生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

心の病

2018-01-20 05:06:01 | 日々の暮らし

現代人はうつ病、パニック障害、精神障害等で悩んでいる人が多いと感じています。

そこで、

精神科医町沢静夫著

『心の居心地』

からお話しをしたいと思います。


心の病というものは、

時にはその人の心を

広げるよい機会になり

得ると思っている。

うつ病やパニック障害、その他の軽い精神障害ならば、むしろ経験した方がよいのではとも思っている。

うつ病が原因で入院してきた営業部長さん。

仕事しか考えておらず、会社に電話して

どうなってるんだ!

と指示している。

病院は休む所。

会社のことは考えることをやめましょう。

頭の中を真っ白にして、ゴロゴロ寝ていましょう。

それが大切なんだと話している。

また、若い人が入って来たときは、入院ではなくて

『合宿』だと

思って下さいと話しているそうです。

うつ病になりやすい人は、性格がきわめて

かたく、自分自身の
自由な発想ができず、

臨機応変に対応することができないので行き詰まりと、

ストレスで病気に陥っていくのです。

ところが、治療のプロセスで、自分の性格のかたさを知る。

そして、完治するときには

ユーモアと

親しみ、

遊びを覚え、

人生が楽しいものだと

気づいていくのだ。


今日の精神障害の大半は、

いろいろな心配ごとや

葛藤で悩むというよりも、

幼児期に対人関係の

基本を学ばなかった

ために起こっている

ことが多い。

今の精神科医の仕事は

『葛藤と抑圧』の

病理よりも、

『学習できなかった』

病理の方が多くなった

ので,その方向へ移行している。

つまり、その人自身の

内面より、状況に問題

があるということだ。

と述べています。

そして、最後に

『治るものなのだ』

と信ずることが大切だ

と述べていました。




安心して治療しましょう。


治りますよ。

現代人は誰でも


なる病気です。


体験を話すのも


人の導きとなりますから。


次回はパニック障害に

苦しんだ演歌歌手の

話をしたいと思います。

合掌


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病気と戦ったパスカル

2018-01-20 05:06:01 | 日々の暮らし
昨日は肺炎で2カ月

入院してた人が帰って来ました。

お正月のお見舞い時には熱を出して点滴して寝ていました。

このお爺さんは頑固でユニットの数名しか話をしない人でした。
女性は好きですが。

病院の記録を読むと介護や治療に抵抗して暴れたり拒否が強かったとありました。

相変わらずだなと
思っていた。

お帰り!と出迎えた
ナースに手を振って
ニコニコしています。

ナース達も驚いた。

ユニットに戻り来る人来る人にもニコニコしています。

よっぽど病院が嫌だったのでしょうか?

私は嫌われていないか
恐る恐る
近寄り、お帰り!
と声かけました。

にっこり笑って

手を強く握って離しませんでした。

良かった!

お帰り待ってますの

色紙がきいたのかな?


家族にもお礼言われました。
安心しました。

さて、


『人間は考える

葦(あし)である』

17世紀フランスの数学者パスカルの言葉。


彼は病弱で40代で亡くなったという。

食事も流動食しか取れなかった。

しかし、彼は人生の荒波に精一杯に戦って生きた。

葦はしなやかに立って成長している。

風に吹かれると倒れそうに成りながらしなるが、

風がやむと再び
立ちあがる。


一方どっしりと構えている樫の樹は風にも負けず立っているが、

何度も吹く風にとうとう根元まで出して倒れてしまう。

葦は人間と同じだ。

風に逆らうことなく身を任せ、

再び立ち上がる。

人間は考える葦である。


彼は病弱な身を

葦に見立てて

表現したようだ。

何か病気と戦っている人に

勇気を与える

言葉だったんだと

思って紹介しました。



また、古代の葦は

筆の竹冠がない字を使っていました。

棒のようなもので字を書いていた。

後世になり、竹の皮を剥ぎ竹の繊維で字を書いた事から、

竹冠を付け

今の筆となった。

弘法大師空海は

竹の筆を愛用していた。

弘法は筆を選ばず



竹も葦も毛筆も

自由にこなして

いたからだろう。





葦や竹は



人間が生きる


ためのヒントがある


ように感じてならない。


『人間は


考える


竹である』。


合掌

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