白い砂の少女

2023-02-15 23:01:05 | Jポップス
白い砂の少女 • 加山雄三


加山雄三「白い砂の少女」with 南こうせつ


http://blog-imgs-64.fc2.com/f/o/o/footyan0214/201407271823233b7.mp3



君はいつから淋しい
僕の白い砂浜に来てたの
ひとり 何していたの
君はきれいな瞳(め)をして
僕の白い砂浜で いつでも
僕を探していたの
風のほかには 誰も知らない
君の言葉で 話をしよう
可愛い素足の君は
僕の夢に恋をする
少女よ 白い砂の少女よ

君は海から来たの
僕の白い砂浜でやさしく
歌うのは 何の歌
そっと教えてくれたら
僕の白い砂浜で レエスの
赤いパラソルあげよう
波のほかには 誰も知らない
君とふたりの くちづけしよう
可愛い恋人君は
僕と夢をかなであう
少女よ 白い砂の少女よ



芥川龍之介の短編小説に「藪の中」という名作があります。

藪の中で起こった殺人事件に対し、4人の目撃者と3人の当事者の証言があって、それぞれに微妙に食い違っていて、何が真実であり、何が真実でないのかが分かりません。

4人の目撃者は、平安時代の初期に、京都で警察官、検察官の役割を担った検非違使と呼ばれる役人に尋問される形式で、木樵り、旅法師、放免、媼と証言していきます。

次に、3人の当事者、犯人とされる多襄丸、殺された被害者の妻、そして被害者の死霊の自白、告白という形式で証言します。

各証言の内容から、事実を探って真相を究めようとしても、それぞれが事実のような気もするし、それぞれに虚偽があるように思えて、真相がなかなか見えてきません。

この小説が、「真相は藪の中」という言い方の語源にもなったというのもうなづけます。

しかし、何が真実で、何が真実ではないのか、その見極めは、必ずできるはずなのです。

なぜならば、真実は、厳然と、唯一存在するはずですから。

そして、ひとつが真実であるとしたら、それ以外のものは、必ず真実ではないはずです。

ただ困ったことに、目を凝らして、耳を済まして、真実を探ろうとしても、あれも真実、これも真実、どれも真実のように思えてしまいます。

また、困ったことに、疑ってしまえば、あれも真実ではない、これも真実ではない、いずれも真実ではないようにも思えてしまいます。

いったい、真実はどこにあるのでしょうか。

ところで、円錐形という形があります。

見方によれば、円にも見えるし、三角形にも見えてきます。

見る位置、見る角度、そして見る立場というものが、ひとつの対象の見方を変える。

つまりは、どれもが真実で、どれもが真実ではない。

つまりは、疑えば真実ではない、信じてしまえば真実である。

真実とは、案外、そういうものなのかもしれません。

天は二物を与えずとは、神様はわれわれ人間に二つの物を与えないという意味ですが、ここでいう「物」は才能や資質を指します。

つまり「天は二物を与えず」とは、美しい顔の持ち主はえてして性格が悪いとか、頭がよくても金儲けの才能はないとか・・・

われわれ嫉妬深い凡人が才能や資質を発揮している人々をうらやみ自分自身を慰めるために用いることわざです。

そして、多くの人はこのことわざを「天は二物は与えないが、一物は与える」と誤解しているようですが、「天はほとんどの人に一物さえ与えない」というのが厳しい現実。

マスターなんかこんなことわざは慰めにもなにもなりはしないのです。(笑)

そんな凡人にとって加山雄三さんは、まさにマルチ、天は彼に天は二物どころか六物も七物も与えたのでしょうか。

俳優としては勿論、シンガーソングライター、タレント、作曲家、ギタリスト、ピアニスト、画家・・・・・それに、「若さ」。

加山雄三さんはカッコいい、・・・マスターにとって、それが真実なのです。(笑)


























































































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

庄野真代 勝手にしやがれ

2023-02-15 18:37:15 | Jポップス
庄野真代 勝手にしやがれ


http://blog-imgs-114.fc2.com/t/o/s/toshiichi/20170926015606aea.mp3



壁ぎわに寝がえりうって
背中で きいている
やっぱりお前は
出て行くんだな
悪いことばかりじゃないと
想い出 かき集め
鞄に つめこむ
気配がしてる
行ったきりならしあわせになるがいい
戻る気になりゃいつでもおいでよ
せめて少しはカッコつけさせてくれ
寝たふりしてる間に
出て行ってくれ

