チャンチキおけさ

2022-10-28 17:38:54 | Jポップス
【チャンチキおけさ】 島津亜矢



昭和32年(1957)6月、テイチクからレコード発売されたのが、この「チャンチキおけさ」。

浪曲ファンの間で当時人気の高かった若手浪曲師・南篠文若に着目したテイチクが、彼を歌謡曲歌手としてデビューさせることに、芸名は三波春夫。

彼の自作による『メノコ船頭さん』を発売しましたが、パッとしませんでした。

そこで、アマチュア作詞家から投稿されていた歌詞を採用して曲をつけ、急遽発売したのが。「チャンチキおけさ」でした。


チャンチキおけさ(三波春夫)昭和31年



すると、あっという間に20万枚を突破、さらに売り上げを伸ばし、それにつられたかのように、「チャンチキおけさ」B面だった「船方さんよ」もヒット。

この2つのヒットにより、三波春夫は一躍スターダムにのし上がります。

そのアマチュア作詞家が門井八郎で、これを機にテイチク専属になり、アイ・ジョージの『赤いグラス』などのヒット曲を書きました。

「チャンチキおけさ」が発売された昭和32年は、「鍋底不況」のまっただ中。

サラリーマンの給料も、商店や町工場の売り上げも底に貼りついたまま。

庶民はそうした憂さを、一杯飲み屋や屋台で晴らしていました。

この歌は、いわゆる出稼ぎ労働者の心情を歌ったものですが、出稼ぎ労働者にかぎらず、歌詞もメロディもそのころの庶民の気持ちにぴったりフィットしていました。

それが、この歌が大ヒットした大きな要因かもしれません。

さて、2022年も残すところ2ヶ月余り、・・・今年も色々ありました。

新型コロナの感染拡大は勿論、円安などによる物価の高騰など、暗い話題ばかりの年でした。

思い浮べて もらすため息、・・・チャンチキおけさ。(笑)


















































































































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