東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

組合せの問題(27)

2020-12-30 09:19:33 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2008年AIMEの組合せの問題です。

問題は、
「偶数個のAが並ぶ列と奇数個のBが並ぶ列を交互に並べた文字列がある。例えば、AA、BやAABAAはこれに当てはまるが、BBABは当てはまらない。このような文字列で14文字であるものの個数を求めよ。」
です。

前回(組合せの問題(26))と同じような問題です。今回も漸化式を利用します。

表1のように、1以上の整数nに対して偶数個のAが並ぶ列と奇数個のBが並ぶ列を交互に並べたn文字の列で、偶数個のAで終わるものの個数をan、奇数個のBで終わるものの個数をbnとします。


▲表1.anとbnです

この表から、
n+2=an +bn
n+2=an+1 +bn
が成り立つことが判ります。(例えば、an、bnの文字列は最後にAが偶数個並んでいる(bnの場合は0個)のでその右端にAAを並べるとan+2の文字列になります。一方、an+1の文字列は最後にAが並んでいるのでその右端にBを並べた場合と、bnの文字列は最後にBが奇数個並んでいるのでその右端にBBを並べた場合にbn+2の文字列になります)

あとは上記の漸化式を使って、

を計算していくと、表2になります。


▲表2.計算した結果です

以上から、求める文字列の個数は 172(個) で、これが答えです。


簡単な問題です。