アア アアア アアア アア
アア アアア アアア アア

バーボンのボトルを抱いて
夜ふけの 窓に立つ
お前がふらふら
行くのが 見える
さよならというのもなぜか
しらけた 感じだし
あばよと サラリと
送ってみるか
別にふざけて困らせたわけじゃない
愛というのに照れてただけだよ
夜というのに派手なレコードかけて
朝までふざけよう
ワンマンショーで

アア アアア アアア アア
アア アアア アアア アア
夜というのに派手なレコードかけて
朝までふざけよう
ワンマンショーで
アア アアア アアア アア
アア アアア アアア アア




作詞家、阿久悠氏・・・

もしかしたら、彼は、作詞家というより詩人であったかも知れません。

というのも、阿久悠氏の作る詩の特徴は、情景が目の前に浮かんでくるからです。

壁ぎわに寝がえりうって 背中で きいている
やっぱりお前は 出て行くんだな

この2行だけでも、いろいろなことがわかります。

男性は、寝返りを打っているが、実は、意識は起きている。

その全神経は、背中に集中・・・

一緒に暮らす女性が、この部屋を出て行こうとしているがわかるから。

そういう気配が伝わるくらいの狭い部屋であることも。

悪いことばかりじゃないと
想い出 かき集め 鞄に つめこむ気配がしてる


「悪いことばかりじゃない」と自分自身を慰めるくらいですから、悪いことの方が多かったに違いない。(笑)

彼女は、いろいろな理由からこの部屋を出て、彼から離れようとしている。

彼女の荷物の一つ一つに、想い出が染み付いている。

それを鞄につめこんで、彼女は去ろうとしている。

行ったきりならしあわせになるがいい
戻るきりならいつでもおいでよ


この2行が持つ意味が、大きい。

この男性の性格に係る2行と言っていいかもです。

自分の元から出て行く愛する女性を、引き止めることはしないが、

戻ってくるときは、受け入れる。

「本当は、あなたの言うとおりにしたい。」が本音?

せめて少しはカッコつけさせてくれ
寝たふりしてる間に出て行ってくれ


自分の目の前から、出て行く愛する人をまともに見られない。

その繊細さが、人によっては、男らしくないと写るかもしれない。

相手に体当たりにぶつかって、

「行くな。ここに残れ。」

とは言えない。

常に自分と相手の間にクッションを置き、遠回りに相手との関係を作る。

体当たりにぶつかれば、自分も大怪我をする可能性がある。

けれど、クッションを置けば、傷は浅い。

が、それでは、相手ときちんとした関係が結べない。

そして、そのことを一番理解しているのが、この男性。

・・・と。





















































































































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

島津亜矢 帰らんちゃよか

2023-02-15 13:44:18 | Jポップス
島津亜矢 ★帰らんちゃよか(伴奏:関島秀樹)




「帰らんちゃよか」とは、熊本弁で「帰らなくてもいいよ」という意味。

カバー曲を歌わせたら日本一?・・・島津亜矢さん。

その、島津亜矢さんの数少ない持ち歌の1曲です。

ところで、方言を話す姿がかわいいと言われる「方言女子」、特に語尾に特徴のある熊本弁は、面白い表現やかわいい表現がたくさんある独特の方言です。

例として、少し紹介しますと・・・

1.「ばい」、例文を挙げてみると「よかったばい」「楽しみにしとるばい」など、動詞や形容詞の後の語尾につけて使います。

2.「だご」、熊本方言の「だご」には二つの意味があり、一つは「団子」の意味で、もう一つは「とても」「すごく」「かなり」など強調する意味の副詞として使われます。

3.「いっちょん」、いっちょんとは「ひとつも」「まったく」「全然」という意味で、否定的な表現の際に使われるという特徴があります。

4.「とっとっと」、転びそうになっているように聞こえるこの方言は、「取っているのですか?」という意味を表します。

5.「さしより」、熊本ではビールのラベルに「さしより乾杯」などと書かれている商品も発売されているほどポピュラーな表現で、標準語では「まずは」「とりあえず」と言う意味を表しています。

区切りが良いと、5例で切り上げますが、ちーとばかしこるごてなったばい。(笑)








































































































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関島秀樹/風のアルペジオ

2023-02-15 10:55:37 | フォーク&ニュー・ミュージック
関島秀樹/風のアルペジオ




電通、五輪巡る問題で外部有識者による第三者委員会設置へ

電通グループは14日、東京五輪・パラリンピック大会の事業を巡る問題で、外部有識者による第三者委員会を設置すると発表した。(ロイター)


「経済産業省や文部科学省が発注事業の入札参加資格を一定期間停止する措置を検討していることが14日、分かった。」

記事を書いたのは毎日新聞だけ。

新聞もテレビも電通問題に触れたくないのでしょうが、だから日本のマスコミが「マスゴミ」と言われる所以です。(笑)

