マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第1話 ムーンライズ 前編

2016-08-25 14:51:03 | マクロス外伝戦場の遺産
西暦2012年9月、第1次星間大戦が終結して2年後。
人類の新たな歴史を切り開く船が発進しようとしていた・・・・
その名はメガロード01、女性の船団長一条(旧姓早瀬)未沙・・・・メガロード01直属飛行隊一条輝少佐そして伝説の歌姫リン・ミンメイを乗せ銀河へ旅立った。

西暦2013年、近距離移民船団が地球から10光年離れた惑星エデンを発見入植開始する。
その翌年、また新たに移民船を出港させようとしていた。

その船の名はメガロード02・・・・・・
後に惑星メギファースへ到達する船である。


             【西暦2014年 月軌道上 宇宙広域監視ステーションV5】
月面方面軍管轄下の宇宙監視ステーションV5。
常時異常がないか・・・・・はぐれゼントラーディや反統合系反政府組織が出るかどうかを監視している宇宙の交番である。

「こちら宇宙ステーションV5、定時連絡。現在異常なし、月面アポロ基地どうぞ。」

『こちらアポロ司令部、定時連絡を確認。通信記録の報告を保存、ステーションV5引き続き監視任務を続行せよ。オーバー(以上)」

「こちらステーションV5了解、オーバー(以上)」

いつものように監視の作業を行う将兵たち。
ここの所はぐれゼントラーディ軍や反政府組織の出現率が低いためかなり暇であった・・・・・・・

                            プツン

「まったく、こんな場所で敵の監視とは退屈過ぎるな。」

「お前いっつもそれかよ。」

「愚痴言わないでステーション勤務はできるかってんだ、いつも近くにあるのはオーベルト級駆逐艦2隻のみ・・・・・」

「・・・・・・」

宇宙ステーションに勤務する兵士は堕落が生じていた・・・・・・・・・
勤務的に文句を言う程の不満があり、精神面での問題が生じていた・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・近づく敵に気がつかずに・・・・・・・

「こちら偵察ケルバーン、マイクローンの基地を発見。敵小型艦2隻確認、情報を送る。」

「エスケス、引き続き情報を収集せよ。後続部隊も出撃させる、敵の情報をできるだけ集めろ!」

「エスケスタ、情報を収集する。」

                     【月面アポロ基地 造船施設】
SDF-2メガロードに似た2隻のメガロード級が駐留している。
先に出港したメガロード01とは大きく違うが攻撃を特化したような姿をしている・・・・・

「星村提督、メガロード02.メガロード03の建造が完了。いつでも就役が可能で。」

星村提督「メガロード級移民艦の同型艦か、地球のグローバル議長も喜ばれるだろう。」

「できれば今年に出港できる準備はできています、既にL5宙域にはメガロード船団へ合流するARMD級やオーベルト級や新型巡洋艦が準備をしています。」

艦はやはりメガロード02と03。
近々出港する予定の移民船団に使われる移民艦である。
L5宙域には合流予定の移民護衛艦隊が展開中であり、これらが出港したら合流予定らしい・・・・・・・

星村提督「ほぼ壊滅状態に追い込まれた新統合宇宙軍も少しだが回復できたのだな。」

「はぁ一応人員不足もあり、現在志願者を拡大している所であります。」

星村提督「人員不足か・・・・・・・・・・・・」

第1次星間大戦で大勢の死者を出しており、人員不足のため人員確保ができない・・・・・・
近距離移民船団もあるし、最優先防衛目標である地球本国艦隊の再編も進んでいない・・
戦力を確保するのは楽ではない・・・・・・・・・・・
そんな中・・・・・・・・・

「提督、ルミナスグループの・・・・・・」

星村提督「ルミナス?」

ルミナスグループの重役がここに訪れる。
一体用はなんであろうか・・・・・・・・・・・

            【月面アポロ基地 セカンドアームド宇宙強襲揚陸艦4番艦ダイダロスⅡ】
月面アポロ基地を母港とする地球本国艦隊に所属するセカンドアームド級宇宙揚陸艦ダイダロスⅡ。
月面近海警備を行っており・・・・・・・その任務を終えて月面に戻ってきた。

