マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第11話 メガロード02船団 艦艇配備会議

2017-03-02 23:32:40 | マクロス外伝戦場の遺産
             【西暦2014年 月面アポロ基地】
月面アポロ基地で起こった青年将校のクーデターから1ヶ月後、一段落付いたので第2次超長距離移民船団メガロード02の出港についてのプランが立てられた。
しかし、終戦から僅か4年しか経っておらず宇宙艦隊の再編が完了しておらずメガロード02や同年に出港予定のメガロード03を護衛する艦艇を何処から出そうかと議論で割れた。

とうとうアポロ基地だけで対処できる話題できず、白川秀康を代理としたクラビウス基地の重役も話しあいに参加する事になった。
代表者は白川秀康、後のクラビウス基地司令になる男であり移民計画には消極的ではあるが賛成派の人間が派遣された。

白川秀康「メガロード02及びメガロード03の護衛船団は30隻程度の船団と言うのを我がクラビウス基地司令部から提案します。」

そこまで艦艇を出せないため、30隻と言う案を提出した。
30隻、2012年に出港した第1次長距離移民船団メガロード01より多い数である。
既に白川以下クラビウス基地上層部では賛成一致しており、後はアポロ基地や他の基地閥の賛成を得られれば計画は承認される。

しかし・・・・・・・・・・・・・・・

ブルックリン「艦艇はどうするんだ!!何処から選出する気だ?」
新統合軍アポロ基地参謀.ブルックリン・ガーフィールド大佐

アポロ基地参謀であるブルックリン・ガーフィールド大佐が白川秀康に突っ込む。
事実新統合宇宙軍は再編中であり摘出できるような艦艇は限られている。
ゼントラーディ人で編成した海兵隊からも出せるが数隻程度。

流石にメガロード01以上の艦艇を移民船団に組み込む事は難しい。
無理にやりこめば月面はおろか、地球近辺が手薄になる。

白川秀康「アポロ基地ならびに基地各位、そんな事を言っている場合ではありません。既に02と03は2014年に出港するように言われているのですぞ。」

ブルックリン「そんな冒険的なやり方では防衛上問題ある。」

白川秀康「それは分かっている!!!自分だって正直反対だが・・・・・・・」

現実主義者である白川も当初は反対していたが、次の移民を進めないと言う地球本国の総司令部の圧力もあってか渋々賛成に回った。
今の新統合軍は艦艇.人員不足であり、流石に移民船団を続々回すのに無理があった。
超長距離移民船団だけでなく、近距離移民船団もあり馬鹿にならない程の艦艇と人員が必要になっていた状態であり。
2010年代の新統合軍は人員や艦艇を揃えるのに苦労して、防衛艦隊の編成完了したのは2020年とそのくらいの時間を消費してしまった。

会議で揉める程、移民船団に使う艦艇の選出は厳しい物となっていた。
当分の間は争っていたが、ある人物で収まる。

ブリタイ「いや両艦隊から摘出させよう、海兵隊からは私が話をつけよう。」
新統合宇宙軍総司令官.ブリタイ・クリダニク提督

ブリタイ・クリダニク、失脚した星村提督に変わり新統合宇宙軍の総司令官に任命したゼントラーディ人の名将である。
かつてSDF-1マクロスを幾度と苦しめた敵の将ではあるが、新統合軍では一番頼りになる優秀な将であり上からも凄く信頼されていた。

渋谷大佐「クリダニク提督、アポロの上層部は反対一色です。艦艇と人員が揃わない今、メガロード02と03は来年に延期すべき声が上がっています。」
アポロ基地参謀.渋谷大佐

ブリタイ「だが自動工業衛星では数多くの軍艦が建造されている、それに宇宙軍を最優先に再建しているのに人員は他の軍よりマシだと思うが?それで延期せよと言うのはどの口で言える事か?」

渋谷大佐「それは・・・・・・・・・」

事実である。
新統合軍の再建案ではこれからの主力は宇宙軍とされており、旧.地球統合軍時代とは大きく軍の主力と言うのが変化しつつあった。
壊滅的被害を受けた第1次星間大戦以後、軍の再建は宇宙軍を最優先に行われ。
メガロード01を祖とする移民計画発動後、大量の宇宙艦艇の建造が行われてきた。

ブリタイ「既に就役予定の艦艇があったな、それは回せないのか?」

渋谷大佐「それは・・・・・・・・・・・」

ブリタイ「回せないのか?

渋谷大佐「ハッ・・・・・確認しなければ分かりませんであります。」

ブリタイは渋谷大佐に就役予定の艦艇を移民船団に回せないかと確認を取る。
威圧感があったのか渋谷大佐は渋々確認するとブリタイに報告する。
既存配備の艦艇じゃなくても新しく就役される軍艦は配備できる。
配備は未決定、態々元々配備されている所から取り出さなくてもここから引き出せば問題はない。

渋谷大佐は何か隠しているようだったので、ブリタイは態々威厳のある声をあげてかくしている部分をあぶり出す。
この後の結果、就役予定のARMD級宇宙空母とサカキ級巡洋艦とオーベルト級宇宙駆逐艦が複数配備と予約未定であり十分な数が揃っていたため二つの船団の護衛艦として所属が認定された。

ARMD級宇宙空母は合計5隻.サカキ級巡洋艦は3.オーベルト級宇宙駆逐艦は22隻と言う編成で最終的に認可された。
人員は新兵が多く、実績不足であるがこの際はしょうがないと言う事で認められた。
またブリタイ司令の選別で両船団はゼントラーディ海兵隊のスヴァール・サラン級を3隻ずつ配備される事もあり。
一応、戦力は強化される事になった。

星村絵里「ブリタイ閣下・・・・・・・・・」

星村提督の義理の娘で、ブリタイと同じボドル基幹艦隊に所属していた絵里は和也ルートで知る事になる。
見せる表情はなんだか暗い・・・・・・・
彼女がこの時、どのように思ったのか後世.本人は語らず.何も記されていない。
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第14話 今川瀬名と吉野朝灯

2017-03-02 13:02:51 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
     【2043年 開戦5日目 惑星ピースミリオン 第5航空基地】
           キィィィィィィィィィィィン

開戦から5日が経った、シェルバン共和国の侵攻が激しくフェリバ連邦の敗退が進んでいた。
首都惑星を回る3惑星を中心に防備を固め、シェルバン共和国と一進一退の攻防を繰り広げていた。
新統合軍も増援を派遣するが、シェルバン共和国の精鋭の前には手も足もでなかった。

          ブロォォォン キィィィィィ

今川瀬名「どんどん集まっているようね。」
新統合軍惑星ピースミリオン司令部付き将校.今川瀬名

ピースミリオン司令部から派遣された若き女性将校.今川瀬名は第5航空基地に集まる新統合軍の部隊の様子を見て呟いた。
滑走路にはVF-11がズラッとならび予備滑走路にまで駐機している。
となりの陸軍基地にはデストロイドやバトルロイドが今まで見た事のないほど揃っていた。

今川瀬名「はぁ開戦から5日と言えここまで戦力を配備するとは・・・・・手が早い。」

瀬名は直ぐに戦力が配備できる上の手腕には呆れるように納得する。
戦争だから部隊を集結するのは当たり前である。
ここに戦力が集められているのは最前線へ送るための中継地点であるためである。
既に惑星ピースミリオンでは開戦初日に敗退したフェリバや駐留艦隊の残存部隊や他の星系から増援に来た艦隊が集結している。

中にはゼントラーディ海兵隊や独立戦隊などの姿も確認できる。

既にゼントラーディや監察軍との戦闘とは比べ物にならない程の緊張感が出ていると一目でわかるような光景だ。
瀬名はファイルの書類を見ながら滑走路の奥から隅まで駐機している機体を見る。

           キィィィィィィィィィィィン

今川瀬名「あれは・・・・・・・・・・」

グレーのVF-1111A2改、ライト・インメルマンがB型から改修した機体が着陸して滑走路に向かっていた。
瀬名はライトが地球から転属の際、第5航空基地.SVF-678に配属するように手配していた事もあるため知っており機体を一目見ただけでライトだと分かっていた。

むしろライトとケビンは問題児であり、当分態度が改善されるまで日常の報告を聞いていろいろと知っている。
噂では基地の看護兵である朝灯と険悪な関係と報告されていたが、最近は改善されたと言う報告を聞いていた。

ライト「ケビン、パトロールは終了したな。」

ケビン「定刻通りだな。」

様子は普通、特に問題行動無し・・・・・・・
最近の報告によれば態度はいいらしい・・・
いやこの報告書は特にいい、私が派遣されたのは惑星ピースミリオンに集結する部隊の様子を視察するのが目的だ。

とにかく上には報告しなくては・・・・・・・・・・・

「あれ?今川先輩?」

突然、瀬名の後から声が聞こえる。
振り向くと・・・・・・

吉野朝灯「本当に今川先輩ですねお久しぶり。」

今川瀬名「朝灯じゃない、久しぶりね。」

ライトの良き天敵の朝灯である。
朝灯は士官学校時代.瀬名の先輩後輩関係の仲であり、よく交流していた。
周りからは姉妹のように仲の良い関係であり、瀬名も真面目で勝ち気な朝灯を信頼していた。
士官学校時代卒業して以来会っていなかったが、今ここにして再会したのである。

今川瀬名「戦争開戦して何処に配属になったと言うとここに配備されていたのね・・・」

吉野朝灯「前からいるんですけどね、看護兵としてね。先輩は?」

今川瀬名「自慢したくないけど、ピースミリオン防衛軍司令部に勤務しているわ。」

吉野朝灯「凄いですね、流石先輩です。」

瀬名は正直自慢になるのが嫌で司令部勤務と言うのを渋っていたが、良き後輩である朝灯には正直告白する。
だが嫌悪感するどころかまるで尊敬の眼差しで見てきた。
士官学校時代からそうだった、上にはちゃんと立場を理解した行動を取ったり・・・・・・
まさに優秀な士官の鏡であった。

そんな朝灯を嫌いになれないなと瀬名は思った。

                    パコーン

吉野朝灯「ぶぎゃ」

突然、朝灯の頭にジュースの空き缶が命中する。
瀬名は突然何が起きたのは間抜けな顔をして唖然した。

ライト「朝灯・・・・・・・・・」

投げた犯人はライト、朝灯と瀬名の向こう側のゴミ箱にジュースの空き缶を入れようとしたが威力が足りず不慮の事故で朝灯に命中してしまったのである。
朝灯の明るい笑顔から、いつもライトと喧嘩している勝ち気な表情に変わり瀬名もビクッとする。

吉野朝灯「ライト!!お前、なぜあたしの頭に空き缶投げた!」

ライト「ワザとじゃないって!!威力が足りず、向こう側のゴミ箱に・・・・・・・・・」

吉野朝灯「言い訳はよろしい!!投げずに普通にゴミ箱に入れろ!!!」

ライトは言い訳をするが当然朝灯には通用せず、逆に反論される。
瀬名の目に映るのは不真面目なエース.ライトを犬のように扱う朝灯という名の飼い主と言う構図に見えた。
まるで今戦時中とは思えないような光景だった。

しかし、ここまで勝ち気な朝灯を見るのは正直初めてである。
いつもはおしとやかな感じの少女だったが、今見えるのはそれを思わせない勝ち気な少女。
さすがはゼントラーディ人の血を引くハーフ。

吉野朝灯「あっ・・・・・・・・・・・」

ようやく朝灯も唖然としている瀬名の姿を見て、慌てる。
ライトはその隙に逃げようとするが、本能なのか片手でライトのパイロットスーツを掴み瀬名に見苦しい所を見せた事を誤る。
瀬名は気にしてないため、別にいいよと言う。

まぁ以外に人の知らないことがあるのは当然か、瀬名はそう今起きた光景を完結してしまう。

今川瀬名「そう言えば本来の任務を忘れているような・・・・・・・・・」

瀬名は本来の任務のことを思い出し、朝灯とライトに別れの言葉を述べて任務へ復帰する。

ライト「今のは誰だ?」

吉野朝灯「今川瀬名先輩、あたしが士官学校時代の先輩よ。」

ライト「ふ~ん、暴力的な朝灯とは大違いの人だな。」

吉野朝灯「なんですって!?フン」

                       ドスッ

ライトは余計な事を言って朝灯に肘うち攻撃を受ける。
朝灯は案外自分の性格を気にする性格であり、反射的に性格を指摘したライトを攻撃するのであった。

吉野朝灯「どうせあたしは暴力的で教養のない女よ!」

朝灯はいじけてしまうが、ライトは攻撃を受けた影響でうなずく程度しか反応できなかった。
これはとある戦場の風景。
外で多くの人命が死んでいるとは信じられない光景でもある。

この光景が見られる中、戦争の動きはどんどん加速する。
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