一定期間は1年位らしいですが、国に続き、東京・愛知・大阪など政令指定都市も右に倣うでしょうから、流石、電通といえども真剣に検討いや謙逃?(笑)












































































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ああ上野駅 

2023-02-15 07:10:45 | Jポップス
【あゝ上野駅】 島津亜矢


http://blog-imgs-93.fc2.com/t/o/s/toshiichi/20160517054027490.mp3

1 どこかに故郷の香りをのせて
  入る列車のなつかしさ
  上野は俺らの心の駅だ
  くじけちゃならない人生が
  あの日ここから始まった

   (セリフ)
   「父ちゃん 僕がいなくなったんで
   母ちゃんの畑仕事も大変だろうなあ、
   今度の休みには必ずかえるから、
   そのときは父ちゃんの肩も、母ちゃんの肩も、
   もういやだっていうまでたたいてやるぞ、
   それまで元気で待っていてくれよな」

2 就職列車にゆられて着いた
  遠いあの夜を思い出す
  上野は俺らの心の駅だ
  配達帰りの自転車を
  とめて聞いてる国なまり

3 ホームの時計を見つめていたら
  母の笑顔になってきた
  上野は俺らの心の駅だ
  お店の仕事は辛いけど
  胸にゃでっかい夢がある



原曲は昭和39年(1964)リリースされた井沢八郎さんの歌です。


井沢八郎 - あゝ上野駅




集団就職で上野駅に降り立ち、東京で職業生活を始めた若者の心情を歌った曲です。

集団就職、それは高度経済成長期と重なり、中卒者は「金の卵」と持てはやされました。
 
しかし、それは採用側からの表現にすぎず、ブルーカラーとしての労働は厳しいうえに低賃金、中途離職者も少なくありませんでした。

北海道・東北からの集団就職者は、そのほとんどが上野駅で降り、雇い主に引き渡されます。

家族との別離、新しい生活への期待と不安、東京の文物への驚きなどは、すべて上野駅のイメージと結びついていました。

もっともそれは、集団就職者にかぎったことではありません。

ふるさとのなまりを聞きに来た啄木の昔から、北海道・東北出身者が東京で経験する成功も挫折も、すべて上野駅から始まったのです。
 
それはいくつもの小説や詩・短歌などに表現されています。

その意味で上野駅は、東京のターミナル駅のなかでも最も多くの人びとの哀歓が染み込んだ駅だと言えそうです。




































































































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ねがい 西郷輝彦

2023-02-15 02:00:30 | Jポップス
ねがい 西郷輝彦





何を今日は求めて生きた
淡いたそがれ町をやさしく閉(とざ)す
ひとりそっと見上げる空に
夕星ひとつ輝く
たとえ 今日の夢がこわれ去っても
のぞみ明日につなげ人は生きるものなのか
だれも喜びと悲しみを 胸に抱(いだ)いて
生きてゆくのか明日(あした)も・・・





義理人情に厚い名物女将・お政が営む魚屋「魚政」にふらりと出入りする、桜吹雪の見事な彫り物をした若い浪人。

彼の正体は奉行などの要職を歴任した名門遠山家の跡取り息子・遠山金四郎で、お政は彼の元乳母だった。

気楽な日々を送っていた金四郎は悪に苦しむ善良な人間を目の当たりにし、水戸藩藩主・烈公水戸斉昭(徳川斉昭)の導きで江戸を守る北町奉行に就任することを決意。

江戸を騒がす事件が起きれば腹心の同心や岡っ引きは勿論、金四郎の恋人で魚政の看板娘だが生来の正義感から謎の覆面剣士・紫頭巾に変装するお政の娘・おゆき(正体はお政に預けられた水戸家の姫・雪姫で、父・斉昭に金四郎を紹介した張本人)。

魚政の売り子の一人だが実は金四郎に見逃されて改心した元義賊の大泥棒・鼠小僧の次郎吉と協力して潜入捜査にあたる。

そして捕縛した悪党や巻き込まれた人々を、金四郎が白州で時に厳しく怒りを持って、時に優しく慈悲を持って裁いていくのだった。

第2部 - 第6部を通した主題歌「ねがい」はいずれも主演の西郷輝彦が歌ったもので、作詞は山上路夫、作曲はシリーズのBGMを担当したいずみたくです。

さて、連日、ワイドショーを賑わせている三浦夫妻、放送している各局も取材ソースが限られている上に、割り当てられた時間が長いのでしょうね、どこも同じ内容。(笑)

しかも、悪役は二人だけ。

これでは、ちっとも楽しめません。

何とかならないか、それが「ねがい」です。
































































































































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする