こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
昨夜は身を切る寒さでした。それに比べると、今日はましですが、それでも充分に寒いです。
中1の塾生が空間図形の勉強のあと、開成中の算数入試問題に挑戦しました。好きな問題を選ばせたところ、大問1の(1)の、「3つの整数ア、イ、ウがあります。アとイの最大公約数は21、イとウの最大公約数は35、アとウの最大公約数は98です。また、アとイとウの合計は1000以下です。ア、イ、ウに当てはまる数を答えなさい」という問題を選びました。
大問1の(1)と(2)は易しいのでGood Choiceです。数分間の格闘後、見事に正解に辿り着きました。
塾生の解法は、アは21と98との最小公倍数、イは21と35との最小公倍数、ウは35と98との最小公倍数を求めるというものです。ちょっと不完全ではあるものの合格です。(別解としては、ア=21×p=98×q、イ=21×r=35×s、ウ=35×t=98×u、などと置いて解くのも判り易い方法です。私の好みはこちらです。)
ところで、塾生が解答に時間が掛かったのは、最小公倍数を求めるのに苦労していたためでした。小5で(最大)公約数、(最小)公倍数を勉強するのですが、最小公倍数の求め方は、各々の数の倍数を書き出して同じ数になるものを見つけるというものです。上の問題の35と98との最小公倍数は490なので、35、70、105、・・・と14の数字を書き出さなければならないということです。
この苦労を解決してくれるのが「ユークリッドの互除法」です。図に、今回の問題の21と98、21と35、35と98の最小公倍数の求め方を例に挙げました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/84/1646773d6e2aea58b420fa4d6f7c908c.jpg)
▲ユークリッドの互除法
2つの数字を横に並べて書き、割り算の筆算に出てくる形を上下逆さまにした線を引きます。次に2つの数字の公約数を左に書いて、元の数の下に元の数を公約数で除した数を書きます。左側の例では、21と98の公約数は7なので、横に7と書いて、21の下に3(21÷7=3)、98の下に14(98÷7=14)を書きます。この場合、最下にある3と14には公約数がないのでここで終わりです。(違う数の組み合わせで公約数がある場合は、この操作を公約数がなくなるまで繰り返します)
この計算式から最小公倍数を求めるには、左側の数と最下の数の積を作ります。例では、左側の数が7、最下の数が3と14なので、7×3×14=294で、最小公倍数は294になります。
この「ユークリッド互除法」を中学校の頃、勉強したような気がするのですが、小中学校では扱わないようです。但し、中学入試では最小公倍数や最大公約数が出題されるので、覚えておくと良いでしょう。
昨夜は身を切る寒さでした。それに比べると、今日はましですが、それでも充分に寒いです。
中1の塾生が空間図形の勉強のあと、開成中の算数入試問題に挑戦しました。好きな問題を選ばせたところ、大問1の(1)の、「3つの整数ア、イ、ウがあります。アとイの最大公約数は21、イとウの最大公約数は35、アとウの最大公約数は98です。また、アとイとウの合計は1000以下です。ア、イ、ウに当てはまる数を答えなさい」という問題を選びました。
大問1の(1)と(2)は易しいのでGood Choiceです。数分間の格闘後、見事に正解に辿り着きました。
塾生の解法は、アは21と98との最小公倍数、イは21と35との最小公倍数、ウは35と98との最小公倍数を求めるというものです。ちょっと不完全ではあるものの合格です。(別解としては、ア=21×p=98×q、イ=21×r=35×s、ウ=35×t=98×u、などと置いて解くのも判り易い方法です。私の好みはこちらです。)
ところで、塾生が解答に時間が掛かったのは、最小公倍数を求めるのに苦労していたためでした。小5で(最大)公約数、(最小)公倍数を勉強するのですが、最小公倍数の求め方は、各々の数の倍数を書き出して同じ数になるものを見つけるというものです。上の問題の35と98との最小公倍数は490なので、35、70、105、・・・と14の数字を書き出さなければならないということです。
この苦労を解決してくれるのが「ユークリッドの互除法」です。図に、今回の問題の21と98、21と35、35と98の最小公倍数の求め方を例に挙げました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/84/1646773d6e2aea58b420fa4d6f7c908c.jpg)
▲ユークリッドの互除法
2つの数字を横に並べて書き、割り算の筆算に出てくる形を上下逆さまにした線を引きます。次に2つの数字の公約数を左に書いて、元の数の下に元の数を公約数で除した数を書きます。左側の例では、21と98の公約数は7なので、横に7と書いて、21の下に3(21÷7=3)、98の下に14(98÷7=14)を書きます。この場合、最下にある3と14には公約数がないのでここで終わりです。(違う数の組み合わせで公約数がある場合は、この操作を公約数がなくなるまで繰り返します)
この計算式から最小公倍数を求めるには、左側の数と最下の数の積を作ります。例では、左側の数が7、最下の数が3と14なので、7×3×14=294で、最小公倍数は294になります。
この「ユークリッド互除法」を中学校の頃、勉強したような気がするのですが、小中学校では扱わないようです。但し、中学入試では最小公倍数や最大公約数が出題されるので、覚えておくと良いでしょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます