マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

今日の閉店のあいさつ

2016-08-25 23:03:29 | 日記



画像はアニメ紺碧の艦隊

さて今日はフォロワーが増えて感激、凄く感激です。
このブログも3日快進撃です、いやぁ見てくださった方々には感謝します。スパシーバ。
もうそろそろ夏休みが終わりか、時間が過ぎるのは早いなぁ。
明日もいい天気が訪れる事と皆さまに幸福が訪れるを祈ります。

あと・・・・・・・・・SSリファインする時間はあるかなぁ・・・・・

以上長田義家でした、おやすみなさい。
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キャラクターマスターファイル1ラウラ・べルタリア

2016-08-25 20:34:37 | ゼントラーディ系図鑑
☆ラウラ・べルタリア
【性別】女性
【年齢】23歳(2021年当時)
【所属】新統合軍
・概要
ゼントラーディ軍第118艦隊ラプラミズ艦隊キヨラ・テキーヴァ隊に所属していた新統合宇宙軍第29海兵隊23歳のメルトラン、地球の文化とあんまり接する事が少なく世間知らず気味である。エースのミリアと名高いミリア・ファリーナ・ジーナスには、エースのプライド故か目の仇にしている。SVF-31との模擬戦以降VFの虜になり、自らVFパイロットへ機種転換を果たしVFパイロットの仲間入りする事になる。

・容姿
ハヤテ・インメルマンを若干女のような姿にした姿であり、当然髪の毛の色が青である。全体的には大人っぽい。チャーミングポイントは、大人っぽい雰囲気から子供っぽい表情をしてしまう事である。ちなみにスリーサイズはミリアとは変わらないが、ラウラの方が胸が大きい。

・性格
気がとても強い、プライドが高い部分がある。

・あだ名/愛称
レディブルー.ラウラお嬢さんである、しかしラウラ本人が気に言っているあだ名ではない。同じ女性クルーの愛称は、ネモフィラ(花言葉で可憐)と言われており本人は気に言っている。ちなみにネモフィラはアルタミラの自室で飾っている花。

・余談
美貌故に多くの兵士からメロメロになったと言うらしい、ヴァリアブル・ファイターマスターファイルではバルキリーを語る彼女の姿が確認できる。
彼女の3女が看護兵へ志願している。
2030年代には既に既婚であるが、誰と結婚したのかは物語中に判明される。

・解説
元々ヴァリアブル・ファイターマスターファイルに記載されていた【フィッツロイの叛乱】の人物である。設定はフィッツロイの叛乱から引用されているが、性格や年齢などは大幅にリファインされている。ロボテックの設定も入っているが、マクロス⊿の主人公ハヤテ・インメルマンを基本的にベースにしている。


ハヤテ・インメルマンとの関係
ハヤテ・インメルマンは孫であり、アサヒ・インメルマンの実の母親。
上の上記の3女はアサヒの事である、いつ頃に出会ったのかは不明。
だが、ラウラとミリアの因縁は孫に引き継がれる事になった。
この設定は非公式です、公式じゃありません。と言う事です。
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今日の初め グレートタイフーン再び!

2016-08-25 19:46:30 | 日記


柿崎速雄「明日はマクロスナルドのハンバーガー楽しみであります。」

とこんな具合ではじまります。

つい最近のニュースを聞けばまた台風がゴジラ来襲の如くやってくるそうです、北海道の石狩川が氾濫した事もあり千葉県在住である自分も家の目の前に旧江戸川が流れているので不安でしょうがないです。
江戸川もかなり氾濫があった歴史があり、今は本流となった江戸川放水路がありますが油断はできません。

まったく冗談じゃないですよ、学校のシーズンに台風が突入したら学校に行けなくなりますよ。
台風はろくな事が起きない、高校2年生の修学旅行は沖縄でしたけど3日目のカヌーが台風で潰れてもう大変。

カヌーは夏休み中に突入してくれよ。
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第1話 ムーンライズ 前編

2016-08-25 14:51:03 | マクロス外伝戦場の遺産
西暦2012年9月、第1次星間大戦が終結して2年後。
人類の新たな歴史を切り開く船が発進しようとしていた・・・・
その名はメガロード01、女性の船団長一条(旧姓早瀬)未沙・・・・メガロード01直属飛行隊一条輝少佐そして伝説の歌姫リン・ミンメイを乗せ銀河へ旅立った。

西暦2013年、近距離移民船団が地球から10光年離れた惑星エデンを発見入植開始する。
その翌年、また新たに移民船を出港させようとしていた。

その船の名はメガロード02・・・・・・
後に惑星メギファースへ到達する船である。


             【西暦2014年 月軌道上 宇宙広域監視ステーションV5】
月面方面軍管轄下の宇宙監視ステーションV5。
常時異常がないか・・・・・はぐれゼントラーディや反統合系反政府組織が出るかどうかを監視している宇宙の交番である。

「こちら宇宙ステーションV5、定時連絡。現在異常なし、月面アポロ基地どうぞ。」

『こちらアポロ司令部、定時連絡を確認。通信記録の報告を保存、ステーションV5引き続き監視任務を続行せよ。オーバー(以上)」

「こちらステーションV5了解、オーバー(以上)」

いつものように監視の作業を行う将兵たち。
ここの所はぐれゼントラーディ軍や反政府組織の出現率が低いためかなり暇であった・・・・・・・

                            プツン

「まったく、こんな場所で敵の監視とは退屈過ぎるな。」

「お前いっつもそれかよ。」

「愚痴言わないでステーション勤務はできるかってんだ、いつも近くにあるのはオーベルト級駆逐艦2隻のみ・・・・・」

「・・・・・・」

宇宙ステーションに勤務する兵士は堕落が生じていた・・・・・・・・・
勤務的に文句を言う程の不満があり、精神面での問題が生じていた・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・近づく敵に気がつかずに・・・・・・・

「こちら偵察ケルバーン、マイクローンの基地を発見。敵小型艦2隻確認、情報を送る。」

「エスケス、引き続き情報を収集せよ。後続部隊も出撃させる、敵の情報をできるだけ集めろ!」

「エスケスタ、情報を収集する。」

                     【月面アポロ基地 造船施設】
SDF-2メガロードに似た2隻のメガロード級が駐留している。
先に出港したメガロード01とは大きく違うが攻撃を特化したような姿をしている・・・・・

「星村提督、メガロード02.メガロード03の建造が完了。いつでも就役が可能で。」

星村提督「メガロード級移民艦の同型艦か、地球のグローバル議長も喜ばれるだろう。」

「できれば今年に出港できる準備はできています、既にL5宙域にはメガロード船団へ合流するARMD級やオーベルト級や新型巡洋艦が準備をしています。」

艦はやはりメガロード02と03。
近々出港する予定の移民船団に使われる移民艦である。
L5宙域には合流予定の移民護衛艦隊が展開中であり、これらが出港したら合流予定らしい・・・・・・・

星村提督「ほぼ壊滅状態に追い込まれた新統合宇宙軍も少しだが回復できたのだな。」

「はぁ一応人員不足もあり、現在志願者を拡大している所であります。」

星村提督「人員不足か・・・・・・・・・・・・」

第1次星間大戦で大勢の死者を出しており、人員不足のため人員確保ができない・・・・・・
近距離移民船団もあるし、最優先防衛目標である地球本国艦隊の再編も進んでいない・・
戦力を確保するのは楽ではない・・・・・・・・・・・
そんな中・・・・・・・・・

「提督、ルミナスグループの・・・・・・」

星村提督「ルミナス?」

ルミナスグループの重役がここに訪れる。
一体用はなんであろうか・・・・・・・・・・・

            【月面アポロ基地 セカンドアームド宇宙強襲揚陸艦4番艦ダイダロスⅡ】
月面アポロ基地を母港とする地球本国艦隊に所属するセカンドアームド級宇宙揚陸艦ダイダロスⅡ。
月面近海警備を行っており・・・・・・・その任務を終えて月面に戻ってきた。

                       ズドォォォォォォォォォン 
          ウォーン ウォーン ウォーン ウォーン ウォーン ウォーン

「フローレ小隊.ガイドビーコンに従い着艦せよ!」

「了解!」

                       ズォォォォォォン ガシン 

「接続完了。」

所属しているフローレ小隊のVF-1バルキリーが戻ってきてダイダロスの接続アームと合体し艦内に収容される。
一般の洋上の空母と違って甲板に着艦するのは環境上に難しい・・・・・・・・

               【セカンドアームド宇宙強襲揚陸艦4番艦ダイダロスⅡ艦内】

「新条少尉御苦労さまでした。」

新条祐「あぁ・・・・・・」

ダイダロスに収容されたVF-1から降りて廊下を歩く若きパイロット.新条祐。
これからの戦いにおける中心人物になる男である。

「今度就役予定のメガロード02に小隊ごと配属される噂は本当なんでしょうか?」

新条祐「噂だよ、だいたいその話の出所はどこなんだよ?」

「さぁそれは分からないであります。」

新条祐「・・・・・・・・・・デマの可能性が高いな・・・・・・・」

フローレ小隊がメガロード02直属の飛行隊として組み込まれ・・・・・
中隊として再編される噂が各所で広まっていた。
もっとも確証のない・・・・・ただの噂話であるが・・・・・

しかしそれが事実になる出来事が直後に起こる・・・・・・・・・

アレックス「新条少尉。」

新条祐「隊長。」

アレックス「今直ぐ荷支度しろ。」

新条祐「どうしてですか?」

アレックス「メガロード02船団航空総隊へ配属になる、ダイダロスⅡとはおさらばになる。」

新条祐「い.今ですか?」

アレックス「今直ぐにだ、星村提督直々の命令だ。」

新条祐「総司令直々の命令って・・・・・・・・・・・・・・・」

アレックス「ちんたらするな、時間はないぞ。」

                               ガタガタガタ

新条祐「隊長・・・・・・・・・・・・・・・急過ぎでしょ・・・・・・・・・・」

アレックスからメガロード02配属になると言われ準備とかしろとか言われる。
無論これは基地司令官兼新統合宇宙軍総司令官星村提督のお墨付きで・・・・・・・・・
急過ぎる・・・・・・・祐は落ち込み顔で・・・・・・・・苦悩する・・・・・・・

                            【月 アポロ基地 建造ドック】
一方メガロード02.姉妹艦メガロード03を建造した複合企業体ルミナスグループの重役がアポロ基地を訪れていた。
星村提督は倅で特殊部隊VF-Xシーアンタレス隊長.星村和也.大尉と嫁で副隊長である星村絵里.中尉を引き連れ重役と共にメガロード建造現場を視察した。

「どうです、我がグループが建造したメガロード02とメガロード03は?」

星村提督「メガロード01より美しい外観ですな。今年の出港には間に合いそうだ。」

「はい、我がグループの高い建造技術を用いた結晶でございます。」

星村提督「今後も期待しているぞ。」

「ありがとうございます・・・・・・・」

ルミナスグループの重役は星村提督のお誉めの言葉を頂くと感謝の言葉を言う。
このメガロード02と03は今後の移民計画にとって必須であり・・・・・・・・
メガロード01に続く移民計画の象徴になるのだ・・・・・・・

「はい!!」

すると・・・となりにいた緑色のボブカットでベレー帽を被った星村絵里.中尉は無邪気に手を挙げる。
まるで何か興味を持っているかのように・・・・・・・・

星村絵里「質問!試航宙はいつですか?」

星村和也「絵里控えなさい・・・・・・・・」

旦那である和也は絵里を叱る。
絵里が知りたがっているのはメガロード02の試航宙の日程である。
一応特殊部隊の人間としては試航宙の日程は知りたいのだ・・
すると重役は笑う。

「はははははは構いませんよお嬢さん・・・・・一応乗員は決まっているようなので今週末にしましょうか。」

星村提督「今週末か・・・・・・・・分かった手配しよう・・・・・」

「ご決断ありがとうございます、提督・・・・・・・・」

重役はさる・・・・・・・・・・

星村提督「だが・・・・・・・・実質的にはSDF-1マクロスと同じ・・・・・・ゼントラーディの自動工場衛星では・・・・なぜトランスフォーメーションが可能なメガロードを建造させるんだ?・・・・・メガロード04とメガロード05はメガロード01と同型だが・・・・・・・・・・・・」

メガロード02と03の後に続くメガロード04と05はメガロード01と同じである。
なんたって建造している企業が違うから・・・・・・・現在メガロード04と05は06と07共に建造されている。

星村絵里「お義父様・・・・・なんかあの複合企業体ルミナスグループと言うの胡散臭いですね。」

星村提督「絵里・・・・・それはゼントラーディ人としての感か?」

星村絵里「それとは違いますわ、でも・・・・・・・・・・普通だったらトランスフォーメーションが可能なメガロードは建造しない・・・・・何か裏があると思います。」

星村提督「裏か・・・・・・・・・・・・」

絵里はふざけている態度を取ったが・・・・・・・・実際は違う・・・・・・・
ルミナスグループの胡散臭さに気がついており警戒をしていた・・・・・・・
それに普通はトランスフォーメーションするようなマクロス級は建造しない・・・・・・・
何か裏があるのではないかと疑念を抱いていた・・・・・・

その疑念は絵里をこれからの出来事に巻き込まれる事になる・・・・・・・
                            【月軌道上 宇宙広域監視ステーションV5】

「う~ん、これか・・・・・・・・・・・げっジョーカー。」

「ババ抜きの賭けは俺が頂きだな、もらいっと。」

「テメェイカサマやったな!」

「イカサマじゃないさ、お前がババ抜きが下手なだけなんだよ。」

「テメェ・・・・・・・・・」

宇宙ステーションV5はババ抜きをして遊んでいた・・・・・・・
休憩時間であるためか・・・・・・・・・
当然全員がサボっているわけではなく・・・・・・・半分が勤務している。

その時・・・・・・・

                           ビィービィービィービィー

「なんだ?レーダーに反応・・・・・・・・・・・・・」

「なんだと!?」

                               ヒュ~
                        ズドォォォォォォォォォォォォォン

突然一人のレーザー手が叫びその直後に・・・・・
ステーションを護衛していたオーベルト級駆逐艦クゼの主砲がミサイルの攻撃を受け爆発する。

「被弾したぞ!」

「オーベルト級クゼ被弾。!!」

「はぐれゼントラーディか?ゴーストを射出しろ!無人迎撃衛星システムスタンバイ!・・・司令部に応援を要請しろ!」

何者かの攻撃と判断し宇宙ステーションに装着しているゴーストと・・・・
護衛迎撃衛星の迎撃システムを発動・・・・・・・・・
アポロ司令部に救援要請を出す。

                      【月面基地アポロ基地 上空】
                    ビュゥゥゥゥゥゥン

VF-1バルキリー2個小隊が飛行訓練のためアポロ基地上空を飛んでいる。
と言っても宇宙は空ではないんだが・・・・・・・・

アレックス「新条少尉、メガロード02とコンタクトをやってくれ。」

新条祐「了解・・・・こちらフローレ2、メガロード02聞こえるか?」

その中をフローレ小隊がその低空を進みメガロードのあるドックに近づく。
祐はアレックスの命によりメガロードとの通信を開始する・・・・・
すると・・・・・・・・・

ローラ「こちらメガロード02オペレートルーム、フォックスハウンド1どうぞ。」

新条祐「あんたがメガロード02のオペレーターなのか?」

ローラ「あんたじゃありません、あなたが少尉である事は知っています。私はメガロード02オペレーターのローラ・ドーラパット中尉です。今後よろしくお願いします。」

一人の青髪の若い女性兵士がモニターに出て、ローラ・ドーラパットと名乗った。
案外綺麗な女性であるが・・・・・・・青い髪・・・・・・・・地球人?ゼントラーディ人?
このような疑問を持った祐は・・・・・・

新条祐「よろしくと言う前にあんたゼントラーディ人なのか?」

ローラ「へっなんで?」

新条祐「へっなんでじゃなくて・・・・・髪が青いから・・・・・・・」

ローラ「あぁこれね、私はれっきとした地球人よ。髪が青いのは染めただけなのよ。」

新条祐「・・・・・・・そうか・・・・(軍人が髪を染めていいのか?)」

と質問するが・・・・・・・
ローラの返答は髪を染めているからと言った。

統合軍は比較的に制度が緩い所がある、最近髪を染める女性兵士が増えてきたと言う報告がでている。
と言っても統合軍全体が緩い影響もかなりあると思われるが・・・・・
理由としては新統合軍は若い兵士が多く、ベテランの士官が統合戦争や第1次星間大戦で戦死したため流石に若い兵士の不満を抑えるだけの能力はなく・・・・・・・・染め毛を許すにまでになっているのである。

ローラ「そちらの隊長と通信を繋げさせくれませんか?」

新条祐「隊長と?隊長・・・・・」

アレックス「こちらフローレ小隊長、アレックス・レイだ。」

ローラ「アレックス・レイ・・・・・・確認完了、それだけです。」

アレックス「はぁそれだけ?」

ローラ「それだけです。」

アレックス「けっなんだよ・・・・・・」

ローラはアレックスを名指し呼び出し、アレックスは答えるが・・・・・
案外あっさり終わってしまい・・・・・・残念がる・・・・・

                       ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン 

緑色と白で塗装されたVF-3000クルセイダーの編隊5機が飛行し通り過ぎる、翼には統合軍のマークと波乗りしてい蠍のエンブレムが付ついているのが確認できる。

新条祐「シーアンタレス・・・・・・・・・・・・・・・・」

アレックス「護衛任務か・・・・・演習か?」

シーアンタレス、統合軍特殊部隊VF-Xの一つであり月面方面軍10存在するVF-Xの中では最強の部類に入る部隊である。
星村和也は最初は親の七光りとも言われたが彼の天才的な実力でそれを黙らせ、副隊長である星村絵里は元ゼントラーディ軍ラプラミズ艦隊第1機動部隊(ミリア隊)のエースでありミリアに次いでに強いと言われロイ・フォッカーに致命傷を負わせ戦死に追い詰めた張本人であるモーア・カリダムと同一人物である。

月面周辺で発生した一般部隊でも解決できない事件を鎮圧し功績をあげている部隊の一つである。

星村和也「どう見てもSDF-2メガロードに見えるな・・・・・・・・」

和也は部隊受け入れのため一時的軍港外に出たメガロード02の姿を見てつぶやく。
どう見ても最初期に計画されたSDF-2メガロードにしか見えないからである。
絵里の予感は当たっているのかもしれないと内心思うのであった。

星村絵里「あんな戦艦で移民するのは無茶よ、複合企業体ルミナスグループはやはり胡散臭いわ~」

星村和也「しっ・・・・・・・・何処かに盗聴されているかもしれないよ。」

星村絵里「あっそうか・・・・・分かったわ和也。」

と和也の余所で絵里が愚痴をこぼし・・・・・・・和也は注意する・・・・・・
なんたって絵里はストレートに確信に進んでしまう・・・・
下手に動いたらなんとやらである・・・・・・・・

ローラ「あんな精鋭部隊が護衛とは驚きね。」

ウォレス「いや監視だろう、星村提督のね・・・・・・」

ローラ「監視・・・・・・・・・」

ウォレス「企業体ルミナスグループは軍需産業を始め金融業などいろんな分野までに進出している、おまけに私設軍隊まであると聞いている。」

ローラ「しかしなんで監視を?」

ウォレス「メガロード02と同型艦メガロード03を建造したのは企業体ルミナスグループだからだよ、星村提督は内心をよく思っていない・・・・・・・・・・だからシーアンタレスを派遣したんだよ・・・・・・・・」

ローラ「・・・・・・・」

ローラは護衛だと思っているが・・・・・ウォレスは監視だと見抜く。
なぜ監視しているのかをローラに話して・・・・・・・・・
星村提督は内心、ルミナスグループをよく思っていない・・・・・・
だからシーアンタレスを派遣したのだと・・・・・・・

ウォレスは部下であるため全てお見通し。
それを聞いたローラは喋れなくなるほどの衝撃を受けた。

                          ビィービィービィー

アン「はいこちら、メガロード02・・・・・・・・なんですって!?」

ウォレス「どうした?」

アン「宇宙広域監視ステーションV5がはぐれゼントラーディ軍の攻撃を受けました、現在苦戦中との事です!!」

それは宇宙ステーションV5が襲撃されたと言う報告であった。
ここからメガロード02とゼントラーディを巡る戦いと移民惑星を見つける戦いが幕を開ける・・・・・・・・・
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第12話 ヘアピンの絆

2016-08-25 00:30:09 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
【西暦2021年2月19日新統合軍クラビウス基地機種転換センター】

戦闘シュミレータにおける戦闘訓練は順調に進んでいた。

ラウラ達ゼントラーディ人の候補生達はデワントンのアドバイスを受けて・・
かつての感覚を取り戻すかのように、バトロイドによるバトルスーツの動きを再現し
他の形態による戦術を組み合わせて、自分独自の操縦スタイルを確立し始めた。

そろそろ一定の成果が出始めたので・・・
そろそろベテランパイロットによる直接的指導を行ってもいいだろうと
茂人ら教官陣達は考え始めた。

そんな中

桐原少佐「俺達が着任した頃に若干育て卒業したヒョッコは元気かな?」

バルリング中尉「あいつらですか?」

桐原少佐「ケツの青い新人しかいない、ヒョッコ達だよ」

先に卒業して言った候補生達が今どうしているか話し合っていた。

機種転換センターは機種転換した候補生や新人候補生が多数教育を受けており・・・
茂人達は別機種から転向した候補生達の指導を行っており・・・・
着任時、半年間の訓練を受けていた新人候補生の指導を少しやっていた。

既に彼ら彼女らは卒業し各地の実戦部隊に配属されている

カゴメ「ライナス君元気かしら?」

桐原少佐「ライナス・・・・・フィルダー少尉か、あいつはベルタリア候補生並に癖のある奴だったな。」

カゴメはライナスと言う1人の若い可変戦闘機パイロットの話をし始めた。

ライナス・・・ライナス・フィルダー
つい最近までいた可変戦闘機パイロットの候補生であり・・・
新人であり、茂人やカゴメが担当する候補生ではなかったが・・・

カゴメと仲良かった関係で、顔見知りであった。
女好きで有名でもあった。

桐原少佐「あいつは今頃何をやっているのかね?」

カゴメ「ライナス君の琴だから、部隊の女の子に手を出しているでしょうね。」

桐原少佐「ありえそうだな」

バルリング中尉「反面、セクハラで訴えれそうだな」

女であり、よく他の女性候補生に手を出しており
よくカゴメの尻を触るなど、スケベで手を焼いていた。

その一方で思いやりもあり、人柄も良く・・・
可変戦闘機パイロットとして軍人としても人としても優れており
今後の将来が楽しみな軍人であった

そんな会話をしていると

「失礼します」

桐原少佐「君は?」

「新統合宇宙軍郵便管理局クラビウス支部の岡野であります。」

桐原少佐「用は・・・」

「つい最近、卒業した候補生の戦死通知を届けに参りました」

桐原少佐「何!?」

新統合宇宙軍郵便管理局の局員がやってきた。
郵便管理局は新統合宇宙軍内の郵便関係を取り扱う機関であり・・・

所属軍人が戦死や負傷した場合の通知などを行っている。
その郵便管理局が機種転換センターに卒業生の戦死通知を届けにきた
卒業生の戦士通知に茂人は局員から奪うように取ると

名前を見て絶句した

桐原少佐「ライナスが・・・・死んだ」

カゴメ「えっ・・・・・」

今話題にしていたライナスが戦死した。

死因は配属先の基地に反統合ゲリラの強襲を受け・・・
出撃準備中に格納庫にミサイルを打ち込まれ呆気なく戦死したと・・・・
あまりにも突然な教え子の戦死に茂人達はショックを受けた

特にショックを受けたのはカゴメだった。
教官の中でライナスと一番仲が良かったが故に言葉に出来ないくらいショックを受けていた

【2月19日、新統合宇宙軍クラビウス基地、ファンム食堂】
今日の訓練生らの戦闘シュミレータ最終授業を終え、カゴメはファンム食堂を訪れていた
ファンム食堂は機種センターと他の施設の共用区間にある食堂であり・・・

多くの将兵は勿論、機種転換センターに通う職員や訓練生に人気があった。

ラウラ「今日のご飯は和食だね・・・・」

メリル「・・・嬉しそうじゃないね」

ラウラ「和食はそこまで好きじゃないんだ、美味しいけどさ」

当然、ラウラもこの食堂に通っており・・・・・
今日出てきた和食に不満を言いつつも美味しく食べていた
美味しそうに食事をしているラウラを横目にカゴメがトレーを持ちながら出てきた

表情は暗そうであり、まるでお通夜だ

ラウラ「カゴメ!!」

カゴメ「何?ラウラ?」

ラウラ「良かったら、一緒にご飯食べない?」

カゴメ「あ・・・・うん、いいわ」

ラウラ「!?」

そんなカゴメを心配したラウラは食事に誘い了承を得るも・・・
暗い雰囲気が変わっておらず、余計に空気が悪くなる結果になった。
笑顔で食事をしていたメリルですら、空気の悪さを悟り急いでその場を去り・・・・

そのままずっと終始無言で食事を続ける結果になってしまった。

昼休憩を終えると、無言で解散し午後の授業は後味の悪いまま受ける事になった

【2月19日 機種転換センター.射撃場】

カゴメは業務終了後、機種転換センター内の射撃場に来ていた。

戦死したライナスの事が頭から離れる事ができず・・・・
気分晴らしのため、射撃場で銃の腕を磨く事にした

が・・・・・・・

カゴメ「ふぅ」

集中できず上手く的に命中する事が出来なかった。

やはり仲の良かった教え子の死は大きい
歌手の道を断念して軍人への道へ進んで今に至るけど・・・
覚悟はしていたとは言え、教え子の死は堪える・・・・・

ラウラ「あれは?」

ラウラはやはり今日のカゴメの事が気になり・・・・・
眠れないので射撃場で一汗かこうと来たが・・・・

射撃場で射撃訓練をしているカゴメを見かけた・・・・

邪魔をして悪いと思い、物陰からカゴメの練習の様子を見ていたが・・・
カゴメは集中できず、真ん中に当てる事ができずにいた・・・・

ーやはり何かある・・・・・・

ラウラは一歩前に出てカゴメを問いただす事にした。

カゴメ「やっぱり集中できてないわ、これじゃ教え子達に笑われて・・・」

ラウラ「カゴメ」

カゴメ「ラウラ・・」

射撃に集中できず、このまま自室に戻ろうとしようとカゴメにラウラは声をかけた
普段この時間に会う事のないラウラの姿を見たカゴメは驚いた顔をしたが・・・
さっきまでの元気のない姿から、普段教官として接する姿でラウラを迎えようとした

ーラウラに私自身の悩みを見せるわけにはいかない・・・
ーそうじゃないとラウラをまともに見れなくなる・・・

カゴメはラウラに今自分自身の不安と弱さを見せるわけにはいかない
何事もなく接しようとした

カゴメ「珍しいわね、こんな時間にあなたも練習?」

ラウラ「いや、今日1日中元気ないように見えたから・・何かあったのか?」

カゴメ「いいえ、何でも・・・」

ラウラ「嘘だね・・・」

カゴメ「うっ・・・・」

が・・・・・・・ラウラからしたらカゴメの不安と弱さは見抜かれていた。

今日1日のカゴメの態度を見れば何でもないと言う方がおかしい・・・・
むしろ誰が見たってカゴメの様子がおかしい事は明らかだ。
ラウラに指摘されたカゴメはこの時、心臓をナイフで突き刺されたような感覚に襲われ
もう嘘や偽りの姿を見せる事ができないと悟った。

ラウラ「隠し事なんてらしくないぞ、カゴメが良ければ話してくれないか?」

動揺するカゴメの姿を見たラウラは落ち着いた口調で何があったのか質問した。

正直、不安そうな姿のカゴメを見て何か力になれないかと思っていた。
むしろ、カゴメが不安そうな姿を見ていると、こっちまで不安になってしまう
だからカゴメには元気な姿でいてほしい・・・・・
ラウラはそう思っていた。

そんなラウラからの質問を聞いたカゴメは少し安心して・・・・

カゴメ「その教え子がこの間の戦闘でね、よくある話よ」

ラウラ「そう・・・だったのか・・・・・」

教え子であったライナスが戦死した事を打ち明けた・・・・

名前こそ打ち明けなかったが、ラウラはそれを聞いてそうなるのも当然かと思った
ゼントラーディ軍出身であるラウラからすれば同僚の戦死は日常茶飯事だ
明日、いや一時間いや数分後、ついさっきまで話していた戦友が死んでいった。

それが当たり前だと思っていた・・・
戦死した戦友に関しても運がなかった、弱くて死んだそれが当然
と考えており、自身が敵よりも弱かったら死んで当然
人の死はそこまで深く考える事ではないラウラはそう考えていた

が地球の風俗を知り、地球の戦争の歴史を知ってからは・・・・
考えが変わった

戦闘で戦死し戦友を悲しむ・・・・・・・
自身が戦死したら誰かが悲しむ・・・・

そんな地球の文化にラウラは衝撃を受けた・・・・・

カゴメの言う教え子の戦死を悲しむ・・・・
それは当然の話か・・・・・

ーよくある事
ー口では言えても
ー割り切れないんだな・・カゴメは・・・
ーそういう奴だ・・・・

ラウラは記憶の中で笑顔で若き地球人女性候補生2人と接するカゴメを思い出しながら
今のカゴメの様子を察した・・・・・・・

カゴメ「ねぇラウラ」

ラウラ「?」

カゴメ「これをあげるわ」

ラウラ「ヘアピン?」

突然カゴメがラウラにヘアピンを渡してきた

ヘアピンはごく普通の紫色をした綺麗なヘアピンであり・・・
ごく普通の女の子が使うような物であった

ヘアピンを見たラウラは不思議そうに見つめ・・・・

ラウラ「こんな可愛らしいの私に似合うのか?しかし急だな」

ゼントラーディ人の自分に似合うかどうか疑問に思った

急にヘアピンをあげてきたカゴメには感謝しているしうれしかったが・・・・
普通の地球人の女の子ではなく戦いばかりやってきたゼントラーディ人である自分が
可愛いヘアピンつけて似合うかどうか不安であり、自信がない

戸惑うラウラの姿を見たカゴメは・・・・・

カゴメ「私がつけてあげるわ!貸して♫」

ラウラ「えっいや・・・いいよ別に」

カゴメ「まぁまぁ遠慮しない!」

ヘアピンが似合うかどうか不安なラウラにつけてあげると言った。

当然ラウラはどうせ似合わないと思ってたのか丁重に断るが・・・・・
カゴメは強引に押し切るようにラウラに迫ったため・・・・
とうとうラウラはカゴメに身を委ねてしまった。

カゴメ「よいしょ」

ラウラ「ど・・・どうだ?」

カゴメ「やっぱりよく似合っているわ」

ラウラ「そ・・そうか」

ラウラはカゴメがプレゼントしてくれたヘアピンをつけた

カゴメはさっきと違って明るく元気な笑顔を浮かべており・・・・
その顔で似合っているわと言われると思わずラウラは顔を赤くした
とは言えカゴメが明るくなってくれたのは嬉しいが・・・

ー何故、カゴメは私にヘアピンをくれたのか

そんな疑問が浮かび

ラウラ「どうしてこれを?」

カゴメ「うーん?なんとなくね〜☆」

カゴメに質問してみると、何となくねと言われて
答えらしい答えは返って来なかった

だけど

ー少しは元気になったみたいだな

カゴメはいつもの普段調子に戻ってくれた
ラウラは普段のカゴメの姿に戻った事を安心した。

ラウラ「大切にするよ、ありがとう」

カゴメ「どういたしまして」

ヘアピンをもらったラウラはカゴメにありがとうと言った。
さっきまで暗い表情だったカゴメがプレゼントしてくれたヘアピンを
つけたらいつものカゴメに戻ってくれた・・・・

何か特別な意味があるのだろう

それに人生で初めて誰かにもらったプレゼント・・・・
カゴメからもらったプレゼントは大事にしたいとラウラは思った

ラウラ「もう遅いし戻るよおやすみ」

カゴメ「おやすみなさい」

ラウラはもう夜遅いのでカゴメに別れを告げ自室に戻った。
自室に戻るラウラの後ろ姿を見ながらカゴメは・・・・
心の中で決して表に口を出さない事を呟いた・・・・・

ーあのヘアピンは貴女を喪わないための『お守り』だなんて
ー私も随分臆病になったものね

ラウラが喪わないためのお守りである事

カゴメとしてはラウラがライナスのような最期を遂げるのが恐れていた。

戦死するか事故死するか・・・・・・
そのような懸念がこれから同じ艦で働くカゴメとしては不安で一杯だった。
だから、ラウラには死んで欲しくない・・・・・・

死んで欲しくないからヘアピンをお守りとしてあげたのだ。

そうした事からカゴメは自分自身が臆病な性格になったと悟り・・・・・
クラビウス基地から見える宇宙を見続けていた

【西暦2021年2月20日午前7時.新統合宇宙軍クラビウス基地.廊下】

翌朝早く茂人はクラビウス基地に出勤していた

機種転換センターに赴く前に白川提督との打ち合わせしに来ており
白川提督がいるであろう司令官室に向かって歩いていた。
途中、母艦である艦長ジェイル・ベレスフォード大佐と会い挨拶し終えると・・・・
前方に秘書のメロディーと副官2人を引き連れ歩いている白川提督を見かけた。

桐原少佐「おはようございます提督」

白川提督「おはよう、桐原くん」

二人は会うとすぐに挨拶をした。

挨拶を終えると茂人は白川提督一行と共に司令官室に向かい・・・
司令官室に入るとそれぞれの席に座った。

メロディーがテーブルの上にクラビウス産の緑茶を出し
いつでも打ち合わせが出来る状態になった。

桐原少佐「提督・・・・機種転換センターの実機訓練の実働部隊による演習部隊の目処はたったのですか?」

白川提督「勿論、それに伴い連れてきている。ラーナス大尉、入りたまへ」

『ハッ』 

茂人は白川提督に訓練生らと演習する実戦部隊の目途がたったのかを聞いた。

そろそろ実機による訓練と実戦部隊と演習を行いたい・・・・
その為には実戦部隊を参加させないといけない・・・・

実戦部隊の目途に関する質問に白川提督は眼鏡を直すと、既に準備してあると答え
受話器を取りラーナス大尉なる人物を呼び出した。
それから数分後、誰かが司令室のドアを叩き、白川提督の了承を得ると・・・

秘書士官のメロディーに案内されるように入室し茂人の席の隣に座った。
脚を見てどうやら女性のようだ。
茂人は隣の方を向き呼ばれてきたラーナス大尉の姿を確認しようとした

確認した茂人はその姿を見て驚いた

桐原少佐「ベ・・・・ベルタリア曹長?」

白川提督「姿は似てるが、別人だ。マーシャル大尉、自己紹介を」

ラミル「ハッ、私はメサーラ・ラミル・マーシャル大尉であります」
新統合宇宙軍ケルベロス中隊隊長.メサーラ・ラミル・マーシャル大尉

ラウラに瓜二つのゼントラーディ人・・・・・・・

最初はラウラと同一人物かと思ったが性格も真面目であり、大人っぽい・・・
大人っぽいラウラと瓜二つのゼントラーディ人はメサーラ・ラミル・マーシャルと名乗った

ラウラと瓜二つではあるが、理性的であり畏怖を覚えるようなオーラがある・・・・
敵として出てきたら厄介な相手だと思った

茂人は咳払いを一回するとラウラと瓜二つのメサーラ、そして白川提督との話し合いに臨んだ
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第11話 バルキリアン・クァドラン

2016-08-25 00:26:12 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
茂人の妻であるデワントンはラウラらゼントランの候補生を集めた

ゼントランの候補生はなんだなんだと言いながら集まり・・・
一同はデワントンの方を向く

デワントンは新統合軍の制服を着て制帽を被っており・・・・
一見すると他の地球人と区別がつかないような雰囲気を漂わせていた。

デワントン「私はデワントン・フィアロ、かつてミリア・ファリーナ1級空士長の副官をやってました」

ゼントランの候補生に自己紹介するデワントン
ラウラは自己紹介するデワントンの顔を見て、驚いた。

かつてライバル部隊だったミリア・ファリーナの副官の一人である・・
デワントンが新統合軍の制服を着て目の前に自己紹介している
まさか、こんな所で再会するなんて思ってもいなかった

デワントン「私達バトルスーツでゼントラーディ軍の兵士として戦ってきた者として最たる有効形態はバトロイドです」

ラウラはとりあえず、デワントンの話を聞き続けた。

ゼントラーディ人の候補生の前でバトロイドに変形しバーニアを駆使し・・・
空中戦を行い、ゼントラーディ軍の時代慣れた戦いを実践・・・・
それに拘らず、時と言う場に応じてファイターやガウォークに変形し・・・
臨機応変に対応しながら戦闘を行うべしとデワントンは訴え

かつての自身の実験談を話した

多くのゼントラーディ人は納得し、次回からの演習に活かそうと考えたが
ラウラ一人は・・・

デワントン「可変戦闘機は人型に変形し、私達が慣れ親しんだ戦闘のスタイルを再現できます。無理に地球人の真似ばかりしなくてもいいんです」

ラウラ「質問です」

デワントン「どうぞ・・・・・って貴女は・・・」

ラウラ「ラウラ・ベルタリア曹長、基本戦術においてお聞きしたいことがあります」

デワントンの話していた内容に疑問を感じたので手を挙げ・・・・
一時的に若干睨みつけるかのように見て、質問をした

ラウラの姿を見たデワントンは驚き動揺して・・・:
一瞬途切れ途切れになり、震えていた顔が引きつっていた
それを気にせず、ラウラは堂々とデワントンに質問を始めた

ラウラ「バトロイドはどのタイミングで変形すればいいんですか?接敵前からですか?」

デワントン「あぁそれねぇ、場に応じてよ。敵機の目前だったり、臨機応変ね」

ラウラ「へっ?」

デワントン「タイミングは各々の自由、私もそこまで言う事は難しいわ。」

バトロイドはどのタイミングに変形したらいいのか?

ラウラがデワントンの話を聞いて疑問に思った事
戦闘中に正直どのタイミングでバトロイドに、変形したらいいのか分からない
バトロイドに変形しバトルスーツのような戦い方の再現と言われても困る

そんなラウラの問いにデワントンは場に応じてと言った。

デワントンの発言にラウラはヘッとなったが・・・・
実際に運用しているデワントンからしたら、臨機応変に対応すればいい話だし
特定の場面に応じて変形するのにこだわったら戦えないと思っていた

デワントン「戦場は集団戦とは言え、ドックファイトは個人の有無にかかってます。特定の場面に応じて変形にこだわると、戦えないどころか僚機との連携にも支障が出ます。」

ラウラ「・・・・・」

デワントン「だからこだわらずに臨機応変にバトロイドに変形し、かつての戦術を思い出しファイター、ガウォークの他の形態を合わせて戦術を生き抜いてもらいたいです。」

戦場は集団戦で戦うものだが、基本は一対一の格闘戦になる事が多い
戦いを制するのは個人の力量であり、生か死かの有無にかかっている。

デワントンからしたら、今の質問にラウラに対する命の危険性を感じていた

このままの意識では戦死してしまうと
更に言えば

デワントン「ベルタリア曹長、我々の敵はゼントランや監察軍だけではないぞ」

ラウラ「他にもいるのですか?」

デワントン「未知の敵や星間国家軍もあれば、やはり地球人同士の戦争もあり得るわ」

ラウラ「反統合同盟ですか?」

デワントン「そうよ、我々の同胞の不穏分子を得て地下活動してるし。それに可変戦闘機だってある、今の貴方達にこれらと戦う事は出来ると思って?相手は頭のいい経験豊富な兵よ」

ラウラらが今後戦う相手はゼントランや監察軍だけではない。
未知の敵や星間国家の軍隊、そして同じ地球人同士との戦闘。

地球人・・・反統合同盟の後継はデストロイドなどを保有し
そればかりか、Svシリーズの可変戦闘機を保有しており
場合によっては可変戦闘機VS可変戦闘機との戦闘になる可能性がある

ゼントラーディ人とは違い本能のまま戦う兵士ではなく
優れた技量を持った賢い兵士である 
戦い方も根本的に異なっており、どんな戦術を用いるか分からない

デワントン「2008年12月の反統合同盟の襲撃で、Svー51が海面激突すれすれでガウォークに変形減速し追撃してきたVFー0小隊を全滅させたわ」

それを裏付けるかのように、デワントンは南アタリア島で起こった事例をあげた。

13年前、南アタリア島を襲撃した反統合同胞の3機のSvー51の1機が・・・・
追撃してきたVFー0フェニックス小隊を海面衝突ギリギリのラインでガウォークに変形し
全滅させた事例があった。

そればかりかそのSvー51はロイ・フォッカー少佐のVFー1Sバルキリーと
死闘を繰り広げ、この時の戦いの様子は戦史に残る程であった。

ラウラは13年前の事件を語るデワントンを見て・・・・

―私の気が甘かった

と思った。

可変戦闘機はただの戦闘機ではなく三段変形が可能であり・・・
臨機応変に戦術を生み出せば、化ける性能を持つ兵器だった。

ラウラらバトルスーツ乗りのゼントラーディ兵が慣れ親しんだ人型形態である
バトロイドを活用した戦術、ファイターからガウォークに変形した多種多様の戦術
こうした発想が出てこなかった自分が恥ずかしい

自身の考えの甘さを痛感しつつ、デワントンの話は終わった

デワントン「人前で話すの、きつかった」

桐原少佐「お疲れ様、まぁよくやれた方だわ」

デワントンは自身の話を終えると茂人に駆け寄り話すのがきつかったと言った。

元々人前で話すのを得意としてなかったデワントンだったが・・・
自身の後輩となるゼントラーディ人の可変戦闘機パイロット候補を見て思わず
アドバイスを送りたいと思い、可変戦闘機の戦術の講演を行った。

きつかったが、後悔はしていない。
今のデワントンの感想だった。

デワントン「やはりラウラ、メサーラと同じ顔だけど特徴があるからすぐにわかった」

桐原少佐「で感想は?」

デワントン「10年前と変わらず、ラウラはラウラ。ある意味安心しちゃったわ」

話は変わってラウラに関する話題になった。

10年ぶりにラウラと再会したデワントンは、あんまり印象が変わってない事に驚くも
それがラウラらしいと思っており、むしろ変わってない事に安心した。
デワントン的にも、ラウラの強さはラウラ自身のキャラにあると考えており

そのキャラを糧にいい可変戦闘機パイロットになって欲しいと思っていた。

桐原少佐「デワ、今回の講演(?)上手くいくのか?」

デワントン「どうだろう、本人のやる気次第ね。でもラウラは確実にできるわ」

桐原少佐「ラウラが?」

デワントン「そう、熱心に学び自分の力にしたい意思は感じられるし」

茂人から今回のデワントンの講演をした結果は上手くいくかと質問をした
発言することが苦手なデワントンが上手く候補生に伝わったのか、少し心配しており
大丈夫かどうか不安な部分がある 

それに対し

デワントンは本人のやる気次第だと答えた

自分の話した内容をどう活かすかは本人次第であり
基本はきちんと覚えるのが大事だが、中には理解しきれてなくて伸び悩む者
そして話を聞いて実践し工夫する猛者が出てくる

デワントン「とりあえず、実際どうなるかは今後数日ね」

桐原少佐「数日か」

上記の結果がそのまま反映されるかは今後数日様子見しなければならない

いきなり急激に成長するわけでもなく、段々と積み重ねて成長してくる
下手すれば見当違いもあるかもしれないし、予想外の結果になるかもしれない
とは言えデワントンはラウラが夫茂人の部下になるに相応しいパイロットになって欲しい
と思っており、今後数日どう結果に反映されるか楽しみでもあり不安でもあった。

翌日

ラウラ「昨日デワントンに言われた事を実践しなければ」

ラウラは再び戦闘シュミレータのコックピットの上にいた。
今度はメリルとバディを組んで、地球上の大気戦に挑んでおり・・・
反統合勢力の可変戦闘機部隊と交戦をしていた。

やはり慣れてない環境下もあり、苦戦してしまう場面が見られた

ラウラ「くそミサイルが来る」

そんな最中にラウラはミサイルに補足された

このままではやられる・・・・・ラウラは撃墜されるかもしれないと言う危機感を持つ
何もしなければ撃墜されてしまう、これが実戦であれば戦死してしまう可能性が高い
なんとかしなければ、戦場に出た時にやられてしまう

ミサイルに補足されたラウラは危機感を持つようになり
絶体絶命な状況をどう切り抜けるか考え始めた

カゴメ「ベルタリア曹長、かなり不味いですね」

桐原少佐「そうか?」

カゴメ「そうかって、今まさに撃墜される寸前なんですよ。そんな悠長な」

カゴメはラウラが追い込まれる姿を見て危機感を覚えるが・・・・
茂人は特に気にするような素振りを見せていなかった。

悠長な態度を取る茂人にカゴメは睨みながら抗議するが・・・・
当の茂人本人は不敵な笑顔を浮かべながら、ラウラを見続ける
まるで何かを待っているかのように・・・・

その答えはこの直後のラウラの行動で表される

ラウラ「はぁぁぁぁぁあ!」

突然、ラウラが声を上げながらファイター形態からバトロイド形態に変形した。

バトロイド形態に変形すると、脚部ブースターを使い・・・・
まるでストリート系ダンスのような機動でミサイルを回避し、ガンポッドを構えると・・・
回避し戻ってきたミサイル群に向けて発砲し撃破した。

更に接近してきた敵役の可変戦闘機にジグザグ機動で接近し・・・・
ドッグファイトを始めた。

カゴメ「これは!?」

桐原少佐「ラウラなりのデワの話に関する工夫だな」

カゴメ「工夫ですか?」

桐原少佐「あぁ」

茂人が待ってたのはラウラがクァドラン・ローの動きを再現する瞬間だった。

デワントンが昨日言って可変戦闘機の形態であるバトロイドに・・・
ゼントラーディ軍バトルスーツ部隊の兵士が慣れ親しんだ形態を再現し
実践していく話を聞いたラウラはミサイルに追跡されている最中に・・・
自分なりの再現戦術を考えていた。

その例がクァドラン・ロー搭乗時代の感覚と可変戦闘機搭乗時代の感覚の調和

良く慣れ親しんだクァドラン・ローの特性と可変戦闘機の特性と操縦感覚を上手く合わせ
自分独自の操縦スタイルを確立しようとしていた。

ラウラ「楽しい、自分の慣れ親しんだクァドラン・ローの感覚特性と今の操縦そして可変戦闘機の特性を合わせて、自身で新しい操縦スタイルを確立。物凄く楽しくてしょうがない。」

ラウラは敵と戦闘しながら、どんどん新しい分野開発する事を楽しんでた。

どんどん開発していけば自身の可変戦闘機パイロットとしての腕前が上がり
腕前が上がれば、可変戦闘機パイロットとしてエースパイロットとして名を上げる事が出来る

そんな事を想像しながら、ラウラはどんどん敵機を撃破していく・・・・

カゴメ「凄い・・・・・」

桐原少佐「流石だな、推薦して下さった白川提督には感謝しないとな」

ラウラの才能の開花に茂人は感激し、推薦した白川提督に感謝した。

まさに欲しがっていたパイロット
機種転換センターを卒業し、引き取り部隊編成するのが楽しみだ
茂人は不敵な笑顔を浮かべながら今後の展開を楽しみにしていた。

しかし・・・・

桐原少佐「だが・・・・」

カゴメ「だが?なんです、少佐?」

桐原少佐「AIではなく、実際の可変戦闘機パイロット相手にやらなきゃ意味がねぇけどな」

ラウラの才能が本物ならば、実戦部隊にも通ずるはず。

AI相手の戦闘シュミレータが相手で才能発揮しても本物ではない
実戦経験を詰んでいるベテラン兵士が相手で、才能を発揮してこそ本物
そろそろラウラ達は実機による訓練が始まる

茂人はラウラにベテラン兵士相手に今の才能を発揮してもらいたい
そう考えていた。
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第10話 架空の戦場へ

2016-08-25 00:13:59 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
2日が過ぎたラウラの不安を余所に初の可変戦闘機試乗は大成功に収めた

可変戦闘機のGはラウラを苦しめるような物ではなく・・・
むしろ、クァドラン・ローよりも優しいと思えるもんだった。
この事に気分を良くしたラウラは5日目に出た小テストで好成績をコンプリートした

好成績を確保出来たのもラウラが今の訓練に対する不安からであり
不安から脱するため、落ち着きながら着実に学んでいった

桐原少佐「流石だな、ベルタリア曹長は」

カゴメ「僅かな期間でここまで伸びるなんて、すごいわあの娘」

桐原少佐「流石は白川提督のご推薦のあった兵士だ」

カゴメ「ほんとほんと」

ラウラの好成績は茂人やカゴメを感心させた。

興味のない授業中に居眠りするなど問題児的な面が見られたが・・・
可変戦闘機など興味のある事は好成績、マイナス要素は最低限キープと・・
無事卒業ラインを維持し続けており、むしろ優秀であった。

しかし

教官らラウラの人間的に言えば、問題児と言うのが共通認識であり
仲の良いカゴメですら、問題児だけど出来る娘扱いしてた。

桐原少佐「しかし、あいつもしっかりしてたら完璧なんだけどな」

カゴメ「そこがラウラのキャラなんですよね」

桐原少佐「全くだな、もう少しまともな性格になればだが」

カゴメ「キャラクターなので、早々無理ですね」

優秀な成績を持つラウラの欠点は、前述の問題児行動であり・・・
茂人はラウラがしっかりしてたら完璧といい、カゴメがそれがラウラのキャラだと言った

ラウラは興味のある分野の授業は熱心で、興味のない分野の授業は無関心であり
興味のない分野の授業は寝たり、教科書の裏に興味のある分野の本を読んだりと
好き嫌いがはっきりしている

そんなラウラに茂人とカゴメもしょうがないと思いつつ
少しでも是正しないと今後の将来が心配になる

どうしたものか二人は頭を抱えながら、ラウラの将来を案じた

【2月15日】
【新統合軍機種転換センター.シュミレーションルーム】

ラウラ達訓練生はコックピットの仕組みや乗り心地体験や・・・・
後座搭乗による可変戦闘機のG体験を訓練を5日間終え・・・
いよいよ戦闘シュミレーションによる訓練が始まった。

これからの5日間は実機訓練に向けた準備運動であり・・・
訓練用シュミレーションとは言え、実戦に近い取り組みが行われる予定だ

訓練生はパイロットスーツに着替えており・・÷
シュミレーターは可変戦闘機の本物のコックピットと同じなど・・・
実機訓練前の準備体操とは言え、実務にほぼ近い・・・
つまり、ほぼ実戦さながらの訓練だ。

桐原少佐「訓練とは言え、実務とほぼ同じ環境で行われる。舐めていると、死ぬからしっかりやれ!」

『ハッ』

茂人はラウラら訓練生に訓練を舐めずにしっかりやれと訓示した。

訓練とは言え、気を抜いてはいけない。
ここで気を抜いたら、実務に就いた時練度が低く生存率は低下する 

そうならないように、茂人は訓練生に訓練を舐めるなと言ったのだ。

ラウラ「言われなくても分かってますよ・・・だ」

メリル「同感だよ、手を抜くはずないじゃない」

ラウラ「むしろ手を抜いたらゼントラーディ人としてな名が折れるわよ。バカ桐原」

そんな茂人の訓示にラウラ達は小さく反発した。
言われなくとも分かってると、態々言う必要がないし・・・

ラウラ達ら戦闘種族ゼントラーディ人が多く・・・
戦場を舐めてかかる兵士はいない、きちんと現実と向き合って
訓練に挑もうとしている

現実と向き合ってるからこそ、戦場を舐めておらず・・・
製造されてから今日まだ生き残れている。

そんなゼントラーディ人だったが・・・・

「くそ、操縦が慣れてないせいか、相手が強すぎる」

「これがマイクローンから見た我々ゼントラーディ人の強さなのか・・・」

「反応が早すぎる、操縦が・・・・」

可変戦闘機の操縦に慣れていないせいか
多くのゼントラーディ人訓練生が苦戦に追い込まれてしまった。

いくら舐めてないとは言え、慣れてないと戦いづらく
なんとか善戦しシュミレーション上の敵機を撃墜しても・・・
その直後に撃墜されてしまう事が多発した

ラウラ「マジでか」

メリル「マジだね」

その様子を見ていたラウラ達は、他のゼントラン候補生の姿を見て絶句した

いくら指揮や訓練を舐めてないとは言え、馴れてないと撃墜されやすい 
上手く戦場に対応できてない、そんな現実を突きつけられると辛い
ラウラ達は残酷すぎる現実に顔を青ざめてしまう

そうしているうちにラウラ達の番が来た

ラウラ「シュミレータとは言え可変戦闘機のパイロットとして戦うのはこれが初、やらなきゃ」

ラウラはコックピットに入るや否や、不安を退き気を引き締めた

シュミレータとは言え可変戦闘機に操縦し戦うのはこれが初めてである

まずは操縦方法を実践おさらいし、そこから戦闘に入るが・・・・
それでも不安は完全に払拭出来ない・・・・
さっきの非情な現実を見てそう感じてしまった。

そんな状況のまま最初の飛行訓練に入った。

飛行訓練は多少ブレはあったが、三段変形や基本操縦は問題なくできた。
その辺を突破したラウラは一安心し、さっきの払拭しきれてない不安を和らいだが

ラウラ「くっヌージャデル・ガーがあそこまで強いなんて。」

いざ実戦で戦ってみると苦戦を強いられてしまった。
 
エレメントの相棒のメルトランの訓練生と連携して戦闘を行っているが・・・
他のゼントラーディ候補生と同様、操縦性に慣れておらず
海兵時代は楽勝であったヌージャデル・ガーに苦戦してしまった。

ここまで苦戦するとは・・・・
一瞬、機種転換して失敗だったのか?と思ってしまう程 
精神的に疲弊してしまった。

ラウラ「ファイター形態使いづらい、どうしたらいいんだ」

シュミレータの戦闘を通じてラウラはファイター形態に強い苦手意識をもった

ファイター形態では上手く戦いづらい
むしろ、自分が今まで使ってきた経験が活かせづらい
慣れてないせいか、上手く戦えない

そして苦手形態な事もあり更に拍車をかける

そうしているうちにラウラのシュミレータでの戦闘が終わってしまった。

予想以上に戦果をあげられなかったのか、ラウラは落胆気味であり
しばらくの間メリルに慰められる状態が続いた

桐原少佐「操縦性は問題ないが、ファイター形態での戦闘はイマイチだな」

リチャード「桐原少佐、誰の事を言ってるのですか?」

桐原少佐「二人のメルトランの候補生だよ、他の訓練生よりかはマシだが・・・あれじゃ死ぬぞ」

リチャード「確かにな、特性活かしきれてないし死ぬ可能性が高いな」

ラウラ達の戦闘の様子をモニターで見ていた茂人らは二人・・・・
特にラウラの戦闘のスタイルを見て、ファイター形態における戦闘がイマイチだと評した

バトロイドに変形したり、ガウォークを駆使して戦わず・・・
ファイターばかり使って戦ってきた
それが災いして命中率が低く、逆に追い込まれるなど危なっかしい
もし実戦に出たら確実に戦死良くて病院送りか

そうならないようにどうアドバイスしたらいいか?
茂人は悩みながら、今のラウラの戦闘スタイルの改善を考えた

デワントン「ラウラには、以前のクァドラン・ローをイメージさせた方が伸びるわ」 

桐原少佐「そうそう、クァドラン・ローをイメージ・・・バトロイドを上手く活かせればって・・・デワ?」

デワントン「今日は定休日にして、様子をじっくり見ようと一時的に現役復帰したわ。私も混ぜてくれる茂人」

そんな中、デワントンがバトロイドを駆使しクァドラン・ローを再現すればいいと言った

茂人はウンウンと納得するが、後ろを振り返りデワントンがいる事に驚いた
自宅の銭湯の女将として働いているはずであり、機種転換センターにいるはずがない

驚く茂人であったが、デワントンは銭湯を臨時休業し予備役を少しだけ復帰し
機種転換センターで働く茂人の様子を見に来ていた。 
たまたまラウラの演習風景を目撃し、考え抜いた末、先程の改善案を述べた。

デワントン「ラウラがファイター形態でエースパイロットになるのは、無理な話。だって能力を活かしきってないからね。」

カゴメ「だからバトロイドでクァドラン・ローを再現しろと?」

デワントン「そーゆー事よ、マクシミリアン・ジーナス大尉やミリア・ファリーナ・ジーナス中尉が実践してたかなりの戦果あげてるし。私と同じ空士タイプのゼントラーディならできるわ」

桐原少佐「なるほどな」

デワントンがバトロイドを駆使しクァドラン・ローを再現すればいいと提案したのは・・・
バトルスーツで戦ってきたゼントラーディ人が、可変戦闘機で昔の感覚を取り戻し・・・
バトロイドをメインとして戦い、ファイターやガウォークを駆使した戦術と合わせ
可変戦闘機パイロットとしての能力発揮して欲しい所から

自身を含め、星村絵里やミリア・ファリーナ・ジーナスなども実践し・・・
更にミリアの夫であるマクシミリアン・ジーナスも駆使し実績を残している

だからこそ、新人のバトルスーツを使ってたゼントラーディ人に実践してもらいたいと
デワントンは思っていた。

桐原少佐「デワ?」

デワントン「私が直接伝えるわ、その方が説得力あると思うし」

デワントンはラウラ達に自身の案を提唱しようと、出向いてしまった。

教官職ではないデワントンが候補生であり、自身の教え子であるラウラ達に教える事に
茂人は多少驚いたが、デワントンの案は納得するようなもんだし
ゼントラーディ人があるが故、自身の経験がある故での説得力があるので
提唱しようと出向く妻デワントンを止めなかった。

バルリング中尉「少佐殿、本当によろしいのですか?」

桐原少佐「俺が責任を取る、旦那としてのけじめ含めてな」

カゴメ「少佐は家族想いだけど、なんか甘い気がするな」

桐原少佐「そうか?いつもどおりの対応なんだがね」

妻のデワントンの勝手な行動にバルリング中尉とカゴメから身内に甘いと指摘されるが
茂人は普段どおりの対応だと言ってとぼけた・・・・

デワントンは予備役大尉だが、機種転換センターの人間ではない
むしろメインは銭湯屋の女将をやっている
そのデワントンは勝手に混ざり込み訓練生に自身の案をやっている伝えるのは 
ある意味越権行為でしかない・・・・・

反面、茂人の考えとしては
デワントンの案が使えると思っており・・・・
それをラウラ達に伝えた方がためになると考えていた

カゴメ達からしたらこの考え方はおかしいだろと思われるだろうが
今、ラウラを効率よく育てるにはこの方法しかない

桐原少佐「責任はすべて俺がとる」

カゴメ「本当ですか?」

桐原少佐「あぁ本当だ」

茂人はラウラ達を育てるべく、軍法違反だが・・・・
デワントンによる案を伝え、それを実践してもらおう

警務官らが文句を言ってきた時に備え・・・
すべての責任を背負おう
自分の部下を育てるためならば、泥でも被ってやる

そうかっこよく決めてたが・・・・

カゴメ「少佐、アンサーズ中隊の隊長はどうするんですか?処分されたら、意味ないじゃないですか」

桐原少佐「ん!?」

実際に処分されたらアンサーズ中隊の隊長を解任される

とカゴメから指摘され、茂人はぎょっとした

もし警務官らに連行され、査問委員会が開かれたら・・・
中隊長の任を解かれる可能性があり、ラウラに能力を授ける以前に・・
自身が解任されたら意味がない

それをやっと理解したのか青ざめてしまった

カゴメ「本当にこの人が隊長で大丈夫なのかしら?」

バルリング中尉「隊長?」

カゴメ「な・・・なんでもないわ」

そんな様子を見てたカゴメは茂人の隊長としての素質に疑問に感じ
呆れた顔をしながら、今後の事を憂いた。

責任を取ると言っても発言が軽すぎる
後先の事を考えてない本当に大丈夫なのだろうか?
カゴメは更に今後の事を心配し、ため息を履いたのであった
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第9話 VFー1DとVTー1

2016-08-25 00:06:41 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
【西暦2021年2月8日】
【新統合宇宙軍機種転換センター】

ラウラが機種転換センターに入所してから一週間が過ぎた。

入所してからラウラは可変戦闘機パイロットに向けて努力をすると共に・・
地球人としての常識を学ぶなど、真面目に授業を取り組んだ
その反面それは、興味のある分野の教科だけであり

興味のない分野の教科は・・・

リチャード「ベルタリア候補生、また居眠りか」
新統合宇宙軍リチャード・マクガイヤ少佐

桐原少佐「興味のない教科は特にね、問題児だわ」

リチャード「とんだじゃじゃ馬が来たもんだ」

興味のない分野の教科は居眠りしてしまう事。
ラウラは興味のない分野の教科は寝てしまう事があり・・・
よく担当教官から叱られる事があった

居眠りしてしまう要因は趣味の戦術本と軍事本を夜中まで呼んでおり
睡眠時間を確保する事を軽視してしまい、結果授業中に寝てしまう事があった

そればかりか

カゴメ「教科書の裏に軍事本と戦術本を隠しながら読む事ありますね」

桐原少佐「独学で学ぶのも軍人としていいが、教育を受けるべき者がこの態度」

リチャード「舐めているようにしか思えないな」

興味のない分野の授業中に教科書の裏に軍事本と戦術本を隠し読んでいる。
最近のラウラがよくしている問題行動であった
軍人として生きる上でためになる本なのは事実だが
基本は授業を真面目に参加する事が優先なので、いただけない

3ヶ月以内にラウラをなんとかしないと
協調性のない駄目な軍人のままアンサーズ中隊に入れる事になる
これは非常にまずいことである

カゴメ「ですが、総合的に見て次のステップに進んでも問題ないかと、基本的にやる事はやってますので」

バルリング中尉「確かに」

桐原少佐「まぁ利口と問題児の紙一重って奴だなこりゃ」

それでもテストや各種試験は難なくクリアしていた。
問題児なのは確かだが、優秀な成績を残しており・・・・
いつでも次のステップへ移行する準備は出来てる

品行不良な面があるので、かなり残念なわけだ

桐原少佐「そろそろVFー1Dもしくは最新のVTー1を触らせるか」

リチャード「本気か?」

桐原少佐「本気だな、乗せたり触れさせたりしないと」

とは言え、茂人的にもラウラのような問題児のいる今の訓練生にそろそろ実機を触らせたい
座学ばかりでそろそろ飽きて来ているようだし、実機でも触らせようか・・・
実際に操縦させるわけじゃないが、コックピットの中に入り・・・・
可変戦闘機のコックピット内部の仕組みを覚えさせ

更に戦闘シュミレーターによる操縦のイロハ習得も考えていた

ラウラ「実機に乗って、可変戦闘機のコックピットの仕組みを知る・・・ねぇ」

メリル「おまけに戦闘シュミレータによる訓練だってさ」

ラウラ「なるほど、中々いい退屈しのぎになりそうだわ。」

メリル「やる気なさそうね」

ラウラ「眠いからよ、眠い」

茂人達の考えは深く考えられた上、可変戦闘機のコックピット試乗
そして戦闘シュミレータによる訓練の詳細はラウラに伝えられた
ラウラは睡魔に襲われてたのか、話の内容を詳しく聞いてなく・・・
やる気のない態度で、いい退屈しのぎだと言ってしまう

メリルは呆れた顔をしながら、ラウラの顔を見る

ラウラ「痛っ何をするのよ」

メリル「シャキッとしなさい、下手に受け流していると痛い目に遭うわよ」

ラウラ「分かったから頬を引っ張らないで」

あまりにもやる気のない態度だったので
ラウラはメリルにビンタされたり頬を引っ張られた
眠たそうな顔をしてやる気のない態度だったラウラはメリルの攻撃で覚め
最大限まで引っ張ってくるメリルにやめてと懇願した

流石にラウラからやめてと言い出してきたので、メリルは引っ張るのをやめた

ラウラ「分かった、分かったから引っ張るのはやめて」

メリル「分かった分かった」

ラウラはメリルに涙目で抗議し、メリルは笑顔で応えた。

そうした二人のふざけたやり取りを終えて・・・
本題の可変戦闘機コックピットの試乗と戦闘シュミレータの話題に戻った

これからやるのは座学とは違う、実機やシュミレータを利用した授業
座学よりも実戦に近い授業であり、これを終えたら次は実際に操縦した上での訓練
二人は今後起きるであろう機種転換センターでの訓練を考えた

「訓練最後の月の2週間は実働部隊への出向とかあるらしい」

「まじかよ」

ラウラ「実働部隊ねぇ」

ラウラは他の訓練生が最後の月の2週間は実働部隊へ出向すると聞いた。
まだまだ先ではあるが、実働部隊に出向し実際の現場を学ぶ事がある。
そんな事を想定してなかったラウラは驚きはするが・・・

ーまだまだ先の話、気にしないわ

と気にしないで置いた

2日後

【西暦2021年2月10日】
【新統合宇宙軍機種転換センター格納庫】

機種転換センターの施設ビルの最上階にある連絡路を通り
基地防衛部隊部隊も使用している格納庫に来た

この格納庫に機種転換センターが使用するVFー1DやVTー1が配備されており
これから卒業までの間、訓練生はここで実技試験やらを行う予定だ。

ラウラ「すいません、VFー1DとVTー1って何が違うんですか?」

カゴメ「うーんそうね〜」

桐原少佐「VFー1Dは複座の訓練機で実戦可能に対しVTー1は非武装複座型訓練機、最初から訓練機として開発されたからVFー1の亜種だな」

ラウラ「なるほど」

ラウラはVFー1DとVTー1の違いを茂人達に質問をした

同じように見える機体かつ、同じ訓練機・・・・一体何が違うのか?
そんなラウラの問いに対し茂人は機体の違いを軽く言った

VFー1Dは複座訓練機として生産された機体である
訓練機であるが戦闘にも参加が可能であり実質予備戦力にもなり
SDFー1マクロスの所属の機体が実戦に参加している

一方のVTー1はVFー1後期生産型をベースに開発された複座訓練機であり 
オストリッチと言うバルキリーと異なる名前があり、非武装型である
ロールアウトしたのは2016年

2つの機体の関係に近い物は・・・・
VFー1GファニーチャイニーズとVEー1エリントシーカーがある。

とは言え、そこまで気にする必要性はないが・・・

桐原少佐「今回の目的は可変戦闘機のコックピットの中に入り、仕組みを覚える事。後日、私を含め教官席の後ろの座席に乗り実際の操縦した時のGを体感してもらう」

リチャード「それを5日間、その次にシュミレータで可変戦闘機の戦闘シュミレーションをやってもらう」

ラウラからの質問を応えた茂人はこれから行うスケジュールを発表した。

最初の5日はコックピットに入り仕組みを覚えるが事と茂人ら教官の後部座席に座り
可変戦闘機運用時のGを体感
次の5日で可変戦闘機の戦闘シュミレーションに参加し、一人で操縦出来るようになってもらう

そして最後の5日に

桐原少佐「実際に一人で運用し、空母の離発着などなどやってもらう。簡単なことじゃないからしっかり覚えろよ!」

『はい!』

実際に一人で操縦し、空母の離発着などをやってもらう。
15日の間に基礎知識や基礎能力を叩き込み、残りの期間は応用なり出向なりしてもらう

新統合軍には一人でも多くの可変戦闘機パイロットを必要としている事情もあり

茂人ら教官そして機種転換センターやそれを取り巻く面々は本気だ
特にラウラは茂人が指揮するアンサーズのメンバーとして必要な人材なため
アンサーズの茂人とアルタミラのカゴメから重要視されている

そうした事情もあってか檄を飛ばす茂人達の命令に従い
ラウラら訓練生はコックピットに乗り込んだ

ラウラ「あぁ、ただ広々としてて心地がいい。クァドラン・ローと違った操縦環境いいね」

コックピットに入ったラウラは再び可変戦闘機のコックピットの操縦性を堪能
クァドラン・ローにはない、快適な操縦性にラウラは快感を覚えた
ただ、前回とは違って教官とかもいるし遊びじゃないので 
ラウラはコックピットの中を見渡した

中はレバーやフルスロットルなど、様々な機器がある
ファイター、ガウォーク、バトロイドの三段変形が可能としているレバーもあれば
基本操縦に使うレバーがある
一気に覚えられるかどうか不安になってきた

カゴメ「どう調子は?」

ラウラ「問題ないよ、完全に覚えるまでに時間はかかるけど」

カゴメ「そう、ラウラなら出来るから慌てないで」

コックピットに乗ってるラウラを心配してきたのかカゴメがヒョコっと顔を出した
カゴメは真面目そうに悩んでいるラウラを見て何か悩んでないか心配になり
わざやざ声をかけた

そんなカゴメの気遣いにラウラは問題はなく、覚えるまでに時間はかかると告げた

-ラウラなら大丈夫そうね

ラウラの調子を見たカゴメは一安心し、その場から去った。

ラウラ「仕組み覚えないと、パイロットにはなれてもエースパイロットにはなれない」

可変戦闘機のコックピットの中で仕組みを覚えようと、ラウラは必死になってた。

コックピット内部の仕組みをしっかり覚えないとエースパイロットになれない
そんな考えがラウラを学びへと駆り立て、がむしゃらに噛み付いていた。
カゴメが来るまでは、焦りもあったが声をかけられたことにより少しは落ち着いたが

まだ焦りがある

桐原少佐「ベルタリア曹長」

ラウラ「はい?教官」

桐原少佐「戦場で焦りは禁物だ、今は授業とは言え候補生からしたら戦場だ。一気に覚えようとしたら逆効果だ。慎重にな」

ラウラ「あっはい、了解しました」

そんな焦りを感じてたラウラは、茂人にも目をつけられ今の現状に対しての忠告をした。

戦場で焦りは死を意味する、自分だけでなく他人をも巻き込む死の導火線
今受けている授業は戦場であり、無理に覚えようとするのは危険・・・
今のラウラの状態は茂人から見てもかなり危険な状態であり
戦場に出たら確実に自分だけでなく他人を巻き込んで死んでしまう結果になる可能性があった

ラウラは茂人の忠告を聞いてからハッとなり、顔を赤くしながら自らの行為を恥じた。

ラウラ「た・・・・大変申し訳ございませんでした」

桐原少佐「すぐ覚えたい気持ちは分かるが、人間である以上その場で覚える限界があるしっかり気をつけてくれよ」

ラウラ「はい分かりました。」

自らの行いを恥じたラウラは茂人に謝ったが・・・
茂人の対応は厳しく、少し怯んでしまった。

ラウラは茂人からアンサーズ中隊の隊員に育て上げるべく厳しくされており
座学の授業中は軽めだが、操縦系の方が厳しく茂人の態度は怖い
感情で怒るのではなく、静かな怒りなので更に怖く感じてしまう。

その後、ラウラは言われた通りにコックピットの中で仕組みを少しずつ覚え 
本日の授業を終えた。

メリル「お疲れのようね、どうだった?」

ラウラ「そう簡単に覚えるのが大変、一気に覚えようとして怒られるし」

メリル「なるほど、私もそれやって怒られたわ」

ラウラ「最初はムカッとしたけど、考えたら間違ってたのは私正解は教官」

メリルから本日の感想を求められたラウラは大変だったと応えた。

カゴメのはアドバイス、茂人は説教されラウラの心は不安定だった。
初日にここまで精神的にグッと来るとは思っていなかったが・・・
今日言われたカゴメと茂人の言葉は中々タメになったので気にしない

むしろ気にしたら負けラウラはそう思った

メリル「2日後、実際に後部座席に乗って実際の感覚を知るなんか不安」

ラウラ「確かに楽しみなような、不安なような」

メリル「ラウラらしくないなぁ、もっとシャキッと」

ラウラ「う・・・うん」

しかし

実際は今日言われた事を心の中では気にしており、2日後の授業に対し不安を抱えていた
本当に自分に出来るかどうか不安で頭が一杯だった。

今日のよりマシだとは思うけど

ラウラは大きなため息をしながら、次の授業のためメリルと共に教室に向かった
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