人はみな旅人なのさ

2022-05-30 14:23:33 | さとう宗幸
人はみな旅人なのさ




されどなれは旅人
旅人よ
樹かげにいこへ
こはこれなれが國ならず
旅人よ
なべてのことをよそに見て
つめたき石にもいこへかし
まことになれが故郷ふるさとはなほかなたに遠し
はるかなるその村ざとにかへりつくまでは
旅人よ
つつしみて言葉すくなく
信しんなきものの手なとりそ
ただかりそめのまこともて彼らが肩に手なおきそ
さみしき彼らが背そびらを見るにも慣れてあれ
されどなれは旅人
旅人よ
樹かげにいりて
つめたき石にもいこへかし

三好達治 なれは旅人


































































































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みちのく挽歌

2022-05-30 00:39:55 | さとう宗幸
みちのく挽歌




この曲、みちのく挽歌の「みちのく」って、何なんでしょう。

先ず、この語源を知る為には、昔の日本の行政区分を知る必要があります。

行政区分と言うと、なんか難しく感じますが、現代で言う所の関東地方とか中国地方みたいな、地域の区分けだと思って頂ければ問題ありません。

西暦701年(大宝律令)に成立した日本の行政区分は七つの『道(どう)』によって区分けされていました。

東山道(とうさんどう)
東海道(とうかいどう)
北陸道(ほくりくどう)
山陰道(さんいんどう)
山陽道(さんようどう)
南海道(なんかいどう)
西海道(さいかいどう)

この『道』による区分けですが、現在はあまり用いることはありませんが、現在でも多くの名残があります。

『東海道』や『北陸道』は、現在の東海地方や北陸地方とほぼ同じ範囲を指していますし、『山陽道』を走っているのが山陽新幹線、『山陰道』を走っているのが山陰新幹線ですよね。

『南海道』は四国のことで、四国沖合の地盤は『南海トラフ』

などなど、そのいろいろな場面でその名残を留めています。

そして、現在の関西地方のあたりは『畿内(きない)』と呼ばれていました。

現在でも関西のことを『近畿』と言ったりしますね。

これは、『畿内に近い周辺の五つの地域』が由来です。

つまり『畿内に近い』から『近畿』です。

これら、七つの道と畿内周辺の五つの地域を総称して『五畿七道(ごきしちどう)』と言います。

以上の内容を踏まえた上で、いよいよ『みちのく』の語源に迫っていきます。

現在の東北地方は、五畿七道の中の『東山道』に属します。

東山道は畿内を中心として、現在の中部地方~北関東地方を抜けて東北地方に至る範囲を指しています。

昔は京都が日本の中心ですから、京都を中心とする畿内から見て、東北地方は遥か彼方の地、つまり、畿内から見て東北は『奥の方』にあります。

京都を中心として、五畿七道にに当てはめると、東北地方は『東山道の奥』にあります。

そして『道(どう)』は『道(みち)』とも読みますね。

つまり・・・

『道の奥』→『みちのおく』→『みちのく』

『みちのく』とは『みちのおく』が訛った言葉だったのです。




























































































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北の旅

2022-05-29 09:24:29 | さとう宗幸
さとう宗幸:《北の旅》




行方知れぬ 雲の流れ
白樺の林をこえて
伝説(つたえ)きく 湖(うみ)に映えて
やがては消えてゆく
今 目をとじて想い出す
北の旅の日々を
あの時の汽笛の音(ね)が
空をかけめぐる

別れたあとに ほのかに残る
スズランのかおりに似て
たそがれゆく 丘の上で
去りゆく君を慕(おも)う
今 目をとじて想い出す
北の旅の日々を
いくつもの季節をかぞえ
また秋をむかえる

今 目をとじて想い出す
北の旅の日々を
いくつもの季節をかぞえ
また秋をむかえる



1978年8月~9月に放送された「NHKみんなのうた」で歌われた曲です。
























































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萌ゆる想い

2022-05-29 09:03:37 | さとう宗幸
♪「萌ゆる想い」さとう宗幸




ゆるやかな坂道を
のぼりつめたこの広場で
人の波にもまれながら
はじめて君を識った
ふりかえれば 長い道程
二人が出会う日まで
だから今は 陽光の中
君のために生きている
眠れぬままに 時はすぎ
さまよい歩く 夜の径

南から吹いてくる
季節の風とすれちがう
ふたつの星が寄り添う
夜空を見上げていたら
君が倖せであればいいと
知らずに涙 こぼれてた
夢みたものが 知らぬまに
淡く消えることがある
いつの日か別れが来ても
君を忘れずにいよう