                       ズドォォォォォォォォォン 
          ウォーン ウォーン ウォーン ウォーン ウォーン ウォーン

「フローレ小隊.ガイドビーコンに従い着艦せよ!」

「了解!」

                       ズォォォォォォン ガシン 

「接続完了。」

所属しているフローレ小隊のVF-1バルキリーが戻ってきてダイダロスの接続アームと合体し艦内に収容される。
一般の洋上の空母と違って甲板に着艦するのは環境上に難しい・・・・・・・・

               【セカンドアームド宇宙強襲揚陸艦4番艦ダイダロスⅡ艦内】

「新条少尉御苦労さまでした。」

新条祐「あぁ・・・・・・」

ダイダロスに収容されたVF-1から降りて廊下を歩く若きパイロット.新条祐。
これからの戦いにおける中心人物になる男である。

「今度就役予定のメガロード02に小隊ごと配属される噂は本当なんでしょうか?」

新条祐「噂だよ、だいたいその話の出所はどこなんだよ?」

「さぁそれは分からないであります。」

新条祐「・・・・・・・・・・デマの可能性が高いな・・・・・・・」

フローレ小隊がメガロード02直属の飛行隊として組み込まれ・・・・・
中隊として再編される噂が各所で広まっていた。
もっとも確証のない・・・・・ただの噂話であるが・・・・・

しかしそれが事実になる出来事が直後に起こる・・・・・・・・・

アレックス「新条少尉。」

新条祐「隊長。」

アレックス「今直ぐ荷支度しろ。」

新条祐「どうしてですか?」

アレックス「メガロード02船団航空総隊へ配属になる、ダイダロスⅡとはおさらばになる。」

新条祐「い.今ですか?」

アレックス「今直ぐにだ、星村提督直々の命令だ。」

新条祐「総司令直々の命令って・・・・・・・・・・・・・・・」

アレックス「ちんたらするな、時間はないぞ。」

                               ガタガタガタ

新条祐「隊長・・・・・・・・・・・・・・・急過ぎでしょ・・・・・・・・・・」

アレックスからメガロード02配属になると言われ準備とかしろとか言われる。
無論これは基地司令官兼新統合宇宙軍総司令官星村提督のお墨付きで・・・・・・・・・
急過ぎる・・・・・・・祐は落ち込み顔で・・・・・・・・苦悩する・・・・・・・

                            【月 アポロ基地 建造ドック】
一方メガロード02.姉妹艦メガロード03を建造した複合企業体ルミナスグループの重役がアポロ基地を訪れていた。
星村提督は倅で特殊部隊VF-Xシーアンタレス隊長.星村和也.大尉と嫁で副隊長である星村絵里.中尉を引き連れ重役と共にメガロード建造現場を視察した。

「どうです、我がグループが建造したメガロード02とメガロード03は?」

星村提督「メガロード01より美しい外観ですな。今年の出港には間に合いそうだ。」

「はい、我がグループの高い建造技術を用いた結晶でございます。」

星村提督「今後も期待しているぞ。」

「ありがとうございます・・・・・・・」

ルミナスグループの重役は星村提督のお誉めの言葉を頂くと感謝の言葉を言う。
このメガロード02と03は今後の移民計画にとって必須であり・・・・・・・・
メガロード01に続く移民計画の象徴になるのだ・・・・・・・

「はい!!」

すると・・・となりにいた緑色のボブカットでベレー帽を被った星村絵里.中尉は無邪気に手を挙げる。
まるで何か興味を持っているかのように・・・・・・・・

星村絵里「質問!試航宙はいつですか?」

星村和也「絵里控えなさい・・・・・・・・」

旦那である和也は絵里を叱る。
絵里が知りたがっているのはメガロード02の試航宙の日程である。
一応特殊部隊の人間としては試航宙の日程は知りたいのだ・・
すると重役は笑う。

「はははははは構いませんよお嬢さん・・・・・一応乗員は決まっているようなので今週末にしましょうか。」

星村提督「今週末か・・・・・・・・分かった手配しよう・・・・・」

「ご決断ありがとうございます、提督・・・・・・・・」

重役はさる・・・・・・・・・・

星村提督「だが・・・・・・・・実質的にはSDF-1マクロスと同じ・・・・・・ゼントラーディの自動工場衛星では・・・・なぜトランスフォーメーションが可能なメガロードを建造させるんだ?・・・・・メガロード04とメガロード05はメガロード01と同型だが・・・・・・・・・・・・」

メガロード02と03の後に続くメガロード04と05はメガロード01と同じである。
なんたって建造している企業が違うから・・・・・・・現在メガロード04と05は06と07共に建造されている。

星村絵里「お義父様・・・・・なんかあの複合企業体ルミナスグループと言うの胡散臭いですね。」

星村提督「絵里・・・・・それはゼントラーディ人としての感か?」

星村絵里「それとは違いますわ、でも・・・・・・・・・・普通だったらトランスフォーメーションが可能なメガロードは建造しない・・・・・何か裏があると思います。」

星村提督「裏か・・・・・・・・・・・・」

絵里はふざけている態度を取ったが・・・・・・・・実際は違う・・・・・・・
ルミナスグループの胡散臭さに気がついており警戒をしていた・・・・・・・
それに普通はトランスフォーメーションするようなマクロス級は建造しない・・・・・・・
何か裏があるのではないかと疑念を抱いていた・・・・・・

その疑念は絵里をこれからの出来事に巻き込まれる事になる・・・・・・・
                            【月軌道上 宇宙広域監視ステーションV5】

「う~ん、これか・・・・・・・・・・・げっジョーカー。」

「ババ抜きの賭けは俺が頂きだな、もらいっと。」

「テメェイカサマやったな!」

「イカサマじゃないさ、お前がババ抜きが下手なだけなんだよ。」

「テメェ・・・・・・・・・」

宇宙ステーションV5はババ抜きをして遊んでいた・・・・・・・
休憩時間であるためか・・・・・・・・・
当然全員がサボっているわけではなく・・・・・・・半分が勤務している。

その時・・・・・・・

                           ビィービィービィービィー

「なんだ?レーダーに反応・・・・・・・・・・・・・」

「なんだと!?」

                               ヒュ~
                        ズドォォォォォォォォォォォォォン

突然一人のレーザー手が叫びその直後に・・・・・
ステーションを護衛していたオーベルト級駆逐艦クゼの主砲がミサイルの攻撃を受け爆発する。

「被弾したぞ!」

「オーベルト級クゼ被弾。!!」

「はぐれゼントラーディか?ゴーストを射出しろ!無人迎撃衛星システムスタンバイ!・・・司令部に応援を要請しろ!」

何者かの攻撃と判断し宇宙ステーションに装着しているゴーストと・・・・
護衛迎撃衛星の迎撃システムを発動・・・・・・・・・
アポロ司令部に救援要請を出す。

                      【月面基地アポロ基地 上空】
                    ビュゥゥゥゥゥゥン

VF-1バルキリー2個小隊が飛行訓練のためアポロ基地上空を飛んでいる。
と言っても宇宙は空ではないんだが・・・・・・・・

アレックス「新条少尉、メガロード02とコンタクトをやってくれ。」

新条祐「了解・・・・こちらフローレ2、メガロード02聞こえるか?」

その中をフローレ小隊がその低空を進みメガロードのあるドックに近づく。
祐はアレックスの命によりメガロードとの通信を開始する・・・・・
すると・・・・・・・・・

ローラ「こちらメガロード02オペレートルーム、フォックスハウンド1どうぞ。」

新条祐「あんたがメガロード02のオペレーターなのか?」

ローラ「あんたじゃありません、あなたが少尉である事は知っています。私はメガロード02オペレーターのローラ・ドーラパット中尉です。今後よろしくお願いします。」

一人の青髪の若い女性兵士がモニターに出て、ローラ・ドーラパットと名乗った。
案外綺麗な女性であるが・・・・・・・青い髪・・・・・・・・地球人?ゼントラーディ人?
このような疑問を持った祐は・・・・・・

新条祐「よろしくと言う前にあんたゼントラーディ人なのか?」

ローラ「へっなんで?」

新条祐「へっなんでじゃなくて・・・・・髪が青いから・・・・・・・」

ローラ「あぁこれね、私はれっきとした地球人よ。髪が青いのは染めただけなのよ。」

新条祐「・・・・・・・そうか・・・・(軍人が髪を染めていいのか?)」

と質問するが・・・・・・・
ローラの返答は髪を染めているからと言った。

統合軍は比較的に制度が緩い所がある、最近髪を染める女性兵士が増えてきたと言う報告がでている。
と言っても統合軍全体が緩い影響もかなりあると思われるが・・・・・
理由としては新統合軍は若い兵士が多く、ベテランの士官が統合戦争や第1次星間大戦で戦死したため流石に若い兵士の不満を抑えるだけの能力はなく・・・・・・・・染め毛を許すにまでになっているのである。

