・・・」
その頃ミラージュはクラウゼンから右の施設を見るように頼まれ、メリルとカークと共に進んでいた。
ミラージュは他にも昆虫型の兵士がいると思い怯えており、一方のメリルとカークはそんな怯えるミラージュを見て楽しむ。
メリル「隊長、どうしたんですか?そんなに怯えて。」
ミラージュ「お.怯えるなんの事ですか?」
カーク「お顔が真っ青だぜ、ミラージュちゃん。」
ミラージュ「私はあなたの上官ですよ、敬語を使いなさい。」
カーク「へいへい。」
ミラージュは自分の表情を見てバイオ兵器に怯えている事をバレたのかと思った。
心の中ではしまったどうしようと、ミラージュは頭を抱える程の悩みに囚われたが。
実際はミラージュの反応を見て楽しんでいるだけであり、隊長としての威厳は変わってない。
メリル「隊長、ストップ。あそこに部屋がありますね、なんか厳重そうな。」
ミラージュ「そうね・・・・」
ぷしゅー
カーク「隣の部屋は資料室のようだぜ。」
ミラージュ「こら勝手に開けないでください。」
突然ミラージュの目の前に現れた、謎の厳重そうな扉。
クラウゼンに報告して来るまで待機するように決め、無線機で通信する。
報告に対しクラウゼンは興味を示し、今すぐ向かうと報告する。
それまでどうするかとミラージュは考えていたが・・・・・・
ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁなんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
カークの叫びがする。
まさか勝手な行為をして、バイオ兵器に襲われたのか!?
ミラージュはメリルと共に部屋に入りカークを助けにいく。
ミラージュ「カーク・・アサイ少尉!!・・・・・なにこれ・・・・・」
そこには腰を抜かしているカークの姿がいたが、無数のカプセルのような物が確認できる。
ミラージュとメリルは何かを確認すると、そこには裸の若い男女の死体が置かれていた。
一体何が起きているのか?・・・・・・・・ミラージュの頭の中はものすごい混乱に陥った。
その後、クラウゼン達が到着しカプセルの中身を確認する。
培養液が入っておらず、頭の中に何か埋め込まれているような物を確認した。
クラウゼン「こいつは死体をロボットのように動かす物だ、映画で見るゾンビとは別物だ。」
霧生綾「死体は死後数日は経っていると思われますが、生前と同じように綺麗ですね。」
これらの死体はゾンビのように人を噛みつく物ではなく、ロボットのように動かす物だと確認した。
話に聞いたことがあるがギャラクシー船団に似たような物があった。
例としてはグリニッジ・メリディアンというのが存在する。
だがこれは別物であり、死体を操って動かす兵器だと見て確認した。
また・・・・・・・
死体はある程度経つと腐敗するが、この死体達は数日ぐらいたっているが腐敗するように見えない。
むしろ生前と同じような状態であると、ギャラクシー船団の技術はあるのだろう。
12年前に消滅した船団だが・・・・・
クラウゼン「しかし、装置は起動状態ではないな。」
ミラージュ「これらをどうするのですか?」
クラウゼン「破壊し埋めよう、ここで死んで利用された人達への手向けだ。」
結果的に偽装ピラミッドに爆弾を設置し、爆破処分する事が決められた。
そして陸戦隊を艦内に収容しその場を離れた。
ズドォォォン
爆弾は盛大に爆発し偽装ピラミッドは盛大に破壊された。
大きなキノコ雲が見える。
ミラージュ「・・・・・・・・・・」
ミラージュはコラール・シーの窓から敬礼して研究所で見た死体になり利用された者たちの冥福を祈る。
これは戦場じゃない、狂った何かだ・・・・・・
と
ミラージュは他人に聞こえないような声でつぶやく。