狂おしい空の青さよ
両手を拡げていたら
祈る心はふるえながら
君住む街へ 駆けてゆく



『3年B組金八先生』シリーズが有名ですが、その姉妹シリーズの一つに『2年B組仙八先生』(1981.4.17 - 1982.3.26 放送)がありました。

長髪より口ひげの印象が強い仙八先生、金八先生とは別タイプの優しさと強さがあるのが魅力でしたよね。

シブがき隊(本木雅弘、薬丸裕英、布川敏和:なお、一時は「仙八トリオ」とも言われていたようです)、三田寛子さんのデビュー作品でもありました。

その主題歌が、仙八先生を演じたさとう宗幸による、この『萌ゆる想い』でした。









































































































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さとう宗幸 昔きいたシャンソン

2022-05-29 08:51:00 | さとう宗幸
さとう宗幸 昔きいたシャンソン




昔きいたあのシャンソン
別れの歌 ふられた男
街角にたちすくみ
人の流れに目をこらす
君を忘れられるために
時よはやくすぎておくれ
君が他のひとと歩いてても
涙することもないだろう・・・・・・
昔きいたあのシャンソン
口笛が通りすぎる

昔きいたあのシャンソン
別れの歌 雨の日
赤いかさにかくれて
あの街角に君は消えた
君を忘れられるために
時よはやくすぎておくれ
君が他のひとと歩いていても
涙することもないだろう
昔きいたあのシャンソン
口笛が通りすぎる



シャンソンとは、フランス語で歌という意味です。

現代のフランス語圏においては、シャンソンは歌全般を意味し、特定ジャンルの楽曲を指すものではないのです。

日本においては、1960年代までに流行したフランスの歌謡曲全般をシャンソンと呼ぶ場合が多いようですが。
























































































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別れ支度 さとう宗幸

2020-11-08 03:59:45 | さとう宗幸
別れ支度 さとう宗幸 




昭和58年7月リリース、自身の作詞作曲で綺麗なメロディーですが、あまりヒットはしませんでした。

旅の支度なら希望もありますが、別れ支度では・・・・・・(笑)


下村自民政調会長、1月解散に言及 公明幹事長に続き

自民党の下村博文政調会長は7日、北海道苫小牧市で開かれた党会合で講演し、衆院解散について「年内はないと思うが、年明け早々の可能性はある」との見方を示した。(時事通信)

1月に通常国会を開いても、「学術会議任命拒否」の追求は厳しく、それくらいなら「解散」、有り得そうですよね。

公明、維新は負け戦。

いかに野党に人気がなくても、自民も相当減らしそう。

菅総理の「別れ支度」になるのでは。(笑)
 
















































































































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岩尾別旅情

2018-05-08 04:02:43 | さとう宗幸
さとう宗幸 岩尾別旅情 1977 Live in Sendai


http://blog-imgs-106.fc2.com/t/o/s/toshiichi/201705180602150de.mp3

1 北の涯(はて)知床(しれとこ)の
  吹く風はつめたく
  波荒いオホーツクに
  白いカモメはあそぶ
  丘の上に咲く一輪の
  エゾニューの花によれば
  茜色(あかねいろ)の空に光る
  小さな星ひとつ

2 友と語る知床の
  岩尾別(いわおべつ)の宿よ
  静かに雨降る夜の
  思い出はもう消えぬ
  ランプを見つめ彼(か)の友と
  旅の情(なさけ)うたえば
  暗い夜の谷間へそっと
  美わしく流れゆく

3 別れてゆく知床の
  霧にけむる道で
  手を振る君の姿は
  花のかげに消えた
  いつの日かまた会えると
  笑顔で別れてきた
  君の声が今もきこえる
  その日までさようなら

  君の声が今もきこえる
  その日までさようなら




さとう宗幸さん、昭和53年(1978)5月5日に発売したデビュー曲『青葉城恋唄』がいきなり大ヒットしたわけですが、これに続いて、同年11月21日にリリースしたのがこの曲です。

前作で示された独特のリリシズムは、この曲でも遺憾なく発揮されています。

ところで、歌の舞台となった「岩尾別の宿」は「知床岩尾別ユースホステル」で、北海道斜里郡斜里町岩尾別にあります。

さとう宗幸さんが滞在したころは、まだ電気がなく、ランプだったようです。

現在は自家発電でランプではないようですが、電線は通っていません。

建物・設備は古く、バスの便も少ない場所ですが、便利な日常生活を脱皮して自然を満喫するには最高の地かもしれません。

ちなみに、歌詞に出てくるエゾニューは、セリ科シシウド属の多年草で、夏に花を咲かせます。



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