生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

草と地蔵

2019-04-30 04:58:49 | 日々の暮らし
『忍の一字は
 
衆妙の門(しゅうみょうのもん)』
 
忍耐はあらゆる道理の
 
成功の門という意味。
 
嫌なこと、悲しいこと、辛いこと、悔しいことなどたくさんあるのが人生です。
 
しかし、これらを乗り切る根本は忍耐しかない。
 そういう諺です。
 僕がその忍耐力の支えになれたらありがたいです。
 そんな、気持ちで何十年も前に書いた詩を紹介します。
 
『草と地蔵』
 
 僕はただの草
 
名も知らない
 
 ただの草。
 
 あの女の子
 
毎日通るけど
 
 一度も気づかない
 
だけど 雨の日も、
 
風の日も
 
 
あの子が通るのを
 
待っていた。
 
 
 あの子が
 
 泣きながら
 
 歩いてきた。
 
 そして、やっと僕を
 
 見てくれた。
 
 淋しくても 
 
強く生きている
 
 僕を見て
 
 元気が出たみたい。
 
 僕はただの草
 
 名も知らない
 
 草だけど
 
 人の心に
 
 花を咲かすことが
 
 できるんだ。
 
 
 僕は名も知らない
 
古い古い
 
 お地蔵さん
 
 誰かが悲しい
 
 思い出に
 
 立てたみたい
 
 とても悲しい
 
 悲しい思い出に
 
 
違いない
 
 
 だって僕はいつも
 
 胸が痛いから
 
 
 だから、もうそんな
 
悲しい事
 
 起きないように
 
 僕が守るから
 
 安心して
 
 僕を見たら
 
 手を合わせてくれたら
 
 嬉しいな
 
 胸の痛みが
 
 
 癒えるからさ
 
 ありがとう
 
 合掌
 
 平成の思い出に掲載
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

辛いときの和歌

2019-04-30 02:58:29 | 日々の暮らし

辛い時を経験してきた人には、共鳴できる和歌があります。 『ながらへば またこの頃や しのばれむ 憂(う)しと見し世ぞ 今は恋しき』 (新古今集・藤原清輔) 「ながらへば」とはこの世に生き永らえたらということ。 「憂し」とは嫌なこと。 嫌で、つらくて、どうしようもないこの頃だけれども、このまま生き永らえていたら、いつか懐かしく思う日が来るだろうな。 辛かった昔のあの頃が、今は恋しく感じられるように。 確かに、そう感じます。 古代の人も同じなんだと親しみを感じます。 さあ、今日も辛いこと あるかもしれませんが、懐かしく、恋しくなる思いでだと気楽に行きましょう! 『ながらへば また懐かしく 思い出すことだろう 平成の嫌なことを』。         合掌

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする