ホテル

　現役時代は全国に出張してホテルに泊まったが、当時はただ泊まるだけのホテルで、なんのご利益も無かった時代だった。ただホテルは安ければ良いと出張前に安いホテルを探しては予約したものである。ところが最近では、料金が多少高くてもタクシー券１、５００円分、電子マネー１、０００円分などの特典付きのホテルを選らんで宿泊しているようだ。その理由としては、社会経済の混迷からか企業も出張旅費の定額給付から実費精算に切り替えたことによるものでるあろう。
　東京在住の友達の息子さんが月一度名古屋に出張に来るが、泊まるホテルでは温浴施設の利用券がサービスで付くといってたいそう喜んでいるというのだ。温浴施設でゆっくりくつろぎ、心の洗濯ができて一石二鳥と親父のまくし立てる言葉に張りがある。
　ああ時代も変わったものよと思っているところだ。