ローラ「そちらの隊長と通信を繋げさせくれませんか?」

新条祐「隊長と?隊長・・・・・」

アレックス「こちらフローレ小隊長、アレックス・レイだ。」

ローラ「アレックス・レイ・・・・・・確認完了、それだけです。」

アレックス「はぁそれだけ?」

ローラ「それだけです。」

アレックス「けっなんだよ・・・・・・」

ローラはアレックスを名指し呼び出し、アレックスは答えるが・・・・・
案外あっさり終わってしまい・・・・・・残念がる・・・・・

                       ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン 

緑色と白で塗装されたVF-3000クルセイダーの編隊5機が飛行し通り過ぎる、翼には統合軍のマークと波乗りしてい蠍のエンブレムが付ついているのが確認できる。

新条祐「シーアンタレス・・・・・・・・・・・・・・・・」

アレックス「護衛任務か・・・・・演習か?」

シーアンタレス、統合軍特殊部隊VF-Xの一つであり月面方面軍10存在するVF-Xの中では最強の部類に入る部隊である。
星村和也は最初は親の七光りとも言われたが彼の天才的な実力でそれを黙らせ、副隊長である星村絵里は元ゼントラーディ軍ラプラミズ艦隊第1機動部隊(ミリア隊)のエースでありミリアに次いでに強いと言われロイ・フォッカーに致命傷を負わせ戦死に追い詰めた張本人であるモーア・カリダムと同一人物である。

月面周辺で発生した一般部隊でも解決できない事件を鎮圧し功績をあげている部隊の一つである。

星村和也「どう見てもSDF-2メガロードに見えるな・・・・・・・・」

和也は部隊受け入れのため一時的軍港外に出たメガロード02の姿を見てつぶやく。
どう見ても最初期に計画されたSDF-2メガロードにしか見えないからである。
絵里の予感は当たっているのかもしれないと内心思うのであった。

星村絵里「あんな戦艦で移民するのは無茶よ、複合企業体ルミナスグループはやはり胡散臭いわ~」

星村和也「しっ・・・・・・・・何処かに盗聴されているかもしれないよ。」

星村絵里「あっそうか・・・・・分かったわ和也。」

と和也の余所で絵里が愚痴をこぼし・・・・・・・和也は注意する・・・・・・
なんたって絵里はストレートに確信に進んでしまう・・・・
下手に動いたらなんとやらである・・・・・・・・

ローラ「あんな精鋭部隊が護衛とは驚きね。」

ウォレス「いや監視だろう、星村提督のね・・・・・・」

ローラ「監視・・・・・・・・・」

ウォレス「企業体ルミナスグループは軍需産業を始め金融業などいろんな分野までに進出している、おまけに私設軍隊まであると聞いている。」

ローラ「しかしなんで監視を?」

ウォレス「メガロード02と同型艦メガロード03を建造したのは企業体ルミナスグループだからだよ、星村提督は内心をよく思っていない・・・・・・・・・・だからシーアンタレスを派遣したんだよ・・・・・・・・」

ローラ「・・・・・・・」

ローラは護衛だと思っているが・・・・・ウォレスは監視だと見抜く。
なぜ監視しているのかをローラに話して・・・・・・・・・
星村提督は内心、ルミナスグループをよく思っていない・・・・・・
だからシーアンタレスを派遣したのだと・・・・・・・

ウォレスは部下であるため全てお見通し。
それを聞いたローラは喋れなくなるほどの衝撃を受けた。

                          ビィービィービィー

アン「はいこちら、メガロード02・・・・・・・・なんですって!?」

ウォレス「どうした?」

アン「宇宙広域監視ステーションV5がはぐれゼントラーディ軍の攻撃を受けました、現在苦戦中との事です!!」

それは宇宙ステーションV5が襲撃されたと言う報告であった。
ここからメガロード02とゼントラーディを巡る戦いと移民惑星を見つける戦いが幕を開ける・・・・・・・・・

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